登場人物

Last-modified: 2022-03-21 (月) 19:30:38

テレビアニメ版ケムリクサの登場人物は少なく、作中の現在では姉妹とわかばしか存在しない。
過去には「りり」という少女(=さいしょのひと)がいたが、その頃には姉妹がいない。
また、設定上姉妹はりり1人が分割された存在であるため本質的な登場人物は最初から最後までわかばとりりの2人だけである。

りん

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声 - 小松未可子
「なっ…調子に…!不審な動きをしたらすぐ処理するからな!」
「姉さんの好きは私たちの大事だ」

特徴

身体能力に特化している。
上向きに束ねた髪が特徴。
ケムリクサの扱いに長けており、りつによればその技は「天才的」。
戦いを好んだりょうに「素でやったらりんの方が全然強いんだからね」といわれるほどの強さを持つ。
身体も頑丈で、赤霧の中に入っても溶けずに耐えられる。多少身体が欠損してもすぐ元に戻せる。
本体となる葉のほかにりょくの葉とさいしょのひとの葉(記憶の葉)で姉妹最多の3枚を1人で所持しており、視力が良いのはりょくの葉を受け付いたことによるもの。
さいしょのひとの葉は長女のりょうから受け継いだ。
趣味のアニメでは、場面に応じてマフラーやスカート、手袋と言った装飾品に変化が見られる。

人物像

姉妹の安全を優先する為に頑固で保守的な行動をとりがちだが、もともとは好奇心旺盛な性格である。
わかば同様知らない場所を探検するのが好きだったが、
姉妹の度重なる死を経験し、怖いことばかり増えると感じるようになってしまった。
気丈に振る舞っているが、根は泣き虫で心配性。
自分の選択に自信が持てないでいる。
無邪気に好奇心に従って行動するわかばにはそういった面での強さを感じており、
「怖くないのか」と問いかけるシーンもある。
一方で姉妹を守るためならアカムシの群れに単独で飛び込むことを即決する強さもみせる。
1話時点で姉妹の中では唯一自分の好きなものを見つけられておらず、自分に好きなものがないからと姉妹の「好き」の為に行動する姿が度々描かれる。
姉妹からは常々自分の好きなものを見つけて、それのために生きてほしいと願われていたようである。
わかばに近づいたり見つめたり、わかばのことを話したりしていると顔が熱くなったり胸がドキドキしてしまう。

本体以外に所持している葉

りょくの葉・さいしょのひとの葉(記憶の葉)

りつ

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声 - 清都ありさ

特徴

聴覚の能力に特化している。語尾が「ニャー」
ミドリちゃんの根を自在に操ることができ、普段は根に乗って移動する。
また耳は遠隔操作が可能なようで、根を伸ばしてその先に耳を出したり他の物に耳を取り付けることで隔地との会話も可能。
目の下にはクマがあり、あまり活動的でもなく病弱である。

人物像

姉妹の中でもお姉さんな役割を引き受けるおっとりとした性格だが、
移動の際に電車をぶつけたり水の回収でガラクタが混ざったりするなど大雑把な一面もある。
かつてりょうと組めば「無敵の布陣」と評されるほど強かったが、現在はまともに戦えなくなってしまっている。
また、そのような身で限られた水をミドリちゃんの育成の為に消費していることに強い負い目を感じている為、積極的に水を摂取しようとしない。
ミドリちゃんには並々ならぬ愛情を注いでおり、ミドリちゃんのことになると早口で自慢話をまくし立ててしまい姉妹を困惑させることも。

本体以外に所持している葉

なし

りな

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声 - 鷲見友美ジェナ

特徴

味覚の能力に特化している。語尾が「ナ」
もともと1人だったが、後に(0.8話以降)複数人に分裂。
1話の開始時点での生き残りは「りなっちりなじりなよりなこりなむ」の5人。
それぞれ数字にちなんだ名前が付けられている。
分割したりな達には個性があり、りんやりつは見分けられている模様(参考:りなの見分け方)。
あらゆるものを食べることができ、なおかつ、一度食べたものをスカートから取り出すことが可能。
食べた物を『副腕』として出すことで手数を稼ぐ戦い方をする。
スカートの球状部分(通称りな玉)は分離させ遠隔操作が可能。巨大化させたり爆発させることで攻撃にも使える。
分離したりな玉を分離したりな以外のりなが吸収すると分離したりなのスカート部分にりな玉が戻って来る。

人物像

食べることが大好きで、食欲に負けてつまみ食いにこっそり抜け出してしまうこともある程。
変なものを食べて動けなくなったこともあるが懲りている様子はない。
天真爛漫で楽観的な性格だが、空気を読んで姉を元気づけようとする優しい一面がある。
自分を分割したのも(おいしいものをたくさん食べて)姉の役に立ちたいからである

本体以外に所持している葉

モモちゃん

わかば

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声 - 野島健児
「めっさ気になる!」
「そうか!ぼくが行けば、いい塩梅ですね!」

特徴

水槽に水を回収している最中に突如水の中から現れた謎の男。
着ている服にはミドリちゃんの根やケムリクサを使用した時に現れるものと同じ模様が刻まれている。
自分をヒトと主張するが、赤い血を流すため姉妹にはアカムシと間違えられた。
力は強くないが、身体は赤霧にしばらく耐えられる程度には頑丈。
視覚・嗅覚・触覚・聴覚・味覚と五感を全て備えており分析力もある。
姉妹と違い一度に大量の水を補給しない。
本体の葉は持たない一方でわかば自身がケムリクサに関係することが示唆されている。

人物像

非常に好奇心旺盛で夢中になるあまり周りが見えなくなることも多い。
自分のことは名前以外なにも覚えていないが、その分様々なことを知ろうとする研究熱心な性格である。
特にケムリクサについては興味津々で、りなからは「マニア」「ケムリクサアホ」などと評される。
自分が弱いことは自覚しており、りん達姉妹に助けられなければすぐに死んでいただろうと回顧している。
大変な状況でも明るく互いに支え合っている姉妹を思っており、捨て身で役に立とうとすることもある。
もっとも、死ぬこと自体は人並みに怖いようで、
りんに「死にたくなったか」と脅された際には「生きるの大好き!」と叫び返した。

本体以外に所持している葉

本体の葉も持たない。

りく

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声 - 天沢カンナ

特徴

触覚の能力に特化している。「~べ」が口癖。
手をかざすことによってその方向にあるものを知ることができる。
6島で偶然わかばと遭遇した。ケムリクサを操作するのが得意。
二枚同時操作もできるらしい。
りん達に自分が生きていることを隠してりょうりょくと共に行動している。

人物像

サバサバした性格で深く考えたりするのは苦手。りな曰く「どんくさい」。
実践主義であり、わかばにケムリクサの使い方を教えた際も実際に攻撃を加えケムリクサを使った防御ができるか試した。

本体以外に所持している葉

なし

りょく

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声 - 関根明良

特徴

視覚の能力に特化していた(りんに葉が受け継がれているため現在は不明)。「~じゃん」が口癖。
驚いたり興奮すると「ひ゜゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛」という奇声を発する。
ロングヘアーに眼鏡とセーラー服を着用している。
りくりょうと共に自分の生存を隠して行動している。
葉の消耗を抑えるためによく寝ている。
9話では9島にてりょうと入れ替わる形で初登場する。視覚はある程度健在のようで、
髪の先にも"眼"を作り、わかばを"スキャン"する素振りを見せた。

人物像

新しいことを知るのが好き。
わかばがりつにもらったケムリクサはりょくが使っていたもので、
この世界の仕組みについて姉妹の中では一番詳しかった模様。
文字やケムリクサ、ミドリちゃんの育て方など考えることはりょく1人に任されていた。
すぐに無理をする姉達を心配していた。
わかばに対しては考察仲間として認め合える一方、『日記』を見やがった輩でもあるので、その感情は複雑である。

本体以外に所持している葉

なし

りょう

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声 - 三村ゆうな
「喧嘩する~?いっちょ喧嘩するぅ~?」
「これはどう?こっちは?って、色々試しているうちに自分のことがわかる気がするんだわねぇ」

特徴

嗅覚の能力に特化している。語尾を伸ばす癖がある。
チャイナドレスにグローブ、三つ編みで細目。L時のパイプを手に持っている。
姉妹では唯一、壁やわかば、みどりの根と同じ唐草模様のある衣服を身につけている。
パイプに巻かれたリボンはりょうの体の一部らしく、使用時に発光する。
りつと組めば「無敵の布陣」と自称する強さをもつ。
過去の旅において壁を壊すことに大きく貢献し、姉妹の中で唯一ヌシを倒したことがある。
しかし二回目のヌシ戦で死んでしまった(本人談)。りんに看取ってもらったらしい。
また、存命中にはさいしょのひとの葉である記憶の葉を所持していた。
死んだはずだったが、9話にてりょくと共に登場。
りくりょくと行動しており、一つの体を共有している様子。わかばの事はりくから聞いていたらしい。

人物像

戦うことが好きで、趣味のアニメの「はじまり」では姉妹喧嘩をノリノリで持ちかけている。りんを組み手に誘ったこともある。
恐怖に怯えず、その中で試行錯誤することで自分を知ることができると考えている。
口調はおっとりしているが、たとえ敵わなくても強い相手とは戦ってみたいというかなり好戦的な性格である。

本体以外に所持している葉

なし

りり

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声 - 小松未可子

特徴

「さいしょのひと」で生粋の地球人。姉妹それぞれの特徴を全てもつ黒髪の少女。
何らかの理由により死亡していたがワカバの文化財作業中に偶然蘇生され、以後はワカバと二人きりで暮らしていた。
着ている服は自主制作アニメ版のわかばが着ていたものと同じデザインである。

人物像

好奇心旺盛で、特にケムリクサについては独自の発想でワカバも知らない使い方(色の合成)を発見したり、精度を上げたりと天才ぶりをみせていた。
なお、両親は既に死亡しており、地球に戻る意思はない。
仕事に打ち込むあまり体調を崩しぎみなワカバと無理をして命を落とした自分の両親を重ね、ワカバの助けになろうとしたが、それが悲劇を招く結果となってしまった。
幼いながらも自立心と行動力があり、たった1人でワカバを助けようと自身をケムリクサ化した上分割するという、失敗すればただ自分が消えるだけの非常にリスキーな行動をとった。
作中の姉妹はこの行動によってりりから生まれた。
しかし、自身の記憶を葉に複製してそれを確認している最中にワカバが既に死んでいる姿を目撃してしまい、ワカバを助けるという目的が叶わなくなってしまったことに絶望し、失意の中その2度目の人生を終えた。

本体以外に所持している葉

地球人であるため本体の葉もない。

ワカバ

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声 - 野島健児

特徴

身体的特徴はわかばと見分けがつかない。
わかばが着用している衣服に加え、白衣を身にまとっており、ケムリクサの研究をする研究者である模様。
何者かの依頼によって星(作中では地球)の文化財の途中経過をケムリクサでプリントする仕事をしていたが、りりはその過程で偶然転写されてしまった。
文化財はなくなる前にプリントしてしまわなければならず、大規模で精密な転写には神経を使うらしく体調を崩し気味である。
地球人を「その星の人」「地球の人」と表現していることから本人は異星人であると考えられる。
また、最終話ではワカバ自身が発芽し、巨大なミドリの木になったと示唆する描写がある。

人物像

性格も非常にわかばと似て、お人好しでどんくさい性格。
ケムリクサの研究に没頭し、ケムリクサの話になると早口になってしまうのも変わらない。
話の途中に研究のことが気になり、りりを置いてけぼりにすることも。
文化財をプリントする仕事はその星の人間に知られてはいけない決まりだが、りりのことを報告せずとりあえず一緒に暮らしたり本来許されないりりの作業への同行を許可してしまうなどちょっとルーズな一面も。
思いやりが深く、自分の身が危険に晒される最中りりの身を案じ失敗に懲りずがんばるようにとやさしい言葉をかけた。