MOD・ツール/Interstellar

Last-modified: 2023-11-11 (土) 21:15:49

Interstellar概要

インターステラー.png

InterstellarMODはさらに高レベルの技術や、その場での資源を利用できるようにするMODです。核分裂・核融合炉、熱発電、排熱処理、核熱ジェット・ロケットエンジンといった熱機関や、アルクビエレ・ドライブ(いわゆるワープ)、ソーラーセイルといった新しい航法、アンモニアや水、アルミナを収集して燃料を作るサイクル、メタン燃料ロケット、ハイブリットロケットなどが追加されます。

いくつかのシステムが多数組み合わさっているMODなため、資源パラメータとパーツ数が劇的に増加しており、すべての理解はなかなか難しいMODです。ここでは、わかる範囲での使用例を書いていきます。

ダウンロード&インストール

Interstellarのフォーラムからダウンロードしてください。
インストールは解凍して出てきたGameDataごとKSPのディレクトリにつっこんでください。

公式Wiki(英語)はこちら。読める人は覗いてみるといいでしょう。

システム

反応炉と熱(Reactors/ThermalPower)

核融合炉04.png
Interstellarで最も分かりやすい、新しいエネルギー源が核分裂(FissionReactor)炉、核融合炉(FusionReactor)、反物質炉(AntimatterReactor)です。それぞれの炉は専用の燃料を燃やして、大量の熱エネルギーを得ます。通常、炉は動かし続けるよう設計されており、連続稼働時間は年を超えて使い続けることができます。燃料交換をすることで、さらに長時間の燃焼をさせることもできます。
それぞれの炉は稼働中はずっと大量の熱エネルギーを放出し続けます。反応炉の生み出す熱エネルギーは熱出力(Thermal Power)というゲーム内資源名で表されます。そして、その炉の能力はWatt(W_th)という表記され、例えば1 gigawatt(GW_th)という能力を持つ炉であれば、毎秒1000のThermalPowerを生み出す事が可能といった感じになります。また、各反応炉には個別に中心温度が設定されており、Heat Exchanger TemperatureまたははCore Tempという名称で記されています。単位はKです。この値は、後述する核熱ロケット/ジェットエンジンといった、反応炉と隣接する事でその熱を利用するパーツの性能に大きな影響を及ぼします。
このMODの一番の肝は、そうして反応炉が生み出したを、後述する熱サイクルによって様々な形のエネルギーとして取り出して利用する事にあります。
反応炉が生み出した熱のうち、行き場を失った熱や、後述する発電装置から出る排熱といった余剰な熱は、ゲーム内資源名WasteHeat(排熱)で表されます。Interstellarの炉は非常に安心安全なため、WasteHeatが高まるとシャットダウンして出力が低下、最悪の場合停止してしまいます。高出力炉や、炉を切らずに熱を複数の目的に使い分ける場合、炉の安定稼働させるためにはラジエター(Radiator)パーツによる冷却が必要になるでしょう。

詳細な情報は公式wikiのReactors(英語)を参照してください。

溶融塩式核分裂炉(Molten Salt Fission Reactors)

溶融塩核分裂炉.png
無限プロペラ機.png

核分裂炉は発射台に移動した瞬間から稼働を開始する、非常に使いやすい炉です。燃料はフッ化ウラン(ゲーム内資源名UF4)やフッ化トリウム(ゲーム内資源名ThF4)を燃やします。

後続の炉と比べると炉心温度が低く総じて低出力ですが、それ以外にはこれといった欠点がないため、熱設計が楽で使いやすい入門用の炉と言えます。
なお、この核分裂炉のみリチウムを消費して核融合炉で必要なトリチウム(Tritium)を生産する事ができます。

アップグレード後はラニングタイムと引き換えに、一気に高温化+出力も三倍程なって更に使いやすさに磨きがかかります。特にアップグレード前はLV-N以下だった小型機種+核熱エンジンの性能が大いに進歩したおかげで、ちょっとした遠出に悩む必要もなくなるかもしれません。
大型機種も一気に大出力になって、大型宇宙船のエネルギー確保に悩む必要がなくなります。もっとも出力が増えた分排熱には気をつけなければなりませんが。
ちなみに、核分裂炉の再起動はEVAで行う必要があります。

スピ―ダ―バイク.png電気VTOL.png
溶融塩式核分裂炉は0.625mまで小さく出来き 重量も僅かで しかも稼働時間は100年近くある為 ローバーや人工衛星の電力源として利用しやすいパーツです。

ペブルベッド高温ガス炉(Pebble-bed Reactor)

ペブルベッド高温ガス炉.png

溶解塩核分裂炉より出力が上がり重量も軽くなった新型炉です。代わりに核燃料が高価な「窒化ウラン(Uranium Nitride)」になり、別途タンクを用意しないとランニングタイムも短くなっています。
トリチウムを生成したいといった用途でもなければ、開発が済んだらこちらを使ったほうが良いでしょう。

ペブルベッド高温ガス炉は溶解塩核分裂炉より核熱ジェット・ロケットとの相性が良く扱いやすい核分裂炉で ドゥナ・イブの大気を利用して無限飛行する核熱ジェット機の開発やSSTOの制作に役立ちます。
溶解塩核融合炉と同様に使用燃料が複数から選択できますが推進機との組み合わせがあるので要注意 (核熱ジェットのInternalFuelモード時なら酸化剤・ロケットだと一液でテストをするのがおススメ)

開サイクルガス炉(Open cycle gas core Fission Reactor)

開サイクルガス炉.png
3万度近くにもなる中心温度を持つ核分裂炉です。 真空中でしか動作しない 高温すぎて推進剤が水素か窒素のみと癖も強いですが、熱ロケットノズルと組み合わせたときには比類なきISPを誇ります。

微粒子プラズマ式核分裂炉(Dusty Plasma Fission Reactors)

微粒子プラズマ式核分裂炉.png
核融合炉が出てきた後に開発できるだけあって、核分裂炉ながらそれに対抗できるだけのパワーを持った炉です。
核分裂炉であるにも関わらず、熱出力(Thermal Power)を発生する他に荷電粒子(Charged Particle)を生産するため、発電装置が電力を生み出す際に熱出力のみならずPerticle Powerも利用可能です。そのため、発電装置で上下を挟んでやると、より高い効率でエネルギーを取り出せます。
生産エネルギーのほとんどが荷電粒子なので核熱ロケットノズルよりは電気推進エンジンのほうが向いているでしょう。

核融合炉(FusionReactor)

核融合炉.png
核融合炉はActivateすることで稼働を開始する高出力炉です。燃料は重水素(ゲーム内資源名Deuterium)や三重水素(ゲーム内資源名tritium)を燃やします。
核融合炉は単独ではActivate出来ず、着火用に電力MegaJoulesが必要です。
裏を返せば、お手軽に核融合炉のオンオフが可能とも言えるかもしれません。
さすがに技術的に一歩進んだ反応炉だけあって、優秀な性能。ただ、小型の二機種はさすがにレーザー式核融合のためか、大型機種と比べると明らかに出力は大したこと無い感じがしてしまいます。しかし、中心温度はかなり高いので核熱エンジン用としては大活躍間違いなしでしょう。
大型の二機種は流石トカマク式だけあってかなり凄い出力。これらを搭載したマイクロウェーブ送電プラントをKerbalの衛星軌道上に浮かべてリレーネットワークを作っておけば、マイクロ波サーマルレシーバーと核熱エンジンでMunやMinmusなんかはもはや庭どころか居間の一部みたいに思えることでしょう。
エネルギーとして荷電粒子を発生しているため電力への変換効率も高く、さらに燃料の変更で荷電粒子と熱出力の割合を変化させる事も可能という、かゆいところに手が届く仕様。
しかしさすがに核分裂炉と比べるとメンテナンス等が煩雑で、維持し続ける事が難いかもしれません。核分裂炉で増殖できる三重水素はともかく最低でもデュートリウムの確保はすこし考えなければならないため、やはり中級者向けでしょう。

核融合炉02.png核融合炉03.png核融合炉04.png核融合炉05.png核融合炉06.png

反物質始動式反応炉(Antimatter Initiated Reactor)

反物質始動式反応炉.png
少数の反陽子でウランの原子核を崩壊させ、そのエネルギーで核融合を起こさせるという原子力技術と超未来技術のちゃんぽん的な反応炉です。使用する燃料は反物質(Antimatter)、窒化ウラン(Uranium Nitrade)、重水素(Deutrium)、ヘリウム3(Helium-3)。どれかではなく全部必要です。
中心温度はそれほどでもないので核熱用途には不向きのようです。出力の方でもトカマク式核融合炉と比べると劣り気味に思えるかもしれませんが、最初からエネルギーに占める荷電粒子の割合が80%と高いので、発電装置を上手いこと使えば総合的には上かもしれません。そして、出力の割に重量が軽い点にも注目するべきでしょう。
この反応炉の最大の特徴は少量の反物質の安定供給を求める代わりに、その他の物資の消費が抑えられている点との事ですが、要求されている物資の種類自体は結構多いので、運用はより煩雑になっていると思います。脱中級者の腕試しには丁度良いのかもしれません。

反物質炉(AntimatterReactor)

反物質炉.png
反物質炉は反物質(Antimatter)を燃料として稼働する高出力炉です。
エンドゲーム的存在だけあって、ぶっちぎりで最強の中心温度と出力を誇ります。とはいえ、アップグレード前まではそこまでではなく、特に中心温度に関してはちょっと肩すかしな印象を受けてしまっても仕方ないレベルです。しかし中心温度が高くないために、核熱エンジンのIspが伸びないのはともかくとして、それでも出力の高さによる推力重量比の高さはやはり大したもので、1.25mの反物質反応炉+発電装置でレーザー核融合エンジンが運用可能だったり、やはり核別であると言えます。
アップグレード後は、はっきり言ってもはや別のゲームと化します。宇宙船でKerbol系各惑星マラソンをするもよし、後述するアルクビエレ・ドライブを用いて超光速航法で幻の他の恒星系を目指してもよし、反物質のパワーを持ったまま高難易度化MODを導入しまくってどこまで出来るか挑むもよし……もちろん、後述する反物質収集器によって、反物質の安定供給体制を築きあげる事が大前提ではありますが。

核熱エンジン(ThermalJet/Rocket)

熱の一つ目の使い道は核熱ジェットエンジン核熱ロケットエンジンです。
基本的には、吸い込んだ大気を加熱して推力に変換するのが核熱ジェットエンジンで、炉の核熱を使って燃料を加熱して推力に変えるのが核熱ロケットエンジンです。どちらも炉とエンジンを密着させた状態で使う必要があるため、やや船の構造に制約があります。

核熱ジェットエンジンを試しましょう。FissionReactor(核分裂炉)の後ろにThermalTurbojet(熱ターボジェット)を付け、あとは機体の自由なところにエアインテークを付けます。あとは普段のジェット機と同じように、スペースキーでエンジン始動して制御できます。燃料が核になった以外は、従来のジェット機と同じ特性になります。また、推進剤を切り替える事で、以下で説明する核熱ロケットエンジンのように、燃料を加熱して推力に変える事も可能です。
ペブルベッド+サーマルジェット.png
熱ターボジェットは大気を燃料に使用できるので数年間飛行できる核熱ジェット機が作れる
ペブルベッド+サーマルジェット02.png

核熱ロケットエンジンの特性は核熱ジェットエンジンとほぼ同じですが、インテークで取り入れた大気を利用不能であるのと、よりパーツサイズの幅が広いという点で異なります。よってインテークは必要ない代わりに、FissionReactor(核分裂炉)の後ろにThermalRocketNozzle(熱ロケットノズル)を付け、必ずそこに流れるようにジェット燃料缶を繋ぐ必要があります。積む燃料はなんでも構いませんが、lspが優れているジェット燃料(LiquidFuel)を選択することが多いでしょう。InterstellarMODには、大型と特大ジェット燃料缶も追加されています。ちなみに、KethaneMODによって追加されるゲーム内資源であるKethanも、そのまま燃料として利用する事が出来ます。
ペブルベッド+サーマルロケット.png
ペブルベッド+サーマルロケット02.png
核熱ジェットエンジンの性能(推力とlsp)は使う大気と炉のCoreTemp(中心温度)によって決定され、核熱ロケットエンジンは使う燃料と炉のCoreTemp(中心温度)によって決まります。なお、核熱ジェットエンジンはアップグレードする事で、InternalFuelモードへの切り替えが可能になり、核熱ロケットエンジンと同様に燃料を消費して作動させることもできます。InternalFuelモードでは、同サイズの核熱ロケットエンジンとの性能差はありません。当然真空中や、インテークのない機体でも使用可能です。これを利用して、大気圏内では専ら大気を使用し、大気圏を突破する寸前に燃料に切り替えてそのまま宇宙へと飛び立つ、と言った効率的なSSTOの設計にも大いに役立ちます。

【イブSSTO】
イブSSTO.png

核熱ジェットエンジンにはもう一つ、熱について特性があります。IntakeAir/IntakeAtmモード時は外気を取り込んでジェットエンジンとして稼働しますが、このAir/Atmが冷却材を兼ねます。そのため、大気の薄い高高度で稼働させる場合、冷却に十分な吸気ができずオーバーヒートしやすくなります。SSTOを設計する場合は、忘れずにラジエーターを搭載しましょう。

発電(ElectricalGenerator/Megajoules)

熱発電機.png
熱の2つ目の使い道はElectricalGenerator(発電装置)による発電です。
炉と発電装置は密着する必要があります。ただし、炉と発電装置をつなぐだけで解決するものではありません。発電装置が熱機関である都合、大量のWasteHeat(廃熱)が発生し、これを捨てるためにRadiator(ラジエター)パーツを合わせて追加する必要があります。

発電装置の熱出力(ThermalPower)→電力への変換効率(Efficiency)は初期状態では31%なので、反応炉の出力の約69%が廃熱(Waste Heat)として発生している事になります。当然ながらより高出力の炉を積めばその分排熱の問題はシビアになっていきます。
船に搭載した炉の出力が排熱能力の限界を超えている場合、放っておけば廃熱は蓄積する一方となり、反応炉の項目にも書きましたが最悪、炉がシャットダウンして発電不能になります。また、超えていなくても排熱能力がギリギリの場合、高温と低温の温度差を利用するのが熱機関の都合、発電効率(熱から電気への変換効率)が下がるようです。

そうした発電機による変換を行った結果、新しいゲーム内電力Megajoulesが生成されます。1 Megajoules = 1000 ElectricChargeで既存の電力と互換性があります。メガジュールは核融合炉の起動や、後述のアルクビエレ・ドライブ、プラズマエンジン等で使うことができます。
なお、活動中の発電装置におけるMegajoules生成能力、つまり発電能力はWatt(W_e)という単位で確認できます。熱出力の1 GW_thと同様に1 gigawatt(1 GW_e)=毎秒1000 Megajoules生成できる能力という事になるそうです。

アップグレード後の発電装置は、発電方式がブレイトンタービン式(Brayton Turbine)からKTEC熱電/直接変換式(Thermoelectric/Direct Cnversion)へと変更されます。それに伴い熱-電気の変換効率が60%に上がります。また、炉の熱(Thermal Power)を変換するKTEC式と、荷電粒子(Charged Power)を変換する直接変換式(Direct Cnversion)を設計段階で切り替える事が出来るようになります。
荷電粒子発電機.png
核融合炉の項でも少しだけ触れましたが、核融合炉や粒子ベッド/微粒子プラズマ式核分裂炉では、荷電粒子(Charged Particle)を生成しており、Charged Powerという形で熱出力(Thermal Power)とは別にエネルギーを発生しています。熱出力を表すW_thや、電力を表すW_eと同様にこちらはW_cpという形で表記されています。こちらも、1 gigawatt(1 GW_cp)=毎秒1000 Charged Power生成できる能力という事です。
つまり、アップグレード後の発電装置は、変換モードを直接変換式(Direct Cnversion)に切り替える事で、このCharged PowerをMegajoulesに変換する事が可能になります。その際の効率は85%とエネルギー変換効率が非常に高く、その分余剰のエネルギーの発生が少なくなり、排熱の管理も楽になります。
小技として、熱と荷電粒子をどっちも出力する炉であれば、上下を発電装置で挟んで片方をKTEC式、もう片方を直接変換式にすれば、非常に高い変換効率を実現できます。

詳しくは公式Wikiを参照

炉内蔵エンジン(XYZ engine)

KSPIeでは上記の炉とノズルがセットになったようなエンジンパーツが追加されます。初期に登場するSolid Core Nuclear EngineはLV-N Nervの上位互換(アップグレード前はむしろ下位互換ですが...)ですし、Closed cycle gas core Engineは比較的初期に使用できるチートまがいの性能を誇ります(値段以外)。
Closed cycle gas core Engine.png
また、このタイプのエンジンの特徴として常時発電能力があり、ラジエーターやSAS程度ならソーラー発電やバッテリー無しで運用することができます。ただし、当然排熱が発生するので、超小型で冷却機構内臓のCANDLE Engine以外はラジエーターの設置は必須です。

【LANTER】
ナ―ブより重量がわずかに軽くISPも少し良い
LANTR.png

【Tory核ラムジェット】
ラムジェットなので離陸時の加速度は絶望的 しかし亜音速で一気に加速がUPする
大気圏内では空気を燃料に使用し 宇宙空間では酸化剤で推進できるSSTO用パーツ
初級者向けパーツなので取り付けに悩まずに済むが 重心位置が後方よりになる為注意
トーリー核ラムジェットエンジン02.pngトーリー核ラムジェットエンジン.png
【ダイレクトサイクル核ターボジェット】
上記 核ラムジェットのターボジェット版
ダイレクトサイクル核ターボジェット02.pngダイレクトサイクル核ターボジェット.png
【S.A.G.E / S.U.R.G.E】
OPTパーツをInterstellar 用に改良したパーツ 価格も安く高性能でInterstellar では人気が高い
SAGE.pngSURGE.png

【Antimatter Radiant Drive】
推力4067.72kN 比推力2003727 わずかなLH2で無限の飛行が可能なエンジンだが使用時は高熱を発してしまう為熱対策が必要

Antimatter Radiant Drive.png
【Rocinante Kerbstein Fusion Drive】
推力15000kN 比推力500000(真空中)Antimatter Radiant Driveよりも扱いやすいが2.5m級までしか小さく出来ない。が、そこまで小さくすると価格も大幅に安くなり小型機に使用しやすいパーツになる
※現在のバージョンでは燃料他性能も変更され無くなったパーツだが (Interstellar1.25.31verあたりで使用可能)
Rocinante Kerbstein Fusion Drive.png
エンジンパーツはその他多数の種類があり どれも高性能だがとんでもない高額パーツも多いのが特徴

アルクビエレ・ドライブ(Alcubierre Drive)

アルクビエレドライブ.png
光速を超えた航行ができる、いわゆるワープ航法です。専用燃料エキゾチックマター(ゲーム内資源名ExoticMatter)を船体重量と航行速度に従って消費し、すべての重力を無視して空間をジャンプします。ジャンプ速度は0.1光速が最小で、最大は光速を超えます。

燃料となるエキゾチックマターはアルクビエレ・ドライブパーツが1000メガジュール(1ギガジュール)を1エキゾチックマターへ、自力で変換します(つまりアルクビエレ・ドライブを稼働させるには、反応炉のような大電力設備からの充電が必要不可欠ということです)。

ここでジャンプと書いたのは訳があります。アルクビエレ・ドライブは通常の推進とは異なる仕組みで、加速をせずに移動します。移動するだけで速度はジャンプ前が維持されます。ドラえもんの「どこでもドア」、Portalの「ポータルガン」をイメージして貰えると良いでしょう。
そのため、他惑星の重力圏へワープアウトすると、ほとんどの場合、とてつもない相対速度差が出てしまうことになります。他のロケット推進手段や、エアロブレーキ(耐えられれば)、短いジャンプを使った重力ブレーキといった、アルクビエレ・ドライブとは別に手段を用意する必要があるでしょう

詳しくは公式Wikiを参照

元ネタ

【地上でアルクビエレ・ドライブを起動】
エキゾチックマタ―のチャージ率100%を超えると地上から反重力作用(?)で浮き上がる効果が発生する
これを利用すれば完成した状態の宇宙ステーションでさえもラクラク衛星軌道にのせられる
アルクビエレドライブ効果.png

レーザー核融合エンジン(InertialFusionEngine)

核融合推進.png
レーザー核融合によって生じる高温高速のプラズマを、磁場との相互作用を利用して運動方向を変えてやる事で推進するエンジンです。
核融合の燃料として重水素(Deuterium)と三重水素(Tritium)を、推進剤として液体燃料を消費します。
他の方式のエンジンと比較して莫大な比推力と大きな推力を併せ持ち、ちょっとした宇宙船なら適度な液体燃料とこのエンジンを搭載してやるだけで、数万のΔVを持つ単段式宇宙輸送機が簡単に作れてしまいます。
一方で、核融合の維持のために高出力レーザーと強力な磁場を必要とするためか、推進中は常時2.5 GWもの電力を消費し続けます。よって、反応炉や発電機のアップグレードを済ませているか、もしくはマイクロウェーブリレーによる送電網を発達させていない限り、運用の際に大電力の確保と排熱の処理に悩まされ続ける事になるかもしれません。

元ネタ

プラズマスラスター(Plasma Thruster)

Plasma Thruster02.png
イオンエンジンなどと同じ電気推進機関で、各種燃料(切り替え可)と大量の電力(Megajoules)を消費するエンジンです。与える電力量と消費する燃料の種類によってIspと推力が変動しますが、他のエンジンと比較すると全体的にIspが優れている一方で推力が弱い事が特徴です。
Plasma Thruster.png
推進剤として利用可能な燃料は、液体燃料(Hydrogen)、リチウム(Lithium)、RCS燃料(Hydrazine)、アルゴン(Argon)、キセノン(Xenon)となります。Ispは液体燃料>リチウム>RCS燃料>アルゴン>キセノンの順で高くなりりますが、一方で推力に関してはそれに反比例します。
供給した電力の分だけ推力も上昇する仕様ですが、キャリアモードやサイエンスモード初期に手にする反応炉+発電装置では電力供給が貧弱極まりなく、KSP本家のイオンエンジンと同じような使用感覚になってしまいます。それでも反応炉+発電装置の分だけ重量がかさんでしまうため、使いどころに悩む事になるでしょう。
一方で、リレーネットワークによる送電網を整備するか、開発が進んで高出力な反応炉と高効率な発電装置が手に入り、莫大な電力の供給を受けられるようになると一気に推力が上がって使いやすくなります。特にキセノン+反物質炉+発電装置で運用した場合、数万kNというInterstellarMOD中最強の推力と、それでも1000sを超えるIspを実現する事が可能です。
ただ、発電装置と同様に電力から推力へ変換する時に効率(Efficiency)に従った変換ロスが生じ、その分は廃熱(Waste Heat)として排熱処理せねばなりません。変換効率はやはり燃料によって変化します。

また、プラズマスラスター自体も技術ツリーを進める事で、作動方式がMPD式(Magnetoplasdynamic)から量子真空式プラズマスラスター(Quantum Vacuum Plasma Thruster)にアップグレードします。従来の燃料の他に、量子真空(Quantum Vacuum)で生ずる粒子をプラズマとして押し出す事によって推力を得る事が出来ます。つまり、宇宙空間を航行する際に、電力さえあれば推進剤は必要ないという凄まじい性能になります。大気のある場所ではこの推進方式は使えませんが。それを補ってあまりあるメリットをもたらしてくれます。

超科学に片足を突っ込んでいる本MODにおいても、更に輪をかけてワケのワケの分からないこの量子真空プラズマ推進ですが、実はいたって真面目に研究されています。ざっくりと説明しますと;量子論において真空はエネルギーに満ち溢れた空間であり、そこでは素粒子が創出・消滅を繰り返しているとされます。そこで生まれた素粒子を速やかに電気的にイオン化し、プラズマを形成させ、それを電磁場を用いて噴射させると推力が生まれる……というわけです。
EMドライブ.png
【EMドライブ】
※現在のバージョンではVacuum PlasmaはEMドライブ等に引き継がれ プラズマスラスターには装備されていません。

ソーラーセイル

ソーラーセイル.png
未調査

ATTILAスラスタ(ATTILA Thurster)

ATTILA Thurster.png
プラズマスラスターと同様に、使う推進剤と電力で推力とIspが変化する電気推進機関です。
プラズマスラスターと比較すると、推力が高めでIspが低い事が特徴です。他の特性はアップグレード前のプラズマスラスターと一緒のようです。
使える燃料も全く同じですが、Ispは液体燃料>リチウム>RCS燃料>アルゴン>キセノンの順となり、推力の大きさはその逆の順です。

排熱とラジエター(WasteHeat/Radiators)

【Inline Radiators】
Inline Radiators.png
【Radial Radiators】
Radial Radiators.png

ラジエーターはたくさんのパーツがありますが、大きく分けて2種類あります。大気圏内で効率の良い筒形ラジエター(Inline Radiators)、宇宙用で効率の良いフィン型ラジエター(Radial Radiators)です。
双方を適切な場所で使うと廃熱冷却ボーナスが付きますが、全体的に大気圏内での排熱性能は高く、宇宙での排熱性能は低く設定されています。

これが無いと反応炉(Reactors)が稼働しない。
プラズマエンジンや、ソーラーパネルが発生させる廃熱処理にも必須のパーツ。

電磁波パワー送受信(Beam Power Transceivers)

レーザー送信機.png
電力メガジュール(MegaJoules)を電磁波で他の船へ転送したり、リレーしたり、受け取ることができます。
使用する波長により大別して以下の3つに分かれます。なお、可視光は機器により扱いがまちまちです。

  • マイクロ波(Microwave)=変換効率高、距離損失大、大気損失小、惑星内の近距離向け
  • 赤外線(Infrared)=変換効率中、距離損失中、大気損失は波長による、惑星内および近傍惑星向け
  • 紫外線(UltraViolet)=変換効率低、距離損失小、大気損失大、宇宙空間全域向け

なお、「DT-L-IR-1 Laser Beam Transmitter」、「MultiBandwidth Dish Transceiver」は送信にBeam Producerが必要になります。
複雑なビームパワー送受信を理解するために下記のページの「How to connect parts on KSP - Interstellar」内の「Beam Power」欄が参考になるかもしれません。

[1.2.2] KSP Interstellar Extended 1.12.0 (23-01-2017) NEW: Atmospheric Extractor
リレーパワー熱ロケット.png

送信

送信機.pngリレー送信機.png
トランシーバ(Transceiver)を送信モード(TransmitMode)にすると、メガジュールを送信します。トランシーバの大きさと関係なく、トランシーバの送信能力は発揮されます。
トランシーバの送信モードは、船を操作していなくても(他の船を操作していても)発揮されます。

リレー

赤外線リレー衛星.png
二つのトランシーバ(Transcevier)の片方をリンク転送(Link Reciever for Relay)にし、もう片方をリレー有効(Activate Relay)にすると、またはMirrorをActivateすると、他の船からビームを受けて他の船へ送信できます。トランシーバの大きさは、リレー性能に影響しません(する?)。
リレーは自動的に最適経路が選択されます。

受信

受信機.png受信機02.png
トランシーバ(Transcevier)を受信モード(ReceiverMode)にすると、他の船からマイクロ波を受けて、メガジュールを得ることができます。熱レシーバー(Thermal Receiver)で受信した場合、メガジュールの代わりに熱としてエネルギーを受け取り、熱レシーバーは反応炉と同じ働きをします(熱レシーバー+熱ロケットなど、熱レシーバー+発電装置など)
受信性能は相手との距離、トランシーバのサイズ、トランシーバの角度に大きく左右されます。トランシーバで受けた場合、排熱(WasteHeat)が発生するため、ラジエターを搭載する必要が出てくるでしょう。

資源の収集

Interstellarでは様々な資源を宇宙空間や各天体から入手する事が可能になります。
入手可能な資源はMODで追加されたものに限らず、バニラのパーツ等でも使用する、液体燃料・酸化剤(Liquid Fuel, Oxidizer)やRCS燃料(MonoPropellant)等に相当するものも含まれます。
なお、本MODの機器で使用する一部の資源は、初期状態ではパーツに貯蔵されていないものもあり、そうした資源は宇宙空間や各天体において収集する必要があります。

天体軌道上における反物質の収集

InterstellarMOD中最大の出力を誇る''反物質炉"の燃料の反物質は非常に高価な資源なので、(微量なら買えなくもない)まず各天体の放射線帯より反物質を収集してくる必要があります。天体の放射線帯は目に見えない土星の輪っかのようなものだと考えると分かりやすいかもしれません。
【反物質収集機】
Antimatter Collectors.png
反物質の収集には反物質収集器(Antimatter Collectors)を用います。反物質収集器を宇宙船に搭載しておくと、天体の軌道上にいるときに自動的に反物質を集めてくれます。反物質の収集効率は、宇宙船の現在位置における反物質流束(Antimatter Flux)よって決定され、これが高ければ高いほど収集効率が良くなります。
なお、カービンでは高度930キロメートル、ジュール低軌道が効率よく集められる。
【デュアルテクニック磁力計】
Dual Technique Magnetometer.png
反物質流束の計測には、センサーパーツであるデュアルテクニック磁力計(Dual Technique Magnetometer)を使用します。磁力計を起動すると、現在位置における反物質流束が表示されるので、目標とする天体の軌道上に、これを備えた小型の観測衛星を事前に送り込み、反物質流束が最も高い軌道(高度)を探し出し、反物質収集用の宇宙船を作成し、その軌道上へ送り込む事が基本となるでしょう。
反物質の保存には反物質収容装置(Antimatter Containment Device)が必要です。収容装置には大中小ありますが、いずれも反物質の保存に電力を消費します。装置の中に反物質が少しでも収容されている状態で、電力の供給が途切れると、しばらくして対消滅、素粒子エネルギーによる大爆発をおこしてしまうので気をつけましょう。
また、サイエンス・ラボ(Science Lab)を用いて反物質を製造する事もできます。5000 MW (5 GW)までの電力を消費する事で、最大でゲーム内時間1日あたり24 mgの反物質を製造可能です。エネルギー変換効率は0.5 %ほどなので決して効率的ではありませんが、反物質収集器と違ってKerbin地上でも収集可能な方法なのでお手軽ではあります。

大気中に含まれる物質の収集

InterstellarMODを導入すると、Eve, Kerbin, Duna, Joolそれぞれの大気中に様々な物質が含まれるようになり、それらを収集して利用する事が可能です。例えば液体燃料(Liquid Fuel)・酸化剤(Oxidizer)としてもそれぞれ直接利用可能な水素(Hydrogen)・酸素(Oxygen)や、核融合炉の燃料となる重水素(Deuterium)などを収集できます。
大気中の物質を収集するには、大気スクープ(Atmospheric Scoop)を宇宙船ないし航空機に組み込む必要があります。
また、注意点として、大気スクープを使用する際は本MODで追加される大気インテーク(Atmospheric Intakes)と組み合わせる必要があります(バニラのインテークでは無理)。
【大気スクープ】
Atmospheric Intakes.png
大気中の組成を分析するにはセンサーパーツガスクロマトグラフ質量分析計(Gas Chromatograph Mass Spectrometer)が必要ですが、こちらは大気インテークと組み合わせる必要はありません。

地表(地中/水中)に含まれる物質の収集

大気中と同様に、各天体地表に含まれる様々な物質、例えば電気分解で液体燃料と酸化剤の材料となる(Water)や核分裂炉の燃料であるフッ化ウラン(UF4)なども収集できます。
地表から資源を抽出するにはISRUリファイナリー(ISRU Refinery)または3.75 m筒型リファイナリー(3.75m Inline Refinery)を搭載した宇宙船を、地表に着陸させるか着水させる必要があります。その状態でリファイナリーを右クリックし、各資源の抽出(Extraction)を選択すれば、周囲の地中または水中にその資源が含まれていた場合、抽出が開始されます。
水中の物質組成を調べたい場合はセンサーパーツの液体クロマトグラフ質量分析計(Liquid Chromatograph Mass Spectrometer)を装着した宇宙船を着水させて解析させます。
核分裂炉の燃料となるウラニウムやトリウムを含む物質については、天体の軌道上でガンマ線分光計(Gamma Ray Spectrometer)を使用すると、地表における放射性物質濃度の高いスポットが、黄色や紫色で表示されるので、そこへめがけて着陸してISRUリファイナリーなどで抽出する事になります。
また、反物質と同じく、サイエンス・ラボを組み込んだ宇宙船を着水させれば、遠心分離(Centrifuge)によって43.5 MWの電力を消費して時間あたり0.5 Kgの重水素(Deuterium)を収穫する事もできます。

反応炉による増殖および原子崩壊による核燃料の入手

核融合などの燃料となる物質は天体の軌道上や表層から直接入手する以外にも入手方法が存在します。
三重水素(Tritium)は重水素とともに、核融合炉や核融合エンジンの燃料となる物質ですが、核分裂炉や核融合において三重水素増殖(Tritium Breeding)を行う事で、リチウム(Lithium)を消費して三重水素を得る事が出来ます。
また核融合炉の燃料として使用可能なヘリウム3(Helium3)は、三重水素の崩壊によって得られます。つまり放置していれば三重水素がそのうちヘリウム3に変化するわけです。しかし、1単位のヘリウム3を得るために大体30単位程度の三重水素が必要で、この変換レートは時間が経てば経つほど減少していきます。また、他の資源と異なり、この崩壊はバックグランドでは生じないため、重水素を保持した宇宙船をフォーカスし続ける必要があります。

化学反応による資源の入手

ISRUリファイナリー(ISRU Refinery)や円筒形リファイナリー(Inline Refinery)を用いて電力を消費して化学反応を行う事により、一つの物質を分解して二つの物質を得たり、二つの物質を合成して一つかそれ以上の物質を得たりする事が出来ます。多少煩雑な面も有りますが、使いこなせれば各資源の調達がぐっと楽になるでしょう。なお、消費する物質の量と得られる物質の量はそれぞれの反応で異なることに留意してください。

  • アントラキノン法(Anthraquinone Process):消費電力 1 MW
    • 水から過酸化水素(Hydrogen Peroxide)を生産します。
  • サバティエ反応(Sabatier ISRU):消費電力 40 MW
    • 二酸化炭素(Carbon Dioxide)と液体燃料(Hydrogen)からメタン(Methane)と酸化剤(Oxygen)を得ます。
  • アルミニウム電気分解(Electrolyse Aluminium):消費電力 40 MW
    • Mun, Tylo, Ike表面で得られるアルミナ(Almina)を電気分解する事でアルミニウム(Alminium)と酸化剤(Oxygen)を得ます。アルミニウムはアルミニウムハイブリッドロケット(Aluminum Hybrid Rocket)の燃料として使えます。
  • 水の電気分解(Electrolyse Water):消費電力 40 MW
    • (Water)を電気分解する事で酸化剤(Oxygen)と液体燃料(Hydrogen)を得ます。水の重量の殆どは酸素であるため、酸素の方が遥かに多く得られる事に注意してください。
  • RCS燃料生産(Produce Monopropellant):消費電力 5 MW
    • 過酸化水素(Hydrogen Peroxide)と"アンモニア"(Ammonia)からRCS燃料(Hydrazine)を得ます。
  • 核燃料再処理(Reprocess Nuclear Fuel):消費電力 5 MW
    • 核分裂炉の運用に伴い生じる、使用済み核燃料(Actinide waste)の80%を、核燃料(UF4ないしThF4)として再生します。残りの20%は劣化ウラン燃料(Depleted Fuels)となり、それ以上利用できません。なお、この処理はサイエンス・ラボでも可能です。
  • ウランの加安分解(Uranium Ammonolysis):消費電力 12 MW
    • フッ化ウラン(UF4)とアンモニア(Ammonia)から窒化ウラン(Uranium Nitride)を得る事ができます。窒化ウランはパーティクルベッド型核分裂炉の燃料として使用します。

サイエンス

サイエンス.png
このMODはキャリアモードに対応しています。加えて、より多くのサイエンスを獲得するための追加センサー、ラボがあります。
未調査

アップグレード

キャリアモードやサイエンスモードでは、サイエンスポイントを消費して技術ツリー(Technology tree)の技術(Node)を開放する事で、新しいパーツがアンロックされますが、InterstellarMODではこれに加えて、一部の技術を開放する事でパーツがアップグレードされ、性能が向上したり新機能が追加されます。
以下では、InterstellarMODで追加される技術と、開放する事でアップグレードされるパーツについて解説します。いずれもバニラの最終技術(Tier8)より先に追加されます。

  • Experimental Electrics
    • 発電装置(Electric generator):ブレイトンタービン式(Brayton Turbine)からKTEC熱電/直接変換式(Thermoelectric/Direct Cnversion)にアップグレード。反応炉の熱-電変換効率が上がります。
    • 排熱ラジエーター(Heat Radiator):モリブデン-リチウムヒートパイプ式(Mo Li Heat Pipe)からグラファイトラジエーター式(Graphite Radiator)にアップグレード。より放熱効率が上がります。
  • Fusion Power
    • 核分裂炉(Nuclear Reactor):固体炉心式(Solid Core Reactor)から気体炉心式(Gas Core Reactor)にアップグレード。出力が三倍になります。
    • 核熱ターボジェット(Thermal Turbojet):大気式核熱ジェット(Atmospheric Thermal Jet)から複合式核熱ロケット(Hybrid Thermal Rocket)にアップグレード。燃料を使用する熱ロケットモードへの切り替えが可能に。
  • Antimatter Power
    • 核融合炉(Fusion Reactor):D-T慣性式核融合炉(D-T Inertial Fusion Reactor)から高Q値慣性核融合炉(High-Q Intertial Fusion Reactor)へアップグレード。出力が3倍に。
  • Ultra-High Energy Physics
    • 反物質炉(Antimatter Reactor):
    • プラズマスラスター(Plasma Thruster):MPD式(Magnetoplasdynamic)から量子真空式プラズマスラスタ(Quantum Vacuum Plasma Thruster)にアップグレード。なんと真空中の推進に燃料が必要なくなる。

なおこれらのアップグレードは技術開放後新規に建造した宇宙船にのみ適応されます。
また、いくつかのパーツはサイエンスポイントを消費して個別にアップグレードできます。

  • アルクビエレ・ドライブ(Alcubierre Drive):標準的力場幾何学(Standard Field Geometry)から先進的力場幾何学(Advanced Field Geometry )にパーツ単体で任意にアップグレード可能。よりエキゾチック物質のチャージが速くなり、ワープ時の最高速度が上がります。
  • コンピューター・コア(Computer Core):標準的メインフレーム(Standard Mainframe)から人工汎用知能コア(Artificial General Intelligence Core)にアップグレード可能。サイエンス・ラボと同様に研究が行えるようになります。また、いくつかのパーツの機能を使用するために必要です。

バニラから変更される機能

ジェットエンジンの冷却

エアインテークからの吸気はジェットエンジンの冷却に使われるようになります。そのため吸気が少ない(例えば高高度を飛行中など)場合、ジェットエンジンはオーバーヒートしやすくなります。

未実装機能

放射線(Radiation)

パラメータだけありますが効果はありません。緑は原子炉燃料交換だっていつものEVAスーツでやってくれます。
被曝量管理は将来実装予定だそうです

実例

システムややこしすぎ!実際何ができるのよ?

核熱ジェット(核分裂炉+熱ジェット)

公式ガイド・長時間原子飛行機にある最初の飛行機です。核分裂炉搭載によって1年以上の飛行が可能

核熱ジェット.png

KIWI FissionReactorとThermal TurboJet、エアインテークを付けたシンプルなジェット機。炉とジェットエンジンは密着させること

核熱ジェット2.png

核分裂炉起動時から稼働しているので、他のジェット機同様、エンジンを稼働させれば飛ぶ。熱ジェットエンジンを稼働させている限りはエンジンが熱を吸ってくれるので炉の排熱は問題ないが、エンジンを止める必要がある場合はラジエターを追加しよう。
余談ではあるが、KIWIは実在の核熱ロケットエンジン(試験機)が元ネタっぽい。NERVA

核熱ロケット(核分裂炉+熱ロケット)

核熱ジェットの宇宙版ともいえる核熱ロケット、噴射する燃料が必要になる。燃料は一液でよいが、lspと専用タンクのことを考えると、特別な理由がない限りはLiquidFuelだろう。ジェット燃料缶(大)を付けている。本来の核熱ロケットであるLV-Nが二液式なのがおかしいんですがね
なお、反応炉とロケットエンジンは密着させる必要がある

核熱ロケット.png

推力はそれほど大きくない。炉を積む都合、船体は重くなり単独での離陸は難しいんじゃないかな

核熱ロケット2.png

炉次第ではLV-Nよりも遙かに高いデルタVの船ができるはず。
ロケットのON/OFFをする都合、フィン型ラジエターを付けて不必要なときは炉の熱を捨てよう。そうしないとロケットを再点火するときには、炉がシャットダウンしていてマトモな推力が出なくなる

ワープ航行船(核分裂炉+発電装置+ラジエター+アルクビエレドライブ)

上の核熱ロケット船に、発電装置(Electrical Generator)とアルクビエレドライブ(Alcubierre Drive)を積んだ構成。発電装置とロケットは炉と密着させる必要があるので、必然的に発電装置-反応炉-ロケットが縦に連なる形になる。手っ取り早くワープを試したい人向けの船

ワープ推進.png

発射台に移動したときから、炉から熱が発電機に供給され、発電機から得られるメガジュールが順次変換されて、アルクビエレドライブにエキゾチックマターが溜まるのがわかる。大気圏外へ出たら、アルクビエレドライブを選んで、起動させてみよう。

この船でワープは試せるものの、ワープ後の相対速度を合わせるには性能が足りない。他惑星をすれ違うぐらいならこの船でも可能だが、軌道に留まったり着陸となると難しいだろう。
なお、重力が大きい星であれば重力アシストでの減速テクニックが使える。まず、低い軌道へワープアウト->慣性飛行で減速しながら、高い軌道へ行くのを待つ->高い軌道から低い軌道へジャンプ->慣性飛行(以後繰り返し

軌道原子力発電所(核融合炉+発電装置+ラジエター+マイクロ波トランシーバー)

マイクロ波送受信を試すための船。核融合炉の出力がかなりあるため、ラジエターは大型のものを搭載する必要がある。発電装置は炉と密着させる必要がある

軌道発電所.png

後述のマイクロ波受信熱ロケットを打ち上げるために用意してみた。

なお、ほとんどの原子炉はごくごく少量の核燃料で稼働を続けられるとはいえ、1~数年程度で燃料を使い切ってしまう。そうすると、核燃料を補給するか、現地で核燃料の生産が必要になる。そのためにも、発電所にはドッキングポートを用意しておきたい

マイクロ波受信熱ロケット(熱レシーバー+熱ロケット)

ジェット燃料+熱レシーバー+熱ロケットにちょっと制御系を乗せただけ。核熱ロケットの反応炉を熱レシーバーに置き換えたモノとも言える。
炉がなくなった分とても軽い。上で作った、軌道発電所からのマイクロ波送信を受けて飛ぶ。とは言え反応炉と比べてCoreTempは低く、炉を直結した核ロケットと比べて推力は下がる

マイクロ波受信熱ロケット.png

めっちゃよく飛ぶ※マイクロ波受信圏内かつ発電所が近く姿勢がいい時に限る

ソーラー発電衛星(XLソーラーアレイ+マイクロ波トランシーバー)

公式のマイクロ波トランシーバーにある例。基本的にソーラーパネルでメガジュールを生成することは非常に非効率なので推奨されないが、唯一の例外がKerbol低軌道(高度500Mm程度)に設置した場合、核分裂炉相当の発電ができるらしい…
太陽発電所.jpg

コメント

  • 情報だいぶ古くなってるので(そもそも引き継がれる前の情報)その旨書いておいたほうがいいかも -- 2016-12-27 (火) 19:07:43
  • wiki編集全くの初心者だけど少し更新してみた。とりあえず核分裂炉あたりとビームパワーだけ。 -- 2017-01-25 (水) 23:32:43
    • 何につまづくか言ってくれればそこを重点的に編集しようと思うので要望あれば言ってほしい。ただしインスコ等正常動作していないのは除く -- 2017-01-27 (金) 23:15:31
  • 量子炉?の熱が利用出来ないのは仕様かな。単体で発電してくれるし。 -- 2017-06-01 (木) 19:37:26
  • んー核融合炉の点火が出来ない。どういう条件になってんだこれ。 -- 2017-07-06 (木) 22:10:31
    • ジェネレーターに荷電粒子を使ってるならそれは罠だ。熱ジェネ隣接で行けるはず。後ラジエーター忘れずに -- 2017-07-08 (土) 23:36:26
      • 動いた!ありがとうございました。 -- 2017-07-09 (日) 15:21:47
  • しかしやっぱりこのmod神だな -- 名無し? 2018-07-13 (金) 13:28:14
  • 説明がクッソヘタクソ、何が言いたいのかわからん。特に実例 -- 2018-07-28 (土) 22:16:46
    • 何ていうパーツをどう使っているかの説明が無いとただのオナニー文だぞ -- 2018-07-28 (土) 22:18:07
      • 記述してから物を言えや頭緑君以下か? -- 2019-06-05 (水) 04:12:30
    • なら編集頼む。 -- 2019-05-22 (水) 14:58:48
    • ほならね?貴方が編集してみろって話でしょ? -- 2020-06-15 (月) 16:57:17
  • パーツの画像があれば嬉しいです。 -- 匿名? 2019-12-24 (火) 19:04:09
  • アップグレード終わらせたんですけど、量子真空式プラズマスラスターってどうやって切り替えるんですか? -- 2020-01-29 (水) 10:27:11
  • すごくわかりやすい記事でした! -- 2020-07-25 (土) 04:02:22
  • 画像追加されてていいね! -- 2021-03-10 (水) 00:34:03
  • 大幅に画像追加したが 記事内容が古く 現在のバージョンとは違う内容もあります ご注意ください -- 2021-03-15 (月) 21:26:32
  • 夢のあるModだ…… -- 2022-05-06 (金) 16:31:19
  • 反物質やからつい消滅では? -- 2022-05-14 (土) 07:44:38
    • 対でした -- 2022-05-14 (土) 07:45:06
  • 一部の描写をより鮮明にしてみました。また書き直してもいいです -- 2022-06-16 (木) 17:17:22
  • 昔書いた記事が更新されててありがとう -- 2023-11-11 (土) 21:15:49