仄暗い水の底から

Last-modified: 2021-08-12 (木) 23:15:04

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作品紹介

ずっとずっと いっしょだよね、ママ。
松原淑美は自分の幼い日々を思い出す。
それは幼稚園のころそれぞれの親が迎えにくるなか、自分だけ取り残される姿。
淑美の母は自分勝手だった。淑美は家庭を大切にし、子を思う母になろうと決心している。
しかし現実には夫とうまく行かず離婚調停中。だが頑なに子供を思う気持ちだけは持っている。
親権を主張し、自立するため新居探しを始め、淑美と娘の郁子は「なにか」を感じるマンションに行き当たる。
室内の湿気、水道水の不気味さ、雨漏り、子供の足音。
二人で住みはじめたある日、郁子が屋上で赤い子供用のバックを見つけた。
この謎のパーティー会場となるキャンプ場へと向かった8人を不気味な日本人形が付き纏う。
その人形の体が大きくなった時、決して引き返す事の出来ないパーティーが始まる。

あらすじorz

リング原作者と監督が手掛けたホラー作品。
という売り文句で世に出た作品。
原作と監督の名前売りで大したことなさそうなどと捻くれた感情で見逃したら損をする作品と言わせてもらおう。
今まで損してました。

登場人物

  • 松川さんち関係
    • よしみちゃん:幼稚園児の頃にいつまでも迎えに来てくれない親の元で寂しい幼少期を過ごしていた。
    • 淑美さん:成長し一児の母となったよしみちゃん。
       離婚調停中で親権を巡って元夫と争ってる。現在は娘のいくこちゃんと二人で暮らしている。
       離婚調停やマンション、娘に起こる不可解な出来事でストレスが溜まってる。
      ネタバレあり

      過激化する怪異に淑美さんは娘のいくこちゃんが狙われ危険であると感じ
      怪異の元である少女と共に水底に沈み事態を収める

    • 邦夫さん:いくこちゃんの親権を獲がいが為に調停者の弁護士に淑美さんが精神科に通っていた等
       不利な情報を展開して戦っている。
    • いくこちゃん:幼稚園児の女の子。両親離婚調停中のため淑美さんと二人で暮らしている。
       マンション屋上で赤いバッグを見つけたことから不可解な現象に会うようになる。
      ネタバレあり

      MIMIKOちゃんバッグを拾った時から美津子ちゃんの怨霊に付け狙われることとなる。
      しかし母の淑美さんが自らを犠牲にすることにより…

      その後

      郁子ちゃん:父の保護の元高校生に成長したいくこちゃん。当時の事はあまり覚えてないらしい。
       たまたま当時の幼稚園の前に来た際に記憶を巡りながらマンションへ歩き出す。
       マンションはすでに廃墟となっていたがいくこちゃんは自分たちの部屋へ向かい…

      そこで

      当時の姿のままの穏やかな母と邂逅する。郁子ちゃんが母を霊と認識していたか定かではない。
      現在の生活に疎外感を感じているか母への想いが強いのかマンションで一緒に暮らそうと訴える。
      しかし母は穏やかに拒否し美津子ちゃんの気配を感じた郁子ちゃんは母に守られたと理解しマンションを後にする。

  • マンションの人たち
    • 太田さん:不動産屋さん。クソ物売るために頑張ってる。まともな大人にまともなことで怒られる。
    • 神谷さん:マンション管理人さん。いるだけで給料がもらえる系のポジションを勝ち得た。
    • まともにマンション管理しない。まともな大人にまともなことで怒られる。
    • MIMIKOの赤いバッグ:いくこちゃんがマンション屋上で発見した女児用の赤いショルダーバッグ。
       
  • 幼稚園関係者
    • 園長先生:自由に子供たちを育成する方針を説くハゲ。
    • ツシマ先生:保育士。太っているからバカ。
    • コバヤシくん:ツシマ先生の真実を友人に伝えた事がバレてしまい園長先生とツシマ先生に圧力的教育を受ける。
    • 美津子ちゃん:2年前に行方不明になった女の子。黄色いレインコートに赤いショルダーバッグを着用していたらしい。
      ネタバレあり

      いつまでも迎えに来ない親に痺れを切らし雨の中一人でマンションへ帰宅する。
      その際屋上の貯水槽で遊んでいるときに足を滑らし…

  • その他
    • 三ッ葉文藝出版社のハゲ:淑美さんが面接に向かった出版社のちょっと偉い人。
       多忙ゆえ面接中に何度も退席し、いくこちゃんを迎えに行かなければならない淑美さんを煽る。無事採用したらしい。
    • 弁護士の人:調停中に取り乱す淑美さんを見かねて手助けするナイスガイ。
       マンションの不備などを太田さん、神谷さんにビシッと指摘し、
       不可解な現象については論理的に説明し淑美さんの不安を打ち消した。
  • 恐怖人形

作品評価

本作は怨霊が現れるホラー映画です。
古びたマンションで起こる怪異に追い詰められ次第にエスカレートする怪現象に恐怖する主人公。
作品の流れはオーソドックスな怨霊系ホラーと言えますがこの作品の本質はそこにありません。

以下ネタバレです

クライマックスで怨霊の美津子ちゃんはいくこちゃんを攫っていき、淑美さんは必至でそれを追います。
そしてやっとの思いでエレベーターで抱きしめたと思ったいくこちゃんは実は美津子ちゃんであったのです。
この時淑美さんの心の中にはどんな感情があったのでしょうか?
怨霊が自分の子を危険に晒してしまうという危機感。
自分の幼少期と同じく寂しく過ごし死んでしまった少女への同情、そして湧き上がる母性。
淑美さんの中ではいろいろな感情が渦巻き結局は美津子ちゃんを受け入れて共にいることを選びました。
郁子ちゃんにとってはそれは寂しい裏切りにも感じたかもしれません。
それでも淑美さんは同じ境遇で死に至ってしまった美津子ちゃんが放って置けなかったのでしょう。
郁子ちゃんは寂しさを乗り越えて一人の女性として自立するでしょう。淑美さんのように。
しかしそれができなかった美津子ちゃんには受け入れる存在が必要だった。淑美さんの選択は母として
偉大な行為だったのではないでしょうか。
誰もが社会のシステムにより多忙とストレスを受けている現代社会。それでも子供に寂しい思いをさせてしまうのは
いつか大きな歪みを生んでしまうかもしれません。そしてそれを救うのは純粋な母性。
この作品を見てそう感じました。
要所要所で女児パンチラがあったので☆5です。

視聴後考察

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  • ガチの名作なんやなw -- 2021-08-12 (木) 23:15:04