KHII
忘れていた真実を知ったロクサスが、自身の本体であるソラと対面して呟いた最期のセリフ。
残り少ない夏休みを過ごしていたはずのロクサスだったが、彼の夏休みは本来存在せず、彼の記憶や住んでいた町は、COMで改変されたソラの記憶の修復が終わるまでの時間稼ぎのためにディズが作った偽物であり、自身は人間ですらなかった。
真実を思い出した後、ディズの策略で眠るソラの場所まで導かれ、ノーバディであるロクサスはポッドの中に眠るソラを見上げながら儚げにこのセリフを言い、夏休みをあと1日残して強制的に本体であるソラと同化した。
トワイライトタウンの町外れの屋敷の地下でアクセルと戦った後、先に進むとディズが待ち構えていた。
ディズは自分にとって必要なのは光の勇者であるソラで、闇の住人であるロクサスは道具のようなものと見下す。
激昂したロクサスはディズに切りかかるが、そのディズはデータで出来た分身だった。
ロクサス「あんたが憎くてたまらない」
ディズ「その憎しみ ソラに分けてやれ あいつは少々人が良すぎる」
ロクサス「いやだ!俺の心は俺のものだ!」
ディズに斬りかかるがその姿は消え、目の前のポッドが開き、眠るソラの姿が現れる。
ロクサス「ソラ──
うらやましいよ 俺の夏休み── 終わっちゃった」
KINGDOM HEARTS II
ロクサス屈指の名台詞……というか印象に残るセリフ。
同時に流れる悲しげな彼のテーマ曲と合わせ、多くのプレイヤーが彼に涙したであろう。
FM版や海外版では【Sora… You're lucky. Looks like my summer vacation is……over.】「ソラ、うらやましいよ 俺の夏休み、終わったみたいだ」と訳され、日本版と少しばかり違いが見られる。どちらにしても涙を誘う名シーンであることは間違いないので存分にハンカチを濡らそう。
漫画版ではこのシーンで涙を流している。彼がノーバディであるにもかかわらずである。
シリーズの漫画や小説を公式と見るかは見解が分かれる所ではあるが、漫画版でもロクサスに心が芽生えていたのかもしれない。
coded
ソラの中に眠る痛みの記憶の一つ、データ・ロクサスとも言える存在が夏休みについて言及する。曰く、「帰りたい場所」。
ハイネ、ピンツ、オレットと共に過ごしたあの日の思い出は、例えデータの中であり偽りの日常であったとしても、役目を終えたデータ・ロクサスが望むものとしてデータ・ソラに伝えられた。
データ・ソラ「…どこかへ帰るのか?」
データ・ロクサス「帰るべき場所は、ないかもしれない。でも…帰りたい場所はあるかな。」
データ・ソラ「それって、いったい…?」
哀しい笑みを浮かべながら、データ・ソラに同化するようにロクサスは消える。
データ・ソラ「なんだ、この感じ? 俺じゃなくて、誰かの思い出…?
帰りたい場所… なつかしくて、せつない夕日… 最初で最後の…な…」
データ・ロクサス「…あの夏休みさ。」
その他
「新すばらしきこのせかい」ではおまけシナリオにてロクサスと同じ声優のキャラクターであるネクが「俺の夏フェス… 終わっちゃった…」と発言するパロディネタを披露する。
- 残念ながらボイス無し。