パ・リーグのエースと言われる投手がポストシーズンで何故か力尽きる投球数。
2011年 パ・リーグ クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第3戦
2011年のパ・リーグCSは「秋の風物詩」打破を目指す1位・福岡ソフトバンクホークスと「最下位からの下克上」を標榜し2位・北海道日本ハムファイターズを2連勝で退けた3位・埼玉西武ライオンズの顔合わせになった。
なんJ民が「秋の風物詩」を期待も、ソフトバンクはジンクスを知らない新加入の内川聖一が八面六臂の活躍、さらには秋になるとことごとくアウトになり続けた元三冠王・松中信彦が牧田和久から代打初球満塁弾を放つなどアドバンテージを含む3勝を挙げ、2004年プレーオフ*1から繋がる悪夢の連鎖を打ち破ろうとしていた。
そして第3戦はソフトバンク・杉内俊哉、西武・涌井秀章のエース対決、お互い譲らずに延長戦に突入。
すると延長10回一死2塁から杉内がホセ・フェルナンデスに投じた127球目の打球はレフト線へポトリ。ついに均衡が破れ西武が先制。張り詰めたものが切れてしまったのか杉内はマウンド上で顔を上げることが出来ず、大きな拍手とともにベンチに下がり号泣。
その裏の西武・渡辺久信監督は涌井を続投、二死2塁とするが同じく127球目を長谷川勇也の右中間二塁打でまたしても同点。涌井はベースカバーに入った三塁ベース後方で呆然、先ほどの杉内と同じように上を向くことが出来ずベンチへ消えていった。
この時「杉内と涌井の投球数同じじゃね?」と気づいたなんJ民がスレ立て。
奇跡のシンクロニシティに驚嘆の声、不毛な煽り合いなどが展開された。
試合は同点のまま進行、延長12回表を無失点に抑え負けが消えたソフトバンクが悲願の日本シリーズ進出を決める*2。直後の延長12回裏に再び長谷川が牧田からサヨナラ打を放って華を添えた。
更なる発見(2006年パ・リーグプレーオフ第2ステージ・第2戦)
翌日、これまた一人のなんJ民が「(`o´)<127球目・・・?」(過去ログ)というスレを立てた。そこに添付されていたのは、2人の行方不明者を出したとされる2006年パ・リーグプレーオフ第2ステージ・第2戦の記事。
奇しくもあの事件で斉藤が痛恨の失点を喫したのが127球目であった。