ドルイド

Last-modified: 2025-04-05 (土) 07:31:17

ドルイド【どるいど】

  • 古代ケルト民族が信仰していた宗教の神官・教師・語り部と言った知恵者の総称。
    ドルイドとはケルトの言葉で「オークの賢者」または「優れた知識者」といった意味。
    • 一昔前までは前者の説が主流だったのだが、近年の研究によりアイルランドにオーク信仰が見られないことなどが指摘され、否定された。
      現在は後者の説が定説とされている。
  • ケルトでは文字文化が発達しなかったのでドルイド・吟遊詩人などの口承は非常に重要なファクターであった。
    • …と、一般的には言われているが、実は文字文化が発達しなかったわけではない。ドルイド達は彼らの個人的な日記は文字(主にギリシャ文字やオガム文字)で記しており、教義などに限定して口伝を行っていたとされている。
      これには理由があり、彼らドルイドは「教義を文字に記すことは正しくない」と考えていたため。教義の全てを暗記するには20年以上もかかるとされ、これが下記の「20年以上の修行が必要」の元ネタとなったと思われる。
      • この「20年」はカエサルのガリア戦記第六巻十四節の記述を下敷きとしているのだが、これを言葉どおりに解釈することについて疑問視する学者もいる。つまり単に「長い長い年月」を示したレトリックであるのかもしれない。当時は「19年暦」があり、長い年月のひとまとまりを20年という単位で表すのは不自然なことではない。
  • 婚姻・恋愛等は出来なかったのではないかと言われている。
    ベイリックシード曰く、ドルイドになるためには20年以上の修業が必要らしい。
    • …の割にマビノギのドルイドは妻帯者や子持ちも多い。
      また作中のドルイドには年若い者も意外と多い。タルラークマーリンがその例。
    • 結婚ができなかったというのは疑わしい。と言うのもドルイドの世襲に関して記した4世紀のローマ側の文献が残っているからである。尤も、処女の女祭司についての文献も残っているため時と場所によって変わると考えるべきだろう
    • アイルランドの説話ではドルイドの息子が登場するものが多い。マビノギはアイルランドケルトを主な元ネタとして使っているので結婚も問題ないと思われる。
  • マビノギでは豊かな知識を持つ高位の魔法士と言った存在になっている模様である。
    • しかし、登場しているドルイドはほぼ全員素手で戦う人物ばかりである。
      ドルイドにとってワンドスタッフなどの魔法具=某起動武闘伝のMFのようなものかもしれない。
    • 近年マーリンによって、トリニティスタッフと同性能の機能をナックルに搭載したシリエン魔力ナックルが開発された。しかし、パッと見は素手に近い代物の為、某起動武闘伝にさらに近づく結果になった。
  • エリンのドルイドはマフラーローブを着用していることが多い。
    …が、マーリンのように露出度の高い動きやすい格好をしている者もいる。
    • 他の世界のドルイドは何故かクマを連れて斧を振り回していたりする。
  • 一部のドルイドやドルイドに類する者は独特の詩的な表現で挨拶をする特徴がある。
    具体的にはローワンの祖母であり師でもあるビロッグやその姉ダーラ、ドルイドではないが自然と共生することを旨とするフィンキー?達マグメルの住民もこの傾向にある。
    • 一方、ベイリックシード一門のドルイド達はこのような挨拶をしない。流派(?)によって異なるようだが、その理由などは不明のまま。メタなことを言うと開発の人そこまで考えてないと思うよ。
    • ちなみにローワンは普段そのような話し方をしないが、祖母と会話するときや姉と再会したときにはこの詩的な表現を用いていたので、ある種の符丁なのかもしれない。
      余談だが、ドルイドに拒否感を持っているロシネはビロッグとの会話でドルイド様式の挨拶をしたことを褒められていたので、相手に対する敬意を示す意味もあるのだろう。

作中のドルイド

ベイリックシードタフニーマウラスザブキエルタルラークエスラスマーリン


外部リンク:WikiPedia.ja:ドルイド