2016年白雉ミキサー

Last-modified: 2017-01-27 (金) 15:28:30

ミキサーの引き継ぎ事項を述べます。知識をつけて欲しいので専門用語もそのまま書きます。わからなければググるか宮城に聞いて下さい。
仕事量がなかなか多いのでその分文章も長くなりました。ブース担当となった人はできれば全部読んでほしいですが長い文章は億劫です。そこでもくじを作ったのでかいつまんで読んで下さい。

今回は新たな試みとして、
iPadとアプリdjay 2を導入。曲のクロス、効果音をiPad側で行えるため、ミキサーはハウリングなどに専念できた。
前スピーカーを1ブロック分後ろにずらした。マイクシステムから遠ざかるためハウリングが軽減、観客に近づくため音量をあまりあげなくても大音量に聞こえるようになった。
③ ②を行ったことでステージからスピーカーが遠ざかり、演者同士が声を聞き取りづらい問題が発生したため、モニタースピーカーとしてベースアンプをカンペの位置からステージに向けて置いた。

 
 

ブースの設置について

どこに機材のコンセントを差す?

 

会場のコンセント
→アンプ
→PJ
→目覚まし(赤いドラムコンセント)
→タコ足電源→マイクシステム
→タコ足電源→ミキサー、DENON、黒デ

 

※アンプは消費電力が大きいため、会場のコンセントから直接つなぐこと。
※今回本番で目覚ましが抜けるトラブルがあった。PJも目覚ましに繋いでしまうとトラブルMCBGPJが何も出せなくなるため、PJは別から電源を引っ張ってくるようにするとよい。

 

今回の音源、ミキサーの1番から

・1 オーテク(予備)
・2 NEW (MCよっしー、海用)
・3 A1 (MCたかりな、かなえ、はるか用)
・4 A2 (MCうっちー、かなえ用)
・5 ピンマイク+タモさんマイク(ビュアーかわし、はまや用)
・6,7 有線マイク[黒]2本(出演者用)
・8,9 DENON+iPad(メイン音源)
・10,11 黒デ、iPod3台(トラブル用、使用せず)
・13 PJ
・15,16 ニトリ(予備)

 

電源の入れ方

電源を入れる際は全て音量を0にし、Input→Outputの順に電源を入れること。
今回の場合はマイクシステム、DENON、黒デ→ミキサー→アンプの順。これは突然大音量をミキサーとアンプに送ると、負荷に耐えきれず壊れてしまうため。同様に設置中音のチェックをミキサーでする場合はフェーダーを一番下に下げてからボタンを押すように習慣付けよう。逆に電源を消す際はOutput→Inputの順。

機材の冷まし

ブースの機材(DENON・ミキサー・アンプPJ)は長時間使い続けると発熱して最悪壊れる。(熱暴走でググれ!!)
使わないときはこまめに電源を切って休ませよう!本番直前など特に!!

音チェック

音チェックは4段階ある。具体的なやり方は見せたほうがわかりやすいので、技術講習会や次のイベントのリハで教えます。
① 音出し
② ハウリングチェック
③ ONチェック
④ BGに下げマイクチェック

 

① 音出し

音源から音が出るかチェック。マイクのチャンネルも合わせる。チャンネルが干渉し合ってると別のマイクから音が出たりすることがある。中講堂だとNEW、OLDは中講堂のマイクシステム(先生が使うやつ)と干渉して会場のスピーカーから音が出ることもある。

② ハウリングチェック

ハウリングの仕組みは、スピーカーから出た音をマイクが拾い、音が無限ループすることで起こる。つまりはマイクのゲインを狭めればハウリングが起こることはなく(理論上)、ゲインを広げれば故意的に起こさせることもできる。
イベントは基本的に大音量が好ましいとされている(プロデューサーによる)。全てのマイクを付け、マイク一つ一つのゲインを広げ、その会場でハウらないギリギリの大きさまでのゲインの目盛りを確認する。

③ ONチェック

連絡に会場の真ん中に立ってもらい、DENON、PJのONの音量を決める。

④ マイクチェック

そのまま連絡に立ってもらい、BGに下げマイクチェック。MC片方ずつ喋ってもらい音量を決め、その後両方同時に喋ってもらいMC同士の音量のバランスを確認する。
こんなにやるのめんどくさいね!パパっとできるようにしよう。

 

マイクについて

これも知識として覚えといて下さい。

 

メンバー紹介
・NEW
MC用。特に問題なく使える。うまくチャンネルを合わせれば中講堂のスピーカーから音を出せる(マジでやめて)
・OLD
NEWと同じマイク。名前の通り古い。オリテで強烈な異音を出した後死んだ。しらきじでは使わなかったけどまだ使える可能性があるので確認してみてください。
・A1A2
マイクシステム1台で2つのマイクが使える。マイクシステム起動時に自動でその空間の空いているチャンネルを探して設定してくれるハイテク機能がある(マイク側は手動なので合わせなきゃいけない)。そのため起動は最後にするべし。

・ピンマイク
川嶋に持たせたマイク。6つある。今回は付属のピンマイクではなくタモさんマイクをつなげて手持ちマイクとした。上記のマイクたちとは別の周波数帯らしく結構ゲインを広げてもハウらない。
・オーテク
予備としてカンペに持たせたマイク。周波数帯がWi-Fiと同じらしくこちらもあまりハウらない。しかし感度が凄まじく良く些細な音でも大音量にできるのでゲインを上げられない。
・有線マイク[黒]
出演者に持たせたマイク。電波ではなく有線なのでハウることは少ないはずだが、問題なのが感度の悪さで、あまり音を拾ってくれない。常にゲインを限界まで上げていたので結局ハウりに悩まされた。
・タモさんマイク
川嶋に持たせたマイク。こちらも有線マイク。防風がついているので(先のフワフワのやつ)中継とかで外に出るときに便利。

 

単一指向性と全指向性について。マイクには2種類あり、単一指向性はマイクの先から来る音を拾う。それに対し全指向性はすべての方向から音を拾う。つまりハウりやすい。MBCではピンマイクが全指向性で他は全て単一指向性。詳しくはググってくれ

 

ブースの仕事について

iPadとdjay 2

 

今回はiPadを導入した。iPhoneでも同じアプリがあり、画面が小さくなるだけで全く同じことができます。djayでできることは、
・曲を波形で見ることができる(例えば途中で音が小さくなる曲とかもどこで小さくなるかわかる)
・曲を2つ同時に流せる、クロスができる
・効果音ボタンを押せば曲を流しつつ効果音が打てる(効果音は自分で設定できる)
・曲をループできる、設定した位置から再生できる(最大4箇所設定できる)
・曲にリバーブやエコーなどのエフェクトがかけられる(そんな使わない)
・曲のスピードを変えられる(そんな使わない)

 

・録音ができる=曲を編集できる
録音機能を使って、短い曲でも途中で4度くらいループさせたやつを作っておいたり、シンキングタイムの後カンカンカンまでいれたのを作っておいたりした。

 

ADの仕事

プロの合図に合わせて曲を再生、クロス、フェードアウト、効果音を打つ

 

ミキサーの仕事

音源のボタンを押す、音量のバランス調節、ハウリングの対応

 

ミキサーの考え方

 

ミキサーの役職で目指すべきは徹底的に目立たないこと。とは観客に違和感を持たせないこと。適切なバランスの音量でミスなくこなせば、いくら大音量でも観客はミキサーの存在に気づかない。逆に、マイクの消し忘れ、ハウリング、ノイズ、音源が突然切れるなどが一つあるだけで一発で悪目立ちする。イベントのメインはMCなので、観客に舞台以外の所に意識を向かせてはいけない。
 また、MCが気持ちよく喋れるようサポートすることも重要。MCが喋り始めたときにマイクがついていないとMCのリズムが狂う。とんでもない長文を覚え、笑顔で盛り上げなきゃいけないMCに、さらに負担を負わせるのはよくない。ミキサーはMCの味方でいましょう。MCの要望もどんどん聞いていこう。
つまり、徹底的に裏方に徹し、MCが気持ちよく喋れるようにサポートするのがミキサーの目標。
というのは理想論で、しらきじ本番では10分間完全に音が切れたしムリです。意識だけは高く持って、色んな想定をしておいてトラブル対応を確認し、ミスっても隠し方を知っておけば落ち着いて対処できます。頑張ろう。

MCとの連携

イベントを進行する上で、ミキサーとMCとの間で決め事を作っておいたほうがお互い動きやすい。

 

1.MCが喋り始めるための合図をミキサーが作る
つまりミキサー側で合図を出すので、合図を確認してから喋り始めてくれとMCに伝えて下さい。
合図を作る意図はわざわざ説明せずともわかると思うが、①ミキサーの準備ができる前に喋り始められるとトラブルの元となる(マイクがついてないなど)、②ないと毎回喋り始めるタイミングが変わってしまう、③合図があったほうがMC側もミキサー側も安心して進行できるなどがある。
合図の作り方は「ライトが付いたら」「ONからBGに変わったことを確認したら」「曲をクロスしたら」など。原稿に合わせて決めて下さい。

 

2.トラブルを無視して進めないでくれ
例えば片方のマイクがつかなくなった時に、相方がとっさに機転を利かせて代わりにセリフを言ってくれるということがある。自分以外のセリフも覚えていてすげえ!!!ってなるんだけど、見ていると1個分セリフがずれるため、そのあとのMCのテンポが狂うのか二人共やりづらそうである。
そのためトラブルが起きたら進行を中断して直るまで待ってもらうこと。マイクが不調ならすぐ予備用マイクを差し出す。不具合を残したまま絶対に進めるなと伝えてください。
待っている間何もするなということではなくて、「おや、マイクが不調みたいですね」「少々お待ちくださいね」「直ったようです、大変お待たせしました」みたいなアドリブをしてほしい。イベントを進めるアドリブではなく、一旦立ち止まるためのアドリブを。

 

トラブル対応

ミキサーのトラブル対応は想定できる問題が多すぎて書ききれない。そのため考え方だけ書くのでトラブルが起きたらその都度当てはめて対応してください。ミキサーで起こりやすいのはマイクトラブルなので、例としてマイクに当てはめて説明する。

トラブル発生から対応までのワークフロー

① トラブル発生
② ごまかす、または代替策を指示
③ 原因の究明
④ 解決
⑤ 元の状態へ戻す

 

① トラブル発生
有線マイクやビュアーなど、たまにしか使わないマイクが最もトラブルが起こりやすい。そのためマイクを使う前は必ずマイクチェック(連絡にマイクへ声を入れてもらってミキサーの画面上にバーが出るか確認)をしましょう。この時点でトラブルが起きているなら落ち着いて予備マイクに変えよう。トラブルはお客さんに見えていないところで気づけるのがベスト。
とはいえ盛大にトラブルが起こることが大半、そんなときはごまかす。

 

② ごまかす、または代替策を指示
舞台にいるMCマイクから異音、ハウリング、音が出ないなど様々なケースが考えられるが、トラブルが起きた瞬間にそれがごまかせられるレベルなのかを反射的に判断し、プロに状況を伝える。例えば「PJからミキサーに音が来ないので次の映像ちょっと待って下さい。連絡は配線確認してください」など。経験がものを言うのでたくさんトラブル練習してください。しかし軽いハウリングならゲインを少し狭めるなど、俺達が見たらトラブルだとわかっても素人のお客さんにばれないトラブルならドヤ顔で乗り切っていい。
すぐには直せないと判断したら即切って予備マイクに変える指示を出そう。ためらわずに即切っていい。ごまかせられるかわからなければ即切ろう。この切った時のごまかし方はマイク変えてる間に相方のMCに「マイクが不調みたいですね」と落ち着いて言ってもらうなど。
このごまかせるか無理かの判断を一瞬でできるようになろう。

 

③ 原因の究明
何よりもまずどこが不調なのかを特定すること。マイク?受信機?ケーブル?ミキサー?
何が生きてて何が死んでるかを特定しよう。例えば音が出ないときまずミキサーの画面を見て、バーが振れてるならマイクシステムは生きていてミキサー側の問題、振れていないならマイクシステム側の問題、ケーブルが繋がっているか、チャンネルは変わっていないかなどを連絡に見てもらうため指示をだす、など。

 

④ 解決
原因を見つけたら落ち着いて対処しよう。これは原因がわかれば解決できる知識を持っている前提なので、わからないということがないように毎回リハで覚えていこう。

 

⑤ 元の状態に戻す
直ったら連絡を呼んで戻してもらおう。変えるタイミングは暗転してからがベスト。お客さんの見えていないところで変えよう。

 

解決できない場合

本番なら死!!!!!!!!(プレッシャーをかける)そうならないためにトラブル練習をたくさんしよう
代替策でそのままうまくいってるならそのままいこう、諦めよう。もしリハならもう1回最初から設定し直せば直ることもある、それでもわからなければ故障だよもう、先輩をよんだりしよう

 

トラブルまとめ

① トラブル起きたらごまかす!!!または即変える!!!!!
② どの箇所が不調なのかすぐ特定する!!!!
これだけ覚えとけばオッケー!

 

とはいえトラブルは起こって当たり前という考え方はまずいです、トラブルが起こらないように前もって防いでおこう。

 

最後にマイクの説明書にあるトラブルシューティングです!ご査収ください。
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