キャラクター/【イタリア】

Last-modified: 2021-01-21 (木) 11:05:41

厳密にはイタリアという国に対応する人物は「イタリア・ヴェネチアーノ」と「イタリア・ロマーノ」の二人いる。彼らは兄弟(それぞれがお互いを呼ぶ様子を見ると、ヴェネチアーノが弟、ロマーノが兄らしい)で、それぞれ大まかに言えばイタリアの北部と南部を受け持ち、またそれぞれヴェネチアとローマという都市に対応して描かれることもある。
しかし、ヴェネチアーノがイタリア全体に対応して描かれることが多く、また彼は単に「イタリア」と呼ばれることも多い(対してイタリア・ロマーノは「ロマーノ」と呼ばれる)ここでは「イタリア・ヴェネチアーノ」について説明する(ロマーノについては「このページ」にて説明する)。
本作の主人公。

容姿

茶髪と茶色い瞳(ただしはっきりと開いて描かれることは少ないため、時々しか見ることは出来ない)をもつ青年。左側に飛び出した巻き毛(「くるん」と呼ばれることもある)が特徴的。上記の通り目を開けることは少ないが、開けるとドイツが思わず隠し日本が「まさに全米も泣き出すレベル」と言うくらい澄んでいるらしい。

性格

一言でいうと「弱い」。体力的にもそうだが、精神的にもいわゆる弱虫である。そのためドイツに「敵に遭遇したらどうするか」を問われたときには「白旗を作って振り、泣いて助けを求めます」と答えているが、実は漫画にて白旗を振る描写は少なく、敵に遭遇した時は大抵逃げるか、白旗を作る余裕もなく捕まるかのどちらかである。また、敵に遭遇する前から白旗を準備したり、仲間であるドイツとその部下たちが寝静まった頃に自分たちの部下と一緒に大脱走したりしている。捕まって銃を向けられた時には、攻撃されたくない一心で敵に仲間のプライベートを教えてしまう。

  • ただし、「敵に攻撃または拷問される」のが怖いのであり、捕虜として捕まること自体は何とも思ってないようである。むしろドイツに捕まった時は「ご飯出るし戦わなくっていいし俺ここ好きだ」と言っている。
  • また、仲間に嫌われることをとても恐れる。

逃げ足は速く、足の速さには自信があるらしいイギリス(彼に限らずほとんどの国達には軍人の経験があるので足の遅いものはほとんどいないと思われるが)を振り切ってすさまじいスピードで地平線の彼方に消え去った。
また、かわいい女性(イタリア語でベッラ)が好きで、よくナンパしている。しかし、よく失敗し、告白するところまで行かない。本人曰く「ベッラのためなら本気を出す」とのことだが、具体的にそれがどれほどのものなのかはわからない。
社交的で、人見知りはほとんどしない。スキンシップが好きで、ハグは挨拶である。
身長が低いのを少し気にしている。特にドイツにはその身長差のせいで挨拶のハグが出来ず、結局その代わりにドイツによって頬にキスされたのだが、その時に「かがまれた…」とショックを受けている。
手先は器用で料理や絵を描くことなどが得意だが、人を手伝う、または仕事をする時やここ一番の時などはよく失敗する(アメリカやイギリスに捕まって捕虜として働かされた時には早々に皿を割った)。しかし憎めない性格であるためか、ドイツを除いてあまりひどくは怒られない。
グルメであり、イギリスとアメリカに捕まった時の食事はトラウマになっている(ただし別にイタリア以外にとってもイギリスの料理はとてつもなくまずいものであり、プロイセンのように卒倒しなかっただけましかもしれない)。パスタとピッツァが大好きで、特にパスタはなくてはならないものであり、砂漠でもゆでるのに大量の水がいるパスタを作ろうとし、原料の小麦が高い時期にパスタが尽きた時には兄と共にパニックに陥った。
いわゆる天然であり、それが原因で失敗することも多い。また、人が言ったことをよく鵜呑みにする。
話すとき(特にベッラの前で)は身振り手振りを交えて話す。全体的にもじっとしていられず、ドイツによると「手足を押さえると死んでしまう」らしい。
時々「ヴェ」と言うがこれは生理現象で、扇風機に声を当てた感じに聞こえるらしい。
不安になったり危険に遭遇したりすると直ちに頼れる人(たいていドイツかフランス)に相談したり助けを求めたりする。普通は電話するが、相手が比較的近くの場合直接言いに行く(具体的には走っていける距離で、自分の家からドイツの家にも直接走って行っている)。自分がパンツ一丁だろうが相手がシャワーを浴びていようがお構いなしである。それが切迫したものであると混乱し、またその場合大抵泣いているので相手に伝わらない、または誤解させることもある。
空気は読めず、大抵の物事はすぐ忘れる。それは大抵失敗の要因となるが、いい方に作用することもある(オーストリアにこっぴどくやられたしばらく後それを気にせず(というか忘れて)ハグし、気まずい空気になるのを無意識に回避した)。
くるんは性感帯らしいが、目立つため、好奇心に負けた日本に触られ、ドイツに至ってはそこを触ると静かになり(触られるのは嫌だがそこが自分の性感帯であることがばれるのも嫌だという葛藤により結果黙って悶えるしかなくなるためと考えられる)好都合なため何回も触られている(ちなみに(少なくともこの時点では)ドイツは「触ると静かになる」こと以外くるんがどういうものかよくわかってない)。
作者曰わく家は「同じ家を何回もリフォームして住んでる」らしい。

幼少期

生まれて少しの間は周りの国と一緒に暮らしていたようだが、ある時ローマ帝国に連れられて(作者監修の本では550年頃の東ゴートが東ローマの物になったことがこれらしい)、家を離れ各地を転々とした後帰ってくる。しかしこの時から弱く、また国内に資源など魅力的なものが沢山あったため、大勢の国から狙われた。また、「一緒にローマ帝国になれ」と神聖ローマ帝国に追い回されていた。

  • 強くなろうとは思っていたらしく、「剣の練習」をすることもあったようだが、非力なため持ち上げるのがやっとであった。
  • ただし海の上ではトルコに矢を放つなど強かった。また、ある時は大人からお菓子を渡されても懐柔されなかった。

結局オーストリアが支配権を勝ち取り、以降しばらくハンガリーや神聖ローマ帝国と共にオーストリアの家で住むことになる。
オーストリアと神聖ローマ帝国は彼のことを女子だと思っており、オーストリアの家では女性用の召使い服を着せられて、雑用をさせられた(漫画では掃除をしている描写がほとんどであるが、水くみを命じられる場面もある)。
絵を描くことやパスタや食事が好きなのにおちおち絵も描けず、パスタも出されず(オーストリアに支配されることが決まってイタリアが最初にした質問が「ごはんにパスタは出ますか」であるが、オーストリアは「出ません」と答えている)、時々罰として食事を抜かれたため、仕事をさぼって飾られている肖像画に落書きをして怒られたり、残飯を漁ろうとするがグルメであるが故に食べられなかったりする。
ある時急成長・声変わりをし、幼少期は突然終わりを告げた。

W学園にて

新聞部の一部員であり、さらにかけもちもいくつかしているが、かけもちは時々さぼる(フェンシング部がある日に新聞部室で寝ている)。また、数々の変な部活の創始者兼ただ一人の部員である。

ヘタリアファンタジアにて

シエスタで遅刻してやっとドイツや日本と合流したにもかかわらずはぐれて長時間迷子になったレベル1冒険者。
冒険者という職業である。

他者との関係

前述の通り社交的で憎めない性格のため、仲の悪い国は今のところ見られない。

ドイツ

少なくとも「ドイツ」とイタリアの初対面はWWIの時のようだ。最初(国境付近と思われる場所で)トマト箱に隠れていたが、森の中にトマト箱があるという光景に(当然のことだが)違和感を抱いたドイツが箱を木の棒で叩いた時声を上げて中に人がいることに気づかれてしまい、「トマト箱の妖精」と言ってごまかそうとするも余計怪しまれて箱をこじ開けられ、捕まってしまった。

  • この時トマト箱に入っていたのは、国境を見張るよう言いつけられたが、見つかるのが怖くてトマト箱を持参し隠れたためと思われる。

「強くて頼りになる」と思うようになったのは仲間になったWWII以降と考えられる。以降は「なんでもドイツに任せておけば大丈夫」とかなり無条件に頼るようになりそのためよくドイツを困らせるが、それについては自覚があるようで、時々そのせいで「ドイツに嫌われたらどうしよう」と悩む。

日本

初対面はWWIIぐらいの時期にドイツによって紹介された時と考えられる。

  • 幼少期の彼らが出会う場面がある漫画があるが、未完であり、まずタイトルが「イタちゃんのゆめ」であるため、現実のことではないと思われる。

第一印象は「自分より小さい」であった。このため、一時期日本のことを自分より年下でその上未成年であると考えていて、日本が酒を飲もうとした時は彼の言葉も聞かず慌ててジュースに取り替えていた。

ロマーノ

彼はイタリアの兄であり、一緒の家に住んでいるようである。
兄弟仲は悪いとは言えないが、彼らの性格故に特別いいとも言えない。
一緒のベッドで寝てくるんがからまったことがある。

フランス

幼少期を含めやはり隣国であるフランスに狙われることは多かった上、盾として使われたこともあったが、イタリアの中でフランスは「頼れる兄」としてのイメージが強く、彼はフランスのことを「フランス兄ちゃん」と呼び、困ったとき電話をかける描写があるが、大抵フランスの言った冗談を鵜呑みにして行動しようとする。

ハンガリー

ハンガリーは(「女性」として一緒にお風呂に入っていたこともあり)イタリアの性別を幼少期から知っていたが、何も言わず、しかも女の子用の服を着せて(召使い服には何も思わなかったらしいイタリアもその服には違和感を感じた)それを見た神聖ローマ帝国の反応を楽しんでいた。成長しても仲は良好である。ハンガリーの行事でハンガリーは毎年化け物の格好をしてイタリアの元に行くのだが、毎年イタリアはその仮装に騙され「食われる」と怖がり、ハンガリーはというと、イタリアがかわいいので抱きつき頬ずりをするのだが、それがかえってイタリアを怖がらせる。

ポーランド

イタリアは彼が分割されていた時の仕事仲間であるらしく(その当時の描写はほとんどないが)、仲は極めて良好。「独立したいね」などと夢を語り合った仲だそう。

スイス

イタリアがドイツの家にまっすぐ行く場合彼の家の敷地内を通ることになるのだが、当然スイスがそれを許すはずもなく、毎回イタリアは銃口を向けられる(さすがに撃たれることはないが、イタリアは高い代償を支払うこととなる)。イタリアはこっそり通ろうとするが、防犯設備が(過剰に)整ったスイス相手にそれは無理だろうと思われる。

ローマ帝国

彼はイタリアの祖父であり、イタリアが幼い頃彼だけを連れて各地を旅した。彼の記憶のローマ帝国は傷だらけであり、そのためイタリアは「強くな(りすぎ)るのはいけない」と思うようになる。

神聖ローマ帝国

前述の通り彼はイタリアを女性だと思っており、恋慕していた。また、イタリアはのちに名前は言わないまでも彼とおぼしき人物を恋愛感情として好きだったと言っている。神聖ローマ帝国は「一緒にローマ帝国になれ」と再三迫るが、イタリアはその度に拒絶・拒否した。その理由は「ローマ帝国は強くなりすぎて滅んだ。神聖ローマ帝国にそうなってほしくない」というものであった。神聖ローマ帝国がオーストリアの家を出るのが決まったとき彼はイタリアに何も言わずこっそり出ていこうとしたが、オーストリアのはからいでイタリアに見つかり、告白し、神聖ローマは「必ず帰ってくる」、イタリアは「それまでお菓子作って待ってる」と約束をしたが、「神聖ローマ帝国」はそれきり帰ってこなかった。

トルコ

イタリアはトルコを何度も苦しめた敵であり、トルコが「だからガキは嫌いだ」とこぼしたほどだが、現在の仲は良好である。