MOD・ツール/Karbonite

Last-modified: 2015-04-21 (火) 08:54:43

新たな資源Karboniteをゲームに追加します。Karboniteは惑星/衛星の地表面から採取できます。専用の装置で精製することで、液体燃料、酸化剤、モノプロペラント(RCS燃料)になります。

資源分布を知る必要があるので、SCANsatとの併用がお勧めです。

Minmus_elevation-Karbonite.jpg

MinmusのKarbonite分布の例*1。茶色い部分にKarboniteが分布している。

screenshot139.jpg

Karbonite採掘船の例@Minmus。

Kethaneとの違い

Karboniteのスレッドより。

  • KarboniteはRegolithのフレームワークを使ってるよ(訳注: だから他のMODと連携しやすい)。でもKethaneは独自の資源システムを使っている。
  • Karboniteはバイオーム毎に分布する。Kethaneはいくつかのかたまりになって分布する。
  • Karboniteの埋蔵量は無限。Kethaneは有限。
  • Kethaneは独自のスキャンシステムを持つ。Karboniteのセンサーは真下の資源濃度を表示するだけ。(だからSCANSatと組み合わせて使うのがお勧めだよ)
  • Karboniteのライセンスはオープンだ(クリエイティブ・コモンズ)。Kethaneにはいくらか制限がある。
  • Kethaneは地上にしかない。KarboniteはEVEの海やJoolの大気圏にも存在する。

インストール

USI Catalog PageからKarbonite_0.5.1.zipをダウンロードして展開します。000_USITools, CommunityResourcePack, Firespitter, ModuleManager.2.5.4.dll, Regolith, UmbraSpaceIndustriesの全てを、GameDataフォルダ*2へコピーします。

パーツリスト

採取装置

画像カテゴリ名前説明
KA-400LA.png
AerodynamicsKA-400LA (1.25m) Low Altitude Scoop大気中*3からKarboniteを採取する1.25mサイズの装置。
KA-800LA.png
AerodynamicsKA-800LA (2.5m) Low Altitude Scoop大気中からKarboniteを採取する2.5mサイズの装置。
DRT-21.png
UtilityDRT-21 Ventral Drill AssemblyKarboniteを採取するドリル。底面取り付け型。消費電力6EC/s。
OC-34N.png
UtilityOC-34N Ventral Oceanic Extractor*4からKarboniteを採取する装置。底面取り付け型。消費電力6EC/s。
DRT-40.png
UtilityDRT-40 Radial Karbonite DrillKarboniteを採取するドリル。側面取り付け型。消費電力6EC/s。
KA-2500.png
UtilityKA-2500 Particle Collector大気圏の上層でKarboniteを採取する装置。消費電力6EC/s。
KA-625.png
UtilityKA-625 Mini-DrillKarboniteを採取するドリル。側面取り付け型。消費電力1EC/s。

※Extraplanetary Launchpadsがインストールされている場合、ドリルはOreも採掘可能。

精製装置

画像カテゴリ名前説明
BSP-1.png
UtilityBSP-1 25 Karbonite ConverterKarboniteから液体燃料と酸化剤を精製する装置。6EC+4Karbonite→0.28酸化剤+0.23液体燃料*5
BSP-250.png
UtilityBSP-250 Karbonite ConverterKarboniteから液体燃料と酸化剤を精製する装置。12EC+2Karbonite→1.1酸化剤+0.9液体燃料。BSP-1より変換が速く収率も良い。
BSX-100.png
UtilityBSX-100 Karbonite DistillerKarboniteからMonopropellant(RCS燃料)を精製する装置。3EC+2Karbonite→0.25Monopropellant*6
BSX-200.png
UtilityBSX-200 Karbonite DistillerKarboniteからMonopropellantを精製する装置。6EC+1Karbonite→1Monopropellant。BSX-100より変換が速く収率も良い。

タンク

タンクは設計時にデフォルトで中身が入っていないので注意。

画像カテゴリ名前説明
KB-2500.png
Fuel TanksKB-2500 Karbonite Tank1.25mサイズのKarboniteタンク。容量100。TweakScale対応。
KB-3000.png
Fuel TanksKB-3000 Karbonite Tank1.25mサイズのKarboniteタンク。容量200。TweakScale対応。
KB-3650b.png
Fuel TanksKB-3650 Karbonite Tank1.25mサイズのKarboniteタンク。容量400。TweakScale対応。
KB-4650.png
Fuel TanksKB-4650 Karbonite Tank1.25mサイズのKarboniteタンク。容量800。TweakScale対応。
KA-200.png
Fuel TanksKA-200 Karbonite Tank2.5mサイズのKarboniteタンク。容量1450。TweakScale対応。
KB-350R.png
Fuel TanksKB-350R Karbonite Tank側面取り付け型のKarboniteタンク。容量350。TweakScale対応。
VTS.png
Fuel TanksVTS Karbonite Tank側面取り付け型のKarboniteタンク。容量40。TweakScale対応。
KarryKan.png
Fuel TanksKarry Kan側面取り付け型のコンテナ。搭載内容は設計時にKarbonite 20, Liquid Fuel 18, Oxidizer 22, Ore 30, Metal 30, RocketParts 150から選ぶことができる。KASが入ってる場合はKerbalが持ち運ぶことができる。
DoubleKarryKan.png
Fuel TanksDouble Karry Kan側面取り付け型のコンテナ。搭載内容は設計時にKarbonite 40, Liquid Fuel 18+Oxidizer 22, Ore 60, Metal 60, RocketParts 300から選ぶことができる。KASが入ってる場合はKerbalが持ち運ぶことができる。

エンジン*7

画像カテゴリ名前説明
KVE-125.png
EnginesKVE-125 Karbonite Fueled EngineKarboniteを燃料とする1.25mサイズのエンジン。推力650N、ISP 155-180、発電能力12EC/s。
KVE-250.png
EnginesKVE-250 Karbonite Fueled EngineKarboniteを燃料とする2.5mサイズのエンジン。推力4350N、ISP 155-175、発電能力12EC/s。
KE-625.png
EnginesKE-625 Mini Karbonite EngineKarboniteを燃料とする62.5cmサイズの小型エンジン。推力35N、ISP 220-260、発電能力0.5/s。
KAE-750.png
EnginesKAE-750 PropfanKarboniteを燃料とする大気圏内用ジェットエンジン。側面取り付け型。推力262.25N、ISP 1787-1533、発電能力8EC/s。
KLF-750.png
EnginesKLF-750 Propfan液体燃料を使用する大気圏内用ジェットエンジン。側面取り付け型。推力205N、ISP 1640-1510、発電能力8EC/s。
KAE-150R.png
EnginesKAE-150R Radial Jet EngineKarboniteを燃料とする大気圏内用ジェットエンジン。側面取り付け型。推力262.5N、ISP 1933-1797、発電能力8EC/s。
KLF-150R.png
EnginesKLF-150R Radial Jet Engine液体燃料を使用する大気圏内用ジェットエンジン。側面取り付け型。推力210N、ISP 1793-1724、発電能力8EC/s。
KAE-150S.png
EnginesKAE-150S Inline TurbojetKarboniteを燃料とする大気圏内用ジェットエンジン。底面取り付け型。推力262.5N、ISP 1643-2020、発電能力8EC/s。
KLF-150S.png
EnginesKLF-150S Inline Turbojet液体燃料を使用する大気圏内用ジェットエンジン。底面取り付け型。推力210N、ISP 1694-1910、発電能力8EC/s。
RAT-125-A.png
EnginesRAT-125-A Karbonite SRBKarboniteを燃料とする1.25mサイズの固体ロケットブースター*8。推力500N、ISP 400-400、Karbonite搭載量600。
RAT-125-B.png
EnginesRAT-125-B Karbonite SRBKarboniteを燃料とする1.25mサイズの固体ロケットブースター。推力500N、ISP 400-400、Karbonite搭載量1200。
RAT-625-A.png
EnginesRAT-625-A Karbonite SRBKarboniteを燃料とする62.5cmサイズの固体ロケットブースター。推力65N、ISP 400-400、Karbonite搭載量75。
RAT-625-B.png
EnginesRAT-625-B Karbonite SRBKarboniteを燃料とする62.5cmサイズの固体ロケットブースター。推力65N、ISP 400-400、Karbonite搭載量150。

その他

画像カテゴリ名前説明
KA-100.png
ScienceKA-100 Detection ArrayKarboniteの分布を計測するセンサ。動作する最小高度は5km、最大は750km*9、最適高度は100km。視野4度。Extraplanetary Launchpadsが入っている場合は、Oreも検知できる。
KEG-2500.png
UtilityKEG-2500 Karbelectric GeneratorKarboniteを燃料とする発電装置。毎秒0.1のKarboniteで120MW*10を発電できる
LS-40.png
UtilityLS-40 Landing Frame大型(2.5m)とマッチする着陸脚。Deployすると足が伸びる。
LSX.png
UtilityLSX Landing Frame大型(2.5m)とマッチする着陸脚。5000ECを蓄積できる。
rll.png
UtilityRadial Lander Leg側面配置型の着陸脚。LT-2よりも大きい。
PKG.png
UtilityPortable Karbonite GeneratorKarboniteを燃料とする小型発電機。毎秒0.1のKarboniteで30MW*11を発電できる。Kerbal Attachment Systemがインストールされている場合、Grabして持ち運ぶことができる。

使い方

スキャン衛星

Karboniteは地面を持つ全ての天体に分布しています*12。バイオームによって有無が変わります。またバイオーム内の場所によって密度が変わります。

Karboniteの分布はpersistent.sfsの以下の部分を種とする乱数で決まるようです。

	SCENARIO
	{
		name = RegolithScenario
		scene = 5, 7, 6
		RegolithGameSettings
		{
			GameSeed = 1889706775
		}
	}

Karboniteの分布を調べるための衛星を打ち上げましょう。以下のパーツが最低限必要です。

  • コマンドモジュール
  • KA-100センサ(サイエンスカテゴリ)
  • 発電装置
  • 夜間用バッテリ
screenshot233.jpg

スクリーンショットではMODのFuseboxを用いています。対象の天体と高度を入力すると、夜間バッテリが持つかどうか計算してくれるので便利です。

screenshot234.jpg

衛星は極軌道に投入して南北方向に周回し、東西方向のスキャンは天体の自転を使うのが一般的です。

KA-100prop1.png

KA-100を右クリックすると直下の資源*13密度が表示されます。このうちドリルで掘ることができるのはKarbonite[Crust]です。

KA-100prop2.png

Start Resource Scanボタンを押してスキャンを開始します。SCANsat AltitudeがIdealまたはSub-optimalになっていることを確認しましょう。

KA-100には最低動作高度(5km)が設定されているので、ローバーでは探査できません。

採掘地点決定

SCANsatはCommunity Resource Packに対応したバージョンが必要です。以下の組み合わせで動作を確認しています。

  • Karbonite 0.5.1
  • SCANsat 9.0rc4.1

1000倍速くらいでしばらく早送りしたらSCANsatのBig Mapを開きます。

bigmap2.jpg

①: チェックを外してモノクロ表示モードを選びます。
②: Altimetry(標高)を選択すると見やすいでしょう。
③: Karboniteを選択します。
④: 対象となる天体を選択します。
⑤: チェックを入れて資源表示を有効にします。
⑥: SCANsatの画面表示は非常に重いので自動では更新されません。スキャンが進んだら更新ボタンを押しましょう。
⑦: マウスカーソル位置の緯度/経度/Karbonite密度が表示されます。

採掘

Karboniteを採掘するための施設を打ち上げましょう。以下のパーツが必要です。

  • コマンドモジュール
  • ドリル(DRT-21 or DRT-40/Utilityカテゴリ)
  • Karboniteを貯蔵するタンク(Fuel Tanksカテゴリ)
  • コンバーター(BSP-1 25 or BSP-250/Utilityカテゴリ)
  • 液体燃料と酸化剤を貯蔵するタンク
  • RCS燃料を精製するdistiller(BSX-100 or BSX-200/Utilityカテゴリ)
  • RCS燃料を貯蔵するタンク
  • 発電装置
screenshot243.jpg
drill1.png

目的地に着陸したらドリルを右クリックしてDeploy Drillボタンを押します。

drill2.png

Start Karbonite Drillボタンを押します。

drill3.png

ドリルが採掘を開始するとKarbonite rateが表示されます。

converter1.png

コンバーターを右クリックしてStart LFOボタンを押します。

converter2.png

コンバーターが動作し始めるとload(負荷)が表示されます。

distiller1.png

distillerを右クリックしてStart MonoPropellantボタンを押します。

distiller2.png

distillerが動作し始めるとload(負荷)が表示されます。

燃料の流れ

screenshot252.jpg

通常のロケットと同様に、液体燃料と酸化剤は上下方向にしか流れません。上図の構成にした場合、右側のコンバーターが精製した燃料が左側のタンクへ流れないので動作しません。

コメント

  • 固体ブースターは燃料補充もできて、圧倒的推力重量比と高い比推力を誇るんだけど、まず制御不能なレベルで暴れるので注意 -- 2015-02-01 (日) 05:50:41
  • ロケット組み立ての時点で出力制御でワンチャン… -- 2015-02-01 (日) 12:17:45
  • Extraplanetary Launchpadsで現地製造する場合SolidFuelを入手できないから、Karbonite SRBがあるのかな? -- 2015-02-02 (月) 20:41:12
  • SRBといいつつ燃料管でつなぐとタンクから流れてくれるしアクショングループを使えば不自由ながらオンオフもできる。出力調整のできない液体ロケットと考えればいいと思う。 -- 2015-03-10 (火) 17:24:39
  • コンバーターからの燃料の流れは、燃料ホースも使えます。ただし逆向きに接続(タンク→コンバーター) -- 2015-04-14 (火) 18:02:48
  • KA-2500 Particle Collectorが機能する高度ってどれくらいの範囲なのでしょうか -- 2015-04-21 (火) 08:54:43

*1 どのバイオームに分布するかはゲームを始めるたびに異なる
*2 Steamから普通にインストールしたのであればC:\Program Files (x86)\Steam\SteamApps\common\Kerbal Space Program\GameData
*3 どの惑星から採取できるかは不明
*4 EVEの?
*5 ほかに酸化剤だけ、液体燃料だけを精製するモードもある
*6 ほかに液化水素を生成する機能もある
*7 KERがKarboniteを使うエンジンの性能を計算できないのが残念
*8 補充できるんだろうか?
*9 検証してみたら500kmでしか動作しないような
*10 EC換算単位不明
*11 EC換算単位不明
*12 だぶん
*13 この環境はExtraplanetary Launchpadsも入っているのでOreも