MOD・ツール/Real Solar System

Last-modified: 2022-03-26 (土) 18:47:39

RSS_home.jpg

 

このページはMod Real Solar System (RealSolarSystem , RSS)を日本語で解説するページです。
Mod公式フォーラム, Github
Mod公式Wiki(英語)

 

バージョンによっては内容が異なる場合があります(編集時:KSP 1.12.3 , RSS:v18.5.0)
アップデート時には必ずReal Solar Systemフォルダを削除してから、最新版を入れてください。

 
 

Real Solar Systemとは?

緑達が存在するKerbol系を、我々人類が存在する太陽系に置き換えてしまうModです。
簡単に言えばKerbinが本物の地球に、Munが本物の月になるModです。
中々見慣れない緑の住むKerbinが、私達の地球と同じ姿になります。

 

……ですが、変わるのは見た目だけではありません。
緑達に合わせてスケールダウンされていた世界が、現実と同じスケールになってしまいます。
これにより、宇宙への進出がかなり厳しいものとなってしまいます……
具体的に言えば、Kerbinを周回できたロケットでも地球では弾道飛行で宇宙に到達出来る程度、
Mun往還出来るロケットですら、地球周回軌道に乗れるか怪しいレベルにまで難易度が上がってしまいます……

勿論、難易度調整方法はあるのですが、KSP始めたての初心者にはちょっと厳しいModかもしれません……
ただ、どの星も非常に美しいです。達成した時の喜びはひとしおでしょうから、挑戦してみてはどうでしょうか?

 

インストール方法

このModを使用するにはReal Solar System プラグイン本体と、RSS用テクスチャ前提となるModが必要です。
RSS本体のみ導入した場合は地球等のテクスチャが正常に反映されません。ご注意ください。
また、新しいバージョンのRSSを導入したい場合必ず以前のバージョンのRSSを削除してください。
"GameData"内の"RealSolarSystem"フォルダを削除するだけで前バージョンの削除ができます。

 

テクスチャに関してですが、解像度別に16384, 8192, 4096, 2048の合計4種類用意されています。
数字が大きいほど綺麗なテクスチャですが、それに比してPC負荷は増大し、テクスチャ容量、メモリ使用量も跳ね上がります。
ご自身のPCスペックに応じて導入するテクスチャサイズを選びましょう。

 
旧バージョン(KSP1.5以前、又はRSSv9.0~v10.0向け情報

ここに格納されているのは旧情報です。アーカイブとして残しているだけですので現環境では無視してください。

 

RSS v8.6台(KSP 0.90)とv10.0以降(KSP1.0~)では細部が異なり、セーブデータの互換がありません。注意してください。
RSSテクスチャ導入に関して、KSP1.1以降Windows版でも64bit対応となりましたので、PCスペックに自信のある方は大きいサイズも使えますが、
特にメモリ使用量の点で問題がありますので、32bit版KSPを使い続けている人は8192等大きいサイズのテクスチャを使用しないでください。 頻繁にクライアントが落ちるどころか、KSP自体を起動できない可能性が高いです
以前はReal Solar System単体で打ち上げ場の変更が出来ましたが、RSS v10.0以降では対応していません。
RSS v10.0以降の場合、別のMod KSC Switcherを別途導入しないと射場の移動が出来ません。注意してください。 (解説では移動できるものとして解説しています)

 

CKANを使う(推奨)

Mod管理ツール、CKANを利用すると簡単にインストールできます。CKANの使い方はCKAN解説ページからどうぞ。

 

1, CKANを導入しCKANでReal Solar Systemを検索してチェックを入れ、Apply changesを押してインストールします。
2, 次の画面に進むとKopernicus Planetary System Modifier, Module Manager, ModularFlightIntegratorも追加されインストールの確認をされますが正常です。(既にインストール済みの場合を除く) RecommendationsとしてKSC Switcher, RSS DateTime Formatterにチェックが入っていますが、特に理由がなければそのままインストール推奨です。
当ページではKSC Switcher及びRSS DateTime Formatterを導入している前提で解説しています。
3, 次の画面でRSS Texturesの選択を求められます。忘れずにお好みのサイズのどれかをインストールしましょう。
4, その他Recommendations、Suggestsの各一覧で出てくるModはお好みで導入してください。但し、Realism Overhaulを導入すると大きく環境が変わるため導入には細心の注意を払ってください。

 

手動インストール(非推奨)

前述のCKANでの導入を強く推奨します。
従来のインストール方法は以下のとおりです。

1, 前バージョンのRSSが導入されている場合は削除してください。
2, 前提および推奨ModとなるKopernicus Planetary Modifier, ModularFlightIntegrator, Module Manager, KSCSwitcher, RSSTimeFormatter 以上5つのModのKSP及びRSS本体に対応するバージョンをダウンロード、インストールします。
3, 該当バージョンのRSS本体をGithub KSP-RO / RealSolarSystem Releasesよりダウンロード、インストールします。
4, Github KSP-RO / RSS-Textures より適当なサイズのテクスチャを1つ選びダウンロード、インストールします。
5, ゲームを起動し確認して問題がなければ導入成功です。

 

主要な調整、変更点

  • 多数の天体が追加され、全ての天体の名称及び特性が変わります。
    • 緑が住んでいたKerbinやMunはKSP上から消え去り、代わりにEarthやMoonとなります。現実の太陽系のスケールで太陽を含め33もの天体が再現されます。
    • Earth(地球) を例に取るとKerbinと比較して地軸が23.44度傾き、赤道半径も600kmから6371kmと十倍になり、太陽周回軌道も正円軌道ではなく楕円軌道をとるようになります。
  • 世界各地の発射場が再現され、打ち上げの度に発射場を変更できます。
    • 実際にあるロケット打ち上げ場の位置(例: アメリカ:ケネディ宇宙センター, 日本:種子島宇宙センター)からロケットを打ち上げる事ができます。変わるのは位置だけで見た目は全てKSC(Kerbal Space Center)ですが。
      これにより通常の打ち上げには低緯度の射点を、極軌道投入時には高緯度にある打ち上げ場を利用する事ができるため特に極軌道投入の場合は今までよりも、より効率良く打ち上げられるようになるかもしれません。
  • KSP似実装されている機能に以下の変更を加えます。
    • CommNet関連
      • 各パーツのアンテナパワーが20倍になっています。
      • トラッキングステーションの通信距離延長 Lv1: 5Gm(ギガメートル), Lv2: 500Gm, 50Tm(テラメートル) 但し各トラッキングステーションのscaleが0.1になっているため実際はこの数値の1/10が適正のようです。
      • 発射場および追跡所の位置にトラッキングステーションとしての機能追加
  • 以下のModを導入した際に変更を加えます。
    これらはRSS公式が用意したコンフィグでRSSを導入すると他Mod導入状態に関係なくこれらのコンフィグも自動で導入されます。
    • Custom Asteroids ... 幾つかの彗星及び小惑星の追加。RSS前提ModのKopernicusと干渉しないような設定になっているようです。
    • Ferram Aerospace Research ... 大気のある天体用に追加コンフィグが用意されています。
    • PlanetShine ... RSS用コンフィグ有り。
    • RationalResouces ... RSS用コンフィグ有り。
    • SCANSat ... 探査高度が変更され、それに応じてパーツ紹介文も変更されます。
    • Community Resouce Pack ... Umbra Space industries製作のModを始めとしたCommunity Resouce Pack用資源に対応します。
      (Mod例: USI Kolonization Systems (MKS/OKS), Konstruction!等)
    • KerbalWind ... RSS用コンフィグ有り。
    • NIMBY ... RSS用コンフィグ有り。
    • Remote Tech2...各発射場及び通信局がカテゴリ別に分けられて色分けされ、それぞれの役割ごとに異なる通信距離が設定されます。ゲーム内でAntenna multiplierを変更することで任意に通信範囲を変更可能です。
       
      上記KSP実装機能及びModの変更については GameData/RealSolarSystem 内又はResourceConfigs 又は Compatibilityフォルダ内にcfgファイルが用意されていますのでそこから変更点を詳細に確認できます。
      また、上記に含まれていない場合でもMod作者よりRSS向けコンフィグが用意されている場合もあります。

FAQ

  • Q: KSC(Kerbal Space Center つまり打ち上げ場)が地面にめり込んでるんですけど!
    • A: 1, KSPの設定画面からGraphic項目へ行き、Terrain detailをMedium/Default又はhigherへ変更してください。もし解像度8192以上のテクスチャを使っているのなら、最大まで上げてください。
      2, Mod: Active Texture Managementを使いメモリの使いすぎを防いでください。
      3, それでもおかしい場合はきちんとインストールされているか再度確認してください。
  • Q: 初回起動時にロード画面で止まるんですけど!
    • A: 初回起動時にはそうなりますので異常ではありません。暫くお待ち下さい。場合によっては15分~20分程度かかることもありますが、次回以降は長く待たされることは無いです。
      但し、タイトル画面の読み込みで固まる場合はメモリ使用量オーバーによるものですので待っても回復しないことが多いです。Active Texture Managementをしっかり使ってください。それでも改善しない場合テクスチャのサイズを小さいものに変更する、他Modを減らす等で対応してください。
  • Q: 月や他の天体の軌道が傾いてるんですけど!
    • A: バグじゃないです仕様です。地球が23.44°傾いてるせいです。軌道面を修正してください。
      (以上公式FAQより概訳+訳者による追記)

大まかなアップデートログ

大雑把なアップデートログです。詳細はReadmeを見ると読めます。

  • v18.5.0 ロシア語対応
  • v18.4.0 OpenGL用カメラの修正。
  • v18.3.0 カメラの修正、Mod: KK Launchers導入時の滑走路不具合修正。
  • v18.2.0 KSP 1.10.0以降に対応。(アップデートログに未記載ですがCKAN上で確認可能) いくつかの修正と変更。Mod: Custom Asteroid用コンフィグに彗星を追加
  • v18.1.3 描画関係のアップデート多数、描画関連の発射場修正、火星にバイオーム追加、バミューダMSFNステーション追加、Mod: Kerbal Wind用コンフィグ追加。
  • v18.0 KSP 1.8.1対応。PNGテクスチャからDDSテクスチャに変更。Mod: RealAntennas用にトラッキングステーションを追加。
  • v16.3 KSP 1.7.X対応。
  • v16.0 KSP 1.6.1対応。Mod: NIMBYのリカバリーゾーンをサポート。ニュージーランドに発射場追加(マヒア)、メモリ使用量軽量化、その他修正と変更。インストールチェッカーの導入。ゲーム起動時にテクスチャをインストール済みかチェックするようになりました。
  • v14.0 KSP 1.4.5対応。細かな修正と変更。
  • v13.0 KSP 1.3.1対応。 7天体の追加(準惑星ケレス・小惑星ベスタ・アリエル・ウンブリエル・チタニア・オベロン・ミランダ) 5ヶ所の通信局(近距離追跡所)の追加、その他修正と変更。
  • v12.0 KSP 1.2.2対応。中国の発射場修正と追加(文昌衛星発射場)、金星・フォボス・ダイモスのタイムワープリミット修正、その他修正。
  • v11.4.0 KSP 1.1.3対応。
  • v11.2.0 幾つかのテクスチャ修正、冥王星の大気修正、地球上層の温度微調整、その他修正。
  • v11.1.0 KSP 1.1.2対応。Kopernicus Asteroidをサポート、その他修正。
  • v11.0.0 KSP 1.1対応。Texture Replacerとの互換性確保、冥王星とカロンがSigmaBinaryに対応、その他修正と変更。
  • v10.6.2 パッケージングミス修正。
  • v10.6.1 Body Indexの修正。
  • v10.6 冥王星の衛星"カロン"実装、地球の恒星時が不正確だった為修正、超音速時の対流を微調整、テクスチャ更新、Heigtmap修正等。
  • v10.5 ロシアの打ち上げ場修正、PlanetShine用config追加、non-RP-0 scienceをサポート、土星の輪を修正、北朝鮮打ち上げ場実装、その他修正と追加。
  • v10.4.1 Kopernicus 0.5.2にアップデート、物理演算をRealism Overhaulの設定に準拠、メタデータアップデート。
  • v10.4 KSP1.0.5に対応。Kopernicus 0.5にアップデート、その他修正と追加。
  • v10.3.1 通信範囲調整、地球のバイオーム変更。
  • v10.3 RemoteTech2用地上通信基地の設置、アンテナの通信範囲調整、その他細かな修正等。
  • v10.2 空力調整、地球のバイオームマップ更新、土星のバイオーム修正、その他細かな修正等。
  • v10.1 FARの空力との互換性更新、再突入に関する物理演算修正。
  • v10.0 KSP 1.0以降対応。これまでのセーブデータとの互換性無し。Kopernicusを導入、惑星や衛星の名前を正常に表示、土星軌道に6つの衛星を追加、土星の輪を実装、海王星と衛星トリトンを追加、ガス惑星の高度0m処理変更。
  • v9 欠番。リリース無し
  • v8.6.1 KSP 0.90用最終版 バグ修正。

RSS専用Mod及びRSS作者おすすめModについて

  • RSS Visual Enhancements
    • RSS専用Mod。
      Environmental Visual EnhanvcementsのRSS版と言えるModです。High Resolution(高解像度)とLow Resolution(低解像度)の2バージョンが存在します。
      RSS作者グループによって作成されており、RSS公式フォーラムでもおすすめされています。
      PCへの負荷は増えますが見栄えが大変よくなります。Environmental Visual Enhancements含め幾つか前提Modが存在するためCKANでの導入を推奨。
      RSS Visual Enhancementsに加え導入推奨されているDistant Object Enhancement, PlanetShine, Scatterを導入するとこのような感じになります。
      天体情報の地球と見比べてみましょう。
      RSSVEtest.jpg
  • Realism Overhaul (RO)
    • Realism Overhaul 解説ページ
    • RSS製作チームおすすめ。
      RSSを入れると極端に難易度が上昇します。理由は明白で、緑達のロケットパーツがしょぼいからです。
      緑の世界観に合わせてロケットも調整されているためそのままの状態ではかなり難易度が高くなります。
      そのため作者であるNathanKell氏を始めとしたRSSチームはReal Solar Systemを含めた数種類のModを前提ModとしたRealism Overhaulの同時併用を推奨しています。その名の通り現実を再現して作られているのでバニラ状態に比べればパーツ数を削減したロケットを製作できます。
      但し、CKANを使ったとしても導入は複雑で、パーツもかなり変更が加えられる上、空力、電力、燃料、エンジン関連にかなりの変更を加えるため導入には注意が必要です。RO解説を読んでから導入するか判断するのがオススメです。
  • Principia
    • RSS製作チームおすすめ。
      KSPでは重力圏の計算は単純化されていますが、このModを導入すると現実と同様に多数の天体の重力が複雑に影響するようになります。
      いわゆるN体シミュレーション(N-body simulation)を実装するModとなり、上手く利用すればスイングバイ等の上級テクニックをより高度に利用できますがマニューバ関連が大変難解になりますので超上級者向けModとなっています。

RSSでのチュートリアル

 
長いので畳んでます

この節ではRSS環境下での地球低軌道投入を解説します。
ロケットの組み立て方法、基本操作に関しては解説しませんのでわからない方は既存のチュートリアルを御覧ください。何度も言いますがRSSは初心者向けではないので、初心者はまずは通常のKSPで遊び慣れることを推奨します。
また、解説ではKerbal Engineer Reduxを使用しています。無くても出来ないことは無いですが推奨(というよりほぼ必須)ですのでこのModの導入又は似た機能を持つMechJebの導入をお勧めします。

 

1,打ち上げ場について
初期状態ではケープ・カナベラル(ケネディ宇宙センター)からの打ち上げとなりますが、赤道上ではなく練習には向きません。まずは打ち上げ場を変更しましょう。
Tracking Centerへ行くとこのような画面になります。(赤い点はRemote Tech2のものでありRSSのものではありません。)地球上のロケットマークをクリックするか、右上の一覧からFR-Kourou(ギアナ宇宙センター)選んでください。ここが一番赤道に近く(北緯5度3分)打ち上げの練習には一番良いかと思います。
ここで射点変更できない場合、KSC Switcherの導入ができていません。導入をおすすめします。
RSSTutorial01.jpg

 

2,ロケット設計
次は地球低軌道へ打ち上げるためのロケットを作りましょう。⊿Vにして約10000~13000m/s程度が目安です。理論値は⊿V=9400m/sあれば低軌道へ行けるのですが、それは不可能に近いですのでマージンを取りましょう。

どのような設計にするかは他MODの有無やモード(サイエンスorサンドボックスorキャリア)等、各々の環境によって変わりますので、色々試してみてください。手っ取り早く軌道へ載せたい方は編集者と同じ設計にすれば大丈夫です。

このロケットの設計解説
  • 一段目
    • Kerbodyne S3-14400 Tank x3 + S3 KS-25x4 Engine Cluster x1
    • S1 SRB-KD25k x4x2
      NASA缶+NASAエンジン+暴れ馬合計8本も使いますがたぶんこれが一番効率いいと思います。まずはメインエンジンと下の四本点火します。固体燃料が切れたら切り離し、上の四本を点火します。
  • 二段目
    • Rockomax Jumbo-64 Fuel Tank x1 + Rockomax "Skipper" Liquid Engine x1
  • 三段目
    • Rockomax X200-16 Fuel Tank x1 + Rockomax "Poodle" Liquid Engine x1
      ここまでで、⊿V≒10000m/s、ペイロード~4tの打ち上げ能力があります。
      衛星程度なら問題なく打ち上がりますが少し心許ないので四段目まで追加してあります。
  • 四段目
    • FL-T400 Fuel Tank x1 + LV-909 Liquid Fuel Engine x1

あとはコマンドポッドを置き、適度にSASやSepratron I(分離用固体燃料ロケット)、お好みでフェアリング等を付ければ完成です。画像ではつけ忘れていますがしっかりとパラシュートを付けましょう。

RSSTutorial02.jpg

 

3,打ち上げ~低軌道投入
それでは待ちに待った打ち上げです。まずは垂直に打ち上げ高度と速度を稼ぎましょう。
目安としては大体高度30000mまでは垂直か、それに近い角度にしましょう。
30000m過ぎると空気はかなり薄くなりますのでここからは横の速度も稼ぐために東方向(NavBallで90°)方向へ傾け始めます。
RSSTutorial03.jpg

 

30000m辺りで傾け始め、高度60000mで45°まで傾いているのがベストです。もう少し早くても構いませんが、低すぎると空気抵抗によるロスが大きくなり、ロケットによっては傾きが戻らず打ち上げ失敗となる恐れがありますので気をつけましょう。
RSSTutorial04.jpg

 

続いて、角度を維持しながらAp高度(Apoapsis Height)を見ます。(Kerbal Engineer ReduxやMech Jebがない場合はOrbital MapからAp点を追ってください)ここが約200,000~220,000mになった時、機体が水平になるよう調整します。ここでApが250kmを越してしまうと最終的に250kmより上がってしまうので目標より少し低めにします。
RSSTutorial05.jpg

 

Apが200km程度になり、機体を東方向へ傾け終わったら水平速度を稼ぎます。ここで注視すべき点はApまでの時間(Time to Apoapsis)です。ここが15sec~5secになるまで水平加速を続けます。
Apまでの時間が5secを下回るようなら機体を立て、15secを上回るようならば機体を下に向けます。AキーとDキーを押して調整します。画像を見たほうが早いですね。
RSSTutorial06.jpg

 

Apまでの時間が短いほうが効率がいいので本当ならば1sec以下で維持するのが好ましいのですが、段の切替時にはApまでの時間が急速に減っていく場合もありますので段の切り替えがまだ残っている場合は15sec~5sec、最終段では5sec~2sec、最終的には2sec~0.5secで調整するようにしましょう。これをOrbit Speedが約7700m/sになるまで続けます
7200m/sを超えてくると機体がまた水平に近くなっていることに気づくかと思います。と同時に、Ap点までの時間調整が難しくなってきます。そうなったらPe点の高度を見ます。これ以上の調整が無理だと思ったらあとは水平に加速し続けましょう。大体Pe高度-200km以降が目安です。後は噴射し続ければ大丈夫です。Ap点、Pe点の高度を見ながら頃合いを見て噴射終了しましょう。
RSSTutorial07.jpg

 

見事、Ap=228km、Pe=221kmのほぼ円軌道へ投入できました。高度220km上空なのにまるで地球上を這うような軌道です。ですが緑はちゃんと宇宙空間に居ます。この時点で残り⊿V=3112m/sありますのでここからは通常通りの調整で250kmの円軌道へ投入することが出来ます。打ち上げ前の⊿Vが13588m/sでしたので今回使用した⊿Vは10476m/sでした。やっぱり⊿Vは10000以上ないと厳しいですね。
RSSTutorial08.jpg

 

高度220kmからの地球の海と太陽です。
先ほどのOrbital Mapやこの画像からKerbinとの大きさの違いがよく分かるかと思います。
この打ち上げに要した時間は凡そ10分です。通常の倍程度の時間がかかりますし作業量も多めです。
現実のロケットも大体10分~11分程度で低軌道へ乗れるのでほぼ同じですね。
RSSTutorial09.jpg

 

本解説はこれで以上です。ということで皆さんはちゃんと緑を帰還させましょう。たった56m/sの減速ですが、高度25000mまで下がります。これならばいずれ着陸できるでしょう。
お疲れ様でした。
ちなみにこのBob Kerman君は有緑衛星としてJebediah Kermanと同じく宇宙を飛び続けています。皆さんはそんなことはせずちゃんとパラシュートを付けて帰してあげましょう。}

 

RSSTutorial10.jpg

 

天体情報

RSSを導入すると太陽系に存在する惑星、衛星は以下のようになります
灰色の文字となっている部分はゲーム内の数値ではなく実際の星の数値です(ほぼ同じのはず)

Sun (太陽)

Sun (太陽)
太陽。G2V主系列黄色矮星。

詳細情報
物理特性
  • 赤道半径: 696,342,000 m
  • 表面積: 6.093×1018 m2
  • 質量: 1.9891×1030 kg
  • 標準重力値: 1.32712×1020 m3/s2
  • 密度: 234.24098 kg/m3
  • 表面重力: 17.1 m/s2
  • 脱出速度: 617483.1 m/s
  • 自転周期: 432,000.00 秒(5日)
  • 恒星時差:
  • 同期軌道:
  • 影響圏: ∞
  • 大気圏: なし
 

Mercury (水星)

Mercury (水星)
太陽系第一惑星 水星は太陽系の中で最も小さく最も速く動いている惑星です。早朝か宵の口なら地球から見ることが出来るかもしれません。地表温度は極寒から灼熱へと変化が激しいのであまり長居したいとは思わないでしょう。

詳細情報
トリビア
小さな惑星であり赤道での直径で比較すると地球の約38%、質量比で言うとわずか5.5%しかありません。ゲーム内では大気が存在しない扱いとなっていますが現実の水星は極めて薄い大気を持ちます。しかしこの大気も安定したものではなく絶えず供給と放出を繰り返しています。
また、表面温度も変化が激しく平均は452K(179 ℃)ですが最低90K(-183℃)~最高700K(426℃)まで変化するため温度変化が著しいです。火星と違いあまり知られていませんが、このような環境下でも氷が存在します。深いクレーターの底には太陽光が一切当たらない部分があり(永久影) 観測機により氷が発見されています。
設計目安
地球低軌道から水星重力圏に入るだけで⊿V=11860m/s分必要であり、接近だけでかなりの燃料を消費することになります。
そこから周回軌道へ入るには⊿V=1220m/s、更に着陸となると⊿V=3060m/s要し、有人ミッションともなれば地球軌道上から飛ばしたとしても約30000m/sの⊿Vを要するため非常に厳しいものとなります。
ただ、探査衛星を周回軌道に載せるだけならば地球から打ち上げても⊿Vにして約23000m/s程で済むため(有人往還と比べればまだ)設計可能な範疇と思われます。
軌道特性
  • 軌道長半径: 57,908,973,646m
  • 遠点(AP): m
  • 近点(PE): m
  • 軌道離心率: 0.2056187266319207
  • 軌道傾斜角: 2.11°
  • 恒星周期: 7,600,521秒 (87日23時間20分)
  • 会合周期: 10,012,032秒 (115日21時間7.2分)
  • 軌道速度: (平均) 47.8725km/s |(AP) m/s | (PE) m/s
物理特性
  • 赤道半径: 2,439,700m
  • 表面積: 7.4797×107 m2
  • 質量: 3.3022×1023 kg
  • 標準重力値: ×1011m3/s2
  • 密度: 5.427g/m3
  • 表面重力: 3.70m/s2
  • 赤道傾斜角: 28.60°
  • 脱出速度: 4.25km/s
  • 自転周期: 5,067,000秒 (58日15時間30分)
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: なし
  • 影響圏: m
  • 大気圏: なし

Venus (金星)

Venus (金星)
この美しい星は太陽系第二惑星 金星。愛と美の女神に因んで名付けられたこの星は地球から見える星の中でも一際明るく輝きます。地球の姉妹惑星と考えられてはいますが、金星は衛星を持たず、独りで軌道を回っています。

詳細情報
トリビア
この金星を覆う大気は地球のものとは違い、主成分は二酸化炭素でありわずかに窒素を含む程度で、上空には二酸化硫黄の雲が存在し、硫酸の雨が降ります。この硫酸の雨は地表に届くことはありませんが、二酸化炭素の温室効果により地表温度は400℃を下回ることは(現在までの観測で)無いので、どちらにしろ住むのは厳しいでしょう。温室効果により昼も夜も温度があまり変わりません。
雲の最上部では時速350km/h(約100m/s)で風が吹きますが地表では比較的穏やかです。この大気上層の風は4日で金星を一周し、スーパーローテーションと呼ばれます。
設計目安
地球低軌道から⊿V=6790m/s程度で金星低軌道に乗せることが出来るため探査機を送る分には問題ないでしょう。
注意すべき点としては地球等の惑星とは逆方向に自転しており、その速度が100m/s以下という非常に遅い速度であるという点くらいでしょうか。
しかし、有人往還しようとすると難易度は跳ね上がります。金星からの離陸にはなんと⊿V=27000m/sも必要になります。この膨大な⊿Vは主に大気のせいであり、地表では約92気圧にも及ぶため金星からの離脱は不可能に近いでしょう。有人は無理かもしれませんがこの濃い大気のお陰で着陸は非常に安全に行うことが出来るため、着陸可能な無人探査機を送ってもいいかもしれません。
研究ポイント美味しいからって片道切符の有人(有緑)着陸船なんて作るなよ!絶対だぞ!
軌道特性
  • 軌道長半径: 108,209,548,790.4671m
  • 遠点(AP): m
  • 近点(PE): m
  • 軌道離心率: 0.006810339650842032
  • 軌道傾斜角: 177.36°
  • 恒星周期: 19,414,080秒 (224日16時間48分)
  • 会合周期: 50,450,688秒 (583日22時間48分)
  • 軌道速度: (平均) 35.0214km/s |(AP) m/s | (PE) m/s
物理特性
  • 赤道半径: 6,051,800m
  • 表面積: 4.60×108 m2
  • 質量: 4.869×1024 kg
  • 標準重力値: ×1011m3/s2
  • 密度: 5.20g/m3
  • 表面重力: 8.87m/s2
  • 赤道傾斜角: 24.46397633556437°
  • 脱出速度: 10.36km/s
  • 自転周期(※逆向のためマイナス): -20,996,640秒 (-243日4時間)
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: なし
  • 影響圏: m
  • 大気圏: あり(酸素なし)
  • 大気影響圏: ~150,000m

Earth (地球)

Kerbin (地球)
70億以上の人類と何兆もの様々な生命体の故郷であるちっぽけな青白い星 地球。太陽系に存在し、今のところ素晴らしく広大な宇宙の中で唯一の我々の故郷です。

詳細情報
大気
Kerbinと比較しておよそ二倍の厚さの大気を持ちます。このため大気の影響を受ける時間が通常より長く、空気抵抗を減らす努力が必要かもしれません。FAR(Ferram AeroResearch)を入れている場合は特に対策が必要です。
低高度ほど気圧が高く、標高0mで1気圧、高度約6000mで約0.5気圧と一気に下がり、高度約15000mまで上がると約0.1気圧、30000mにもなると約0.01気圧まで下がります。
実際の大気であればISS(国際宇宙ステーション)のある上空約400kmの高度でさえ大気の影響による減速が起こりますが、KSPの場合上空130kmで大気の影響は消えます。
そのため周回軌道に入るには最低でもPe=130km以上の高度が必要です。
軌道
高度250km(地球低軌道)へ乗るためにはおよそ9400m/sの⊿Vを必要とします。この値は理想値であり、大半の射場は赤道上に無いためこれよりも多くの⊿Vを必要とします。
低軌道を周回するためには約7300m/sもの軌道速度が必要であり、地球離脱の大半を占めることがわかります。このため通常のKSPのような加速(Ap点での加速)では噴射時間の関係で間に合わないことも多いため軌道に乗るためには相応の操縦技術を必要とします。
また、地軸が23.44°傾いており、打ち上げ場によっては赤道上への軌道修正に膨大な⊿Vを消費してしまう場合もあるため打ち上げ途中で予め軌道修正したり、適切な射場に変えることも必要となってきます。
例として挙げると、赤道上に打ち上げたい場合はフランスのギアナ宇宙センター(南アメリカに存在)から撃ち上げるのが一番いいでしょう。
なお、地球低軌道から重力圏離脱するには3210m/s、静止軌道へ向かうには約4000m/sの⊿Vが必要です。目標高度は約42164kmです
設計目安
前述の通り、地球低軌道(250km)に乗せるだけで約9400m/sの⊿Vが必要ですが、空気抵抗等も考えて約10000~12000m/sの⊿Vを持たせておくと失敗しにくいでしょう。
種子島宇宙センターから打ち上げたい気持ちはわかりますが、少々面倒なため前述のとおり、ギニア宇宙センターからの打ち上げを推奨します。
地球低軌道に乗せるのは非常に難しいですが帰還はあっけなく、たった50~100m/s程度の減速で充分です。
たった100m/sですが忘れないようにしましょう。
軌道特性
  • 軌道長半径: 149,494,366,257.0978m
  • 遠点(AP): m
  • 近点(PE): m
  • 軌道離心率: 0.01609636160505683
  • 軌道傾斜角: 23.44603795469773°
  • 恒星周期: 31558149.76秒 (365日6時間9分9秒)
  • 軌道速度: (平均) 29.78km/s |(AP) km/s | (PE) km/s
物理特性
  • 赤道半径: 6,371,000m
  • 表面積: 5.100 656×108 m2
  • 質量: 5.972×1024 kg
  • 標準重力値: 3.986004418☓1014m3/s2
  • 密度: 5514kg/m3
  • 表面重力: 9.80665m/s2
  • 赤道傾斜角: 0°
  • 脱出速度: 11.186km/s
  • 自転周期: 86164.098903691秒 (23時間56分4.098903691秒);
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: 42,164,000m
  • 影響圏: m
  • 大気圏: あり(酸素あり)
  • 大気影響圏: ~140,000m

Moon (月)

Moon (月)
月は地球が持つ唯一の衛星です。大きくて灰色の、ごつごつとした岩で出来た星です。地球を除き人類が地面に降り立った唯一の星であり、一時的とは言え、故郷と呼ぶことの出来る星です。

詳細情報
トリビア
地球から最も近い天体ですが、地球からの距離は38万km離れています。ロケットで向かうには約4日かかります。Kerbinの衛星Munに行くように日帰り気分では行けません。木星の衛星が大きいという話は有名ですが月も実は衛星としては大きい方で、太陽系で四番目に大きい衛星です。
自転周期と公転周期が完全に一致しており、地球からは永久に月の裏側を観測することは出来ません。
地球から見る月の表面よりも裏面はクレーターが多く、ひじょうにごつごつしていると言われています。
軌道
おそらくプレイヤーが到達する初の天体になる月ですが、その道程はMunよりも険しいです。地球の地軸の傾きと月の軌道傾斜角は一致しておらず、傾斜角の修正が必要です。(と言うよりRSSの場合どの天体も傾斜角がバラバラなので合わせる作業は必須かと思われます)
地球を周回する月の軌道はほぼ円に近い軌道ですので傾斜角以外は軌道に悩まされることはないでしょう。
月にかぎらず、RSSの場合どこに行くにしてもKerbol系と比べかなり多くの⊿Vが必要となります。他惑星探査へ行く場合は設計に余裕を持たせた上で月スイングバイを有効活用すると良いです。
設計目安
地球低軌道から約3300m/sの⊿Vで月重力圏へ到達できます。そこから周回するには680m/s、着陸には1730m/s必要になります。勿論大気は存在しませんのでパラシュートは使えません。着陸船だけで約3600~4000m/sもの⊿Vが必要ということになります。
Munであればそこまで⊿Vを必要としないのでわざわざ着陸船と帰還船を分けて作るまでもありませんが、月の場合はアポロ計画のような機械船と着陸船を分ける方式も考慮に入れる必要があるかもしれません。
どのような方式で月へ行くにしろ、月往還には最低でも合計で⊿V=18000m/s必要となりますが余裕を見るとどうしても⊿V=20000m/s~⊿V=25000m/sは必要です。
この規模のロケットを作るのは非常に難しいですので数回の打ち上げに分ける等様々なプランを考慮する必要があるでしょう。
参考:アポロ計画 サターンV ロケットの⊿V

それぞれの部分の使われ方については軽く説明しますが詳細はWikipedia等を参照してください。

  • 第一段(S-IC) : ⊿V=3554.2m/s
  • 第二段(S-II) : ⊿V=5561.5m/s
  • 第三段(S-IVB) : ⊿V=8796.2m/s
    この第三段で地球周回軌道に乗り、月重力圏への加速までを行う
  • 機械船+司令船 : ⊿V=2800m/s
    月重力圏到達後、月周回軌道への減速、及び帰還時の離脱用
  • LEM(月着陸船) : ⊿V=2500m/s (減速部) + ⊿V=2220m/s (月離陸部)
    減速部を使い月へ着陸。離脱時には分離して減速部を破棄してから離脱。
     
  • 合計⊿V=25431.9
    この通り、不測の事態を想定して多めに設計されているとは言え、かなりの⊿Vが必要なことがわかります。
軌道特性
  • 軌道長半径: 384,308,437.8m
  • 遠点(AP): 405,495kmm
  • 近点(PE): 363,304kmm
  • 軌道離心率: 0.053
  • 軌道傾斜角: 1.5424°
  • 会合周期: 0秒 (27日7時間43分)
  • 軌道速度: (平均) 1022m/s |(AP) km/s | (PE) km/s
物理特性
  • 赤道半径: 3,474.3 km
  • 表面積: 3.793669×107 m2
  • 質量: 7.3477×1022 kg
  • 標準重力値: ×1011m3/s2
  • 密度: 3.334g/m3
  • 表面重力: 1.624m/s2
  • 赤道傾斜角: 28.36°
  • 脱出速度: 2376m/s
  • 自転周期: 0秒 (27日7時間43分)
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: なし
  • 影響圏: m
  • 大気圏: なし

Mars (火星)

Mars (火星)
赤い星 ローマ神話に登場する戦の神マルス(Mārs)に因んで名付けられたこの星 火星は、太陽系第四惑星であり太陽系内で二番目に小さい星です。この赤い見た目は地表にある大量の酸化鉄によるものです。火星は非常に薄い大気を持ち、地球の衛星である月のように多くのクレーターを持ちます。火星は太陽系内で二番目に高い山を持つことで知られています。

詳細情報
トリビア
火星は地球のほぼ半分の直径を持ちます。火星の表面積は地球の陸地部分の表面積とほぼ等しいです。質量は1/10しかありませんが、重力は地球の約40%ほどとなっています。
実は地球と同じように自転周期が一日となっており、自転軸(地軸)も傾いているため季節も存在します。その点だけで言えば金星より地球に似ているかもしれません。
軌道
太陽から2億2795万km離れた距離を周回しています。こうしてみるとかなり遠いですね。
軌道離心率は0.093と低いように見えますが、ApとPeの差は4000万kmもあります。このため地球から火星へ向う際はタイミングが非常に重要になります。またミッションにかかる時間も長く往復3年程かかります。
大気
火星には大気が存在することはよく知られています。地表面では0.75気圧程度あり、パラシュートによる減速も可能でしょう。地球は高度約6000mまで上がるとそれ以上の高度ではかなり空気が薄くなりますが(スケールハイト)火星の場合は11000mにそれが存在します。
設計目安
地球低軌道から火星低軌道周回までに約5710m/sの⊿Vを要します。着陸や周回軌道への減速は大気を使って減速することができるので少しは節約できるかもしれません。火星からの離陸には⊿V=3800m/s程度、そこから重力圏離脱には1440m/sを必要とします。
有人探査をする場合は地球低軌道からおよそ⊿V=16000m/s程度が必要です。
軌道特性
  • 軌道長半径: 227,949,699,961.976m
  • 遠点(AP): 249,232,432km
  • 近点(PE): 206,655,215km
  • 軌道離心率: 0.093
  • 軌道傾斜角: 25.19°
  • 恒星周期: 59355072秒 (686日23時間31分)
  • 会合周期: 67386816秒 (779日22時間33分)
  • 軌道速度: (平均) km/s |(AP) km/s | (PE) km/s
物理特性
  • 赤道半径: 3,380,100m
  • 表面積: 1.44×108 m2
  • 質量: 6.4191×1023 kg
  • 標準重力値: ×1011m3/s2
  • 密度: 3.93g/m3
  • 表面重力: 3.71m/s2
  • 赤道傾斜角: 24.692°
  • 脱出速度: 5.03km/s
  • 自転周期: 88642秒 (1日37分22秒)
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: なし
  • 影響圏: m
  • 大気圏: あり
  • 大気影響圏: ~130,000m

Phobos (フォボス)

Phobos (フォボス)
火星を周回している2つの衛星のうちの一つ フォボスはギリシャ神話で恐怖の化身として語られているポボス(Φόβος)に因んで名付けられています。この星は徐々に火星へと近づき、火星から見るとだんだんと大きくなることでしょう。

Deimos (ダイモス)

Deimos (ダイモス)
火星の第二衛星です。ダイモスはポボスの弟であるデイモス(Δεῖμος)に因んで名付けられ、こちらも兄と同じく、恐怖の化身として語られています。

Vesta (ベスタ)

Vesta (ベスタ)
ベスタは小惑星帯の中で矮小惑星ケレスに次いで質量が大きく、小惑星帯の質量の9%を占めると推定される天体です。パラスよりわずかに大きく、質量はかなり大きいです。ベスタは、地球型惑星を形成した岩石質の原始惑星(内部が分化している)のうち、最後に残ったものです。10億年前と20億年前の衝突でベスタの多数の破片が放出され、ベスタの南半球の大部分を占める二つの巨大なクレーターを残しました。その破片がホワルダイト-ユークライト-ダイオジェナイト(HED)隕石として地球に落下し、ベスタの豊富な情報源となっています。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 353,346,223,803.158m
  • 遠点(AP): km
  • 近点(PE): km
  • 軌道離心率: 0.09
  • 軌道傾斜角: 22.769°
  • 恒星周期: km
  • 会合周期: km
  • 軌道速度: (平均) km/s |(AP) km/s | (PE) km/s
物理特性
  • 赤道半径: 3,380,100m
  • 表面積: ×108 m2
  • 質量: 2.59×1020 kg
  • 標準重力値: ×1011m3/s2
  • 密度: g/m3
  • 表面重力: m/s2
  • 赤道傾斜角: °
  • 脱出速度: km/s
  • 自転周期: 19231.2秒 (5時間20分31.2秒)
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: なし
  • 影響圏: m
  • 大気圏: なし

Ceres (ケレス)

Ceres (ケレス)
ケレスは小惑星帯(メインベルト)の中で最も大きな天体で、小惑星帯の質量の約3分の1を占めています。小惑星帯で最初に発見されたもので大きな球形の天体です。準惑星に分類され、冥王星より少し小さい程度です。現在、ドーン探査機が軌道を周回しています。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 413,738,762,313.173m
  • 遠点(AP): km
  • 近点(PE): km
  • 軌道離心率: 0.079
  • 軌道傾斜角: 27.127°
  • 恒星周期: &color(foreground[,background]){text};
  • 会合周期: &color(foreground[,background]){text};
  • 軌道速度: (平均) km/s |(AP) km/s | (PE) km/s
物理特性
  • 赤道半径: 473,000m
  • 表面積: ×108 m2
  • 質量: 9.39×1020 kg
  • 標準重力値: ×1011m3/s2
  • 密度: g/m3
  • 表面重力: m/s2
  • 赤道傾斜角: °
  • 脱出速度: 5.03km/s
  • 自転周期: 32666.4秒 (9時間4分26.4秒)
  • 恒星時差: m/s
  • 同期軌道: なし
  • 影響圏: m
  • 大気圏: なし

Jupiter (木星)

Jupiter (木星)
太陽系で最も大きい巨大ガス惑星(木星型惑星) 木星。この星一つの質量は、太陽系の木星以外の惑星の質量を全て合わせた質量の2.5倍分もあります。大量の水素とヘリウムと、比較的謎に包まれた岩石状の重いコアから構成されています。木星は様々な層により構成される美しい見た目を持ち、3世紀の間は存在し続けると言われている壮大な竜巻を持ちます。この星は"ガリレオ衛星"と呼ばれる4つの巨大な衛星も含めて少なくとも67の衛星を持ち、その中の一つは太陽系の第一惑星である水星よりも大きな直径を持ちます。

Io (イオ)

Io (イオ)
ガリレオ衛星の中で最も木星に近く、太陽系の中では四番目に大きな衛星であるイオは、他のガリレオ衛星と同じようゼウスの恋人であったイーオー(Ἰώ)に因んで名付けられています。イオは地学的に太陽系の中では最も活発で木星重力圏に居る他の衛星にも影響を与えています。およそ500kmまで吹き上げるほどの大規模な噴火が観測されています。イオはケイ酸塩岩と硫化鉄コアで構成されており、これにより地表の平原が硫黄と二酸化硫黄で構成されるという特徴的な見た目となっているのです。

Europa (エウロパ)

Europa (エウロパ)
ガリレオ衛星で一番小さい衛星 エウロパ。小さいとは言いますが僅かに月より小さい程度であり、表面に氷を持つ岩石で出来た衛星です。この凍った表面の下には凍っていない海が存在し、深海には生命が存在すると考えられています。

Ganymede (ガニメデ)

Ganymede (ガニメデ)
太陽系で最も大きな衛星 ガニメデは木星から三番目に近いガリレオ衛星です。ガニメデは液体の鉄のコアを持ち、微弱ですがこれが独特な磁気圏を作り出しています。

Callisto (カリスト)

Callisto (カリスト)
四番目のガリレオ衛星 カリストは木星圏にある衛星の中では2番目に大きな衛星で、カリストは主に二酸化炭素で構成されたとても薄い大気を持ち、かなり強力な電離層を持ちます。

Saturn (土星)

Saturn (土星)
太陽系第六惑星 土星はローマ神話の農耕の神 サトゥールヌス(Sāturnus)に因んで名付けられた、この惑星を囲む特徴的な輪を持つ木星型惑星です。ほぼ水素で出来たガスの層の下には内部が高温になった岩石のコアが存在します。

Mimus (ミマス)

Mimus (ミマス)
MinmasではありませんMimusです。この星は土星に最も近い衛星で、太陽系の中で球状を維持している衛星としては最も小さい天体です。断じてデス・スターなどではありませんよ。

Enceladus (エンケラドゥス)

Enceladus (エンケラドゥス)
エンケラドゥスは土星の衛星としては6番目に大きな衛星です。表面は比較的新しい氷に覆われており、地表温度は最高75K(-198.15℃)にしかなりません。注目すべき点としては水に富んだプルームが南極地域にある氷火山から噴出している事が挙げられます。

Tethys (テティス)

Tethys (テティス)
テティスは標準サイズの土星の衛星で直径は1060km程度です。ギリシャ神話に登場する巨人族の一人、テーテュース(Τηθύς)に因んで名付けられました。

Dione (ディオネ)

Dione (ディオネ)
直径1122kmの衛星 ディオネは太陽系の中で15番目に大きな衛星で、現時点で発見されている自身より小さな衛星を全てくっつけた重さより、ディオネは重いです。1684年にジョヴァンニ・カッシーニにより発見されました。

Rhea (レア)

Rhea (レア)
レアは土星の衛星としては2番目に大きな衛星で、太陽系で見ても9番目に大きな衛星です。レアは静水圧平衡状態であることが確認されている太陽系の中で最も小さい天体です。

Titan (タイタン)

Titan (タイタン)
サターン6 又の名をタイタンと呼ばれるこの衛星は土星の衛星の中で一番大きく、そして安定した液体メタンの湖と地球の約1.4倍濃い大気を持つ唯一の衛星として知られています。山や氷の火山が存在しますが、表面には比較的少数のクレーターも存在します。

Iapetus (イアペトゥス)

Iapetus (イアペトゥス)
イアペトゥスは土星の衛星としては最も遠い位置に存在し、軌道が傾いているのでこの衛星からは土星のリングを見ることが出来ます。そして赤道に延びる長大な稜線のおかげで、この衛星はクルミのような不思議な形に見えます。

Uranus (天王星)

Uranus (天王星)
太陽系第七惑星 天王星。ギリシャ神話の天の神 ウーラノス(Ουρανός)に因んで名付けられたこの星はおとなりの惑星 海王星にとよく似ています。天王星は木星型惑星とは別の"天王星型惑星"に分類されます。木星や土星に似た大気を持ちますが天王星は木星型惑星よりもより多くの水、アンモニア、メタンを含みます。この星の大気は惑星の中で最も冷たく、だいたい-224℃程度です。
ちなみに自転軸が極端に傾いている。(98度)

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 2,866,832,853,163.975m
  • 軌道離心率: 0.0462
  • 軌道傾斜角: 23.672°
物理特性
  • 赤道半径: 24,702,000m
  • 質量: 8.681×1025 kg
  • 標準重力値: 5.793939×1015m3/s2
  • 自転周期: 62063.712秒 (17時間14分23.712秒)

Miranda (ミランダ)

Miranda (ミランダ)
ミランダまたはUranus Vは、天王星の5大衛星のうち最も小さく、最も内側にあります。天王星の他の大きな衛星と同様に、ミランダは惑星の赤道面に近いところを公転しています。天王星は太陽を横にして公転しているためミランダの軌道は黄道に対して垂直で、天王星の極端な季節周期を共有しています。直径わずか 470 km のミランダは太陽系で最も小さい天体のひとつで、自重で球形になることが知られています。静水圧平衡状態にあることが知られている天体のうちこれより小さいのは土星の衛星ミマスだけです。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 129,880,047.6m
  • 軌道離心率: 0.00119
  • 軌道傾斜角: 78.589°
物理特性
  • 赤道半径: 235,700m
  • 質量: 6.6×1019 kg
  • 表面重力: 0.079m/s2
  • 自転周期: 1.413479 日
  • 大気圏: なし

Ariel (アリエル)

Ariel (アリエル)
アリエル (Uranus I)は天王星の27個の既知の衛星のうち4番目に大きいです。アリエルは天王星の軌道にほぼ垂直な赤道面を公転・自転しているため、季節の周期が極端に変化します。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 190,944,364.47m
  • 軌道離心率: 0.0019
  • 軌道傾斜角: 74.8989°
物理特性
  • 赤道半径: 578,900m
  • 質量: 1.29×1021 kg
  • 大気圏: なし

Umbriel(ウンブリエル)

Umbriel (ウンブリエル)
ウンブリエル (Uranus II)は、1851年10月24日にウィリアム・ラッセルによって発見された天王星の衛星です。アリエルと同時に発見され、アレクサンダー・ポープの詩「The Rape of the Lock」の登場人物にちなんで命名された。ウンブリエルは主に氷で構成されていますがかなりの割合で岩石が含まれており、岩石質のコアと氷のマントルに区別されることがあります。表面は天王星の衛星の中で最も暗く、地表は主に衝突によって形成されたように見えます。しかし、峡谷の存在は初期の内部活動を示唆しており、内部活動による初期の再浮上現象が起こり古い地表が消滅した可能性があります。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 265,992,360.128m
  • 軌道離心率: 0.00383
  • 軌道傾斜角: 74.994°
物理特性
  • 赤道半径: 584,700m
  • 質量: 1.22×1021 kg
  • 大気圏: なし

Oberon (オベロン )

Oberon (オベロン)
オベロンまたはUranus IVは、天王星の最外縁にある大きな衛星です。天王星の衛星の中で2番目に大きく、2番目に質量の大きい衛星であり、太陽系で9番目に質量の大きい衛星です。1787年にウィリアム・ハーシェルによって発見されました。オベロンという名前はシェイクスピアの『真夏の夜の夢』に登場する神話上の妖精の王にちなんで付けられたものです。天王星の磁気圏の一部を外れる軌道を描いています。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 583,435,328.340m
  • 軌道離心率: 0.00111
  • 軌道傾斜角: 74.935°
物理特性
  • 赤道半径: 761,400m
  • 質量: 2.88×1021 kg
  • 大気圏: なし

Titania (チタニア )

Titania (チタニア)
チタニア (Uranus III)は天王星の衛星の中で最も大きく、直径1,578kmの太陽系で8番目に大きな衛星です。1787年にウィリアム・ハーシェルによって発見されたチタニアは、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」に登場する妖精の女王にちなんで名付けられました。天王星の磁気圏の内側を周回します。

詳細情報
軌道特性
  • 軌道長半径: 436,292,682.968m
  • 軌道離心率: 0.00249
  • 軌道傾斜角: 75.045°
物理特性
  • 赤道半径: 788,900m
  • 質量: 3.42×1021 kg
  • 大気圏: なし

Neptune (海王星)

Neptune (海王星)
海王星は太陽系内で8番目に遠い惑星です。直径では第4位、質量では第3位です。太陽系内のガス惑星の中では海王星が最も密度が高いです。

Triton (トリトン)

Triton (トリトン)
海王星の衛星としては最も大きな衛星 トリトンは太陽系に存在する大きな衛星の中でもユニークな特徴を持っており、逆行回転公転軌道を持ちます。

Pluto (冥王星)

Pluto (冥王星)
近年、惑星リストから外された星 冥王星は"準惑星"となりました。カイパー・ベルトに存在する中で最も大きく、二番目に重い準惑星です。冥王星は岩石と氷から構成されるとても小さな星です。

Charon (カロン)

Charon (カロン)
この星は冥王星-カロン系の重心です。冥王星とカロンは独自のシステムを持っています。なぜなら、カロンは冥王星に比べ非常に重いので、一つの軌道を持つ他の天体とは対照的に、お互い二つの軌道を持っているのです。

 

コメント

  • 1.7.3対応版のRSSを入れると太陽系が適応されないのはバグですか?それとも導入失敗しただけですかね? -- SkychannelAkatuki0727? 2020-05-19 (火) 10:30:07
    • 他の依存MOD(kopernicus等)は入れましたか? -- 2020-05-19 (火) 19:49:14
      • 入れましたよ -- SkychannelAkatuki0727? 2020-05-20 (水) 09:13:20
  • RSS入れ直したら今度はKSPのウィンドウが真っ黒になってそうさできません。どうすればいいですか? -- SkychannelAkatuki0727? 2020-05-20 (水) 09:37:01
  • 宇宙センターが1つしかないんですけどどうすればできますか? 通信はできるんですけど。 -- 2020-06-29 (月) 16:03:30
    • トラッキングステーションから打ち上げ場所の変更ができますよ。 -- たこやき? 2020-08-15 (土) 18:20:25
  • 天王星の衛星を追加しました。 -- 小規模編集者? 2020-07-31 (金) 12:05:34
  • CKANで探しても見つからず、手動インストールを試してもうまくいかないのですがどうすれば導入できますか? -- 2021-02-13 (土) 18:17:47
    • RSSと検索すれば出るはずですが、対応バージョンが1.9止まりなのでCKANのSettings→Compatible KSP Versionsからインストールできるバージョン範囲を広げるかKSPを1.9に下げるかして見てください(大型MODなのでKSPのバージョン下げるほうが確実)。手動の場合は必須MODも入れてますか。 -- 2021-02-14 (日) 10:06:11
  • 最新の「Kopernicus」(MOD)の安定版かBEを入れれば1.11.1でも動くはずだよ。それがないと惑星追加系は動きません。ちなみに私のOPMは安定版で動いています。 -- ? 2021-02-14 (日) 21:22:36
  • アップデートログを更新しました。 -- 2022-02-26 (土) 20:23:19
  • 小惑星ベスタ、準惑星ケレスを追加しました。ついでに天王星の衛星5つの説明文をゲーム内説明に準拠し画像も変更しました。 -- 2022-02-26 (土) 23:44:34
  • 現環境にあわせて本文を追記、変更しました。 -- 2022-02-27 (日) 12:05:03
  • Realism Overhaul 解説を作成したのでそれに合わせて追記および修正しました。 -- 2022-03-03 (木) 00:21:17