夜の校舎 第3話 ～みんな おかーさん～
| 話者 | セリフ | 備考 |
|---|---|---|
| - | 学園の食堂で お腹を空かせた ファーファさんと出会った わたしたちは…… | メアリーの回想 |
| エリカさんの提案で キャリーさんに夜食を 作ってもらうことになったのです。 | ||
| キャリー | まったく……。 | |
| ちゃんと 言ってくれたら 夜食くらい 作ってあげるのに。 | ||
| ファーファ | ごめんなさい……。 ファーファ はんせい。 | |
| キャリー | 反省できればいいの。 それじゃ 美味しい夜食を 作ってあげるわ。 | |
| エリカ | こんな時間に すみません。 キャリーさん。 | |
| キャリー | いいのよ ファーファちゃんに 料理を作るのは 特別枠なんだから。 | |
| だって ファーファちゃんが ご飯を食べる姿は 本当に可愛いんだもの♥ | ||
| キャリー | それじゃ みんな待ってて。 美味しい料理を 作ってくるわ。 | |
| メアリー | あの エリカさん。 | |
| エリカ | はい なんでしょう？ | |
| メアリー | ちょっと気になってる ことがあるんですけど……。 | |
| エリカ | 気になってること？ | |
| メアリー | ……勝手に食堂の食材を 使ってしまっていいんでしょうか……？ | |
| これって 結局 盗み食いなんじゃ……。 | ||
| エリカ | ああ そのことですね……。 | |
| 以前 度々こういうことがあったので あらかじめ 食材を融通してもらってるんです。 | ||
| 残りものを 食堂のおばさんが とり分けて くれていて……。 | ||
| あ……皆さんには このことは 内緒にしておいてくださいね。 | ||
| メアリー | 確かに…… 大きな声じゃ 言えませんね。 | |
| - | キャリーさん曰く 今日はご飯が たくさん余っていたらしく…… | メアリーの回想 |
| わたしたちは じぱんぐで 有名な夜食メニュー お茶漬けを。 | ||
| お腹が空いていた ファーファさんは 大好物の オムライスを 作ってもらったのでした。 | ||
| キャリー | 片付け 終わったわよ。 | |
| ファーファちゃん オムライスの味はどうだった？ | ||
| ファーファ | キャリーの おむらいす おいしかった！ | |
| キャリー | それは よかったわ♥ | |
| でも…… | ||
| 服に ケチャップがついてるわよ。 | ||
| ファーファ | ……あう…………。 ちょっと こぼした……。 | |
| キャリー | うふふっ 仕方ないわね。 綺麗に洗濯してあげるわ。 | |
| お風呂に入る前に わたしのところに持って来なさい。 | ||
| なんなら 一緒にお風呂でもいいわよ？ | ||
| クラリス | キャ～リ～ぃ？ | |
| キャリー | クラリス!? | |
| わかってる わかってる。 冗談よ 冗談。 | ||
| メアリー | うふふ…… なんだか こういうのって いいですよね。 | |
| エリカ | ほんとね。 | |
| メアリー | でも こうして見ていると…… | |
| キャリーさんって ファーファさんの お母さんみたいです。 | ||
| キャリー | お母さん……っ？ | |
| メアリー | あ すいません！ わたし ヘンなことを言って……。 | |
| キャリー | ううん そんなことないわ。 | |
| むしろ ファーファちゃんのお母さん役が ちゃんと 出来ていたらいいんだけど。 | ||
| クラリス | それは 心配することはないわ。 | |
| ちょっとアレなところは あるけれど 出来ていると思うわよ。 | ||
| そうよね ファーファちゃん？ | ||
| ファーファ | うん！ ファーファ キャリー だいすき！ | |
| キャリー ファーファの おかーさん！ | ||
| キャリー | ほんとっ？ うれしい！ | |
| ファーファ | うん！ | |
| エリカも クラリスも メアリーも……。 | ||
| みんな ファーファのおかーさん！ | ||
| キャリー | ……ああ そういうこと。 | |
| みんなっていうのは ちょっと残念だけど…… やっぱり 嬉しいわ。 | ||
| クラリス | ええ。ファーファちゃんに そんなこと言われたら…… | |
| もっと お母さんらしくしなきゃって 思ってしまうわね～。 | ||
| エリカ | では さっそく エリカお母さんからも 一言いいですか？ | |
| ずいぶんと遅くなりましたし そろそろ寮に戻りましょう。 | ||
| - | こうして わたしたちは 寮に戻ったのですが…… | メアリーの回想 |
| わたしには ほんの ひとつだけ 気がかりなことが ありました。 | ||
| わたしたちが 食堂を出る直前 奥で 物音がしたんです。 | ||
| ……まさか 幽霊？ | ||
| いいえ きっと 気のせいなのでしょう。 | ||
| ……そう 思うことにします……。 | ||
| ジズ | うー まさか食堂に あいつらが来やがるとはな。 | |
| しかも 旨そうなもん食いやがって……。 | ||
| どうせなら 出て行って…… | ||
| オレ様にもよこせー！ | ||
| ……って やりたかったくらいだぜ！ | ||
| まあ 悪戯を 仕掛けにきたのがバレちまったら まずいから 出るわけにはいかなかったんだけどな。 | ||
| ってことで こっちの砂糖を塩を入れ替えて……。 | ||
| モニカ | ……ジズ・グラヴァー……。 | |
| ジズ | げっ なんで モニカがここに！ | |
| モニカ | 見回りです。 悪戯をする生徒が いないとも限らないので。 | |
| ……ということで わかっていますね？ | ||
| ジズ | ……ええと 何がだ？ | |
| モニカ | 決まっているでしょう……。 | |
| ……指導ですっ！ | ||