171008お散歩カメラ講習会(カメラの基礎知識)

Last-modified: 2017-10-15 (日) 23:10:12

2017/10/8 技術講習会

 

写真技術について

 

●覚えておくといいかも(下線部は意識しているって感じた部分、個人的に)

露出

簡単に言うと明るさ。撮影の基本だね。これで大体写真の良し悪しや印象が決まるともいえそう。記録写真はしっかりとした明るさで撮ろう。露出は「高い」と明るい「オーバー」、「低い」と暗い「アンダー」。

 

ホワイトバランス(WB)

白の色温度(単位:K ケルビン)を調整する。色温度は、Kの値が低くなると寒そうな青っぽく、高くなると暖かそうなオレンジ、黄色っぽくなる。よく聞くのは、寒色と暖色かな。
モードの話だけど、基本的にA(オート)でも大丈夫、夜とか。ちょっと考える場合は、晴天モードは晴れの日(ちょっと青め)、曇天モードは曇りの日、雨の日(ちょっと暖色っぽい)。蛍光灯モードはいっぱい種類がある。ちょっと時間がかかるけど落ち着いて撮ってみて決めよう、慣れるとぱっと見でわかる。電球モードは電球を白く写したいときや、青っぽい寒色の写真を撮るときに使うといいかな。だんだん分かってきたらマニュアルで色温度を弄ってみるのもいいよ。それでわかることもいっぱいある。

 

フォーカス

ピント。焦点。基本的にピントはちゃんと合わせよう。記録写真において、ピントは合わせよう。しかし、どこに置くかで写真の印象が変わることもある。作品作りには重要である。被写体の場所によってピントが合う位置が違う。小中学校の理科の虫眼鏡でも多分やったけど、「焦点距離」。レンズの位置でピントを合わせるんだと思う。

 

絞り(F値)- ボケ

カメラのレンズには絞りっていう、光をどのくらい取り込むか調節する刃みたいが何枚かで組まれている。それを調節して露光量を調節する。そしてここからが初心者にとって大事かも。この絞りは「ボケ」に関係する。詳しい仕組みはすっとばして、Fの値が小さいほどボケやすくなる。大きいほどボケない、シャープになる。これだけでも覚えておくとまぁまぁ参考になる。
ここでさらに一つ。F値が小さい場合、ボケやすくなるということはピントが合っている範囲が小さく、シビアになる。(極端に小さくなければ大丈夫、F1.8~F3.5くらいは気をつけている。)ポートレートで、人物の背景がボケている写真をよく見ると思うけど、それが一例だね。逆にF値が大きい場合はピントが合っている範囲が大きくなる。これは風景写真に使うと全面的にシャープになってカッチリする。(F4~16をよく使うけど、昼間はF8、夜間はF4とかにしてる、個人的な話。)また、望遠にするとボケやすい。正直こればっかりは慣れて覚えるしかないかも・・・。上手く説明できない。

 

※作例
ピント作例.png
75mm F2.8 SS(シャッタースピード) 1/125 ISO1600 絞り優先モード(A)で撮影

 

手前と奥の缶やペットボトルなどがボケて中央の餃子にピントを合わせて存在感を出している。被写体の位置関係、ボケ、構図で何を出したいかを表現できる。(でも大体いつも脳死状態で撮っている、無意識。)F値がF2.8という値のため、さらに75mmという中望遠で撮影しているのでよくボケる。ボケを意識した写真を撮りたいときはAモードで撮ると撮りやすいかもしれない。

 

・ISO感度

デジタルカメラにおいて、センサーが光をとらえる能力を示すらしい。電気信号を増幅すること。つまり、ISOが上がれば上がるほど露出は明るくなる。しかし、撮影した画像のノイズが増える。

 

ISO感度を2倍にすると撮像素子に当たる光の量が半分で適正露出になります。
つまり、ISO感度をISO100からISO200に上げると、同じ絞り値(F値)であれば2倍速いシャッタースピードで撮影できます。ISO200からISO400に上げた場合も同様です。
暗い室内などではシャッタースピードが遅く、手ブレや被写体ブレが発生してしまうことがあります。しかしISO感度を上げれば、シャッタースピードを速くしてブレを抑えることができます。「暗いシーンでISO感度を上げるとよい」と言われるのはこのためです。
ISO感度は撮影者が決めることも、カメラが自動的に決めるようにすることもできます。
(ニコンイメージング デジタルカメラの基礎知識-ISO感度 より引用)

 

シャッタースピード

カメラがシャッターを開けている時間。1/20,1/125,1/250,1/500・・・となる。分母の値が大きいほどシャッターを開けている時間が短くなる。俗にいう、シャッタースピードが「速い」状態。シャッタースピードが速いと動いている被写体を止めて撮ることができる。しかし、シャッターを開けている時間が短いため、光を取り込む時間も少なく、露出は低くなる。逆に、シャッタースピードが「遅い」(1/1”~1/30”は「秒」の単位なので値が大きくても遅い)状態は、シャッターを開けている時間が長いため、動いている被写体はぶれてしまう。しかし、光を取り込む時間が長くなるため、露出は高くなる。
基本的に、動きのある被写体はシャッタースピードを速くして動きを止め、ぶれないように。ほとんど止まっている状態の被写体はシャッタースピードを被写体がぶれない程度まで遅くしてもOK。

 

●とりあえずこれを頭の中に入れておく

対応表.jpg
絞り、シャッタースピード、ISOを分かりやすくした図 (http://blog.hamburger-fotospots.de/kostenloser-download-foto-cheatcard-fuer-fotografen/)
これを見れば大体のことは分かるのでぜひ頭の中に入れてほしい。
(ISOはノイズが乗るけど編集で低減できる場合もある。)

 

●構図

日の丸構図

日の丸構図.jpg
50mm f1.8 ss1/125 ISO6400

 

日の丸の国旗のように、被写体を中央でとらえる。写真初心者によくありがちな構図。しかし、場合悪い例ではない。ポートレートにいいかもね。

 

三分割構図

三分割構図.jpg
28mm f8 ss1/100 ISO100

 

この作例からは空、水平線、岩場として三分割している。風景写真で主に使用することが多い。

 

・交点

交点.jpg
赤線のグリッドを常に意識して写真を撮ってみよう。赤線の交点に被写体を置くとそれっぽく見える。ちなみにこのグリッドは適当に線を引いたため参考程度に。鉄道写真でもよく使うけど、普通にどんな写真でも通用する。

 

とりあえず、急ぎで覚えるならこの3点が個人的には使えると感じたので紹介してみた。特にグリッドを常に意識することは写真を撮るうえでは必須とも言っていいほど大切なのでぜひ覚えてほしい。

 

●最後に

ここまで色々説明したけど、基本的にカメラをいっぱい触るほど写真は上手くなります。知識だけ持っていても何の意味もありません。しかし、逆に言えば「武器は装備しないと意味がないぞ。」ということ。知識があればより魅力的な撮影ができるかもしれません。なので少しでもカメラ、写真に興味が出たらどんどん写真を撮りましょう。コンパクトカメラでも良し、スマートフォンでもよし、カメラを買っていっぱい撮るのもよし。正直好きなようにとって、もっとうまくなりたければ知識をつけましょう。
あと、この資料は製作者の個人的な見解が半分以上あると思います。なのでちゃんと知りたい人はどこかの参考書を読むか、プロの話を聞くか、カメラのサイトを参考にしましょう。そのうえでいっぱいカメラに触って撮ってください。あと、撮影は絶対楽しい方がいいです。モチベーション大事です!!

 

●参考になるサイト

・ニコンイメージング デジタル一眼レフカメラの基礎知識
http://www.nikon-image.com/enjoy/phototech/manual/

 

※他のサイトを見ても参考になります! しかし、いろんな情報を見て、どれを取捨選択するかは自分次第です!! また他人の写真を見て、憧れて、レベルアップしていくのもいいかと思います。

 

●資料撮影機材

・ボディ Nikon D610
・レンズ
AF-S NIKKOR 50mm F1.8G
TAMRON 28-75mm F2.8 A09
(落合)