過去作品に登場したキャラクター

Last-modified: 2011-03-18 (金) 12:09:09

KanonRPG~

祐一

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)の主人公。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」の主人公・相沢祐一である。第三作目・ロマンシングカノン(ロマカノ)でも主人公を務めた。

祐一本人は何一つ特別な能力を持たない普通の人間であったが、魔神絡みの事件に巻き込まれたのを機に怪異に立ち向かっていく。

かのGでは習得できる特技が一切なく、次に登場したAirRPG(えあG)でも同様だった。ロマカノではラーニングによって敵の特技を習得できるようになったが、運とキャラ運用次第では一つも技を覚えられない可能性もある。

ToKまでの間に数々の戦いをこなし、ハイマスターと呼ばれるほどの戦士に成長した。更なる力を求めてマルスの仮面という魔法具を被り、白騎士と名乗る。

あゆ

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)の準ヒロイン。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・月宮あゆである。第三作目・ロマンシングカノン(ロマカノ)でもヒロイン同然の扱いだった。

幼い頃の事故が原因で肉体と精神が分離しており、本体は今でも病院で眠っている。よって、祐一たちが知るあゆは精神体が実体化したものに過ぎない。ゆえに長時間に渡って維持が出来ず、限界が来ると本体(あるいは仮住まいしている異世界)に戻らなければならない。

鬼の哭く商店街では有名な食い逃げのプロであり、誰一人として食い逃げ犯を逃がさなかったおやぢの追撃を振り切った唯一の人物である。

はぢきせでは漫画研究会の召喚魔法で呼ぶことが可能。

名雪

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した祐一の従兄妹。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・水瀬名雪である。

陸上部で鍛え上げた足による蹴り技と、氷の魔術(名雪の生み出した氷はイチゴサンデーの形になる)を得意とする。伝説の退魔師・秋子さんの実子ゆえ潜在能力は高そうだが、本人がマイペースなため中々上達しない。えあGではかなり遅めのパーティ参加にもなった。

真琴

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した水瀬家の居候。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・沢渡真琴である。

正体はものみの丘に住まう妖弧だが、戦闘では祐一に対する悪戯を応用した技で戦う。えあGでは秋子さんから銃を学び、銃撃戦も得意としていた。

ロマカノ以降の作品では敵に回ることもしばしばで、ToKでは一時的にパーティ加入することもあるが、最初に登場した時はあからさまに敵対心を燃やしていた。2作品ともボスキャラを担当している。

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した祐一の後輩。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・美坂栞である。

トレードマークであるストールを駆使した技と、長い入院生活で自然と学んだ薬の知識による状態治療を得意とする。かのG、えあG、ロマカノではパーティ屈指の回復キャラである。ロマカノでは聖闘士星矢互換のせいで、アンドロメダ瞬そのままのストール技を駆使した。

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)のヒロイン。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・川澄舞である。以後の作品ではヒロインの座を得る機会に恵まれなかったが、剣を得意としているため登場作品中では屈指の強さを誇る。

kanonをプレイした事のある人間なら周知の事であるが、久瀬とは親友の倉田佐祐理を巡っていざこざを起こしており、登場作品でも未だにそれが尾を引いている描写がたびたび描かれている。

舞の剣術はパワーとスピードを重視したものであり、小手先の技はあまり使わない。生まれながらに持つ超能力は主に癒しにしか使わないが、退魔の力を最大限に発揮させると秘奥義・夢幻転生剣を使用できる。

佐祐理

まじかるな魔術を得意とする祐一たちの先輩。元ネタはkeyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・川澄舞の親友である倉田佐祐理。実家は大金持ちだが、父親の職業は原作とは異なり、大手銀行のオーナーである。

かつては華音高校の生徒会に所属していたが、舞との出会いがきっかけで辞めてしまう。また、kanonの舞ルートでの事件のせいで久瀬とはかなりぎくしゃくしてしまった(ロマカノではこれが事の発端となった)。

佐祐理の魔術は雷撃系がメインだが、ロマカノでは選択次第で炎の魔術も使いこなす(難易度選択によっては超強力な回復魔術も習得できる)。またTOKではラーニング能力を持っており、魔法どころかいろいろな技を使えた。
魔術師としての素質はパチュリーよりも上らしい。

香里

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した祐一のクラスメート。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・美坂栞の姉である美坂香里。

かつては病気がちで周囲に迷惑をかけてきた栞を嫌っていたが、仲直りしてからは極度のシスコンになった。えあGでは北川の影響でオタクに走る栞を苦々しく思っている。調子に乗る北川に鉄拳制裁を加えるシーンが多い。ロマカノでは聖闘士星矢のフェニックス一輝互換のためか、主役級の活躍を果たした。

デフォルメした姿の公式イラストではメリケンサックを持っていたためか、格闘系の技を得意としている。

北川

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した祐一のクラスメート。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」に登場した脇役・北川潤である。

はちくま作品ではギャグを担当することが多く、斉藤に次いでひどい目に遭っている。香里が好きだが、つれなくされる事も少なくない。えあGでは同人作家としての一面を持つが、オタク嫌いの香里によく殴られている。

戦闘では穴掘りやゴミ袋で殴るなどの技で戦う。ロマカノでは声優繋がりから流派東方不敗を使いこなす隠れ物理最強キャラであった。

美汐

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した祐一のクラスメート。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」に登場した脇役・天野美汐である。

真琴ルートでは重要な役割を持っていたために真琴とは仲がいい。北川とは同人仲間で、コミケでは売り子も担当している。

準構成員扱いだが三鏡(久瀬派)の一員であり、若手の退魔士でもある。作中では狂言回しのような役回りを担当している事が多いためあまり強そうに見えないが、実力は久瀬も一目置いている。

特技は召喚魔術で、魔獣ケルベロスを使役できるほどの使い手。詩やメロディーを魔力に変換する呪歌も得意としており、彼女最大の奥義・カノニカルレクイエムは肉体と精神を同時に攻撃する魔の曲である。

秋子さん

記念すべき第一作目であるkanonRPG(かのG)に登場した名雪の母。元ネタは言うまでもなく、keyの第一作目にして代表作「kanon」のヒロイン・水瀬名雪の母・水瀬秋子である。

普段はただの主婦と自称しているが、裏社会では伝説となっている退魔師であり、かつては魔王をも退けたことがあったとかないとか。かのG・えあGに登場した千鶴の先輩にあたり、学生時代は不良だった髭を改心させたりとただならぬ影響力を持つ。ちなみにToKでは前編でTV中継の司会を務め、EXダンジョンでは最下層の大ボスにもなった。

千鶴

かのG、えあGにおける「風」の久瀬派四天王。原作はLeaf作品「痕」のヒロイン・柏木千鶴。

T県N市の隆山温泉にある旅館・鶴来屋の女社長で、退魔師を裏家業としていた。秋子さんとは古い知り合いで、退魔師の仕事仲間であった。

異星人エルクゥの能力を駆使して、久瀬派の一翼を担う強キャラだが、「年増」「貧乳」「偽善者」と言われるとキレる。致命的なまでに料理が下手で、あまりの不味さに人格が反転してしまうほど(使っている食材にも問題アリかも)。

尾根市のピラミッドに封印されていた魔神トワイライトを一撃で倒すほどの使い手だが、FARGOの上級幹部が強敵揃いのためか活躍の機会は少ない。えあGでは鹿沼葉子に瀕死の重傷を負わされたりもしていた。

ToKでは闇騎の幹部として部下の中国を往人たちと戦わせる。塔110階で本人も出陣するが、やられそうになった時に魔将となった柳川に助けられた。以後は影が薄くなり、最後の登場は分岐ダンジョンのボス戦であった。
EXダンジョンでは四姉妹全員で登場し、久瀬四天王復帰を望みつつ戦いを挑んできた。

冥異伝EXでは残念ながら登場しないが、久瀬と斉藤のイベントで鶴来社(鶴来屋)の名が登場する。

月島

かのGでは魔神ムーンライトに操られていたとはいえ、強力な電波能力で街ひとつを支配下に置いた黒幕。

元ネタはLeafの「雫」における事件の黒幕・月島拓也。えあGでも登場し、その力で往人たちを苦しめた。

自らの電波能力に絶大な自信を持っているが、逆に言うと電波が通じないと途端に情けなくなり、それが元で精神崩壊してしまうこともあった。

極度のシスコンであり、妹以外には殆ど興味がない。また、筋金入りのオタクでもあり、これには妹の瑠璃子にも呆れられている。

ToK後編でも登場するが、後に登場した魔将に押されて今イチ影が薄い。最後は華音の噛ませ犬のような役回りに転落した。

AirRPG(現代)~

往人

第2作目・AirRPG(えあG)で主人公を務めた旅の人形使い。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」の主人公・国崎往人。えあGのアルファベット表記が異なるのは「もうひとつのAIR」という意味らしい。

空町でヒロイン・観鈴の家に居候している時、浜辺に打ち上げられていた月宮あゆを保護したのをきっかけに、先祖の代から続いてきた因縁に立ち向かう事になる。ToKでも主役を務めた。

タイプ的にはやや戦士よりの魔法戦士であり、ルート選択で剣術使いに目覚めると前線で十分に活躍できる。二回目プレイで法術も習得すると、えあG屈指の技の数を誇るようになる。

生来の口の悪さからお仕置きされることが多く、人相の怪しさでもいらぬ誤解を受ける事も少なくなかった。

えあGED後に再び旅立つ。

観鈴

第2作目・AirRPG(えあG)でヒロインを務めた少女。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」のメインヒロイン・神尾観鈴。この作品でも「もうひとつのAIR」として翼人の呪縛に立ち向かっていく。

観鈴と神奈は見えない何かで結ばれているため、観鈴の鍛え具合によって神奈のレベルも違ってくる。えあGにおけるFARGOの暗躍は、すべては観鈴にかけられた翼人の呪縛を断ち切るためであった。

ToKはAirRPGのもうひとつの結末とも言うべき物語であり、この作品における観鈴はえあGの最後で翼人の呪縛を「断ち切れなかった」方の神尾観鈴である。はちくまファンの間では偽観鈴とも呼ばれている。翼人の呪いに飲み込まれ、人であった時の心をほとんど喪失してしまったようだ。

物語の黒幕として暗躍し、「断ち切れた」方の往人を現世に召喚して八つ当たり同然に復讐しようとするも、部下の裏切りもあって最終的には失敗に終った。

佳乃

第2作目・AirRPG(えあG)に登場する観鈴のクラスメート。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」のヒロイン・霧島佳乃。しかし、原作キャラとしての人気が一番低かったせいか、えあG本編の出番も少なく、姉の聖に株を持っていかれた。

花火やソーメンなど、全体攻撃を得意としているため雑魚散らしには最適だが、ボスとの戦いでは足手まといになることも少なくない。魔姫(カオスクイーン)の炎殺黒龍破をラーニングすれば多少は役に立つかもしれない。

美凪

第2作目・AirRPG(えあG)に登場する観鈴のクラスメート。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」のヒロイン・遠野美凪。えあGではイベントでちょこちょこと活躍する程度だったが、ロマカノ以降では神将・アリエスの美凪として登場する。

えあGでは回復や補助をメインとしていたが、神将の設定を得てからは戦闘力が劇的にアップ。奥義・スターライトエクスティンクションは同じ神将である南や高槻を一撃で沈めた。

みちる

美凪といつも一緒にいる子供。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」のサブキャラクター・みちる。

えあGでは往人とドツキ漫才をしている事が多い。ロマカノ以降ではアペンデクスのみちると名乗るようになった。ToKでは西域先生の弟子にもなっている。

えあGでは強力な技を覚えるが、レベルアップで強くなるのが後の方になるので二軍入りさせるプレイヤーも少なくないだろう。ロマカノでもパーティ入りし、次々と新しい技を覚えるが、一定以上になると古い技は忘れるため、玄人向けの使い勝手になっている。

佳乃の姉である女医。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」のサブキャラクター・霧島聖。

霧島診療所を経営し、裏社会では名医と知られているが、隣町に出来た総合病院に患者を持っていかれて四苦八苦しているらしい。

T大医学部に在学し、殺医学部の主席にもなるほどの才媛だが、そのせいで先輩の高槻に妬まれた。

えあGでは回復だけでなく、強力な攻撃技を持ち、パーティ唯一の二刀流キャラゆえ攻撃力は最強だが、防御には若干の不安がある。

晴子

観鈴の義母にあたる飲兵衛の暴走ライダー。
えあGでも彼女の職業は不明だが、殺し屋トニー足立を翻弄したバイク技術をみると只者ではないようだ。

観鈴の実母は晴子の姉で、えあGの黒幕・橘敬介とは義理の兄妹にもなるが、娘をそっちのけで魔術の研究にかまける義兄を快く思っていなかった。

富岡さん

神尾家の近所に住むおばさん。元ネタはkeyの第二作品目「AIR」の顔なしキャラ・富岡さん。

外見の元ネタは鬼畜王ランスのフロストバインとのこと。えあGでは空高校で飼育担当の用務員をしていたが、ちょっとした行き違いで往人たちと戦いになる。凶暴な犬達を自在に操る猛獣使いだが、自身も持ち前の怪力を活かしたフライパン攻撃で戦うため油断は出来ない。

また、堤防で武田商店の孫らしき男が暴れていると情報を提供してくれたりもする。

西野誠一

長岡建設(FARGO)の借金を取り立てにきた銀行員。

元ネタは公権力横領捜査官・中坊林太郎に登場する虹野誠一。

倉田銀行のオーナーである佐祐理の部下で、家族と一緒に食事する事が出来ないくらいにこき使われている。

武田商店の孫に危うく刺されそうになったり、ノコギリで首を切られそうになったりと酷い目に遭っている。

武田商店の孫

観鈴行きつけの店・武田商店のおばさんの孫。どうしようもない不良で、中退歴がある。未成年をいいことにやりたい放題だが、往人たちに成敗された。

ToKでも出てくるが、華音によって名乗る暇もなく倒された。

米屋の親父

怖い顔をした米屋の主人。外見は「北斗の拳」のジード666。

FARGOの一員として往人に立ち塞がるが、あっけなくやられた。

芳樹

えあGで最初に登場するFARGOの幹部。元ネタはELFの「同級生2」に登場する長岡芳樹らしい。

被写体を写真に閉じ込める能力を持つが、あゆには通用しなかった。

ToKでも登場し、体臭を毒ガスに変える「ディープフレグランス」で一行を翻弄する。

髭の親戚らしく、身体の脂肪はあらゆる物理攻撃を弾き返す。

佐久間さん

夏祭りで人間投げをしていた佐久間リサイクルのオーナー。元ネタは北斗の拳のゴンズ。

華音市にも店を出しており、最終章では学校で店を開いていた。

七瀬

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE~輝く季節へ」の主人公・折原浩平のクラスメイトで、本名は七瀬留美。はちくま第1作目・かのGでも少し登場した。

「乙女」らしくたおやかに振舞おうとするが、すぐに地が出て乱暴な言動を発する。攻撃力が高いのでえあG序盤では主戦力を担うが、強力な技に恵まれないので後半は二軍入りする可能性もある。

ロマカノでは暗黒聖徒のボス、ToKでは神将・レオとして登場し、圧倒的な攻撃力を見せ付けた。

はちくまでは華音市出身で、佐祐理の中学時代の後輩に当たる。

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE~輝く季節へ」の主人公・折原浩平のクラスメイトで、本名は里村茜。長い三つ編みおさげと、「嫌です」という口癖が特徴。はちくま第1作目・かのGでも少し登場した。

雨降らしの能力と絶対防壁「嫌です」を使いこなす魔法キャラ。特に「嫌です」はToKでは物理攻撃を反射する技にパワーアップしている。

無口で小食だが甘いものには目がなく、たい焼きやワッフルが絡むと我をなくしてしまう。ToK前編ではあゆとおやぢと組んで大会に出場したこともあった。

詩子

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE~輝く季節へ」のヒロイン・里村茜の親友で、名前は柚木詩子。尾根市で人探しをしている時、商店街に寄ると登場し、情報を提供してくれる。

基本的にイベントに絡むだけで戦闘には参加しない。提供する情報もあまり当てにならないものも少なくない。EDでも吸血鬼が出たという胡散臭い情報を持ってきた。

みさき

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE~輝く季節へ」の主人公・折原浩平の先輩で、本名は川名みさき。はちくま屈指の大食いキャラであり、20キロの米を三日で平らげるとか(本人は冗談だと釈明したが)。盲目ゆえに心眼の拳を使うが、実はパーティで唯一マップ用の技を保有しており、彼女をパーティに加えていないとクリアできないダンジョンがある。

特技「食べる」は使用者限定とはいえ唯一MPを回復できる技で、使いようによっては永久機関キャラとして活躍できる。

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE~輝く季節へ」の主人公・折原浩平の後輩で、本名は上月澪。FARGOに追われていたところを往人たちに助けられ、彼らが七瀬達と会う縁をつくった。

本当はもっと活躍させる案もあったらしいが、予算及び時間の都合でカットとなったらしい。

澪に限らず、えあGを始めとするはちくま作品では作者の都合でボツとなったキャラやアイディアが多く存在する。澪の先輩でみさきの友人・深山雪見も平良坂初音の義母・深山奏子の親戚としての登場が検討されていたがボツになったらしい。

住井

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE~輝く季節へ」の主人公・折原浩平の悪友で、本名は住井護。えあGでは情報屋として活躍し、往人たちに多くの情報を提供した。

南森

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE」の主人公浩平のクラスメイトで、七瀬制服オークションの際は最後まで中崎と競り合った。横の繋がりが半端でなく、特にカリスマというわけではないが彼が一声かければ尾根高校が動くと言われている。

外見や性格は北斗の拳のジャッカルそのもの。どこをどう見ても男子高校生には見えない。

特にこれといった能力も無く基本的に弱いのだが、作品によってはダイナマイトで武装していることがありそれだけが鬱陶しい。

えあGではFARGOの幹部を務め、尾根市征服に暗躍するが、往人たちに阻まれて失敗に終る。

以降の作品でも悪役として登場するが、スピアードの手下としてこき使われるわ、高槻に利用されるわ、噛ませ犬にされるわと扱いが悪い。だが、日頃から行いが悪い上にすぐに裏切る性格だから当然でもあるが。

村田

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE」の主人公浩平のクラスメイトで、漢字テストの際に10問中9問正解した。ただし、住井によるとそれ以外の科目は非常に悪いとのこと。

外見や性格は北斗の拳のフォックスそのもので、卑劣で卑屈。南森同様、どこをどう見ても男子高校生には見えない。

元ネタ同様の必殺技「跳刀地背拳」を持つがとにかく弱い。弱いことが彼の特徴であるとも言える。

えあGで南森の右腕として初登場するがひたすら弱く、以降の作品でもまったく変わらない。佳乃からヨワヨワ君一号に任命されたこともあった。

御堂

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE」の主人公浩平のクラスメイトで、村田と同じく漢字テストの際に10問中9問正解した一人。

外見の元ネタはベルセルクのアドン。甲冑姿で平気で登校する変態。南森と村田以上に、どこをどう見ても男子高校生には見えない。

えあGでは南森の後釜を狙って登場するが、すぐに返り討ちされる。懲りずに弟も引き連れて現れるが、やっぱり返り討ちにされた。

大の同人好きであり、えあGでは任務を無視してコミケに参加し、謹慎させられたこともあった。

ToKでは闇騎として登場するが活躍はイマイチで、ほとんどが引き立て役という有様だった。

中崎勉

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE」の主人公浩平のクラスメイトで、金持ちのボンボン。村田と同じく漢字テストの際に10問中9問正解した一人と同姓だが同一人物かは定かではない。

お小遣いは月に五万円も与えられ、その財力で七瀬制服オークションでは100万円で落札するという偉業を成し遂げたこともあった。外見の元ネタは不明だが、常に七瀬の姿をした人形をその手に抱いている。

えあGでは南森の要請で往人たちを買収しようとするが、運悪く因縁の七瀬がいたことで失敗に終る。

御堂とは同人仲間で、いつも一緒にコミケに来ては財力にものを言わせて同人誌を買い漁っていた。

ToKでは聖闘士星矢の地伏星ライミ互換で登場するが、七瀬に軽く蹴散らされた挙句に往人たちに成敗された。

広瀬真希

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「ONE」の主人公浩平のクラスメイトで、転校して来たばかりの七瀬をいじめていた女生徒。

FARGOの一員として住井を捕えようとするが、あと一歩で七瀬と鉢合わせしてしまい、あっけなくやられた。本人は大して強くないのだが、取り巻きを次々と呼ぶのが厄介。

声優ネタで佐祐理と声が似ていて、南森が斉藤を騙すことにも一役買っていた。

ちなみに、はちくま作品で登場していないONEヒロインは椎名繭だけで、えあGEDで澪と長森の対話で名前が出たのみである。

晴香

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「Moon.」に登場する入信希望者で、本名は巳間晴香。FARGOの研究員だった兄・良祐を探すべく施設に乗り込んだが、組織の連中によって魔神細胞を埋め込まれた。

施設脱出後は裏社会の用心棒として生計を立て、「神の拳」と恐れられる。その後も腕を磨き、ToKでは神将に列せられるほどの使い手に成長した。

得意技は不可視の力による攻撃で、単純な打撃の他に催眠や念動力も使いこなす。ToKでは瞬時に複数の急所(秘孔)を突くスカーレットニードルも使用した。

良祐

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「Moon.」に登場する巳間晴香の兄。

FARGOの研究員で、高槻によって殺されたと思われていたが、奇跡的に一命を取り留めていたらしい。

その後、とある研究所で働いていたが、そこがFARGOの系列だと知ると秋子さんたちに通報する。しかし、裏切りを見破った高槻によって施設に幽閉された。

最終章では持ち前の技術を活かしてアイテム作りで往人たちに協力する。

由依

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「Moon.」に登場する入信希望者で、本名は名倉由依。Kanonの美坂栞の前身というべきキャラ。

とある事件が原因で一家が離散し、FARGOに入信した姉を連れ戻すために潜入するが果たせなかった。

FARGO再興を聞いて再び施設に潜入し、紆余曲折を経て前回果たせなかった目的を達成させた。

晴香の技「由依カタパルト」は、元々は晴香が由依を敵に投げつけるもの。えあGでは由依の人形が使われた。

友里

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「Moon.」に登場する名倉由依の姉。Kanonの美坂香里の前身というべきキャラ。

とある事件が原因で妹を忌み嫌うようになり、すべてを捨てるためにFARGOに入信し、不可視の力を得た。

同じ魔神細胞でも、埋め込まれた人間によっては性能を引き出せないものも多く、友里の場合はただ腕力にものを言わせるだけであった。

ロマカノでも登場し、香里の鬼教官として彼女を修羅に落とそうとする。そのためには実の妹を手にかけることもやってのけた。

比良坂初音

秘密結社FARGOの司令官を務めるセーラー服の女。その正体は大蜘蛛の妖怪。

元ネタはアリスソフトの代表作「アトラク=ナクア」の比良坂初音。

育ての親を人質にとられて命令に従うが、実は自分と同じく蜘蛛神の血を引く久瀬を殺すという独自の目的もあった。蜘蛛の能力によって戦闘力が高いが、指揮官としても優秀である。

ToKでも魔将の隊長として登場し、地の利を活かした作戦で往人たちを翻弄した。

葉子

秘密結社FARGOの副司令官を務める女性。原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「Moon.」に登場する信者で、本名は鹿沼葉子。強靭な精神力を持ち、魔神細胞の力を完全に制御する恐るべき人物。

詳しい経緯は不明だが武術の使い手で、極端に無駄のない動きでエルクゥを凌ぐ戦闘能力を誇る。旧FARGO崩壊後は何処かで修行していたようだが、高槻の紹介でFARGOの総帥と出会い、強敵と優先的に戦うことを条件に忠誠を誓った。

ToKでも登場し、ヴァルゴの神将として塔魔軍と戦う。魔神細胞と吸血鬼の血を極めた末に生と死を超越し、文字通り神に近い人間となった。

柳川

FARGOを調べにやってきた刑事。原作はLeaf作品「痕」の敵役・柳川裕也。

千鶴の祖父とその愛人との間に生まれ、エルクゥの血を引いている。柏木家との血の繋がりには薄々と気付いていたが口外はしなかった。

T県N市に赴任する前は宮内庁に所属し、数々の修羅場を潜り抜けた歴戦の退魔師であったが、血を見過ぎたせいでエルクゥの血が暴走しかけたのか一線を退き、静養も兼ねて一介の刑事として隆山に移った。

比良坂初音とは旧知の間柄で、川口さんとも知り合い。彼女たちの紹介でFARGOの幹部に選ばれたが、実際は元凶である総帥を倒すためであった。しかし、結局は失敗して平安時代に飛ばされた。

お互いに人ならざる力を抱えているためか晴香とは気が合い、平安時代ではよく行動を共にしていた。彼女に渡した対魔神用機関銃・shadeは元々は暴走した自分を止めるためであった。

ToKでは魔将として登場。長年のネックであったエルクゥの血を完全に克服し、自由に使いこなせるようになった。

柏木梓

えあGでゲームオーバーになると出会う少女。原作はLeaf作品「痕」のヒロイン・柏木梓。

姉・千鶴と同様にエルクゥの力を使うことができるが、彼女の場合は男性エルクゥと同レベルの怪力を発揮するだけで、他の分野(テレパシーやスピードなど)では他の姉妹に大きく遅れをとっている。

えあG作中には一切しないが、ToKではほんの少しだけ出番がある(扱いはひどいが)。ToK・EXダンジョンではボスの一人を務めている。

柏木楓

空町の夏祭りで出会い、あゆの手がかりを教えてくれる少女。原作はLeaf作品「痕」のヒロイン・柏木楓。

生まれながらにエルクゥの力を使いこなし、佐久間との戦いでは一時的に加勢してくれる。FARGO潜入時には一時的に仲間になってくれた。

ToKでも登場し、序盤のアドバイスをしてくれる他、EXダンジョンではボスとしても現れる。

柏木初音

柏木姉妹の末妹。原作はLeaf作品「痕」のヒロイン・柏木初音。

えあGでは千鶴の料理で性格が変わってしまい、傍若無人に暴れまわる。一応、エルクゥの力は使えるが得意分野はテレパシーのため、姉たちのような怪力は出せない。しかし、ギャグキャラゆえか理不尽に強い。

ToKでも登場し、序盤のアドバイスをしてくれる。この時は元の素直な性格だった。EXダンジョンでも姉たちと一緒にボスとして登場する。

トニー足立

旅館・鶴来屋の副社長・足立に成りすまし、FARGOの依頼で久瀬たちを内偵していた殺し屋。元ネタはスプリガンのトニー=ベネット。

発火能力と催眠術を得意とする凄腕の暗殺者だが、仲間も依頼人も平気で裏切るため、裏社会での評判はすこぶる悪い。高槻とは昔からのワル仲間だが、都合が悪ければお互いに相手を売る間柄である。

鶴来屋に潜り込んでいた時は配下の肉人形狩り隊を手引きし、魔神細胞を移植した兵士の実験を行っていた。

FARGOでの仕事が終ったら今度は久瀬派の系列の組織に所属するはずだったが、EDでの様子から推測するとその話はなかったことにされたようだ。腹いせにFARGOを再結成しようとするが、何者かによって始末された。

ちなみに、本物の足立は温泉旅行で席を外しており、トニーはそれを利用して千鶴に催眠術をかけたようだ。

ToK前編では超天才チームの一人として参戦し、次々と闇討ちを仕掛けるが、最終的に久瀬がお膳立てした決闘(実質的な準決勝戦)で打ち負かされた。

高槻

通称高槻先生、超天才を自称するちょっと(かなり?)アブナイ研究員、口調が特徴的。

原作はkeyスタッフの多くがかつて所属していたTacticsの「MOON」のFARGOという機関に所属する研究員。何一つ美点が見つからない、見ていて胸くその悪くなるド外道。「参ったぁ!俺は参ったああ!」「自制など効かない!」などの名台詞を残していることで有名。このシーンは声優の演技ゆえか笑ってしまう人もいる。

はちくま作品においても外道キャラの位置づけだが、お笑いも担当しているため原作よりかは幾分憎めないキャラとなっている。

登場の際には有名なアニメやマンガの(主にゲスな)キャラに扮しているが、斉藤とは異なり原作で顔の付いているキャラのため顔までは変わらない。ただ、極度のナルシストであるため、自分が美形だと信じて疑っていない。とはいえ、はちくま作品では原作よりやや優男風に描かれている。

同じく脇役で、超肉体を自称し、変装が趣味である斉藤とは因縁浅からぬ間柄のようだ。

ちなみに、京アニ版Kanonであゆと映画館に言った時に上映していた映画がMOONであり、高槻先生がCV小野坂でボイスだけ登場している場面がある。

えあGで初登場し、以後の作品でも悪役として登場している。研究員という元々の設定から、医学、人体改造、兵器の開発など、科学に関連したもの全般を得意としている。

霧島聖の医大時代の先輩にあたり、主席の座を巡って激しく争っていた。

えあGでは旧FARGO崩壊後、ちゃっかりと生還した高槻は後に新生FARGOの総帥となる橘敬介と出会い、彼の目的に協力する見返りに絶大なる権力を得た。月島や南森などといった連中を仲間に引き入れ、FARGO12使徒結成に貢献している。ある意味ではFARGOの黒幕的な存在だった。

ロマカノ本編では久瀬の部下の一人として登場。しかし弱い、その前後のボスが強いだけにイメージが固まってしまうという悲しいボス。ラーニング技のアメジストシールドだけに注意すれば大したことがない。

EXでは星矢の魚座のアフロディーテ互換で魚座の高槻として登場。銃撃属性全体攻撃のピラニアンローズをはじめとする厄介な攻撃を放ってくる。

余談だがこの魚座高槻はプレイヤーに嫌な意味で衝撃を与え、はちくまがコミケの看板に使用したほどであった。

ToKからゲーマーネタの台詞を口にする事が増えてきた。

前編では超天才チームとして参加、義弟のドクターウェスト、トニー足立と組み、試合前に相手チームを闇討ちしていた。同様に住人たちも嵌めようとするも久瀬によって阻止され、異次元に送られた。

後編では異次元から脱出し、闇騎やナチ大佐たちと結託して戦艦紀伊を開発。塔を破壊しようと目論む。目論みは失敗し、再び倒されるが、すぐに闇騎の魚座の高槻として復活。南と組んで美凪と戦うが、美凪のクリスタルウォールによってピラニアンローズを反射され、チートの威力を自分自身で味わうことになってしまった。最後はスターライトエクスティンクションで南共々消滅させられる。しかし嘆きの壁イベントでは魚座の神将として復活し、嘆きの壁破壊のために他の神将たち同様、久瀬に力を託し、ToKの反動により消滅した。

冥異伝本編の序盤では電気街で修行している妖夢をあっさりと蹴散らし、最凶脇役囚の座を奪い取る。

その後は紫たちとはぐれた橙をてなずけたり、村田や南森たちをけしかけたり、パチュリーや幽々子を手玉に取るなど大活躍する。しかし、あまりのやり過ぎに慧音によって出番を封印される呪いをかけられた。

以後はイベントでちょいと出てくるだけで、これまでのような派手な暗躍がなくなった。しかし、存在そのものがチートなので、今後の作品でもやりたい放題なのは間違いないだろう。

橘敬介

神尾観鈴の実父にして、えあGにおける黒幕。すべては観鈴を蝕む翼人の呪縛を断ち切るためであった。

元々神尾家は複雑な家庭の事情を抱えており、親子でありながら苗字が違うのは敬介側の親が妻(晴子の姉)との結婚を認めなかったらしい。おまけに観鈴を縛る呪いもあって、晴子とは深い溝があった。

観鈴の癇癪の原因が呪いにあると見抜いたところからして魔術には多少の心得があったらしく、原因究明を志してからは世界を巡って本格的に研究を始めた。長い放浪の末に「翼人伝」を発見し、今回の計画を思いついた。

表向きはサラリーマンらしいのだが、FARGOのような非合法の組織を立ち上げるなど、彼の資金力には謎が多い。魔術だけでなくマンガやゲームにも精通し、果てにはコミケすらも主催している。

作中で被っていた仮面は放浪時代に見つけたもので、あらゆる物理攻撃を無力化させる。ToKで白騎士祐一が似たような仮面を被っていたが、同一のものかは不明である。

AirRPG(平安編)

柳也(りゅうや)

神奈備命の衛者で社殿の警備隊長。元ネタはKEYの代表作「AIR」SUMMER編の主人公・柳也。往人の先祖の一人。

かつては流れ者の浪人だったが、実戦で培われた剣技で現在の地位を手に入れる。官位は正八位下(しょうはちいのげ)、官職は左衛門大志(さえもんふだいさかん)。

当初、柳也の剣術はえあGでは我流とされていたが、ToKでは「高野武神流」の名が付けられる(これは柳也が幼い頃、一人の行脚僧に育てられたという原作設定から来ていると推測。その行脚僧も高野武神流の使い手というはちくま設定が付けられたと思われる)。

態度は横柄ながらも神奈には心から忠誠を誓い守ろうとしたが、翼人の力を利用する高野山の魔の手から守りきれなかった。神奈封印後は解放の手段を求めて旅立つも、長年の古傷が悪化して他界。後の子孫に未来を託す事になった。

ToKではサジタリウスの神将として登場。元はカリフ軍にいたが、方針の違いからセンチネルに移籍した。

裏葉(うらは)

神奈備命の女官。元ネタはKEYの代表作「AIR」SUMMER編のもう一人の主人公・裏葉。往人の先祖の一人。

智徳法師の弟子で高位の法術師であるが、普段はとてもマイペースで、どこまでが真剣でどこまでがボケなのか判別しがたい。しかし、その法力は高野の大師に匹敵するといわれている。

ちなみに、えあGと原作では法術を学んだ時期が違っている(原作では高野山の事件後に学んでいた)。

後に柳也と結婚し一児をもうけるが、夫には先立たれる。ちなみに往人の姓・国崎は柳也のものか裏葉のものかは定かではない。

ToKでは往人の母親として登場。塔では夫の柳也とともに行動していたが、最終迷宮攻略時にパーティ入りする。

藤原 道隆

一条天皇を幽閉し、独裁政治を行っていた藤原一族の長。元ネタは北斗の拳のジャコウ。

かつて蜘蛛神・銀が軍勢を率いて京都を攻めた時、銀が源頼光に「早いうちにこいつを殺さないとお前達に災いをもたらすぞ」と言われて以来、極度に妖怪を恐れるようになり、土蜘蛛狩りを始めとする異民族弾圧に乗り出した。日照総大師や隆家などの会話によると、翼人狩りにも手を染めていたらしい。

関白の地位を利用して頼光たちをこき使い、朝廷を意のままに操っていたが、天皇を助け出されたことで地位を失い、頼光に処刑される。

藤原 道兼

兄・藤原道隆とともに独裁政治を行っていた右大臣。元ネタは北斗の拳のジャスク。一部、スペードも入っている。

百姓から不当に種籾を奪おうとしたところを七瀬たちに成敗される。道隆とともに死んだと思われていたが、彰子をさらって高野山に逃亡。名もなき修羅に殺された。

藤原 伊周(ふじわら・の・これちか)

父・藤原道隆とともに独裁政治を行っていた内大臣。元ネタは北斗の拳のシーノ。

叔父と同様に父の権力に傘を着るタイプであるが、殺された風を装って逃がされた坂田金時(金太郎)を闇討ちするなど抜け目ない一面もある。地下水路から出たところを、ちょうど道隆を狙撃していた晴香の流れ弾に当たり、あっけなく即死。天神様(菅原道真)のたたりで死んだとあっては体裁が悪いので、公式には花山法皇暗殺未遂の罪で大宰府に左遷、996年死去と発表された。

藤原 隆家

父・藤原道隆の命で翼人狩りをしていた藤原一族最強の男。元ネタは北斗の拳のヒルカ。

斑鳩辺りで盗みを働いていたあゆを追跡し、そこへ折りよく現れた神奈たちともども捕えようとするが失敗に終る。ちなみに死んではおらず、その後は史実どおり大宰府に逃げたと思われる。

藤原 彰子

天皇派の代表として七瀬たちに接触した女官。七瀬たちが飛ばされた時代・正暦1年(994年)を考えるとまだまだ幼い年齢で中宮にもなっていないはずだが、既に一条天皇の連歌の会に出席を許されるほどの才媛。

藤原道兼の策略で高野山にさらわれたが、川口さんの機転で救出された。

一条天皇

七瀬たちが飛ばされた時代・正暦1年(994年)の天皇。元ネタは北斗の拳のトキ。作中では天帝(あるいは、みかど?)と呼ばれていた。

天皇家に代々継承される天帝神拳の使い手だが、三種の神器を奪われたことと自身の虚弱体質などもあって表立って動くことが出来ず、藤原一族の横暴を許してしまった。

風の僧正

霊峰高野山において、大師に次ぐ実力を持つとされる五僧正の一人。元ネタは北斗の拳のヒューイ。しかし、実際は噂ほどに強くなく、七瀬によって一撃で屠られた。

炎の僧正

霊峰高野山において、大師に次ぐ実力を持つとされる五僧正の一人。元ネタは北斗の拳のシュレン。炎の法術を得意とする術師だが七瀬にかなわず、自爆攻撃を仕掛けるも傷一つ負わせられなかった。

マッド僧正

霊峰高野山において、大師に次ぐ実力を持つとされる五僧正の一人。元ネタは北斗の拳のマッド軍曹。修羅の国と化した高野山で修行僧に過酷な戦闘訓練を施し、打ち負かした相手はたとえ兄弟であろうと容赦なく殺させた。そんなやり方が聖の怒りに火を付けたのか、徹底的に打ち負かされる。神奈の手前命はとらなかったものの、殺医術の大量出血の術で貧血にされた。

ハチクマToK~

ランシア

前編後編ともにヒロインを務める格闘少女。やや紫がかった銀髪のショートヘアに小柄な身体つき、身体のラインを強調し気味の戦闘レオタードと三拍子が付いている。基本的に格闘一筋の熱血タイプだが、胸が小さいことを気にするという女の子らしい一面もある。外見の元ネタは「うたわれるもの」のムツミらしい。

西域最強の武道家・マスターGの弟子であり、塔神大会に出場したのも師匠に再会するためであった。突如出場する事になって茫然自失している往人を強引に口説いて仲間にしてもらう。川口さんとはよく口ゲンカをし、気にしている胸のことをいつもからかわれている。

超勇者・スピアードは彼女の兄に当たるが、彼ら兄妹の詳しい家族関係は今のところ判っていない。

ToK以降は消息を絶ち、冥異伝でも話にふれられていない。後の作品で登場する可能性は大いにあるだろう。

スピアード

通称・外道勇者。元はりんばら氏が過去に構想したオリジナルRPGの主人公らしい。

ランシアの兄だが、師匠は西域先生ではなく別の誰からしい。技の名前は麻雀の役の名前からとっている。

悪党を脅して強制的に働かさせる、果ては囮にして見捨てるといった振る舞いが多い。

背中に持っている剣は天下五銘剣のひとつ「コクシムソウ」であり、最強の剣に数えられる一品。しかし、使用するたびに生命力をエネルギーとして吸い取られるため、使用頻度は少ない。ToKでは隠しアイテム扱いであり、劇中では2度だけ振るっている。

外道勇者という称号から自分勝手なゲス野郎と連想されそうだが、実際には自分勝手な面はあるものの、主人公たちと協力したり、いろいろ助言や忠告をしている。

名称の由来は槍の「スピア」から(妹のランシアも「ランス」から)取っている、容姿などを見ても、アリスソフト作「ランスシリーズ」に登場する外道主人公剣士「ランス」をモデルにしていると思われる。

ToK前編ではアクメツ仮面(チャンピオンでかつて連載されていた「アクメツ」の仮面をつけている)として村田、南森を脅して組んだ超勇者チームとして参加していた。しかし、待遇の不満から二人に裏切られ、高槻の策によって落とし穴に落とされ、不戦敗となる。

その後、壁を壊して自力で落とし穴を脱出。不戦敗に抗議するも聞き入れてもらえず、「なんなら12人全員相手にしてもいい」という刃牙の勇次郎のあるシーンのオマージュで髭のつれてきた敗退チーム12人全員をあっさり退けた。

この辺りの演出が過剰で、月姫チームや痕チームといった人気作品の面々をあっさり倒した事に加え、彼らを馬鹿にするような台詞が多かった為、各々のファンから強く叩かれる原因になった。
しかし直後にランシアの通報を受けたイェニチェリにより銃撃を浴び、一時捕縛。カリフ軍のアミールになることを条件に釈放された。

後編ではお助けキャラとして一時的に仲間になったり、斉藤を再加入させたりと活躍する。

後に白騎士祐一と出会い、意気投合する。その直後に剣を残して行方をくらましたため、てっきり白騎士に殺されたと思われたが、実際は敵を騙すための芝居であった。BADENDでは二人で何処かへと旅立った。

最終迷宮攻略時に正式にメンバーとなる。実際の戦闘での強さはイベントでは強いが、パラメータ的には今までのメンバーと比べれば微妙なところであり、固有技は意外と使えるが退魔属性や緊急回避無視がない、という劣化高野武神流往人であるという認識が一般的なところである。とはいえ全然使えないというわけでは決してなく、メンバーをフルに活用する最終戦ではメインメンバーとの繋ぎとしてでも役に立つ上、システムの性質上育てれば最終的には1軍クラスの主力キャラとなる。

冥異伝からはクレイドルの一員となり、誰かの司令に従って今の時代にやってきた。その時に乗っていた新幹線は一種のタイムマシンだと推測される。

当初は霊夢たちを狙っていたが、どちらかというと力試しといった側面が強かったようだ。その後は別方面から司令を受けたナチ大佐やザルマン少佐に狙いを定め、彼らの妨害に専念する。

スピアードがどういう経緯でクレイドルになったかは不明。大例大祭での発言をみるに、ToKのED後に異界を彷徨い、クレイドルの一人に助けられたようだ。

共に塔から投げ出された妹のランシアの所載は冥異伝では不明である。

ナチ大佐

未来に存在する国・グンタークに仕える軍人。名前から判断するにナチス・ドイツ風のお国柄なのだろうが、言動はまるで旧日本軍である。外見や技の元ネタはストⅡのベガだと思われる。

常勝無敗だの全戦全勝だのと言うことはやたら大仰だが、実力の程は南森や村田に毛が生えた程度。

得意なものはハイテクで、主人公の敵として登場するときは必ずトラップを仕掛ける。

直属の精鋭部隊である「ブラッディベレー隊」を指揮しており、数に任せて襲い掛かってくる分そちらのほうがむしろ厄介だったりもする。

ToKで初登場して以来、事あるごとにスピアードにやられている。態度やプライドはやたら大きいが、実力がまったく追いついていないので殆どお笑い要員と化していることもしばしば。同僚のザルマン少佐にはよく馬鹿にされている。

ハインリッヒ

ナチ大佐の副官。見た目通り戦闘能力は低いらしく、戦闘には参加しない。戦闘になりそうな雰囲気になるとこっそり逃げ出すことも多い。

実務やトラップ設置などを得意としているらしく、ザルマン少佐に重宝されたこともあった。グンタークチームが仕掛けるトラップの多くはハインリッヒの考案らしい。

調子の良い性格で普段はナチ大佐におべっかばかり使っているが、たまにチラッと出てくる本音を聞く限りではどうやら忠誠心はあまり高くなさそうだ。

シュタイナー

ナチ大佐の部下であり、戦友でもあるナイフの達人。元ネタはやはりスプリガンのボーマン教官だろうか?

ナチ大佐の様に大言壮語は吐かず、プロの軍人さながらの振る舞いであるためナチ大佐よりも強そうに見えるが、実力はせいぜい村田レベルである。

どの作品でも常にナチ大佐と行動を共にし、一緒に負けている。

バーザス

塔神ダイジェストで解説役を務める戦士。フルネームはバーザス・ハルベルト・フルズハート。

外見の元ネタは言うまでもなく「刃牙」シリーズの範馬勇次郎。服装の元ネタはDQ5のパパス。背中の大剣の元ネタはベルセルクの主人公ガッツが愛用する「ドラゴン殺し」。

いくつもの戦場を渡り歩いた凄腕の傭兵で、塔神大会が始まる少し前に起きた戦争で敵軍の城を一撃で粉砕するなど大活躍をしていた(本人は物足りなく感じていたが)。魔神も数多く倒したこともあり、ダイジェストで魔神と戦う時の心得を教えてくれる。舞や佐祐理たちKanonチームを大会に参加させるものの、美坂チームに対するあまりにも不甲斐なさにバーザス自らが乗り出し、舞たちに制裁を加えた。

ランシアとスピアードの父親ではないかと言われているが詳細は不明である。

マスターG

地上最強流の開祖にしてランシアの師匠。台詞及び技の元ネタはGガンダムの東方不敗。

見た目通りのかなりの高齢のはずだが、年齢を感じさせない技のキレで神将や魔将を翻弄する。塔神大会の最中に再会し、出会うたびに奥義を伝授してくれる。

バーザスと唯一互角に戦える人物と目されており、塔の地下100階ではバーザスとともに立ち塞がる。

水の僧正

霊峰高野山において、大師に次ぐ実力を持つとされる五僧正の一人。元ネタは北斗の拳のジュウザ。未来の時代まで高野山は密教の修行場として存続していたが、高野山を束ねる大師が現れなくなってからは衰退の一途を辿り、牙僧正のように野盗同然の輩が幅を利かせるなど風紀も悪くなっていた。水の僧正だけはその地位に見合う実力者であるが、風と炎の僧正はレベル上げと対策を間違えなければまず負けないほど弱く、昨今における高野山の僧侶の質の低下を嘆いていた。戦闘後はアルとパチュリーに高野五重結界の術を授けた。

牙僧正

霊峰高野山において、大師に次ぐ実力を持つとされる五僧正の一人。元ネタは北斗の拳の牙大王。配下に牙一族を擁し、僧正の筆頭として君臨するが、ほとんど野盗も同然であった。二千年ぶりに戻ってきたムーンライトたちに真っ先に服従し、彼らの命を受けて佐祐理を誘拐する。しかし、あと一歩のところで美汐に妨害され、往人たちに倒された。

作中によると、五僧正とは通称であり、実際には高野山の歴史において全員が揃ったことはほとんどなかったらしい。

東方冥異伝

ヴァンサズ

謎の新幹線に乗って東京市にやってきた赤い服の剣士。

当初はスピアードと同じくりんばらが昔作ったRPGのキャラクターとされていたが、冥異伝・零でりんぱらとは関係ないモトネタがあるらしい。フルネームはヴァンサズ・ブランデス。

「ヴァン流四元剣」という剣術の使い手で、クレイドルの一人でスピアードの後輩である以外は謎に包まれている。外見のモデルはトライガンのヴァッシュ+Fateのアーチャー。

元々はナチ大佐たちを元の世界に送り返す目的で東京市に来たらしい。

最凶脇役衆の一人・メディスンと手合わせしている途中で紆余曲折あり、押しかけで仲間になった。

てゐにに空気っぽいと言われたり、霊夢にアリスのようにいきなり沸いた等と言われるなど、基本的にはナチ大佐等が絡まない限り自ら会話に入ることはない。

冥異伝・零でヴァン流四元剣の技が実装されるが、威力はともかく命中率に難があり、結局は壁役として使うしかないのかもしれない。

ザルマン少佐

ナチ大佐と同じ世界から派遣された軍人。ナチ大佐とは同僚でライバル。

元ネタは言わずと知れたガンダムシリーズのシャア・アズナブルである。

高圧的な言動が目立つが元ネタの知名度の影響か、ナチ大佐と比べて圧倒的に強く、口先だけのキャラではない。その実力はヴァンサズも認めていた。

自身の固有時間を巻き戻すことで「死ななかった事にする」能力を持つが、体内に埋め込んだコンピューターがオーバーヒートを起こすと使えなくなる。恐らくはサイボーグだろう。

アレックス

東方冥異伝より前に発売されたシュミレーションゲーム・ZILの主人公である兵器会社の社長。

ToKの隠しダンジョン100階のボスの一人でもあったが、その唐突な登場に誰もが?と思ったことだろう。

実ははちくまスタッフである諒氏が製作したオリキャラであるhttp://www.sagiri.com/Graphics.html

ザーグベルトに比べるとまともな設定らしい、作者の製作したアレックスは血髪をしている。

ザーグベルト

アレックスの知り合いである謎の剣士。鎧姿にシルクハット、マントという出で立ち。

剣術だけでなく、空間を操る魔法みたいなものをつかってくる。

はちくまのオリキャラかと思いきや、実ははちくまスタッフである諒氏が製作したオリキャラである。http://www.sagiri.com/Graphics.html

設定によるとあまりに強すぎるキャラらしく、SBの隠しコマンドで仲間になった際の異常な強さはこの設定に由来していると思われる。

サイヤ&アヴェスタ

東方冥異伝で、久瀬に召喚された巫女風の退魔士の少女とその祖父。

元はどこかの世界の人間らしいが、召喚魔術によって東京市に呼び出された。

住んでいた世界は東洋風のようだが詳細は不明である。

SBの上位デッキの名称から未来から来たと推測される。