キャラクター/【ソラ】

Last-modified: 2024-03-16 (土) 11:29:06

心の強い者だけが扱える伝説の剣「キーブレード」に選ばれた少年で、キングダムハーツシリーズを通しての主人公。
名前の由来は「空」。

  • 彼がほとんど登場しない作品もあるが、代わりに彼にそっくりなキャラとも言えるようなキャラがどの作品でも登場している。

親友のリクや幼馴染兼想い人のカイリと共にデスティニーアイランドで暮らしていたが、デスティニーアイランドが闇に飲まれた嵐の夜にキーブレードを手に入れ、キーブレードの勇者として戦うことになった。
やや単純だが正義感が人一倍強い。純粋な正義感ゆえ世界の危機や悲しむ人がいればすぐに助けようとするが、反面少々喧嘩っ早く、その正義感を利用されることもある。
世間知らずだが、心の繋がりや人との絆の大切さを誰よりも深く理解し、光を信じる心で困難を切り開く。
陽気な性格で、天然な上に物怖じしないため、初めて訪れたワールドの住人ともすぐに仲良くなれる。
ドナルドグーフィーと共に様々なワールドを旅して、何度も世界や人々を脅威から救い、多くの人との心の繋がりを持つ。
様々な出来事を経験していくことでシリーズを重ねる度にその精神的な成長を伺わせる場面も少なからずあるが、一方で感性的には10代半ばの少年としては子どもっぽく、KHIIIの時点でもヒーロー海賊をノリノリで演じている。
 
CVは入野自由、吉永拓斗(幼少期)。
FM版及び北米版における声優はハーレイ・ジョエル・オスメント、ルーク・マンリケス(幼少期)。


年齢は4歳(BbS)→14歳(KHI)→15歳(KHII)。
瞳は青、髪は暗めの茶髪で、髪型は全体的にツンツンしている。

  • この髪型、海に落ちようがどれだけ暴れようが絶対に崩れない。一応ジャンプした瞬間などにヘタレるあたり、ガチガチに硬いわけではないようだ。
  • FFVIIのクラウドの髪を茶髪にして少し寝かせた感じであると言った方が分かりやすいかもしれない。
    • 実際にその「ツンツン頭の剣士」の所在を聞かれた際自分の髪を触っていたり。自分のそういった特徴に自覚はあるようだ。

15歳時はかなり身長が伸びて大人びた顔立ちになり、髪の色が黄土色に変わっている。またサイドのツンツンが若干上向きになるなど髪型が変わっている。

  • 髪の色の変化はロクサスの影響とのこと。
  • 瞳の描き方が青一色から内側から外に向けて色が濃くなるグラデーションに変わっている。
  • 3Dの現実パートではKHIIのままだったが、KH0.2で描き方が変わり、髪の根元が濃い茶色になっている(KH0.2とKHIIIの光の表現によって微妙に違っているが、恐らくKHIIIと同じ色)。

KHIIIでは髪の毛の先の方の上半分は明るい茶色(黄土色ではない)、根元の方の下半分は暗い茶色の2色に分かれているが、ほぼKHIの頃の髪色に戻っている。
ゲーム開始直後の時点ではKHIIと同様の髪型だが、新衣装に着替えた際に髪型も変わっており、上向きに伸びていたサイドの髪がKHII時より短く、更に上向きになっている。

  • KHIIIのチュートリアルでKHI時のソラとKHII時のソラが同時に映るシーンがあるのだが、髪の色はどちらもKHIII時と同じカラーリングになっている。
  • ヴェンがソラをヴァニタスと重ねる場面で、KHII時(のソラの姿を模したヴァニタス)との髪型の比較が見られる。

 
服装は主に黒と赤を基調としたカラーリングで、フードのついた半袖の上着と膝下~七分丈のズボンに、青いベルトと、黄色と黒の爪先が丸い大きめの靴が基本のスタイル。

  • KHIのみつなぎ服で、全体的なカラーリングがミッキーを思わせるものになっている(該当項目参照)。
  • ズボンは14歳の姿の時(KHI、3D)は裾が開いた釣り鐘型のデザインだが、15歳時(KHII、KHIII)は裾が絞られた膨らみの強いカーゴパンツのようなデザインで、丈はKHI時は膝丈、それ以降ははふくらはぎ丈になっている。
  • 3Dまではグローブをはめているが、KHIIIからは手甲になっている。
  • 靴のサイズはナンバリングが進むほどに控えめになっている。

トレードマークとしていつも王冠のペンダントを付けている。ペンダントトップの王冠は、キングダムハーツ関連の商品ではシリーズの代表的なモチーフとされている他、ソラのシンボルマークとしても扱われている。

  • このペンダント、シリーズを重ねるごとにどんどん鎖が短くなっている。身体的にもソラが大きく成長している証拠…かもしれない。
    • KHIIIでは鎖自体を変えたのかというくらいに一気に短くなった。鎖が長い状態で振り回されていると戦闘時に危険だからだろうか。

髪色や服装などの全体的なデザインは、KHIと開発・発売時期が近くキャラクターデザイン担当も同じである『バウンサー』の主人公シオンとよく似ている。


一部のワールドでは世界の秩序を乱してはならないというルールにより、「秩序の魔法」で姿を変えて冒険する。ワールドによっては姿を変えた際に、プレイヤーの操作方法が異なる場合もある。

  • ただし基本服は着替えない。たとえそのワールドの世界観や気候に合っていなかったとしても。
  • とはいえ、訪れた先の世界でその性分からキーブレード使いとしての使命以外でも人助けを始めることが多く、自分達の素性を明かす事もある。

前述の通り、キーブレードで戦う。メインのキーブレードは「キングダムチェーン」。
キーブレードは両手で構える。戦うときも両手で扱う。

剣術以外にも、魔法や、時には敵の力を利用して戦う。
ストーリー上でキーブレードを呼び出すときには、右手に一条の光が走る。


ゲームという性質上、世界を救った回数だけレベルが1に戻されている。

「大丈夫! いつものことだし」

毎回レベル1から始まるにあたってシナリオ上の理由が用意されており、初代であるKHI、主人公でないDaysやBbS、本人ではないcoded以外は、

  • 忘却の城に足を踏み入れたことで(正確にはナミネに記憶を改組されて)戦闘に関する記憶が失われた為(COM)
  • 一年間眠りについていたことによりブランクが生じた為。恐らく正確にはCOMの出来事によってDays時にノーバディの方に力が流れ込み、彼が完全には同化していなかった為(KHII)
  • マスター承認試験を行うためにデスティニーアイランド崩壊直前(KHI時の旅をする前)まで時間を越えた為&修行の為の経験リセット(3D)
  • マスター・ゼアノートの器にされかけたことで能力を失った為(KHIII)

となっている。

  • KHIIIRMでは目覚めの力を誤った方法で行使すると、その代償として力を失った上に世界から消えてしまうことがチリシィから明言されている。そのためソラはまたもやレベル1になっている可能性が高い。
    • じゃあなんでヨゾラと殴りあってんだ、って話にもなってくる。いくらでも辻褄合わせはできるだろうが。

何度も力を失っているのは本人にも自覚があるようで、ソラ自身は上記のように言葉だけは大分開き直っているが、KH0.2でその話をイェン・シッドからされた際やKHIIIでピートたちに指摘された際は流石に若干ばかり凹んだような雰囲気も漂わせてもいた。

  • ピートに言われたのがずいぶん効いた模様。確かにピートには言われたくないものである。
  • オリンポスのロード画面ではドナルドが自分たちも何度も力を失っていることを指摘していたりする。付いたタグは「お約束」。

 
ディレクターの野村氏はこの「レベル1からスタート」に関して特にこだわっているらしく、KHIIでは「前作(KHI)で育て上げた強いソラのままでスタートしてしまってはKHIIはゲームとして成立しない」「プレイヤーは成長した前作のソラの強さを知っていながら、技が使えない弱い状態でKHIIをはじめなくちゃいけない」という考えからCOMの「能力や記憶がバラバラになる」というストーリーや記憶のカケラを形にした「カード」というシステムが生み出されたと明言しているほか、KHIIでスタッフにアビリティ「ドッジロール」を入れてもらえなかったことに対し「KHIでできたことがKHIIでできなくなるのがイヤだった」と語っている。
また、codedでデータ・ソラが主人公になったのも、一つは「KHIのデザインのソラを使いたい」という理由であるが、もう一つは「シリーズを始めてプレイするこれまでの事情を知らないプレイヤーでも、彼らと主人公の立場を同じにするにはLV1のソラが必要であり、現実世界のソラはKHIIの冒険を終えたばかりのすごく強い状態なので、代わりにデータのソラに登場してもらった」と語っている。
 
レベルやステータスが作品(あるいはプレイスタイル)によって上下する一方、ソラ自身の身体能力そのものは一貫して常人のそれを遥かに上回っており、明らかに人間離れしたアクションをボタン1つで次々と披露するようになる。


漫画版ではゲーム本編以上にやんちゃで好奇心旺盛。
そしてかなりの無鉄砲。敵陣にもとりあえず突っ込んでいき、得体のしれない城の中敵の本拠地ど真ん中で大声で人を呼ぶなど日常茶飯事。ドナルド、グーフィー、ジミニーたちも時折手を焼いている。
 
戦闘では主にキーブレードでの物理攻撃が主体。KHIの序盤にチシャ猫から魔法の力を与えられたはずが、KHIIではシグバールに「付け焼刃」と呼ばれるほど魔力が弱体化してしまっている。

  • と言うよりもそもそも魔法を使う機会がソラは他のキャラと比べて非常に少ない。
    • 単独戦闘の割合が多いリクと比べ、ドナルドからの魔法による援護や仲間の連携がよっぽどのことでない限り期待できるソラは、魔法を使う機会が減り、結果魔力が弱体化したものだと思われる。
  • ちなみにソラのノーバディであるロクサスはビーストキャッスルにおいて魔法でシオンを援護しようとして不発に終わっている(これまで一度も魔法を使ったことがなかったため)。
     

対ハートレス・ノーバディ戦には自信があるようだが、仲間がいない場面では敵に対し劣勢気味になることが多い。(COM編のラクシーヌ戦やKHIIのアイスタイタン戦など)

  • ただし、最近では仲間がいない状況下でサイクスやロクサスと互角に渡り合えるほどの成長を見せている。

しかし、仲間のサポートがあれば巨大ハートレスや大物のボスさえものともしない戦いぶりを見せる。まさに「つながる心が俺の力だ!

  • 実際、KHIIではリクが「ソラは俺たちがいれば無敵なんだよ」と発言している。

KH

本作の主人公であり、デスティニーアイランドに住む元気な少年。
友達であるリクカイリと共にイカダを作り、島の外へ旅立とうとした夜に島が嵐にあい、イカダの様子を見に離れ小島に行ったソラは突如現れた黒い怪物ハートレスの大群に襲われる。
通常の打撃(木の棒)が全く効かない中、なんとかリクを見つけるも、彼は「外の世界へ行けるんだ」と興奮した様子であった。差し伸べられた手を取ろうとするがリクの足元から立ち昇った闇に足を取られて手が届かず、リクはそのまま闇の中へと消えてしまう。
闇の中でリクを見失い、なすすべもないソラだったが、わずかに残るリクの心の光に触れたことで、謎の剣キーブレードがその手に現れる。
キーブレードを使いハートレスを倒していくうちにカイリを発見するが、彼女もソラをすり抜けるように消えてしまう。
そして、巨大ハートレスダークサイドとの激しい戦闘の末これを打ち破るも、島が崩壊。突如発生した嵐に巻き込まれ、気を失ってしまう。
 
目が覚めたのは、どこか知らない夜の街だった。
そこで出会ったドナルドダックグーフィージミニーと共に、リクとカイリを探し出すため、そしてキーブレードを持つ者、「キーブレードの勇者(光の勇者)」として、ソラは世界を旅に出る。
 
ソラ達はそれぞれの世界の心を狙うハートレスを倒し、「」の「鍵穴」をキーブレードで閉じていった。
また、世界の純粋な7つの心を持つ「セブンプリンセス」を狙う、マレフィセント率いるヴィラン達とも対立していくことになる。


物語の中盤、トラヴァースタウンでリクと再会する。
共に再会を喜び、リクからは「一緒にカイリを探しに行こう」と誘われる。
しかし自分がキーブレードの勇者であること、ドナルドやグーフィーと二人を探して旅していたことを伝えると、リクの態度が微妙に変化する(ソラ達は気付かなかったが)。
話の途中でリクが消えてしまうが、この時ソラは「まあいっか。リク元気そうだったし」とあまり気にかけずにいた。
 
しかし、他の世界で再会したリクが自分に含みのある態度をとったり、ハートレスやヴィランと近しくしていることに、ソラは戸惑いを覚えていく。
また、ネバーランドでリクが連れたカイリを発見するも、彼女は目を覚まさず、呼びかけても反応しない。近くで見ることもかなわず、リクはカイリと一緒に消えてしまう。
リクからも突き放された言葉を受け、不安に感じるものの、ドナルド達に励まされ、カイリとの再会を信じて旅を続けるのであった。


物語終盤で明らかになるが、本来ソラはキーブレードの正当な所有者ではなかった。
ソラが持つキーブレードはリクの心に反応して現れた物であり、本当のキーブレードの勇者はリクだったが、リクの心が闇に傾きかけていたことから、代わりに闇の中でリクを助けようとしていたソラの強い心に反応し、ソラを一時的な持ち主として選んだのだった。

ホロウバスティオンでリクにキーブレードを奪われ(取り返され?)、「キーブレードを持つ者と共に行動しろ」と命じられていたドナルド、グーフィーもソラの下を離れてしまう。
打ちのめされるソラだったが、傷つきながらも大切な人を助けようと強い想いの力でホロウバスティオンに来ていたビーストの姿に励まされ、彼と協力しながらリクを追うことに。
 
リクに追いついたソラは消されそうになるが、王様の命令を破って友情を選んだグーフィーとドナルドに助けられる。
そしてリクに「俺の心はみんなと繋がっている、つながる心が俺の力だ!」と自らの心を語ると、リクの手にあったキーブレードが彼から離れソラの手に戻った。
この時、ソラはキーブレードに正式な所有者として認められたのである。

  • この事に関してはまだ明確な言及がされていないため、はっきりとしたことは分かっていないが、3Dでその秘密の一部が明らかになっている。
  • 野村氏の設定では「デスティニーアイランドで闇に呑まれかけていたリクの心の中の光にソラが触れたことで、一時的にソラにキーブレードが渡った」となっている。その上で、このホロウバスティオンの一件を経て正式にキーブレードに所有者として認められた、ということだろう。
    • BbSでアクアが継承の儀式を行ってもよいと思っていることから、キーブレード使いとしての資質は元々ソラ自身も持っていると思われる。
  • またディレクター曰く、「ソラはどこにでもいる普通の少年」とのこと。生まれ持った特別な設定や出自があるわけではないようだ。
  • 現時点では、キーブレードそのものに選ばれた唯一のキャラクター。

マレフィセントを倒して城を進み、倒れていたカイリを発見するものの、彼女は一向に目覚めない。
そこに現れたリクは闇の探求者アンセムに乗っ取られてしまっていた。リクを乗っ取ったアンセムはソラにカイリの心を返すように迫り、手に持った「人の心のキーブレード」をかざすと、ソラの中にあるカイリの心が反応した。
実はデスティニーアイランドが闇に呑まれた時、カイリの心はソラの心の中に匿われていたのだ。

  • 目の前で消滅したかのように見えたのはそのためである。

アンセムの狙いはカイリを含むセブンプリンセスたちの心で「闇へと通じる鍵穴」を完成させ、キングダムハーツを手に入れることであると知り、絶対にカイリの心は渡さないと誓いアンセムと戦うことになる。
 
一旦アンセムを退け、アンセムが出現させた「闇へと通じる鍵穴」を閉じようとするが、カイリの心が欠けた鍵穴は不完全で、キーブレードで閉じることが出来ない。
そこでソラはカイリを目覚めさせるためにその場に残されていた「人の心の扉を開くキーブレード」とされた人の心のキーブレードを自分に突き立て、自分の心ごとカイリの心を解放する。

  • 戦闘後に人の心のキーブレードがわざとらしく転がされていたことを思うと、アンセムはソラがカイリを解放するために自分でこれを使うことを見越していたのだろうか。
  • 同時に人の心のキーブレードに使われていた他のプリンセス達の心も解放された。

しかし、それによって心を失ったソラの身体は消滅し、体から解き放たれた心はハートレスとなってしまった。

  • この時にソラのノーバディカイリのノーバディが生まれた。
  • この時のソラのハートレスの姿はシャドウになっている。心の強さとハートレスになったときの格は比例しないらしい。
    • 心が闇に堕ちてハートレスになったわけではないので、心の闇の強さによるのかもしれない。ちなみに強さは受け継いでいるらしく、ドナルドがいくら叩いても平気だった(気づいてもらえなかった恨みもあるのかCOMでも「さんざん叩いたのは誰だっけ?」とその時の話をしている)。
      • ただし、ゲーム冒頭のめざめの園で「光に近づき大きくなるソラ自身の影」としてソラの影が変化した姿はダークサイドである。
      • そちらの方は、ソラ自身の心の闇ではなく、言葉通り心の光の強さを反映したものだろう。
      • 心の光の強さに対応して現れたあれもソラの持つ闇であるはず。

何故か自我が残っていたソラは、再び現れたアンセムやハートレスの群れから逃走していたカイリ達のもとにたどり着き、カイリとの心の繋がりによって元の姿に戻ることができた。


ホロウバスティオンからカイリを連れて一旦脱出後、トラヴァースタウンで彼女から再会を約束する約束のお守りを預かる。
ホロウバスティオンに戻り、プリンセス達が抑えていた闇へと通じる鍵穴を閉じるが、そこには既にアンセムの姿は無かった。プリンセス達にアンセムは鍵穴から世界を飲み込む闇の中心に向かったことを教えられ、エンド・オブ・ザ・ワールドに向かった。
 
エンド・オブ・ザ・ワールドで待っていた闇の探求者アンセムを打倒するが、闇の扉が開かれてしまう。
扉の奥のキングダムハーツを求めるアンセムに「キングダムハーツはどんな闇も消し去ることのできる心、光なんだ!」と言った瞬間扉の中から光が溢れ、闇の探求者アンセムは消滅した。
ソラ達は扉を閉めようとするが大きすぎる扉は閉まらず、向こう側に見えた大量のハートレスに絶望しかける。しかし、扉の内側に現れたリクの協力で扉は動き出し、奥に現れた王様と共に闇の扉に鍵をかけることになるが、リクと王様を闇の世界に残さなければならなくなってしまう。
 
リクの「カイリを頼む」という願いと「光への扉がどこかにある」と言う王様の言葉を胸に闇の扉を封印し、闇に飲まれた世界は再生した。
再生されていく世界に流されながらカイリに必ず帰ると約束し、リクと王様を探しに行くためまた三人(+ジミニー)で旅に出ることになる。


Daysのアルティマニアによると、ソラがハートレス化から復活した(ロクサスが生まれた)日を1日目とすると、後述(KHFM)の謎の男と戦ったのは6日目、闇の探求者アンセムを倒したのは16日目の出来事らしい。

  • 忘却の城に辿り着くまで、一週間以上さ迷っていたことになる。

服装はミッキーマウスをイメージしており、王冠のペンダントに、裾が膝までのちょうちんズボンの赤いツナギ。胴は黒で半袖の部分が白、裏地が青の黒いフード付き上着を着て、靴は黄色でディズニーらしく大きく丸いデザイン。腰あたりの青いベルトに王冠のチェーンを付けており、指無しグローブは白く青いラインが入り甲に金属のプレートの様なものが付いている。

 
特定のディズニー世界では秩序の魔法でその世界に合わせた格好をすることになるが、アトランティカではイルカをモチーフにした人魚、ハロウィンタウンでは小悪魔とヴァンパイアをモチーフにしたホラーテイストの仮装をする。


リクは自他共に認めるソラの親友兼ライバルであるが、島の友人達はリクが年上ということもあり、リクの方がまだまだ上だとみなしていたようだ。
ソラ自身もリクとの勝負に負けるとむくれたり凹んだりするので、「絶対負けたくない相手」との意識が強かったのだろう。

  • 因みに小説版の記述によるものだが、それでもにらめっこだけはリクにも負けたことがなかったらしい。KHIの冒頭やKHIIの終盤で見られる彼の変顔っぷりを考えればちょっと頷けなくもない、かも。

本作において二人は敵対するため、どちらかというとライバル関係の方が重点的に描かれている。次回作のCOMもリク編はともかく、ソラ編では二人の(厳密には違うが)ライバル関係の方が印象深い。
二人の友情に真の意味でスポットが当てられるのは、KHII以降と言えるだろう。
 
カイリに対しては、ソラのカイリへの恋心は周囲にバレバレだったようであり、特にリクにはよくその事でからかわれていた。KHIIからは、ドナルドやグーフィーにもからかわれるようになった。
因みに本作のEDで、カイリは「その実を食べさせあうと二人は必ず結ばれる」という言い伝えのあるパオプの実をソラに渡すという落書きを描き足していることから、二人は両想いであると考えられる(ソラは冒頭でその落書きを描いていた)。その描き足しをソラが発見したのはKHIIのEDであった。


物語の冒頭のように、よくイカダ作りをサボっては昼寝をしていたようだ。COMや3Dでリクがたびたび話題にしている。


KHIでは下記のような「~って」「~だって」という言い方が口癖のようだったが、それ以外の作品ではあまり見られない。
 
例1: オリンポスコロシアムにてフィルに頼まれた台座の移動ができなかった時の発言「あんな重いのムリだって!」
例2: 同じくオリンポスコロシアムにてケルベロスを倒した後、英雄の卵ではあるがまだ英雄のなんたるかをわかってないとされた時の発言「まあいいって。大会で俺たちの力を見せればいいんだろ?」
例3: トラヴァースタウンにてリクと再会し、キーブレードを取り上げられた時の発言「あっ、返せって!」


開発段階では獣人のようなデザインであったが、最終的に今のソラのデザインに落ち着いた。

また、武器も当初チェーンソーという設定だったが当然ディズニー側からNGを出された為変更になった。


システム的な解説として、ソラはめざめの園で望む力、差し出す力を選択する。そしてこの選択によって初期ステータス、最大MPとアイテム所持数の成長率、アビリティの覚える順番が変わる。最大MPとアイテム所持数以外のステータスは初期値が変わるだけで、レベルアップによる成長率には影響しない。アビリティ修得順はかなりバラけるため、ストーリー攻略中のソラの使用感は選択によって大きく変わる。以下はFM版での選択肢による使用感と特徴。
 
○剣
地上アクションアビリティを早期に覚えるのが特徴。特にカウンタースライドダッシュは他よりかなり早めに覚えるので、ストーリー中の地上戦は剣選択時が頭一つ抜けて得意。他の必須級アビリティもリーフベール以外はまあまあ早めに修得してくれる。また杖ほどではないがフィニッシュ技の修得が早く、ファイナルブレイクは他タイプの半分ほどのレベルで修得できる。むしろ杖が極端すぎるきらいもあるので、プレイヤースキルの上達に合わせてバランス良くアクションアビリティを覚えていける剣のほうが優秀かもしれない。
弱点はやはりリーフベールの修得が遅すぎる事と、最終的なステータスが他の選択肢より低い事。ストーリー攻略中にリーフベールを修得するのはほぼ不可能。最終ステータスも最大MPは杖に劣り、アイテム所持枠は盾に劣る。攻撃力は高くなるがパワーアップを量産すれば済む話なので、最強育成を目指すプレイヤーからはハズレと見なされる。
地味にドロープライズアップラックアップの修得が遅いので、プライズ関連もからっきし。
 
○盾
何よりリーフベールとラストリーヴの修得が早いのが特徴。後半敵の攻撃力が高くなってくると他と比べてリカバリーの利きやすさを実感できる。アイテム所持枠も1番多くなるので、倒されないようにたたかうのが盾選択時の戦闘の主眼になる。火力はあまり出ない…と見せかけて実はスラップショットクリティカルアップの修得が1番早く、適切な武器を装備していればイメージに反して火力は出る。攻めも守りも及第点以上なので、3択の内ではストーリー攻略が1番安定するだろう。
弱点はMP回復系のアビリティの修得が遅い事。MPヘイストダメージアスピルの修得が遅いので肝心な時に息切れしてやられる事がある。アイテムをうまく活用しよう。他にもライブラの修得は1番遅かったり、コンボフィニッシュ系統のアビリティ修得がかなり遅かったり等、細かい所で他タイプに劣る部分はある。
 
○杖
なんとレベル6からスタンインパクトを、レベル12にはリップルドライヴを覚える。その後はMP関連のアビリティと空中コンボ系のアビリティを早期に覚えていく。杖選択時のみMPの伸びが他より大きくなるのは明確な強み。きちんと補強してやれば魔法とリップルドライヴで序盤から終盤まで高火力を維持する事ができる。
かなり尖ったアビリティの覚え方をするので、ストーリー中はコンボフィニッシュは強いが通常コンボは弱いという、かなりピーキーなコンボが構築されやすい。
また初期から必要APが大きいアビリティを多数習得するためAPが不足しやすいのも特徴であり、場面場面に応じて必要なアビリティを厳選することが要求される。リップルドライヴ(AP3)を付ける余裕すらないことも意外と多い。
さらに超重要アビリティであるラストリーヴの修得がレベル90まで遅れるのは杖選択時の大きな弱点。アイテム所持数も全タイプでもっとも少ないため、ストーリーの攻略には確かな腕前が必要。
ドーピングが効かない最大MPが他の選択よりも2も高くなるため、最強育成目的の場合は実質杖一択。アイテム所持数も最終的に6個まで増えるため、最終的に足りなくなることはそんなにない。アルティマニアの最強育成特集でも杖選択を推奨していた。


設定通りであるが、今作のソラは歴代で一番実力が低いため、初めてプレイするユーザーは慣れない内はゲームオーバーを繰り返す事になる。
通常攻撃などの性能が後の作品と比べて明らかに低く、強力なアビリティも少ない。
特に序盤は攻撃手段の物足りなさや防御手段の乏しさなど攻防共に難があり、序盤のボスの強さも相まって苦戦しやすい。

  • 防御面に関しては、ドナルドとグーフィー加入後に覚えるドッジロールは無敵時間が非常に短いので回避が難しく、リフレクトガードは習得に時間がかかるため防御するにはタイミングが難しいが「たたかう」で弾く必要がある。
    今作の優秀な防御手段であるエアロ系習得までなんとか我慢したい。

後の作品に見られる強力な戦闘システムがまだ存在してないのも大きい。

そして一番の問題がステータス。レベル100時のステータスは、なんと全パーティーキャラ中攻撃力・防御力が最も低い。
レベルアップで成長する要素が他のキャラより多いため基礎ステータスの成長回数が少なくなるためだが、そのせいである意味上述の「普通の少年」っぽさと冒険を始めたばかりの彼の未熟さが出ているような気がしなくもない。
FM版ではオリジナル版から更にステータスが下がっており(代わりにオリジナル版より最大APが高くなるようになっている)、武器補正抜きでの素の攻撃力は50にも届かない。
防御力もかなり低く、本作には(攻撃力-防御力)の値が一定以上になるとダメージが計算値以上に大きくなる仕様がある関係でちゃんと補強しないと被ダメージが跳ね上がる。本作のプラウドモードの難易度が高いと言われる理由はここにある。
そのステータスの低さをカバーするのが、キーブレードや旅の中で覚えていく魔法やアビリティ、そしてプレイヤーの腕前である。
もちろんパーティーキャラの協力も最大限に活用したい。

唯一のプレイアブルキャラクターでソラが倒れると問答無用でゲームオーバーになるが、前述のとおりステータスが低くドナルドに次いで倒れやすいので、強化アイテムやアクセサリーによる補強は最優先で行いたい。バランスよく補強するのも良いが序盤~中盤は器用貧乏になりやすいので、目覚めの園で選択したタイプに応じてある程度特化させて上げていくのがオススメ。

KHFM

ホロウバスティオンに出現する謎の男の追加に伴い、彼と戦うイベントが追加された。
後のシリーズを見るにここでの戦いがあるのが正史のようなので、時期的にはホロウバスティオン再訪時に戦ったものと思われる。
また、闇の扉を閉めたエンディングの直前に、リクとの思い出を回想するシーンが追加されている。

COM

リク王様を探して歩いていた草原の十字路で、謎の男に「お前に必要なものが、この先にある。それを手に入れるには、大切な何かを失う事になる」と忘却の城へ誘われる。
リクや王様に会えそう、という理由で入城するものの、魔法やアビリティを全部忘れてしまう。
謎の男に「この城では何かを失う代わりに大切な何かを思い出していくことになる」と忠告を受けるが、二人に会うために城を進むことを決める。


謎の男に渡された、ソラの記憶から作り出されたカードで扉を開くと、そこにはかつて訪れたワールドが広がっていた。しかし、そこでであった住人達はソラのことを覚えていないと言う。
その世界と彼らはソラの記憶による幻であった。
 
城のホールに出たソラたちの前に再び黒コートの男たちが現れ、以降も「機関」と名乗る男女がソラを惑わしていく。


城を進んでいく内に、ソラは少しずつ記憶を喪っていく代わりに、昔島にいたナミネという少女と、彼女に「必ず守る」と約束したことを思い出す。
しかしこれはキーブレード使いのソラを手に入れるという機関の策略で、ナミネの能力によってソラはナミネを思い出す代わりにカイリのことを忘れていってしまう。
さらに現れた「リク」とナミネのことでしばし対立することになってしまう。
進むたびにソラはナミネのことしか考えられなくなり、焦りをつのらせ、ついにはナミネに固執するソラのことを心配するドナルド達を置いて行ってしまう。

  • その場の誰も突っ込む余地がないが、傍から見ているプレイヤーからするとカイリの存在がナミネにすり替わっていくソラの様子は結構なホラー。

物語の終盤、機関員アクセルの裏切りによって逃げ出したナミネ本人からカイリの存在を思い出させられ、記憶の食い違いに気づく。
そして、同じく機関員ラクシーヌから、デスティニーアイランドでのナミネとの思い出はナミネの力で元の記憶を書き換えられた偽の記憶であると知らされ、また、ソラたちが忘却の城で会ったリクも本人ではなく機関員ヴィクセンによって作られたリク=レプリカであることを教えられる。
 
例えそれが偽りの思い出であったとしても、それでもなおナミネを守ると決めたソラは、ドナルド達とも無事に和解し、城の主マールーシャを含む機関員たちを倒し、リク=レプリカとともに捕らえられていたナミネを救い出した。

  • この時、自身のすべては偽物なのだと卑下するリク=レプリカに対し、「その心は他の誰でもなくお前(リク=レプリカ)だけのもの」「お前の思い出はお前だけの物なんだから大事にしろよ」と告げ、「お前は優しいな」と返される。

ナミネに「記憶を取り戻す」か「城での記憶を残す」か選ばせられ、失った記憶を取り戻すことを選んで一年間眠ることになる。
眠る前に、ソラの記憶と同じく記述を消されてしまったジミニーメモに「Thank Namine(ナミネにお礼を言う)」と書き残し、今度会ったら嘘じゃなくて本当の友だちになるとナミネに約束した。
そしてナミネの助言により、眠りの中で大切な人を思い出すことができた。


今作では、ワールドの中ではドナルドとグーフィーはカードに変えられてしまい、カードとしてしか戦闘に参加できないため、1人で戦うことになる。
また、KHIであったコスチュームの変化も無い。
操作性はリクの方があらゆる面で上であり、リク編限定のシステムも存在するが、そうしたデメリットを帳消しにする位「デッキの自由編集可」というメリットは非常に大きい。
特に幾つかのストック技は、上手く使えば強力なボス達を完封出来る程である。


ナミネを慰めている時、「笑っていてくれた方が嬉しい」等と中々キザな台詞を言ったりしていた。
ドナルド「何だか妙に優しくない?」グーフィー「ソラって女の子の前だといつもこんな感じ」とからかわれたりもした。

  • 余談だがリクは3Dで「女の子の扱いに慣れていない」と自称している。
    • しかしデスティニーアイランドでソラとレースをした時、勝った方がカイリとパオプの実を食べる事を提案したのはリクである。中々ロマンチスト。

後にDaysアルティマニアでソラ達が忘却の城に訪れ、眠りに着くまでの期間が、DaysにおけるDAY24~DAY49の26日間であったことが明かされた。

  • 単純計算すると、1F攻略するのに二日弱かけていることになる。正直、COMのストーリーに約一ヶ月もかかっていたとは誰も予想出来ていなかったであろう。
    • とはいえ、期間を1週間とかにすると、せっかく記憶を奪ってレベル1にしたのにたったの1週間で機関の中でも実力者であろうマールーシャが倒されてしまったと言うことになるので、これくらいがちょうどいいのかもしれない。
      むしろ、他の作品は数か月~約1年かかっているのに、キーブレードやアンセム仕込みの闇の力があり、他作品よりラスボスは格下(アンセムもおそらくKHIより弱体化していると思われる)とはいえ、戦闘技術なしの状態からたったの1か月弱でマールーシャやレクセウス、アンセムを倒せるまで成長してしまうソラやリクに驚くべきかもしれない。

Re:COM

台詞の細部が変更され、後にBbSや3Dにも登場する新たなストック技が追加され、ソラ専用でグライドなどの移動技が使えるようになった。
また、ドナルド、グーフィーも含めて3人ともハロウィンタウンではKHIの時のように姿が変わるようになった。
ちなみにリクや王様も衣装は変わらないもののソラたちのような暗いグラフィックになっている。

KHII

今作でも主人公を務める……のだが、物語開始時にはまだ眠りについており、その間はロクサスが主人公となる。

  • COMをプレイしていない人はソラが約一年間も眠っていた理由がいまいち解らず、大いに戸惑ったことだろう。
    • しかし、いきなりソラ以外の人物を操作することはCOMをプレイしていても結局訳が分からない。
  • 「KINGDOM HEARTS II」のタイトルが表示されるのはロクサス編終了時であり、物語としてはソラ編開始からが「KHII」であるらしい。

序盤のロクサス編の終了後、見知らぬ街トワイライトタウンの屋敷にて目覚める。
どうして今までこの屋敷でドナルド、グーフィー、ジミニーと共に眠っていたのか覚えがなかったが、王様に出会いイェン・シッドの所へ行くよう導かれる。

  • 王様に出会う直前、「なぞの敵」の集団と交戦するが、何匹も出現する敵に太刀打ちしきれずへたりこんでいる。目覚めたばかりな上に、レベルが下がって思うように動けなかったようだ。

イェン・シッドから新たな脅威であるXIII機関ノーバディの存在について聞かされ、リクと王様を探しながらXIII機関を倒すために再び旅に出る。
 
さまざまなワールドを巡る中でXIII機関と接触していく内、自分が知らない誰かと同一視されたり、ソラをハートレスにしようと画策するアクセルがカイリを使っておびき出そうとするなど、ソラと機関に謎の繋がりがあることが明らかになっていく。
着実に機関のメンバーを倒していったが、ホロウバスティオンの大決戦でサイクスからカイリを捕らえたこと、並びに機関の目的を知らされる。
実は機関の狙いはキーブレードでハートレスを倒すことにより解放される心だった。彼らはハートレスをソラに倒させることで心を解放させ、それを集めて人の心のキングダムハーツを作り、完全な存在になろうとしていた。
彼らの目的を知らされたことにより、ハートレスを倒すことで機関の目的を手助けしてしまっていたことを知ったソラは、自分の今までの旅に疑問を持ってしまう。

  • ソラ達は「(自分たちを含め)人を襲うハートレスを倒す」という意識でハートレス退治をしていたので、悪いことをしているXIII機関の計画通りになってしまうことが気がかりになっていたし、それでもハートレスが人を襲うので倒さないといけないという結論になったが、この時の状態は倒したハートレスになっていた人が元に戻れない=機関は世界中から人間を誘拐して捕えているような状態でもあった。

それでもなお、リクと王様を探して旅を続け、終盤にXIII機関の本拠地である存在しなかった世界にたどり着くが、突然現れたキーブレード使いに謎の言葉と共に戦いを挑まれるが、何とか退け、相手は何かを納得したように消えていった。
その後、存在しなかった城でサイクスに捕われたカイリ、そしてソラを目覚めさせるため、闇の探求者アンセムの姿となったリクと再会できた。
最初は勘違いしていたソラだが、カイリのおかげで目の前の人物がリクであることを理解する。
リクは自分の今の状態を嘆いたが「どんな姿でもリクはリクだ」と、ソラは純粋に再会を喜んだ。
また、機関員が度々口にしていた「ロクサス」という人物が自分のノーバディであることを知る。
 
そして機関のリーダーゼムナスとの最終決戦に勝利するも、リクが深手を負い、光の世界に戻ることを諦めてしまう。
ソラは「闇の世界に長く居すぎたからそんな思考になるんだ」と一喝し、リクに肩を貸しながら進むも、闇の海岸へと迷い込んでしまう。
もはや光の世界に帰る術は無いと悟った二人は、光の世界はもう大丈夫だからと静かに闇に溶けることを受け入れた。

  • この時リクから「自分はソラより何でも上だと思っていた」と胸の内を明かされる。「怒ったか?」と問われるも、「ずっとリクには敵わないと思っていた」との本音を話す。
    そしてリクから「その一方で、心のままに生きるソラのことが羨ましかった」と聞かされると、「リクのようになりたい、と悩んでいた」と明かす。
    それを受けてリクは「ソラの友達でいられる(から俺は俺のままでいい)」と返答し、ソラも「だったら俺も俺のままでいい」とかえしていた。

しかし、海岸にカイリの手紙が流れ着き、読むと同時に光の扉が現れ、デスティニーアイランドのカイリの所へ帰り彼女に約束のお守りを返すことができた。
 
ED後、王様から手紙が届く。


上記の通りソラは約一年間眠り続けていたものの、体は普通に成長しており、目が覚めた際には今まで着ていた服のサイズが小さくなってしまっていた。ジ・アンバランス。

  • 3Dのキャラクター事典で比べると頭半分ほど伸びている。グーフィーの背を追い越し、さらには(同じ縮尺という前提だが)なんと同い年のKHI時のリクより背が高い(ついでにネクよりも高い)。睡眠は偉大だ。
    • 日本人男性の14~15歳間の平均成長率は4.5㎝になるが、全頭高(頭の高さ)の半分とすると10㎝程度は伸びていることになる。ゲームキャラと現実の人間の頭の大きさを一緒にしてはいけない気はするが。
    • もっとも、リクもDaysで登場するまでの短期間で急成長(頭一つ分近く)しているのだが(あとカイリも相当背が伸びている)。
      • 成長スパート期としてはソラは普通か少し遅め、リクは普通なら終わっている年頃である。
    • ソラとリクが同い年だったらソラの方が大きいことになる。なんたる違和感。
      • ちなみにKHIIIのキャラクター事典のモデルで比べた場合、KHIIのソラとKHIのリク(と同じ体格のリク=レプリカ)はほぼ背丈が同じである。リク=レプリカの格好が何時もの筋肉スーツなので靴がやや厚底に見えることを考えると、やはりソラの方が若干大きいかもしれない。
    • KHIのユフィとKHIIのユフィとで並んで見ると分かりやすい成長具合。ソラの方が低かったものをほぼ同程度に並んでいる。KHでの彼女の年齢は明かされていないが、原作基準でKHIの時点で16歳で尚且つ160cmと捉えると、ソラは本当に大きくなったのである。ユフィも成長している可能性はあるが、それを考慮した上でもやはり成長具合がひしひしと感じられる。

新たな服はイェン・シッドの家で妖精三人組から授かる。その服にはソラの中に眠る力を引き出す効果があり、この服と仲間の力を借りることで、フォームチェンジをすることが出来るようになる(詳しくは該当ページ参照)。

  • 服のデザインは全体的に黒っぽい感じで、カッコいい。
    妖精おばさん達の好みに合わせようとするといつまで経ってもデザインが決まらず、最終的に三人同時に魔法をかけた結果、この服の色になった。
    • 「恨みっこなしよ」で掛けられた魔法でこの色がぴったり来たのはよかったのだが、もし変な色とかになっていたらどうする気だったのやら……。
    • 漫画版では色の問題どころかドレスになったり殿様装束になったりと色々突っ込みどころの多い格好になっていた。ちゃんと決まってよかった。
    • 色合いは黒以外では赤と黄色が特に目立ち、青は目立たないにしても紺色でしっかり残っているが緑は一切無し。緑色の妖精さん涙目である。

 
今回の秩序の魔法での変身は、KHIのアトランティカとハロウィンタウンに加えて、タイムレス・リバーのモノクロで昔のディズニー作品の様なアニメ風の姿(服装はKHIのもの)、プライド・ランドの黒い子ライオン、スペース・パラノイドのSF風コスチュームがある。

  • ライオンソラは首に王冠のネックレスをしていて、キーブレードは口にくわえてすばやい動きで戦う。アイテムは尻尾を利用して使う。とても可愛い。
    スペース・パラノイドの服装は3Dのザ・グリッドで似たようなものが登場するが、こちらは全身が青く発光している。

一部のフォームでは二刀流になるものがあるが、通常キーブレードを複数同時に使用することはできない。
これは、「キーブレードを使用できる本数」は「使用者の心の数」と同じであるからである。
 
これにはある秘密が……。


シグバールはソラのことを「(キーブレード使いとしての実力は)今までの奴らと比べると随分とお粗末」と評している。彼の真意はBbSや3Dで明らかになる。

  • これはフォームチェンジの設定や3Dでの真実もそうだが、ソラが「世界の危機に際して唐突にキーブレード使いになってしまった少年」であり、無論キーブレードの修行も一切行なっておらず知識も得ていなかったため、変形などのキーブレードの能力を使いこなしていないためと思われる。
  • 「今までの奴ら」とはテラヴェントゥスアクアマスター・ゼアノートヴァニタスのこと。
  • 因みにシグバールは「アイツもそんな顔で俺を見ていたっけ!」「いい目で睨みやがる」等、ソラに関する伏線を結構ばらまいていった。

後には別の人物もソラを「普通の少年」と評している。
「ソラはあくまでも普通の少年」というコンセプトはシリーズの根底となっている。

  • 敵方面からのソラの評価はやたらと低く定められているので、「とるに足らない」と思われていた人物にやられてしまうという演出なのかもしれない。

今作でコンピュータ関連にまるで疎いことが発覚した。

  • キーボードのタイピング方法も、人差し指だけを使うというもの。コンピュータが苦手な人には親近感の沸く姿ではないだろうか。

今作のみならず、3Dにおいてもコンピュータ世界特有のトラブルに巻き込まれることになるが、ソラはそのワールドの住人に教えられた解決方法やコンピュータ用語を今一つ理解していなかった。


本作ではアトランティカでミュージカルに参加した。
最初は踊っているだけでたまに失敗もするが、徐々になれていき、3曲目の辺りでは歌まで歌いこなせるようになり、アリエルやセバスチャンと共にディズニーの「アンダー・ザ・シー」を歌っていた。歌は結構うまいようだ。

  • 踊りが失敗するかどうかはプレイヤーにかかっている。
    • 余談だが、近年ディズニーが発売したカヴァーアルバム「ディズニー・デート~声の王子様~」に入野氏も参加したのだが、入野氏カバー曲はなんと「アンダー・ザ・シー」であった。
      KHIIプレイヤーならば聴き覚えがあると感じたに違いない。
    • さらに余談だが、入野氏はKHI主題歌「光」も一部カバーしている。詳しくはここで説明するより各人に検索をかけてもらった方が早いだろう。

KHIIのチュートリアルはロクサスが担うが、めざめの園での選択(今回は望む力のみ)はしっかりソラの成長に関わってくる。
具体的には選択に合わせてアビリティの習得順が変わる。KHIと異なりステータスの成長には変化はない。
今作ではアクションアビリティはボーナスレベルでの習得となっており、レベルアップで習得するアビリティは全てサポートアビリティ。また、特に重要なアビリティに関しては全タイプ同レベルでの習得となっている。(ライブラ(オリジナル版のみ。FM版はボーナス習得)、オートロックマジックリーフベールが該当)
そのため、前作と比べるとこの選択による攻略への影響は小さいものとなっている。
また、Lv1攻略ではレベルアップで習得するアビリティは全て習得できないため、実質的にどれを選んでも同じとなっている。
 
○剣
コンボアップリアクションアップ、そしてフィニッシュプラスの習得が早いのが特徴。
早期に物理攻撃を強化するアビリティが揃うため、物理攻撃を使ってガンガン攻撃していくプレイスタイルの場合には他のタイプよりも際立って有利。
実はオリジナル版ではラックアップの習得が一番早いという強みもあった(FM版ではラックアップの習得条件がリミットフォームのフォームレベルに変更されている)。
弱点はとにかく防御系アビリティの習得が遅いこと。コンボリーヴがLv47、ラストリーヴがLv85、クライシスハーフ(FM版)がLv99と際立って遅い。
高難易度のゲームモードで剣を選ぶのは修羅の道。しかし序盤から物理攻撃で高い火力を出せるのは大きな強みでもある。上級者におすすめ。
 
○盾
その名の通り序盤から防御系アビリティが揃うのが大きな強み。コンボリーヴがLv25、ラストリーヴがLv49であり本編攻略中でも十分間に合う習得レベルである。
それに加えダメージドライヴの習得も非常に速いため、多少被弾してもフォームチェンジして強引に立て直しができる。オリジナル版ではダメージアスピルも最速だった。
物理攻撃系アビリティも剣よりは遅いが、遅すぎるということもなくいい塩梅の習得レベル(せいぜいチャージバーサクがLv85なくらい)。意外と攻撃面でも優秀な習得順となっている。
弱点は魔法系アビリティの習得が遅いこと。特にサンダーアップがLv99なのはどうしようもない。しかしフォトンデバッガーショックチャーム+で十分カバー可能であり、他のタイプと比べて著しく弱点が少ない。
総じて優秀な成長タイプ。特に初心者におすすめ。
 
○杖
魔法系アビリティが序盤から揃う…のはそうなのだが、今作の魔法系サポートアビリティはファイアアップ、ブリザドアップ、サンダーアップくらい。
もちろん早期に魔法の火力が高くなるため魔法主体のプレイスタイルで有効ではあるのだが、キーブレードにもこれらのアビリティが付加されたものが存在するため、杖ならではという強みが他のタイプと比べ著しく少ないのが悩み。
逆に弱点はやたらと多く、コンビブーストエアコンボアップの習得が遅いのはかなり痛い。オリジナル版ではラックアップがLv99という重大な欠点も存在した(FM版ではドライヴコンバータ)。ラストリーヴやクライシスハーフが剣ほどは遅くないのが救い。
全体的にメリットが少ないタイプ。特にこだわりがなければ選ぶべきではない。

KHIIFM

謎の荒野留まりし思念と戦う。

  • その際BbSにつながる重要なことが示唆されているようにも見える。

 
終盤の追加イベントでは、ナミネにお礼を言えていなかったことを思い出す。

  • ディレクター曰く、ロクサスがソラに、ナミネがカイリに還ったことによりいろいろなものがつながった結果らしい。(COMでのことを明確に思い出したわけではない)
  • この伏線はcodedにおいてデータ・ソラとデータのナミネの間でいったん回収されるものの、3Dにて改めて本人同士での約束が果たされる可能性が示唆された。

ワールドでの変身に、クリスマスタウンの黒いサンタクロースの仮装が追加された。

Days

ソラのノーバディであるロクサスが主人公。
一方ソラは忘却の城の一件(COM)の後、記憶を修復するための眠りについているのでストーリー中には登場しないが、リクやナミネが彼のために動いている様子が見られる。


物語の中心人物であるロクサスとシオンはどちらもソラから生まれた存在であるため、彼等自身の出生に関わるものとして、「ソラ」という言葉が二人にとって度々重要なキーワードになっただけでなく、ソラのCOM時からのソラの記憶のかけらの状態が、二人に大きく影響を与えた。
ロクサスは本体の記憶を持たずに生まれたために、修復中のソラの記憶がロクサスやロクサスを通じてシオンに流れ込み、ソラの夢を見たり、様々なワールドで過去のソラの姿を幻視し、終盤でソラの記憶のほとんどを吸収したシオンにはソラの記憶が定着しかけていた。
また、ロクサスとシオンが物語の中で何度か倒れたのも、記憶のかけらの流入に関係している。
それだけでなく、二人の力は記憶のかけらを通して流れ込んだソラの力であり、二人がそれを共有している状態にある。その為、片方の力が強い状態だとバランスが崩れ、もう片方の弱体化や体調の変容が起こる。
 
ロクサスやアクセルから見たシオンの姿は「ソラの記憶の中のカイリ」を反映したものである。
最終的にソラの記憶で満たされたシオンの顔は、14歳のソラの顔に見えるようになった。

  • 唯一、そう見える別人とはいえソラが普通は無縁であろう黒コートを着た姿を見ることができる貴重なシーンである。ただし、声はシオンのまま。

そして、シオンが人形として完成し、ロクサスと戦うために変化した姿(シオン○○形態)は、KHIやCOMの時のソラにそっくりな形の鎧をまとった姿になっている。
 
ロクサスに倒され少女の姿に戻ったシオンは、ロクサスにキングダムハーツの解放を願うが、それもシオンの根底にある記憶のかけらの主が世界の平和を守ろうとするソラ(及びソラから見たカイリ)であるため、シオンも彼ら寄りの考え方になっていたためである。


XIII機関に目をつけられていたソラは、シークレットレポートでCOMの時期だけでなく、それ以降も度々話題に上っている。

  • ここで忘却の城でのソラの冒険した期間の長さ(COMの項を参照)が判明する。
    • COMの冒険を忘却の城1つのワールドと見なし、KHI時のワールドに同じだけ時間をかけたとして計算しても、KHI~COMの冒険の期間は1年に満たない。

ミッションモードでは最後の隠しキャラクターとして登場。
ソラを使用できるようになるためには全てのミッションを完璧にこなさなければならない。流石は主人公の貫禄といった所か。
特定のギアを装備すると武器がキーブレードではなく「ソードオブドリーム」になる。
 
属性はロクサスと同じ光で「ナビマップ無力化」に耐性を持つ。
戦闘ボイスは初代の時のものが使用されているが、リミットブレイクのみKHII・Re:COMで使用されたセリフになっている。
リミットブレイクは「ラグナロク」。

  • 「俺に力を!」(ファーストリミット)
    「光よ!」(ファイナルリミット)

BbS

子供時代のソラが登場。カイリが来る前の時間軸で、この頃からやっぱりリクと仲良し。
この頃は二人だけで離れ小島に来ることはできないため、テラ編ではソラのお父さんが二人を連れてきていた。
リクと共に一度だけ、デスティニーアイランドを訪れたアクアと会っており、この際アクアからキーブレード使いとしての資質を見出だされた。
しかし、この時既にリクがテラから資格を受け継いでいたことから、「近しい二人に、自分達と同じ離別の道を辿って欲しくない」と望んだアクアはソラに資格を与えなかった。
アクアはその後ソラにしかできない事として、リクが闇の道に向かうことがあれば傍で助けるよう諭していった。

  • ちなみにソラとテラもお互いを見かけているのだが、どちらも相手にほとんど興味が無かった。(ソラの方は後でリクと話していた事に興味を持ったが、リクははぐらかした)

アクアから見て、ソラはヴェントゥスによく似ているらしく、彼そのものだと形容していた。


この頃から他者の心を自らの心に繋ぐことが出来たようで、今作のオープニングでこの世界に誕生したばかりだったソラの心は欠けてしまっていたヴェントゥスの心と触れ合い、心を分け与えて欠けた部分を補った。

  • KHシリーズで度々登場する『心の繋がり』という表現は、「互いに思いあう」という精神的な繋がりだけではなく、もっと物質的な繋がりもあるらしい。
  • この際、欠けていた部分に当たるヴァニタスの顔はソラと瓜二つになった。
  • アルティマニアのインタビューによると、この当時のソラの心は、元々は「生まれる前のソラ」を想定していたが、海外から「生まれてからでないと心は存在しない」という意見が出たため、表現をぼかしている。
    • 「ぼかしている」ということは、設定的にはまだ人間として生まれる前に心が先に生まれる、という体で考えてもよいということだろうか。
  • ソラの当時の一人称は「ボク」。

その後、ヴァニタスとの戦いで傷付いたヴェントゥスの心を再び自らの心に宿し、ヴェンの心はソラの心の中で眠りについた。

  • 今作のOPムービーのラストシーンをよく見ると、ヴェンが変化した流れ星が夜空を眺める幼いソラに向かって落ちていることが確認できる。このエンディングの暗示だろう。
  • 後にソラから生まれたロクサスは逆にヴェントゥスの影響を受けたため、彼そっくりの姿になっている。ややこしい。
    • ロクサスは髪と輪郭以外はソラと同じ顔のため、ロクサスの姿の元となったヴェントゥスはソラとほとんど同じ顔ということになる。二人は赤の他人の筈なのに不思議なことだ。
      • この世界に誕生したばかりのソラの心とヴェントゥスの心が繋がったとあるので、産まれたばかりのソラが成長につれてヴェントゥスに似ていったとなれば違和感は少ない。
        ヴェントゥスに似ていったソラ、ヴェントゥスから分化しソラに似たヴァニタス、ソラから生まれヴェントゥスにそっくりのロクサスとややこしさが凄い事になるが。
  • それにしても、簡単に「心の中で話してみてはどうか」と提案するリクもリクだが、それをいとも容易く実行してしまうソラもソラである。

シークレットムービーにもKHII時の姿でリク、カイリと共に登場。
KHIIのエンディングで届いた王様からの手紙を読み終え、皆の傷を癒すために再び旅に出ることを誓った。
 
また、賢者アンセムが眠っていた頃のソラの中に何かを隠したことを明かした。


今作でキーブレードの使い手は本来資格の継承を経て選ばれるものであり、ソラは儀式を受けていないにも拘らずキーブレードに選ばれた例外の存在であることが判明する。

  • ソラがキーブレードを使える真相は、大部分が3Dで言及されることになる。
    ただ、本作をやれば大体予想はでき、実際その明かされた部分も概ねファンの予想通りであった。
    • キーブレードを使える理由というよりはソラ(とロクサス)が二刀流である理由が判明したというのが正確なところだろう。
      ソラが手にしたキーブレードは最初はリクの元に現れたものであり、一度リクを見失ったことで彼の心の光に触れていたソラの元へ行き、その後キーブレードがソラの心を認めたことによって正式にキーブレード使いとなった。つまり本来のキーブレード使いと異なる点は、「キーブレードに認められる」ことと「キーブレードが使い手の元に現れる」ことの順番が逆転していたということだけと言えるのである。
      そもそもアクアは実際に儀式を行わなかっただけであり、ソラに継承を行ってもいいと考えていたことからソラ自身も資質自体は持っている。
      つまり、ソラ本人がキーブレード使いとしての力を持つからこそ、ヴェントゥスの分と合わせて二刀流なのであり、その力を共有するロクサス、ソラをコピーしていたシオンもキーブレードを扱えるのである。
      • 継承の儀式とキーブレードの出現の時間差から、与えられる資格はキーブレードが使い手を選ぶための目印のようなものと考えられるので、ソラの例からして、(資質は必須だが)例え資格を継承されていなくても、キーブレードに見出されさえすればキーブレードを扱うこと自体にはあまり関係ないのかもしれない。まずその場合は見出されるのが至難だと言うだけで。

また、過去作でソラが何気なく使っていたキーブレードの技術(鍵の開閉やキーブレードの出し入れ)は、普通は師について教わるものだということが分かる。

  • 3Dではイェン・シッドに「我流」と指摘され、またリアの様子を見る限り、意識して呼び出すことすら最初は難しいらしい。
    • それどころかキーブレードに選ばれるためにも修行がいる。リアの場合、実際は呼び出すことが難しいのではなく、まだキーブレードに選ばれるための修行中で、ラストで初めて選ばれたとも考えられる。

BbSFM

シークレットエピソードクリア時のムービーにて、ポッドの中で眠るソラとポッドの前で機械を操作するディズのシーンと、デスティニーアイランドのパオプの木に腰掛けて夕日を眺めるソラと目覚めの部屋で眠るヴェンが姿を消すシーンがある。

coded

今作品のソラは、本人ではなくジミニーメモのデータの中のソラ。外からの王様の指示にしたがってバグを直していく。
終盤でナミネが残したデータから、ソラの記憶の修復中に発見した、ソラが思い出さなければならない、別人の「痛み」の記憶を受け取った。
痛みの記憶の主はアクセル、ロクサス、シオン、ナミネ、テラ、ヴェントゥス、アクア。
シオンが映し出された時は「知らないはずなのに、懐かしくて切ない」、テラ、ヴェントゥス、アクアが映し出された時は「会ったことある気がする」と言っていた。因みにナミネによると「2人には会ったことがあり、もう1人はとても特別なつながりがあるみたい」とのこと。

  • ちなみにBbSにおいては、テラを目撃しただけで実際に会話を交わしてはおらず、アクアともほんの少し話を聞いた程度であり、ヴェンに至っては直接会ったことすらない(心での対面は二度ある)。
  • BbSのアルティマニアでは、野村氏はソラはKHIの時点でBbSでのことを覚えていないと考えている。むしろ覚えている方が不自然とのこと。
    3Dでソラがテラもアクアも覚えている素振りはなく、シオンに懐かしさを感じていたため、ヴェンやロクサスもしくはシオン本人の記憶が一部混じっている可能性もある。ゼムナスの「その記憶はお前のオリジナルか云々」との言葉もある。因みにKHIではカイリの心が宿っていたためホロウバスティオンで、COMではロクサスの影響からかトワイライトタウンで、懐かしさを感じていた。
  • ただ、忘れていたとしても、痛みの記憶に触れることによってぼんやりと思い出した可能性はある。実際、3Dでアクアとの出会いを思い出している。
    • KHIIIでアクアと実際に再会したが、結局思い出せていなかった様子(3Dでのことも考えるとイコールで結べなかっただけかもしれないが)。

冒険終了後、KHIIのエンディングと同じシーンで王様から現実世界のソラに手紙が届く。

  • 届いた手紙の内容も本作で知ることができる。

Re:coded

シークレットムービーにて、ソラとリクのマスター承認試験が行われることが明かされる。

3D

今作ではリクと共にW主人公を務める。
リクと共にイェン・シッドからマスター・ゼアノートの過去の所業を聞き、彼の復活に伴う脅威に対抗するため、マスター承認試験を受けるよう言われる。
その試験において、キーブレードの正しい使い方を学び直すぶため、今までの我流の経験がリセットされると聞き、最初は「試験を受けなくても俺は誰にも負けない」と突っぱねるものの、リクが試験を受ける決意を聞いて、共に試験を受けることを決める。
 
その具体的な試験内容とは、7つの眠りの鍵穴を解放し、眠りに閉ざされた世界を目覚めさせると共に、「悲しみの中で眠る者」を迎えるための力を会得して、元の世界に帰還することだった。


現実世界から眠りに閉ざされた世界に入るには、世界が闇に呑まれて眠りに落ちる瞬間にのみ開く入り口を通るしかない。そのため、ソラとリクはイェン・シッドの魔法でKHI冒頭のデスティニーアイランドが闇に呑まれる直前まで時間を戻し、KHIの頃の姿で冒険を始めることになる(同時に上記の経験のリセットにも当たる)。
デスティニーアイランドからイカダで出発した二人は、夜の嵐の中、アースラの幻影に遭遇する。
戦いの後に二人は嵐の海へと投げ出されるが、その時に島は闇に呑まれ(眠りにつき)、ソラとリクは海の中に出現した最初の眠りの鍵穴を無意識に解放し、眠りに閉ざされた世界へと旅立った。
しかし、最初に降り立ったトラヴァースタウンで目覚めた二人は、離れ離れになってしまっていた。
そこで出会ったヨシュアから、リクはもう一つのここと同じ世界にいること、世界が分かれてしまったのは恐らく黒コートの謎の青年の仕業であることを教えられる。

  • トラヴァースタウンの眠りの鍵穴を解放する時にお互いの姿が見えているのは、「ソラの眠りがまだ浅かったから」である(ディレクターインタビューより)。

ソラは眠りに閉ざされた世界で会った友人達が自分のことを知らないことに一抹の寂しさを感じたり、謎の青年やゼムナスから意味深な問いを投げかけられて困惑するものの、順調に眠りの鍵穴を解放していく。
特に別々の世界を旅していても、リクとの絆はソラの大きな支えとなった。


無事に7つの眠りの鍵穴を解放したソラであったが、本来戻るはずの不思議な塔ではなく、何故か存在しなかった世界に辿り着いていた。
また現実世界に戻ったにも拘らず、何故か姿が元に戻らず困惑していたところ、かつて倒したはずのシグバールと遭遇する。
彼から最初から全て仕組まれていたこと、自分は深くダイブしすぎた為に二度と目覚めないことを聞かされる。
当然そのような話をソラがすぐに信じるはずもなく、シグバールに対して敵意を表明し臨戦態勢に入るものの、現れた青年に「一緒に行こう」と誘われた次の瞬間、再び眠りに落ちてしまう。
 
夢の中で、ソラは青年や自身の過去を追体験していくことになる。
さらに、ソラの前にはソラに関わる人々の姿が次々と現れ、微かに聞こえる誰かの「追うな」との忠告にも耳を貸さず、彼らを追いかけて夢の深淵に堕ちていってしまう。

  • この時はKHIIの姿に戻っている。この世界でソラの姿がたびたび変化するのは、ソラが深くダイブしすぎている(自我が不安定になってきている)ためである。
  • 最初に現れたのは王様、ドナルド、グーフィー、プルート。
    王様達を見失った後、ナミネ、見知らぬ少女、ロクサスの順に、姿を見せたかと思うと走り去り、追いついたかと思うと別の人物に変わっていく。
    • ナミネに追いついて「君に伝えたいことがあったんだ」と彼女の手を取ったものの、いつの間にかシオンに変わっていた。
      シオンの姿を見みたとき、ソラは何故か一筋の涙を流し、そのことに動揺しているうちに、彼女は走り去って行ってしまう。
      シオンに追いついたと思えば、そこにいたのはロクサスだった。
  • ロクサスの「俺がお前であっても良かった筈だ。でも、お前じゃなきゃ駄目なんだ」との言葉に対し、ロクサスはロクサスであり、自分とは違うとした上で、ロクサスはロクサスとして存在すべきだと伝える。その言葉を受けたロクサスは、「だからお前じゃないと駄目なんだよ」と微笑み、ソラの手を取った。
    すると、ロクサスの記憶がソラに流れ込み、気付くとロクサスは消えてしまっていた。
    • この時から、ソラの服装も再び夢の世界のものになっていた。

その後、リクとカイリが歩き去っていく姿が見え、彼らに追いついたと思ったのも束の間、二人の姿は知らないのものに変化し、自分のことを「ヴェン」と呼ぶ二人に戸惑うものの、離れて行く二人を追ってまた走り出す。

  • 「ヴェン」と呼ばれた時、ソラの姿はヴェントゥスのものに変化していた。但し声はそのまま。

中々追いつけずにいる内に、自分が小さかった頃の記憶が蘇りかけるが、突然記憶の中に闇の探求者アンセムが現れ、ソラの意識は飛ばされてしまう。

  • これはリクのお陰でソラは目覚めそうになっていたところを、アンセムによって妨害されたことを示している。

再びシグバールと遭遇し、続いて現れたゼムナスから、「心とは芽生え育むものであり、心を失ったノーバディも個体差はあるにせよ、新たな心を宿すことがある」と聞かされる。
そして機関員に「ノーバディに心は無い」と偽ったのは、XIII機関の真の目的がメンバー全員をゼアノートにすることであったからだと伝えられる。
彼らの心を弄ぶ言動に反発し、「心はお前達の道具じゃない。誰かと繋がることの出来る大切な絆であり、それが俺の力になってくれる」と叫ぶが、逆にシグバールにソラは「誰か」と繋がることでキーブレードを扱えたのであり、ソラ自身はキーブレード使いの器ではないと指摘される。

  • これはソラが正式な継承の儀式を受けていない(ディレクター野村談)ことを指していると考えられる。
  • シグバールが言いたい「誰か」がヴェントゥスだけを指すのか、リク達周りの人間も含まれているのかは不明。
    • KHIIIでヴェントゥスが復活しても問題なかったため、少なくともヴェントゥスが心の中にいるからこそ使える、という可能性はなくなった。
    • というか、デスティニーアイランドの時点はヴェンが心の中にいたから選ばれた、という可能性はあるが、ホロウバスティオン以降はソラ自身がキーブレードに選ばれていないと、あのシーンが茶番になってしまうので……。
      • デスティニーアイランドでソラの許にキーブレードが来たことについては「リクの心の光に触れたソラを一時的に選んだ」という旨をディレクターが明言しているので、ヴェンの心を抱えていたおかげというよりは(それもあるかもしれないが)リクと一緒にいたから、の方が正確ではなかろうか。
    • そもそもゼアノートら闇の探求者側はどうにもソラのことを(ソラは「普通の少年である」ということを念頭においても)異様に低く見積もっている節がある。彼らのいう「キーブレード使いの器ではない」という評価はソラを甘く見ているが故の評価であるため、そのまま素直に受け取っていいのか、若干疑問ではある。

シグバールはソラを仲間として迎え入れると言うが、「俺自身にキーブレード使いの力が無くてもかまわない。繋がる心が俺の力だ!」と自分の心を語る。その気迫にシグバールは逃亡するが、残ったゼムナスと戦闘になる。
 
何とかゼムナスを退けるものの、心身共に疲弊しきってしまう。さらに謎の青年が現れ、最早目覚めることは不可能であること、そして今回の夢の世界での冒険は、最初からソラの身体をマスター・ゼアノートの器とするために仕組まれ、誘導されていたことだと聞かされる。

  • 当初彼はリクを器にする予定だったが、リクが闇への耐性を持ってしまったため断念。次にロクサスに目をつけるものの、余計な自我を持ってソラの元へと還ってしまったために、ソラが選ばれることになった。
  • ソラの服の変化はイェン・シッドの魔法によるものだが、異端の印(χ形の印)はゼアノート達につけられたもの。異端の印が、ソラの居場所を彼らに伝える役目を果たしていた。

自分の心は闇の奥で永久に眠ることになると告げられるものの、眠気に抗えず、リクの名前を呼んで眠りに落ちていった。

  • 青年曰く、ソラはお気楽で素直すぎるためにこうなってしまったとのこと。
  • 現実世界で最初に眠らされたソラは、円卓の間に運ばれていたようである。最後の冒険は悪夢の中である。
  • 青年達がソラの心の中のヴェントゥスを呼び覚ますような発言をするのは、ソラの心を惑わせて闇に堕とすためである。
    本作では、自我の放棄が心の喪失へつながるということが仄めかされている。
    • 因みにソラがラ・シテ・デ・クローシュでヴァニタスの幻影を見たのは、ソラの心の中のヴェントゥスが反応したからである。

身体はゼアノートの器にされかけるものの、間一髪でリアが間に合い奪還に成功。
心の方も、何者かが纏わせてくれたのお陰で闇から守られた。
それでも心は眠ったままになるかと思われたものの、リクの活躍のお陰で無事に目を覚ますことが出来た。
イェン・シッドからキーブレードマスター相応の力があると認められたものの、試験の結果は不合格。
しかし本人は全く気にすることなく、リクの合格を素直に喜んでいた。

  • まるで自分の事の様に喜んでおり、グーフィーからも突っ込まれている。
    • 元々ソラはキーブレードマスターの称号に全く興味はなかったからだろう。他者からの評価よりも、自分の力を信じるタイプと言えるかもしれない。
      • ただし、オリンポスコロシアムの英雄(ヒーロー)の称号にはKHIの時から興味深々であり、KHIIで最後に神々に英雄と認められた際は、3人で喜んでいる。
      • リクも称号自体には興味はないが、称号を得ること自体には意義がある。
  • どこかの誰かさんとは大違いである。今にして思えば、BbSで誰もアクアの合格を祝わなかったのが寂しく感じられる。
  • ドナルド曰く、ソラは「まだマスターには早い」とのこと。実力面は十分と思われるが、マスターとなったアクアやリクはしっかりした性格をしているので、やはり精神面だろうか?
    • ソラは元が深く思い悩むような性格でないため、精神面での成長が前面に出ることは少なく、むしろ単純な面が描かれることが多い。その単純さは他のキャラにも欠点としてよく指摘され、本作においては青年ゼアノートに「お前は素直すぎる」と言われている。
      • ただし、リクの様に作中で重点を置かれているわけではないが、実はソラの精神面の成長は多くの作品で描かれている。「心の強さ」や「心の繋がり」の重要さが描かれた第一作目のKHIはもとより、たとえ嘘でも「約束」を守ることを描いたCOMや(本人ではないが)「心の痛み」を受け止める覚悟を描いたcoded、今作でも「心」そのものに対するソラの想いが随所で描かれている。
      • ソラは精神的に幼くても、大切なことは最初から理解しているというキャラクターであることが、精神面での成長をあまり前面に出さない理由なのかもしれない。
        もしくは、ソラの本当の成長は、これから彼のやるべき事を成し遂げていく上で重点が置かれる可能性もある。
    • ドナルドの「まだ早い」発言は、ソラが一人で立つより3人一緒に闘うことを望んでのセリフと取れる。
    • 後に闇に飲まれたことで今回の目的だった「眠りし心を解放する力」の習得が不完全となり、ゼアノートの器にされかけたことで身についていた能力の多くが失われていたことが判明した。まさかの実力面が危うくなっており、こちらが不合格の大きな要因となっていそうである。
      • 試験の不合格は気にしていなかったソラも、力を失ったことに対しては落ち込む様子が見られる。
      • イェン・シッドはソラが力を失ったことと自覚していると指摘しており、もしかしたら、それを感じているからこそ薄々合格は無理と感じていたのかもしれない。
      • KHIIIの漫画版では「キーブレードマスターになれなかったのはどうでもいい、力を失ったのがショック」という趣旨の発言をソラが明言している。

 
EDでは、スピリット達にお礼を言うため、再び夢の世界へと旅立って行った。

  • ソラと会うためトラヴァースタウンに集ったスピリットの数は、1番街を埋め尽くすほど。5匹もいる種類もいて、「お前(等)を作った覚えはねーよ!」とツッこみたくなる。
    • スピリットコンプリート特典の映像にして欲しかったかも。

服装は冒頭はKHIIの、過去に戻った時点ではKHI準拠であるが、トラヴァースタウンで目覚めた時点で変化している。赤と黒を基調とし、身頃が灰で縁は黒、袖・フードは黒地に赤い縁の上着と赤地に黒い縁のハーフパンツ、ベルトや靴はKHIの様に青と黄色メインのものになっている。黒いインナーの白い×ラインは前述の通り異端の印(χ形の印)で、ゼアノート達につけられたもの。
 
今作はリクと共に久々の秩序の魔法によるコスチュームのチェンジがある。ザ・グリッドでスペース・パラノイドのものに似たもので、黒いコスチュームに蛍光のラインが走った姿である。ソラの王冠のペンダントや服のχのマークやリクのスピリットのマークも蛍光ラインで表現されている。

  • リンズラーがスペース・パラノイドでのソラの姿を幻視する描写がある。
    • ザ・グリッドに居たトロンはKHIIのトロンのオリジナルでソラと全く関わりが無いのでおかしな描写であるが(そこはソラの力ということで)。
    • もしかするとトロンとリンズラーと化したトロンの心は繋がっており、ソラの記憶の鎖が繋がっている一人だったのかもしれない。

codedでもナミネが「彼らを助けられるのはソラだけ」と言っているが、ソラの心の中に隠されていたデータの賢者アンセムにも、『ソラに繋がる者』たちを助けるのは「彼の思いが唯一の方法だ」と言われた。

  • 『ソラに繋がる者』とは、ヴェントゥス、テラ、アクア、(リク)(カイリ)、ナミネ、ロクサス、シオン。BbSのシークレットムービーでソラの名前を呟いていたメンバーになる。
  • あのシークレットムービーでアクセル(リア)だけがソラの名前を言わなかったのは、今にして思えば彼が本作で復活し、またキーブレード使いとしてソラ達の力になる事への伏線だったのだろう。

賢者アンセムは、ソラが唯一、自身のノーバディの存在と関係無しに、ハートレスから本体に戻った理由は、ソラの心の繋がりの結果であるとしている。そのため、ソラと繋がる者の心が失われたとしても、ソラは消えた心さえ再び繋ぎ、消えた心や存在を復活させることが出来るのではないか。また、ソラの純粋な心の強さがあれば、どんな物にでも心を宿らせることができる可能性があることを示した。

  • これは特別な能力が必要なのではなく、マスター・ゼアノートやスタッフ曰く「普通の少年」が奇跡を起こす、KHシリーズの要となっている。
    ディレクター曰く、ソラを普通の少年にしたのは、プレイヤーにソラを身近に感じてもらうため。但し、「(実際には)普通の少年じゃありませんよね(笑)」とも語っている。

最後に賢者アンセムはソラの心の中にある、闇の犠牲になってきた心を救うには、ソラがこれまでどおり、心のままに進むことで為しえるだろうと語っている。


システム面では、グライドを使うことができ、スピリットとの連携に無敵時間がつくものの、全方位ガードが無いため、リクと比べてガードし辛い。「たたかう」での通常コンボの速度はリクより速いが。
初期段階でHPがリクより低く打たれ弱いため、カエルおうじの撃破ボーナスはソラが取得しておきたい。
専用コマンドにはお馴染みのソニックレイヴやラストアルカナム等の他に、ヴェントゥスの影響をイメージしていると思われるホーリー系やトルネドがある。また新規のホーリー属性魔法としてスパーク系が新規に登場しており、これは全てソラ専用。逆にダーク属性攻撃はシャドウブレイカー以外は一切使用できない。
珍しいところではブレイクタイムもソラ専用である。
 
各ワールドのシナリオはソラ編の方が長めであり、道中のボスも比較的ソラ編の方が強い。
その分ラストダンジョンでリク編とのバランスを取っているものと考えられる。
 
また、ワンダニャンはソラをイメージしたドリームイーターであると思われる。


エンディングで鼻眼鏡を披露。今作どころかシリーズ中でもトップクラスのインパクトを発揮した。

  • しかしこの鼻眼鏡、出所が全く不明。パーティーで出されていたお菓子も含め、どこから出てきたんだろう……。
  • やはり、イェン・シッド様の家に元々あったものだろうか?
  • だとしたら、もともと鼻眼鏡は何に使うつもりだったんだろう、イェン・シッド様。

ディレクター曰く、本作の真主人公はリクとのこと。実際アルティマニアで明言される前でも、ユーザーの評価は真主人公=リクというものが大多数であり、ソラに対しては「……ヒロイン?(笑)」という感じであった。どんまい。

  • 闇の陣営と光の陣営がソラの争奪戦を繰り広げたり、終盤は(ディズニーだけに)眠り姫だったり……。
    まぁ眠り姫に関してはもっとそれらしいお仲間がいるけれど。王様もソラの状態にヴェンを重ねている。
  • というか、ソラが眠り姫状態なのはCOM~KHII間からの二度目である。
    • KHIIIではマールーシャから「お前は本当に良く眠るな」などと言われているが、「誰のせいだよ」と突っ込みたいプレイヤーもいたのではないだろうか。

発売前は、本作のキャッチコピー「闇は光となり、光は闇に堕ちる」やPVの内容、ディレクターの「本作はらしくない終わり方」発言から、ファンの間ではソラの闇堕ちEDを迎えるのではないかと話題になった。
実際は「闇に堕ちる」という言葉は眠りの深淵へと堕ちることで、心が闇に沈むことを示していた。

  • KHIのハートレス化しかり、KHIのリクやBbSのテラのような普通の精神的な「闇堕ち」とは今のところ無縁のようだ。
  • キャッチコピーの解釈としては「リク(闇)は闇への耐性を手に入れ完全に光の守護者となり、ソラ(光)は敵の策略により闇に沈む(失敗に終わる)」で問題ないかと。「夜明けへの道」を信条とするリクとしては立場は光の守護者でも心は変わらず中庸ということなのだろうか。
  • 光に片寄り過ぎてはいけないという設定に沿っているともとれる。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
主人公だけあり、カードの種類が非常に豊富。
レアリティはN~SR+まで幅広く分布、絵柄もKHI・KHII・3D等の各作品のコスチュームに加え、ワールド別のコスチュームチェンジフォームチェンジした姿の絵柄もある。
 
ソラらしいと言ったところか、別のキャラクターと一緒に映った絵柄も豊富に揃っているのが大きな特徴。
リク、ロクサス、アクセル、ヴェントゥスらKHオリジナルキャラだけでなく、ドナルド&グーフィー、王様、ジミニー、アリエル、ビースト、ジャック、シンバ、トロンといったディズニーキャラとのツーショットも多く存在。
まさにシリーズの顔といえる人脈の広さを発揮している。
基本的にはアタックカードだが、幼少時やプー、ティンクとのツーショット等はアシストカードにもなっている。

こちらも多くのメダルで登場している。
マジック属性のアップライトメダルとしてモンストロポリスでの変身をした姿の「《SB》KHIII ソラ MP Ver」が実装されており、相手のガードアップスキルを30%の確率で無効化することができるアビリティを持つ。

  • この性能のため、主にPvPモードで使用される。高順位だと複数枚持っているプレイヤーもごろごろいる。
  • のちに実装されたゼウスのメダルも同様のアビリティを持つ(あちらはパワー属性)。

プレイヤーアバターとしてKHI・KHII・3D・KHIIIの衣装や髪型のアバターボードが登場している。
KHIと3Dの衣装に関しては男性用コスチュームだけでなく女性用にアレンジしたものも存在する。これがなかなかに可愛い。

KH0.2

エンディングで登場。
3Dでスピリットたちと別れのあいさつをしてきた後であり、夢の世界から帰ってきたのはいいが、リクたちとは入れ違いになってしまった。
そしてイェン・シッドに悲しみの中で眠る者を目覚めさせる必要があること、承認試験はその力を得ることも兼ねていたことを改めて告げられるが、上記の通り、ゼアノートたちの妨害のせいでソラは完全な力を身に着けられず、それどころかゼアノートの器にされかけたことでこれまでの能力も失ってしまっていたこと(しかもそれをソラが自覚していること)が判明する。

  • 本人はいつものことだと明るくふるまっているが、イェン・シッドの指摘通り自覚症状があったようで、やはり少しは落ち込んでいる模様。

そしてイェン・シッドにこれまでの力を取り戻し、目覚めの力を完全にするために、まずはかつて失った力を取り戻した英雄を訪ねることを提案され、ドナルド、グーフィーと共にオリンポスへと旅立った。


髪色がKHIの時期に近い濃いめの茶色の所謂プリン状態になっているようにも見える。過去作とはキャラクターの描写が大きく変わったので単に見え方の問題かもしれないが。

  • KHIIIではさらに髪色が変化している。

KHIII

本作でも主人公を務める。
イェン・シッドの命で来るべき決戦のために、失われた目覚めの力を完全に取り戻すため、ドナルド、グーフィーと共に各ワールドを回ることになる。
失われた力を取り戻した英雄がいる世界、オリンポスの冒険を経て物語は本格的な始まりを告げる。

  • ヘラクレスは失われた力を取り戻せた理由に答えを出せなかったが、ソラはヘラクレスたちの姿を見て、力を取り戻す方法は誰かに教わるようなことではなく、「助けたい一心」が必要であることを感じ取った。

この後一度不思議な塔に帰還した際に妖精たちから闇に対抗する新たな衣を贈られ、衣裳を一新。同時にチップとデールからの贈り物であるモバイルポータルも手に入れ、使用する事になる。

  • 「KINGDOM HEARTS III」のタイトルが表示されるのは二度目の旅立ちの時点。物語的にはKH0.2のオリンポスに旅立った時点からトワイライトタウンに旅立つまでが「II.9」に当たる模様である。
  • オリンポスクリア後に闇の世界のリク側の話が入るが、そこで王様から「アクアはソラに似てるよ」と言われている。
    • 王様は「(心の強さが)似ている」と言いたかったわけだが、リクにはキャラが崩壊するほど驚愕された。
  • また、イェン・シッドには「必要に迫られれば活路を見出すのがソラの強さ」と評されている。

ソラ自身の目的としてはロクサスを助けることであり、アンセムコードを解析するイェンツォと協力体制を取ることになる。
モバイルポータルの最初の通話では「ソラの心にはソラとは別の心がある」ことが伝えられたが、ソラは当然自身の心に眠る心の存在を感じており、その時点ではロクサスの心としている。
また、ゼムナスたちからの指摘で「心を宿す体」の必要性を知り、王様たちに相談したことでリクがレプリカのことを思いついたことでレプリカに関してもイェンツォに調査を要請している。
その後、アンセムコードの解析で「ソラの心にはロクサス以外に2つの心が確認できた。1つはロクサスより昔からソラの中で眠っている(ヴェントゥス)。もう一つはロクサスと同じ時期からソラの中にある(シオン)」という報告がされた。

  • ヴェンの心はヴァニタスによって知らされており、敵の言葉ゆえ最初はすぐに鵜呑みにしなかったが上記のイェンツォの情報で確信を得た。
    • また、今作ではソラにヴェンの影響が度々見られ、アクア救出の話題になると「俺が助けに行く」と意気込んだり、ヴァニタスに反応したりしている。
  • 「もう一つの心」であるシオンには誰も心当たりがなかった。彼女については特殊な境遇にあるため仕方がないが。

さらに、3つの心は完全に沈黙してソラの心に溶けた状態であるが、ソラ自身以外の3つの記憶はソラの記憶とは別に個々に分けられて状態である事、記憶の箱にそれぞれの心を戻すことで3人の心は目覚めることが可能になり、あとはソラの心から個別に記憶の箱を肉体に宿すことで各自元の姿に戻ることができる事が伝えられた。


物語の終盤、闇に飲み込まれた姿で襲い掛かってきたアクアと闇の世界で刃を交え、戦闘によって元の姿に戻ったアクアを光の世界へ連れ戻した。
その後アクアの力によって本来の姿に戻った旅立ちの地にて、眠るヴェンの身体を庇いヴァニタスに倒されたアクアの姿を目の当たりにしたことで反応したヴェンの心から、目覚めの力は失われたのではなく眠っており、「誰かのために目覚める」ことを教えられ、オリンポスで学んだ「助けたい一心」によって目覚めの力を取り戻し、ソラからヴェンの心が解放されたことでヴェンも復活する。
 
キーブレード墓場では、復活したテラ=ゼアノートの襲撃と立て続けに襲ってきた大規模なデビルズウェーブによって光の守護者勢は壊滅。ソラはリクによってデビルズウェーブから庇われたがそれでも力及ばず、消滅しかける。
しかし、カイリがソラの消滅を引き留めたことによって終わりの世界に飛ばされる。

  • この時、他の守護者たちがいなくなってしまった中、ただ一人傍らに残ったリクに対して悲痛な言葉を口にしている。

そこで出会ったチリシィから自身と皆の現状を聞いて「バラバラになった」自身の体を戻した後、皆を助ける方法を目覚めの力と解釈したソラが目覚めの力を使うと一度墓場の全滅時のタイミングへと戻る。

  • 終わりの世界で体を集めている最中にナミネと再会するが、ナミネが元の姿に戻るまでまだお礼を言うことはできないとし、結局またCOMの約束を果たすことができなかった。

そこで再びリクに庇われる状況が再現され、そして今度は終わりの世界へは行かずにリクの心の光を追いかけたソラはただ一人残っていたジミニーとともにオリンポスの天界の前庭に辿り着き、そこで三脚の上に浮かばされたリクの姿を発見する。

  • この時闇の中で自身を導く強い光に対し、ソラは「リク」「答えてくれ」と呼び掛けており、実際にこの光を追った先でリクを見つけている。BbSでテラが幼いリクの心の光に呼ばれてデスティニーアイランドを訪れた時の演出を強く思い出させる描写である。
    • ただし、後にカイリに「闇を照らす光」についてカイリに尋ねているため、その光=リクと感じたというより、光の先にリクがいることを感じたと思われる。

だが、そこに突然現れた謎のハートレス・リッチがリクの心を奪って逃げ出したためにこれを追いかける。その後もリッチが残した闇の回廊を通って闇が溢れた世界を飛び回り、各ワールドに散らばってしまい闇の深淵へと運ばれかけていたリクを始めとした光の守護者たちの心を取り戻してリッチを討滅した。

  • このイベントの終盤、サンフランソウキョウでリッチを討滅した直後、何故かヤング・ゼアノートが現れてソラに不吉な言葉を残していく。

この後、何らかの方法でリッチから逃れていたカイリとも再会し、共にキーブレード墓場へ舞い戻る。

  • KHIの時のように、ソラの心の中に待避していたのかもしれない。
  • この時自身の前に現れたカイリに対してソラは「闇を照らす光はカイリだったのか」と尋ねるが、当のカイリは「諦めたくなかっただけ」とだけ言っている。
    • これはKHIのソラの「自分がハートレスになったのを、カイリとの心の繋がりが光となって闇の奥まで届いて(闇の奥の光となって)俺の心を助けてくれた」という言葉に対するカイリの「ソラを忘れたくなかっただけ」というセリフのオマージュになっていると思われる。
  • この時、二人がそのまま手を繋いで向かっている先に変わらず強い光があること、前述のオリンポスに降り立った際やこの後キーブレード墓場に戻った時の描写(手を伸ばした先にリクがいる)から、ソラが追っていたのはリクの心の光であると考えられる。
    • 追っていたのがカイリの光だとした場合、ソラを導く心の光とは別にカイリの姿を幻視していたことになるが、この描写では心(本人の姿)から光(もしくはセブンプリンセスの力?)だけが離れて見えていることになってしまう。また、この時まだカイリの体が失われている状態のままだとすると、全滅自体がなかったことになろうとしている(他の者達は戻った)時、その中で彼女だけはまだ戻れていないということになる。
      • KHIでカイリの心がソラの中にある状態でソラはカイリの姿を幻視したり、KHIIの摩天楼の前でロクサスの姿を見たように、心に直接語りかけられる状態なら心の在り処とは別に本人の姿(※実体ではないもの)が相手に見えることがあるため、上記の推測のようにこの時もカイリの心がソラの中に潜んでいた可能性は否定できないが、KHIと違って物理的に連れ去られて姿を消している以上、これはあくまでも仮定に過ぎない(KHIの時のようにソラに重なるようにして消えたわけではない)。
      • そもそも「カイリがソラの存在を繋ぎとめた」のは一度目の全滅時での話である。失念されがちだが、終わりの世界で体を戻した後、ソラは一度全滅の瞬間に戻っている。そこから終わりの世界へは行かずに直接リクを追ってオリンポスへ飛んでいることを踏まえて考えると、二回目の試行となるこの時に同じことが行われたという明言はない。
      • KHシリーズで光として表現されるのは「心の光」そのものだけではなく、上記の様に「心の繋がり」でもあるため、見えている光が「心」そのものとは限らず、見えているのは光(心の繋がり)とカイリの姿(心の繋がりを通して見たカイリの心)かもしれない。
        COMラストでカイリと光が重なって描写されている(あれはソラの心象風景っぽいが)ように、カイリと再会した時もカイリが光と重なる描写がされている。が、この時のカイリはこれまでソラが追ってきた前方の光を遮るような現れ方をしている(COMでは最初から重なっている)。
    • ぶっちゃけソラにとってはリクもカイリも同じくらいに重要な存在であるということ自体は疑いようがない(カイリは言うまでもなくだが、リクも冒頭のめざめの園での光の比喩やこれまでのシリーズでの固い友情の描写から)ので、この時リクとカイリのどちらの光を追っていっていたとしてもそんなに違和感はないと思う。
      • カイリのネックレスにはアクアの「光へと導く魔法」がかかっていることや、BbSでリクがテラやアクアを彼の光でデスティニーアイランドへ呼び寄せていたことを考えると、実はこの時はソラとカイリのどちらもがリクの光を追っていて、カイリは単にソラが来るのをあの場所で待っていた、という可能性も考えられなくはない。

 
目覚めの力を使って光の守護者を復活させたことで、「光の守護者の全滅」という事実が無かったことになり、テラ=ゼアノートとの相対前に時間が巻き戻った。それでも、再び元の時間軸のようにテラ=ゼアノートの蹂躙が始まりかけたが、終わりの世界で出会ったナミネと彼女が呼びかけた留まりし思念の協力によってテラ=ゼアノートは退けられ、襲ってきたデビルズウェーブも古のキーブレード使いたち助勢を得て撃破することに成功した。

  • この時のソラは大量のキーブレードに乗ってデビルズウェーブのコアに突っ込んでいく。BbSでのヴァニタスの攻撃を思い出す構図である。

こののち、マスター・ゼアノート率いる真XIII機関と相対。ハートレスの群れに囲まれて再び守護者たちがピンチに陥っていたところに助けに来たイェン・シッドと共に敵を食い止めるために残ったドナルド、グーフィーと別れ、断絶の迷宮内の各所で戦う光の守護者に加勢するという形で、真XIII機関のメンバー全員と戦闘を行うこととなる。

最初にシグバール、ダーク・リクと戦うリク、そしてルクソード、マールーシャ、ラクシーヌと戦う王様に加勢し、それぞれのメンバーを撃破した後はサイクス、シオンと戦うリア、カイリ、及びテラ=ゼアノート、ヴァニタスと戦うアクア、ヴェンに加勢する。

  • リクとは3Dのチュートリアルであるアースラ戦を除くと、KHIIのゼムナス戦以来の共闘になる。

レプリカに過去のシオンの心を入れられ敵として現れたシオンにソラの中のロクサスが呼び掛けた結果、ソラの中のシオンの心が敵のシオンの器に移りシオンが味方として復活し、ソラの中のロクサスがシオンを思い出したことをきっかけにロクサスの心も解放され、賢者アンセム、イェンツォの協力によって完成されたレプリカを器としてロクサスも復活する。
テラ=ゼアノートとの戦闘ではヴェンの声とソラのキーブレードの力によりゼアノートが従える背後の怪物からテラの心が解放され、テラはゼアノートから奪われていた肉体を取り戻した。
 
その後、サイクスたちとの戦闘中に先に進んでいたリクと王様に追い付き、アンセム、ゼムナス、ヤング・ゼアノート、マスター・ゼアノートを倒し、最終的には真XIII機関のメンバー全員を撃破することとなるが、戦いの最中ゼムナスに連れ去られたカイリがマスター・ゼアノートの手によって斬り捨てられ、消滅してしまったのを目の当たりにして激昂。
マスター・ゼアノートが完成させたχブレードによってキングダムハーツが開かれて闇に染まり、絶望しかけたところにドナルドとグーフィーが現れ、二人の励ましによっていったん立ち直ったが、ソラも集まってきた守護者たちもゼアノートを止める手段が見つからない。その時、王様の提案によってゼアノートをポータルにして他の世界に移動することで、ゼアノートをキングダムハーツの存在するキーブレード墓場から引き離すことになる。王様は最初はキーブレードマスターである自身とアクア、リクの三人でそれをなそうとしていたが、ソラがその役目に立候補し、皆にはキングダムハーツの扉を抑えることを頼む。ゼアノートからポータルを呼び出し、ドナルドとグーフィーと共にダイブした。
ポータルを通った先のスカラ・アド・カエルムでマスター・ゼアノートと対決。3人でマスター・ゼアノートを追い詰めるが、ゼアノートはスカラ・アド・カエルムの空にキングダムハーツを出現させる。再びゼアノートとの戦闘になり、「ラストレイ」でキーブレードの力を解放して決着をつけようとするもはじかれ、逆にゼアノートの放った光線に押し負けてしまう。しかし、ドナルド・グーフィーとの絆によって復活(正確には時間が少し巻き戻り、ソラの敗北が防がれた)し、3人で力を合わせた「トリニティ」によってマスター・ゼアノートを打ち倒した。
倒れ伏したゼアノートに対してソラは諦めるよう呼びかけるが、キングダムハーツはすでに手遅れだと嗤うゼアノートからこの世界に絶望し、キングダムハーツを使って世界を一から始めようとしていたことを聞かされ、「それは おまえが決めることじゃない」と返す。弱者は身勝手に闇を生み出す存在であり、世界の運命は力を持つ者が決めるしかない、弱者はそれを受け入れていればいいと尚も言い募るゼアノートに対し、「おまえも強者じゃない」「本当の強者は世界の運命は握らない そんな力は持たないよ」と告げた。

  • そんなソラをゼアノートは「おまえは 我が友に似ているな」と評している。
    • また、ゼアノートは若かりし頃に「世界を救うのは エラクゥスみたいなタイプだよ」と言っている。

その後、光の守護者たちが到着し、テラから現れたマスター・エラクゥスに諭されたゼアノートに「見事だった」とχブレードを託され、皆から力を集めてキングダムハーツを閉じた。

  • 3Dにて、幾度も自身の計画を阻んだ中心人物にも拘わらず「およそキーブレードの使い手にはほど遠い普通の少年」と軽く見ていたマスター・ゼアノートが、ようやくソラを認めたのである。

 
エンディングでは消えてしまったカイリを「もう一人にはさせたくない」と旅立つ決意をし、ドナルドとグーフィーの同行の申し出は断り、「キミが元の世界に帰れなくなるかもしれない」と止めようとする王様には「俺なら何があっても必ず帰ってくる」と返し、リクからは後押しを得て、目覚めの力を使って一人で旅立った。

  • この少し前に「一人じゃダメなんだ」と言っていたのに、この時は(いくらカイリを迎えに行くためとはいえ)結局一人で行くってどういうことだ、というつっこみが多数入っている。
    • 実際はその時と違って心の繋がりが相手ごと無くなったわけではないので関係ないが(というか過去作でもソラが一人で戦う場面は普通にある)。
      • というか、ソラの「一人」や「心の繋がり」というのは割とソラの主観による判定もある気がする。
    • この時の字幕をよく見ると「一人じゃないと行けない」となっている。ソラだけでなければ行けない状態だったということだろうか。

その後、彼女を見つけて連れ帰ることができたようだが、その代わりに今度はソラが消えてしまった。

  • サンフランソウキョウでのイベントや倒した際の青年ゼアノートの発言から、前述の全滅時に光の守護者達の心を追う際や、この時にカイリを探す為に誤った使い方で目覚めの力を使用し世界を飛び回った「代償」のためではないかと考えられている。
  • 発売当初はEDの描写(特にデスティニーアイランドの描写)は実際に起きたことなのか?と疑惑があったが、「Re Mind」のストーリーも照らし合わせると、EDの描写は時系列も順番通りに実際に起きていたと思われる。
    つまりソラは光の世界に一度帰ってきてから消えてしまったと推測できる。

後日配信されたシークレットムービーではどこかの近代的なビル街で目を覚ますソラが登場し、一先ずは無事な姿が確認された。


上述の通り、今作でも途中から妖精三人組から贈られた新たな服に着替える。前回と同じように特殊な能力が秘められており、用意するのに時間がかかったそうだ。

  • KHIIと違い、この服で何ができるようになるかの説明はない。前回と同じならフォームチェンジであるが、システムとしての解禁はオリンポスのストーリー中(この時点では服装は変わらないが)、キーブレード変形も含めた説明はヒーローズオリジンを入手するオリンポスのストーリークリア直後である。
    • ちなみに、今作で変身できるフォームは全体的に彩度が低くなっている。KHIIの鮮やかな服だと、今作の画質では浮くと判断されたのだろうか?

KHIIと3Dを掛け合わせた、スポーティーで動きやすそうなデザインとなっている。

  • ちなみにリクや王様もカラーリングは違えど似たデザインの新衣装となっている。加えてカイリのものもやや似通った部分があり、お揃い感が凄い。
    • リクとカイリはそれぞれアシンメトリー、ソラのものはシンメトリーのデザインとなっている。

 
また、ワールドに合わせられたコスチュームや姿も豊富。
秩序の魔法トイボックスではおもちゃに、モンストロポリスではモンスターの姿になる。
ザ・カリビアンでは「カリブの海賊」を思わせるコスチュームまで纏っている。

  • ワールド名が変わっているとはいえ、以前は秩序の魔法が適用されていなかったワールドにも新しく衣装が用意されたのは初。
  • シェーダーの関係か、実写のようにすら見える姿である。

また、秩序の魔法とは違うが、サンフランソウキョウヒロからARデバイスを渡されて以後はこの世界でのソラの姿がデバイスを装着した姿に変わる。


劇中、プー達の絵本の様子がおかしいとマーリンから連絡を受けて100エーカーの森を訪れるが、この時プーが何故かソラのことを忘れかけていた。
声をかければすぐに思い出す程度の忘却であったものの、このことからソラは「自分とプーの心のつながりが薄れている」ということを感じ取り、自身に何かが起きているのでは?と不安を覚えることになる。

  • どうにも不吉なフラグにしか見えない一件だが、原因についてはゲーム中でもアルティマニアでも説明されていないため、現時点では全くの不明。
    • 今までのように本のページが千切れていたわけでもなく、KHIとKHIIの間でプーは(ページを千切られてしまうまでは)問題なくソラのことを覚えていたことを考えると、何らかの要因があったことは確実と思われる。

絵本から戻ったソラはマーリンに不安を告げ、「絶対に心のつながりを失いたくない」と訴える。そんな彼にマーリンは次のように応じた。

「失くしたものは取り返せばいい」
「心を繋いでひとつにするのは意外と簡単なこと」


KH0.2および2.9にあたるKHIII冒頭でも指摘されたように「ゼアノートの器にされかけたことでこれまでの能力も失った」とされており、実際レベルも何時もの如く1に戻されているが、壁面を駆け上り(KHIIのゼムナス戦でもやっていたが)、瞬間移動しキーブレードを変形させ、一人でフォームチェンジするなど、レベルが下がった以外は弱体化したどころか強くなっているように見える。

  • 元のレベルは恐らく今作のリクと同じくらいなのでレベル50程度。
  • 他にも、オリンポスでは石像に乗ってヘラクレスにぶん投げられたり、アレンデールでは遠く離れた場所を走っているエルサの詳細な表情まで把握し、吹雪やら雪崩やらで何度も崖の上から吹っ飛ばされるなど、肉体的にも人間離れが進んでいる感がある(もともとムービー中は人間離れした動きをするキャラクターが多いが)。
    極めつけはラストバトルで時間無制限で水中戦可能な点。ザ・カリビアンはいくらでも理由をつけれるが、全く世界が違う上、秩序の魔法すら使ってないのにこれである。ラストのラストだから強くなっているのはわかるが、さすがにこれは「え?」と思わざるをえない。

今回のチュートリアルは再びソラが担当。「求める力」「学びたい力」を選択する。
「求める力」の選択はソラのHP・MPに影響する。プレイスタイルに合ったステータスを選ぼう。
「学びたい力」は従来の選択と同じくレベルアップによるアビリティ習得順に影響を及ぼす。今作ではレベル50までに全てのアビリティを習得してしまうので、攻略に及ぼす影響はかなり小さい。
 
○攻め込む力
コンボプラスコンボアップといった、物理コンボを強化するアビリティを一気に覚える。その後は魔法系と防御系のアビリティをまんべんなく覚えていく。
目玉は(エア)コンボアップとアトラクションアップあたり。誤差レベルではあるが、リンクブースト?も一番早い。バトルを有利な展開に持っていって一方的に攻めまくりたい人に向いている。
魔法コンボ強化やリーヴ系の習得は遅めなので、リンクやアトラクションフローを最大限活用して速攻で敵を沈めてやろう。
 
○守りぬく力
レベル4でいきなりコンボリーヴを覚える。過去作プレイヤーは驚いたのではなかろうか。もちろんラストリーヴも最速で習得する。
今作初出のカウンターアップガードリジェネなどの、ガードコマンドを強化するアビリティの習得も早い。普通のリフレクトガードではこれらのアビリティを活かしきれないので、リフレクチャージガードが使えるフォーム、変形とシナジーを狙うといい。
逆にコンボ強化系は物理、魔法どちらも習得が遅い。
高火力で一気に攻め立てるのではなく、敵の攻撃を読み、対策を講じて地道にHPを削る堅実な人向け。
 
○ふしぎな力
魔法コンボ強化のアビリティを早期に覚えるのが特徴。意外と属性アップ系はそこまで早くなく、他と同じくらい。これまた意外にもリーフベールを他タイプよりかなり早く覚える。
目玉アビリティのマジックコンボセーヴマジックコンボアップは使い方によっては強力。低ランクの魔法でコストを抑えたり、2ndフォームエレメントフォームと組み合わせてみよう。
弱点はリーヴ系と物理コンボ強化系の習得の遅さ。マジックコンボアップではフィニッシュ技と魔法ばかりが強化されるので、物理攻撃が弱くなりやすい。
ゲームシステムを理解してテクニカルな戦いを展開したい人に向いている。


今作では「3人で一人前」を合言葉に、キーブレード墓場や最終戦の「トリニティ」など、ソラ、ドナルド、グーフィー3人組の絆を強調する場面が多い。

  • KHIIではラスボス戦の連戦途中から2人は外されてしまったので、KHメインパーティーといえるこの3人組でラスボスと決着をつけられるのは喜ばしい。

余談だが、(他のキャラクターも含め)これまでのシリーズと比べると言葉遣いが若干ながら変化している。KHII当時(および3D辺り)の15歳と現在の15歳のイメージの違いかもしれないが、「中学生が高校生に成長した感じ」くらいとも取れる。
アレンデールでは南国育ちのために寒さは苦手だが動いているとすぐに平気になる、高いところが好き、などの話があるが、この辺りも割と年相応の少年像とマッチしている。

  • が、寒い中でも半袖でけろっとしているのはどちらかというと小学生くらいの頃ではないだろうか…。

KHIIIRM

DLCで配信されたエピソード群で主人公を務める。
「Re Mind」では本編エンディングでの旅立ち後、終わりの世界へ赴き、目覚めの力を失って元の世界に戻れなくなる覚悟で再び時間遡行を行う。マスター・ゼアノートを倒して旅立つまでの限られた時間の中でタイムリミットまでにカイリを助け出すことを目的に、改めてキーブレード墓場での戦いを追体験することとなる。
守護者の心から心へ辿り、各々の抱える闇や恐怖と戦いながら、時に戦いに介入していくが、一向にカイリの手がかりは見つからない。真XIII機関との戦いも大詰めを迎えようとする中、このまま過去の自分と一緒に行動していてもカイリは取り戻せないと判断し、意を決してマスター・ゼアノートのポータルが開かれたタイミングで過去の自分より一足先にスカラ・アド・カエルムに向かう。
スカラ・アド・カエルムの探索で、カイリの心の欠片を5つ発見する。これまで辿ってきた守護者の心の数と同じで、7人の守護者の心を辿ることでカイリの心の欠片が見つかることを突き止め、7つ集めた欠片に守護者から届いた光をつなぎ合わせ、さらに結合した欠片を媒介にゲートを開放することで無事にカイリを取り戻す。
出現したアーマー・ゼアノートを二人で退けた後、カイリと一緒に終わりの世界に戻り、チリシィを連れて平和な日常に戻った守護者たちを見守りながら光の世界へ帰還する。その後は本編エンディングと同じようにカイリの目の前から消えてしまい、シークレットエピソードへと繋がっていくこととなる。


シークレットエピソードでは、夜空が広がる終わりの世界で目覚める。
トイボックスのゲームで見たことのあるヨゾラを見つけて話しかけるも、彼をヨゾラと呼んだこと、自分をソラと名乗ったことで何かを得心した彼に、唐突に戦いを仕掛けられる。
ヨゾラに勝った時と負けた時で戦闘後のムービーが変わり、勝つとヨゾラが光の粒子になって消え、ソラは終わりの世界に戻るが、負けるとソラはクリスタルのような結晶に変わってしまう。

  • 続編につながっていく話だと考えられるが、どちらのパターンが正史になるかは現状は分からない。

なお、ヨゾラとは終わりの世界に突如現れたシブヤを舞台に戦う事になるが、この時のソラの姿は通常時とは質感が異なっている。

  • かなり微妙な変化だが、データグリーティングではソラの顔アイコンが通常時と違う事が分かる。
  • 状況が状況なだけに、この変化が秩序の魔法の効果によるものなのかはハッキリしない。

「Re Mind」は要所要所のバトルでプレイヤーキャラクターをリク・ロクサス・アクア・カイリと交代できる。味方パーティー欄にいるソラはなかなか新鮮。
共闘キャラクターの時は装備がキングダムチェーンに固定される。
戦闘時はマジックフラッシュやファイガを使用しているのが確認できる。こちらのHPが減少している時はケアルガを使ってくれることもある。

リミットカットエピソードでは、真XIII機関の再現データと戦うのはあくまでデータ上に再現されたソラであり、本人ではない。エピソード名もシアターモードでは「Episode:リク」となっている。

  • ある意味ではこのソラも「データ・ソラ」と言えなくもないが、codedのデータ・ソラとは多分別の存在である。
  • 再現データ戦のリトライ時のソラの表情が相手によって変わっている。ゼムナス、ルクソード、ダーク・リク、ヴァニタス、ヤング・ゼアノート、シオンに対しては怒りの表情、その他のメンバーには神妙な表情なのだが、マスター・ゼアノートの時は何故か真顔である。

MoM

カイリが自身の記憶から生まれた幻影のマスター・ゼアノートと対峙して敗れ、とどめを刺されかけた時に遠く離れたソラが力を貸す。
カイリの手にキングダムチェーンが出現してゼアノートの攻撃を防ぎ、カイリの姿がKHIIIのソラに変化して戦うこととなる。

  • ソラはKHIで(本人は知らなかったが)カイリの心を匿っているが、後に助けられはするものの、傍にいなかった(KHII)り敵との戦力差(KHIII)で、カイリの身を「守る」ということはあまりできていなかったので、ソラとしては念願のシーンかもしれない。

 
敗れたマスター・ゼアノートはソラが「裏側の世界」にいることを示唆する発言を残して消える。
カイリとリクはフェアリー・ゴッドマザーの導きで終わりの世界のNAMELESS STARのもとを訪れ、リクはNAMELESS STARのポータルを開いてソラがいると思われる裏側の世界のクァッドラトゥムという街へ向かう。


ゲームプレイにおいては、最初に使用可能になるデフォルトのパーティー「ORIGINAL」にて、ドナルド、グーフィーと共にKHIのソラがリーダーを務める。
こちらのソラはカイリの中のソラであり、本人ではない。カイリは彼を使って自身の心の中から手掛かりを探っていた。

  • codedに始まりKHIIIRM、MoMと何かと便利に駆り出されるソラ。もはやフリーウェアである。

ラストワールドである終わりの世界でのマスター・ゼアノート戦のみ、KHIIIの衣装のソラに変わる。

  • アビリティは近距離がラストアルカナム、遠距離がサンダガ
    • マスター・ゼアノートとの戦闘中に△ボタンで発動する技もラストアルカナムだがモーションは竜巻回転→振り下ろしのKHIII仕様のフィニッシュコンボバージョンとなっている。

こちらは上記の通り、ソラの力を借りたカイリ(カイリに乗り移ったソラともいえる)ということになる。

キングダムハーツシリーズ外での扱い

ソラを始めとしたKHシリーズのオリジナルキャラクターはディズニー側が版権を持っており(ディズニーキャラクター扱い)、版権上他作品へのコラボ参加が難しい。
ただし今まで別作品への登場がまったくなかったわけではなく、例えばディズニーのライセンス商品である『ツムツム』にはソラとリクが参戦している。
さらにスクウェア・エニックス作品でも『WOFF』の他に、スマホゲームの『FFRK』や『FFBE』にもソラたちがゲスト出演を果たしている。

  • ディズニーツムツムはともかく、スクエニ作品にもそこそこ客演しているためキングダムハーツシリーズ以外には出しちゃダメ!という厳格な縛りがあるわけではないように見える。
    しかし『WOFF』の項目でも触れている通り、これは本作の生みの親である野村ディレクター自らが交渉をした結果として参戦が許されているという前提があり、なおかつ共同開発元であるスクウェア・エニックスへのコラボだということを忘れてはいけない。
    スマブラなど別会社別スタッフによる開発のゲームとなると、版権問題などの状況が大きく異なることは想像に難しくないだろう。

【関連項目】
その他/コラボ

東京ディズニーリゾート

東京ディズニーリゾートのハロウィーンイベントではソラ及びKHキャラクターの仮装をすることは長らく禁止されていたが、2015年の開催でソラとリクとカイリが解禁され、2016年からはKHシリーズ全体の仮装が認められるようになっている。

WOFF

KH2.8とのコラボで『ワールド オブ ファイナルファンタジー』にゲスト出演。
主人公のラァンとレェンが使える、FFレジェンドキャラクターを呼び出す「セイヴァー召喚」にソラが無料DLCとして配信された。
召喚の際はKHIのOPにある海の底へ落ちていくシーンのように登場し、光の足場に乗って飛びながら氷塊を敵へ飛ばして敵を氷漬けにしキーブレードを振り下ろして氷を砕いた後にあのセリフと共にラグナロクを敵へ放つ…という流れとなっている。

  • セリフはしっかり新規に収録したものが使われている。
    • セイヴァー召喚中は呼び出したキャラクターに関係が深いBGMが流れるが、ソラはその限りではない。

光属性の魔法攻撃+リジェネ効果。光耐性を持たない敵に大きなダメージが期待できる他、リジェネも放っておけばHP全快を保ってくれるので強力。ただ回復に関してはソラより低コストで即時回復のセイヴァーがいるので、オマケとして回復がついてくる高威力の必殺技のような運用が主になるか。


服装は3Dのもの。他のFFレジェンドキャラクターと同じく2頭身のデフォルメ体形になっていてなんだかかわいい。

  • このバージョンのソラはUχのメダルとしても登場した。

WOFF側でコラボ先を探していたところを野村氏からソラの登場を提案したが、ハードルが高く難航し、最終的には野村氏自ら交渉に行ったと語っている(どこに行ったとは述べていないがまず間違いなくディズニー社だろう)。

その他

  • 様々なゲーム作品のキャラクターが出演する、任天堂の格闘ゲーム
    『大乱闘スマッシュブラザーズ(以下スマブラ)』シリーズに強い参戦要望が寄せられている1人。
    • 2020年1月頃にゲーム情報サイト『インサイド』にて行われた同作の最新作
      『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』への参戦要望アンケートでは堂々の一位を獲得した。
      他のキャラが2~3票の僅差で順位を争う者もいる中、2位と200票近く差をつけた圧倒的支持率であった。
    そして時は流れて2021年10月5日、ついにソラのスマブラ参戦が叶うこととなった。
    その他/【大乱闘スマッシュブラザーズ】