2018年白雉&冬番DMX

Last-modified: 2019-03-25 (月) 18:46:13
 
 
 
 

機材設置

白雉祭イベント@中講堂
2016年白雉DMX 及び 2017年 白雉DMXを参照のこと。
 
冬番@10号館3階ホール
wiki内にホールDMXの引き継ぎがなかったためこのページを利用する。
ホール配線(笑).jpg
作図のセンスゼロマンなのはごめんなさい。
注意するべきは、ステージ上DMX機材の電源を下手奥のコンセントから引いていること。
これは、ホールが電力供給を上手下手に2分して処理しており、ブース周り/ライト/パー/LEDといった消費電力の大きい機材を上手側に集中させるとブレーカーが落ちる可能性が高いためである。
2018年冬番でそうなった際には、生活課に報告、対応の業者待ちと一回分のリハを丸々失うハメになった。

電源の順番

MBCのイベントでは、DMXラインの電源点消灯順番について、PAと同様としている。
つまり、点けるときはINから/消すときはOUTから
例として白雉祭時を考えると、

IN|ミキサー→ペンタ→レーザー→下手外LED→下手内LED→上手内LED→上手外LED→ディマー|OUT

とDMXラインをつないであるので、

ミキサーから電源を点け、最後にディマーの電源を点ける。
ディマーから電源を消し、最後にミキサーの電源を消す。

というのが正解となる。
しかしこれについて明確なソースが存在する訳ではないため、実際に機材の延命効果があるのかは不明。
まじない程度に思ってやるか、詳細に事実確認を取るかをしてほしい。

 

DMXミキサー基本設定

mixchase-3.jpg

文字判読用

mixchase-2_0.jpg

各種フェーダーが画像の様になっていれば問題なく点灯するはず。
以下、特に使用頻度の高いボタンについて説明する。

MODE SELECT

二段目左から二つ目のボタン。三種類の再生モードを切り替える。実際にはCHASE/SCENESモードと1-48モードしか使わない。

CHASE/SCENESモード
上段(presetA)チャンネルは通常通り、下段(presetB)チャンネルは記憶したシーンを再生するモード。
シーンの記憶は後述のRECORDボタンを使って行い、最大24チャンネル×4ページの96シーンを記憶して再生することが出来る。
このモードの時は下段チャンネルに本来割り当てられている機材、要はレーザーを使う事はできない。
そのためレーザーを含んだシーンを別に記憶する必要がある。
 
1-48モード
全てのチャンネルを設定通りに動かせるモード。このモードの時は、画像では赤く点灯している最も左のランプが、下の緑で点灯する。演出を考えている時はずっとこのモードだが、プリセットを使うことになったなら、基本的にCHASE/SCENESモードに全ての演出を固めてしまった方がいい。
CHASE/SCENESで出来ないから1-48に戻す流れは、特に曲に乗せた演出の中で、さらに切り替え忘れも含めると本番で成功させるのは非常に厳しい。
向こうでも上段はフリーで使えることを考えればこちらを使うメリットは(プリセットを一切使わない場合を除いて)あまりないだろう。

RECORD/SHIFT

画像右上、点灯しているレッドランプ下のボタン。シーンの記憶に関した操作に使う他、PCのシフトキー的役割を持つ。ランプは記憶モードに入っていることを示している。
操作は2016年白雉DMXを見れば分かりやすいが、実際に使った時に困ることがあったので、それの解消法について追記する。

 
  1. RECボタンを押しながら、【1-6-6-8】の順番でチャンネルのボタンを押し、RECボタンを離して記憶モードに入る。
  2. 記憶させたい状態を作ってRECボタンを押し、本体メモリに記憶する。
    • この時、ミキサー右上の数字が元の数字から変化したら記憶出来ているが、変化した番号が001でなかった場合、それ以前に記憶されたシーンが残っている。この場合RECボタン(SHIFT)を押しながら真ん中二段目のREC CLEARボタンを押すことで本体メモリを消去することができ、これにより複数シーンが混ざることを防ぐ。
  3. 記憶したいページをPAGEボタンで指定し、記憶したいチャンネルのボタンとRECボタンを同時に押して離す。
    • 右上の数字がゼロになったら記憶成功、数字が増えたら失敗。この時複数記憶されるのは同じシーンなので失敗するたびにメモリを消去する必要はない。
       
      また説明書にはモードから出るまでが書いてあるが、実際には本番以外はずっと記憶モードに入っていた方が便利。

演出小ネタ

DMXの演出を考える中で意識していた、機材の挙動に関する豆知識等。

  • パーライトの調整
    ステージ中心線からおよそ等距離に配置、電源コードが生えている方向を合わせ、スクリーン及び幕に対しての角度・距離も揃えているものとする。
     
    パーの光り方と光量が違う場合、多くは中身の向きが原因。
    パーライトはガワとライトに分離することができるが、その構造上、中身のライトが平行ではなく傾いている。この傾きが手前側の時と奥側の時で、照らす幅や光量に大きな差が生じていた。
    幸いパーライトの背部の穴から直接手を突っ込んで、中身のライトの傾きを調整することは可能。
    点けたり消したりしながら微調整を重ねれば、ほぼ同じ照らし方をさせられる。
    (目安はライト表面の線、対称になる様にしてから一度点灯させ、微調整すれば早い)
     
    ※パーライトは白熱電球のため熱を持ちやすい。中身を触る時もライトを消してからの時間など、注意を払って調整すること。
     
  • LEDの足
    とても緩い。

DMXチャンネル詳細

チャンネルに何が登録してあるかのまとめ。
白雉祭からペンタの登録チャンネルを16→15に変更した。

 
チャンネル割当表
番号機材状態変化備考
1パー点灯ディマーの、パーの電源ケーブルを挿した場所に書かれた番号が対応している
3/4は使えない。
2点灯
3内LED外LEDとは色が若干異なる
4
5
6ストロボフェーダーの値によって点滅速度上昇
7カラーチェイス統一感がなく実用性不明
8空きor使い方不明のモード
9外LED内LEDとは色が若干異なる
10
11
12カラーマクロ値により色変化
13ストロボ値により点滅速度上昇
14色々数値によりモードが変化
 ディミング暗→明(32-63)
 ディミング明→暗(64-95)
 ディミング暗→明→暗(96-127)
 カラーミキシング(128-159)
 3カラーチェンジ(160-191)
 7カラーチェンジ(192-223)
 サウンドアクティブ(224-)
ディミング=徐々に色変化/範囲内の値による速度変化は不明
ミキシングとチェンジは使ったことがなく不明
サウンドアクティブは音に反応して色変化/色は曲に合わないことが多い
15ペンタペンタの全ての操作はペンタマスター(24・25番)がMAXになっている必要有
16
17
18(しろ)
19カラーマクロ値により色変化? 詳細不明
20プログラム選択使ったことがない/おそらくテーマに沿った色変化
 STATIC COLORS(1-49)
 DREAM MODE(50-99)
 METOR MODE(100-149)
 COLOR FADE(150-199)
 COLOR CANGE(200-255)
21スピード忘却
22フェードスピード忘却
23ストロボ特定のパターンで点灯/1パターンを終えると色が変化
通常とパルスは値内で速度変化
 OFF(0-31)
 LED ON(32-63)
 STROBING SLOW-FAST(64-95)
 LED ON(96-127)
 PULSE STROBING SLOW-FAST(128-159)
 LED ON(160-191)
 RANDOME STROBING(192-223)
 LED ON(224-255)
24マスターペンタが点くために必ずMAXにする必要がある
本来は24番だけだが、最近は25番も共にMAXにしなければ点かない場合が多い、原因は不明
25
26割当なし
27
28レーザー/STINGERプリセット&マスター値220以上でマスターとなり、29番以降のチャンネルが利用使用可能になる
プリセットは基本利用しない/過去の記述とズレがあるため要検証
 赤蝶回転;(10-39)
 ストロボパターン(40-69)
 レーザー回転/音に反応?(70-99)
 蝶色変化/音でストロボ?(100-159)
 レーザー回転(160-189)
 蝶色変化
29値200以上で30番が操作可能
 単複合色(-199)
 単色(200-)
30蝶・変化徐々に色が増えるパターン
値によって変化速度上昇
前年と記述が異なるため要検証
31蝶・ストロボ29番で指定した蝶が点滅する
値によって点滅速度上昇
32ライト複数の光源の組み合わせ
 光源組み合わせ変化(-135)
 33番参照(136-180)
 光源数増加(181-250)
 光源最大(251-)
33ライト・パターン
ライトストロボ
変化パターンは32番の値136-180によって決定される
32番が範囲外の時反応しない
-129/-255それぞれ値によって変化速度上昇
 光源組み合わせ徐々に変化(20-129)
 ストロボ+光源組み合わせ変化(130-255)
34レーザー10-129は35番で点滅しない/130-249は点滅する
(10-49)
(50-89)
(90-129)
(130-169)
(170-209)
(210-249)
 なし/33番によって両色交互に点滅(250-255)
35レーザー・ストロボ値によって点滅速度上昇
36蝶・パターン?詳細不明
37レーザー・パターン34・35番で指定したレーザーで図形
130-255値によって変化・回転速度変化
 パターンA(15-29)
 パターンB(30-49)
 パターン(50-64?)
 パターンD(65-79)
 パターンE(80-94)
 パターンF(95-109)
 パターンG(110-129)
 パターン変化&回転(130-255)
38-割当なし

トラブルシューティング

  • 何もかも点かない
    • 配線に不備がないか確認。
    • DMXの表右下、BLACKOUTが点灯していないか確認。片付ける時などいつの間にか押されていることがままある。
    • ディマーの電源が入っているか確認。
  • パーだけが点かない
    • ディマーの1・2番に正しくパーが接続されているか確認。
    • ディマーのディップスイッチが1番のみONになっているか確認。
      スクリーンショット 2019-02-12 16.27.19.png
      画像の様になっていれば問題ない。
    • まだ点かなければ断線の可能性あり、ただし2018年度オリテと白雉において両パーのガワを取り替えているため、可能性は非常に低い。
  • LEDが点かない/点くはずのない色が点く
    • LEDの設定が正しいモードになっているか確認する。設定方法はそれぞれの機材の説明書に書いてある。大体の場合、MODEボタンかENTERボタンを押しつつ色の変化を確認していればすぐ正しいモードになる。
    • それでも点かなければ寿命。落としたりすれば割と簡単にイカれるという。
  • レーザーが点かない
    • 実はON/OFFがある。
    • 何も異常がなければ、それは専門用語で言うところの壊れている状態。ミラーはそうやって亡くなった。
  • ペンタが点かない
    • こちらもモードが正しいか確認。MODEボタンをおしてDMX MODEが表示されたらENTER。
    • 高いので大切に。
  • フェーダーを上げても反応しない/操作もしていないタイミングで勝手に点く
    • ミキサーのFADEフェーダーとSPEEDフェーダーが共に最も上になっていることを確認。
       これがすこし下がっていると、操作に遅れて点灯するようになる。
  • あるシーンを再生したら、覚えのないシーンと交互に点滅する/色が混ざった
    • おそらくシーン登録時の本体記憶メモリに別のシーンも入っていて、それが同時に記憶された結果干渉してしまっている。上述の通り手順を踏めば問題ない。
      元々入っていたシーンと混ざっている場合もあるかもしれない。割と諦めていたが、特定のチャンネルのシーンだけを消す方法もあるはずなので、どうにも嫌であれば説明書を読めば書いてあるはず。
  • 複数のチャンネルを同時に操作したら、それぞれの機材が交互に点滅する
    • SINGLE CHASEモードに入っている。
      ミキサーのMODEボタン下、説明がないが何か線が右上に伸びているボタンを押すことでMIX CHASEモードとSINGLE CHASEモードが切り替わる。SINGLE CHASEモードで複数のチャンネルを操作しようとすると、交互に点滅する仕様になっている。

感想

どうしてもわからなかったら先輩を頼る。
そもそも先輩よりも説明書の方が詳しい。
機材は予算への感謝を以って大切にする。
選曲が一番大事なので演出目線の曲選も。