40口径八九式12.7cm単装高角砲

Last-modified: 2022-06-19 (日) 14:11:14

概要

40口径八九式12.7cm単装高角砲.png
対応艦種戦、巡、駆、空目標対艦、対空
重量19.90t装填速度4.3秒/発
耐久値1116発射初速720m/s
砲弾127mm弾最大仰角90.0度
AP弾薬最大威力-最大俯角-8.0度
HE弾薬最大威力639旋回速度12.0度/秒
対艦射程3656m俯仰速度8.0度/秒
対空射程1975m弾薬庫-
購入ダイヤ50購入ゴールド986,000
グリッド2×2開発技術鋼5兵13
高性能化する航空機に対抗するため、帝国海軍が一から設計・製造した単装高角砲。
優秀な発射速度と高い命中精度を持ち、対空戦闘のみならず対艦戦闘においても高い評価を得ていたと言われる。
本砲は松型駆逐艦専用に新設計された防盾付きの単装砲架。

解説

  • 松型駆逐艦や橘型駆逐艦の前部主砲用として開発された12.7cm連装高角砲後期型の単装バージョンである。実はこれの後に開発出来るようになる40口径八九式12.7cm連装高角砲A1型より10年以上後に作られた高角砲である。
  • 比較的早い時期の高角砲にしては良い性能を持ち、駆逐艦の主砲としては使い続けることができる。
  • 長所は後期型ということもあり、A1型と比べて旋回用のモーターの出力が1.5倍になっている。砲の旋回速度があちらに比べて1.7倍ほど速くなっているため、照準がA1型に比べて行いやすい。
  • 欠点としては単装のため攻撃力は連装の半分になっていて、対空砲としての性能も控えめ。照準は早いのだが、単装のため少し弾幕が薄くなってしまう。ちなみに装填速度自体はA1型と変化が無い。
  • 配備時の注意点として、防盾が大きいため連装型より装備や船体との干渉を起こしやすい。ただし連装に比べて重量が半分以下に抑えられているため、排水量で困ることはないだろう。
  • 以上のことから史実通り駆逐艦の主砲として搭載しやすくなっている。言うまでもなく巡洋艦以上だと連装砲を積んだ方が強い。防空駆逐艦等を作りたければこれを積んでもいいだろう。

搭載可能艦

駆逐艦磯風峯風睦月初春吹雪陽炎
巡洋艦天龍球磨長良古鷹青葉妙高高雄
戦 艦敷島薩摩河内金剛扶桑長門大和
空 母鳳翔大鷹祥鳳龍驤加賀赤城
注釈未検証

ドロップ海域

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作戦212345
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※ドロップが確認された海域のみ表示

史実での扱い

 日本海軍は対空兵器として45口径三年式12cm砲を対空砲(いわゆる高角砲)として改設計した四十五口径十年式十二糎高角砲を配備していた。だが、航空機の発達や対空砲として設計されたわけではない十年式は性能不足が生じることが予想されたため、高角砲(対空砲)として設計した砲を開発することとなった。
 1929年(昭和4年)より設計が開始され1931年(昭和6年)に第1号機が完成し、翌年2月に四十口径八九式十二糎七連装高角砲架とともに制式採用された。
 射撃速度はカタログ上では最大毎分14発を発射可能となっているが、1933年(昭和8年)の『砲術年報』には「訓練すれば毎分12発で撃てる非常によい砲」と記され、1939年(昭和14年)に実施された対空演習の実績によれば、本砲は1分間に7、8発発射できればよい方と報告されている。
 また本砲の時限信管は装填時に自動的に調定されるが、この調定器の開発は難航した。当初は誤差が許容範囲内(±0.2秒)に収まらず、一説では1935年(昭和10年)にようやく安定した精度が出るようになったと言われているが、1939年の演習でも信管調定機の誤差について触れられている。
 戦争末期に建造された松型駆逐艦では、主砲として従来の駆逐艦が装備した50口径三年式12.7センチ砲に代わって本砲の電動機出力を増強したものを装備した。対空戦闘・対水上艦戦闘の双方に対応できるため、用兵側は好評価を与えている。