操作系統

Last-modified: 2024-08-02 (金) 14:59:38

操作系統

RPG MAKER WITHでは、多くの操作系統に対応している。
コントローラー、タッチパッド、マウス、キーボードすべてが使用可能な操作系統となっている。

また、BlueTooth機器を直接Switchに認識させる事は出来ない。
SwitchはBlueToothに対応させるための機械自体は内蔵されてはいるものの
OS側でJoy-Conと音声出力機器にしか対応出来ないようになっているのだ。
従って、Joy-Con以外のコントローラーに加え、マウス、キーボードもUSBを通じてしか接続できないことに注意しよう。
無線端末を選びたい時は、専用受信機となるUSBが搭載されたモデルを選ぶようにしよう。

Switchの機種や画面モードによっては使えなくなるものもあるので注意が必要である。
以下に表に纏めよう。ただ、編者は通常のSwitch本体しか所有しておらず、有機ELモデルとLiteについては検索結果をアテにしている点に注意。

Nintendo Switch*1Nintendo Switch LITE
テーブルモード
携帯モード
TVモード携帯モードのみ
Joy-Con
外部コントローラ
タッチスクリーン×
マウス
キーボード

〇…使用可能
×…使用不可
△…操作端末以外に、任天堂純正ではないサードパーティー製のSwitchドックまたはUSB接続用機器が必要。

上の表で△の判定が出されている機器については、基本的には接続できないものだが
サードパーティー製のドックやUSBハブアダプターなどを使って接続する事が可能。
元からType-C規格のコントローラ・マウス・キーボードなら直接接続も可能かもしれないが、そこまでは試していない。

△判定の状況で機器を接続する際、可能な限り安全性・信頼性の高い製品を使いたいところ。
任天堂のライセンス商品であれば品質と信頼性を担保されている筈なので可能な限りそういう商品を選びたい。
テーブル・携帯・Liteで使う場合ならこうした製品になるだろうか。(クリックでamazonのリンクに飛ぶ)
SwitchUSB.jpg
他にも種類はあるものの、ライセンス商品に限るとバリエーションはかなり限られている。
ご自分で気に入った製品を探してみてほしい。

以降はそれぞれの端末の特徴や出来る事、利点や欠点を記す。

コントローラー(Joy-Con、USB接続コントローラー)

特徴操作の基本。多様なショートカットを扱える。
出来る事すべて
出来ない事なし

コントローラーによる操作は(故障していなければ)全てのSwitch端末で、どんな状態でも使える
WITHの全ての操作に対応した最も汎用性が高い操作形態である。
本wikiでの説明も、基本的にはコントローラーのみの操作を前提として紹介している。(たまに他の端末を薦める事はある。)

欠点は、文章入力が遅いこと。文章入力の行えないマウスはともかく
素早くタッチできるタッチスクリーンや、元々文章入力が本業のキーボードには及ぶべくもない。

ちなみにジャイロは使わないので、外部接続コントローラーの購入を考えている場合は
他に遊びたい作品にもよるが、WITHで要求されることはないので非搭載のものを選んでもよい。

コントローラーは特にZLボタンとの組み合わせ操作が強力で、コピー&ペーストや削除を繰り返す際にはその強みを発揮しやすい。

ボタン操作一覧

具体的にコントローラーで出来るボタン操作について記そう。
ボタン条件分岐の列では、イベントコマンド「条件分岐」でボタンを押したかどうかの確認が可能なボタンを示す。

つくるあそぶ文章入力ボタン
条件分岐
Lスティック
十字ボタン
選択項目の移動対応
(上下左右)
Aボタン選択箇所の決定、実行選択箇所の決定、実行
長押しでイベント/戦闘の早送り
選択項目の決定
文章入力、変換確定
対応
Bボタンキャンセル・1つ前に戻る
マップ編集ではタイル消去
キャンセル・1つ前に戻る文字1文字消去対応
Xボタン画面下のXボタンメニュー移行*2メニュー呼び出しやめる対応
Yボタンマップ編集でパレット呼び出し
イベント配置画面でイベント選択呼出
数値指定中、キーボード入力移行
空白入力対応
Lボタン一部画面で左側の項目を選択
マップ編集画面でタイル切替
装備/スキル/ステータス画面で
番号が1つ前のアクターを選択
カーソルを左に移動
変換候補の左に移動
対応
Rボタン一部画面で右側の項目を選択
マップ編集画面でモード切替
装備/スキル/ステータス画面で
番号が1つ後のアクターを選択
カーソルを右に移動
変換候補の右に移動
対応
ZLボタンサブメニュー呼び出し変換候補で前ページに移動非対応
ZRボタン変換候補で次ページに移動非対応
+ボタン+ボタンメニュー呼び出し
(テストプレイ系)
終了メニュー表示
(タイトルやエディタに戻る等)
入力確定、OKボタン非対応
-ボタン-ボタンメニュー呼び出し
(セーブ/メモリ確認/終了など全体系)
変換なし確定、OKボタン非対応
Rスティックマップ、一覧、画像素材のスクロール非対応
Lスティック押込選択項目の簡易ヘルプ小文字・大文字切替非対応
Rスティック押込マップエディタのみオートタイル編集切替非対応

ZLのサブメニュー

ここではコンテキストメニューの紹介は省略し、ショートカットメニューとその他メニューについて紹介する。
ZLボタンを押したまま、下記に紹介するボタンを入力すると
ZLボタンで出せるサブメニューで行える命令を瞬時に実行できる。
円滑な制作に便利なので、是非慣れよう。

操作実行内容
ZL+Aボタンコピー/切り取りした内容を貼り付け
ZL+Bボタン選択項目の削除
ZL+Xボタン選択項目のコピー
ZL+Yボタン選択項目の切り取り
ZL+ZRボタン描画ツールの切り替え。マップエディタ(マップ編集モード)でのみ有効。
ZL+Lボタンやり直す(1つ戻した状態から1つ進める。)マップエディタでのみ有効。
ZL+Rボタン元に戻す(1つ前の状態に戻す。)マップエディタでのみ有効。
ZL+→1つ上のレイヤーに移動。マップエディタ(マップ編集モード)でのみ有効。
ZL+←1つ下のレイヤーに移動。マップエディタ(マップ編集モード)でのみ有効。
ZL+↑拡大する。マップエディタでのみ有効。
ZL+↓縮小する。マップエディタでのみ有効。
ZL+Rスティックをに倒すイベントエディタ(編集画面)に移動
この時編集するのは最後に編集したイベント。
イベントがないマップでは移動しない。
ZL+Rスティックをに倒すマップリストに移動
ZL+Rスティックをに倒すデータベースエディタに移動
ZL+Rスティックを押し込むマップエディタに移動

意外な機能と、便利な操作テクニック

ボタン操作では通常分かりにくい、以外な機能も揃っているので紹介しよう。
まずは意外な機能から。

  • エディタでAボタン長押しで Xボタンメニューの「OK」
    Aボタンを長押しすると、編集内容を確定できる機能。
    ただし、正直Aボタンを長押しするよりX→Aとボタンを入力したほうが素早く決定出来るので
    あまり出番はないかも。
    XボタンメニューにAとBが書かれているのはこのため。
  • エディタでBボタン長押しで Xボタンメニューの「キャンセル」
    上のAボタンの内容とほぼ同じ。
  • ゲーム画面でAボタン長押し中はいろんな早送りが可能
    Aボタンをずっと長押しにしていれば
    イベントの文章表示が素早く進み、選択肢もすぐに入力される。
    文章スクロール表示やエンドロールも早送り可能にしてあれば、2倍速で流す事も可能。
    また、戦闘中のメッセージ表示も素早く進む。
    特にテストプレイ中は便利。
    選択肢で間違えてしまうのが煩わしい場合は、選択肢のデフォルト位置を「なし」に変更しておこう。
  • 画像・音素材フォルダは→ボタンで開ける。
    →ボタンでフォルダを開くことが出来るが、閉じる専用のボタンはない。
    Aボタンでもできる作業であり、さほど特別な意味はない。

次に便利な操作テクニックについて。

  • 大量削除を行う場合は、削除より切り取りが速い
    特にイベント編集で顕著なのが、大量削除。イベントコマンドの是正のために一気に削除したい場合は多い筈。
    普通に1つ1つZL+Bで削除したくても「コマンドを削除してよいですか?」など
    いちいち確認メッセージが出るので煩わしく感じる事も多々あるだろう。
    そういう場合、ZLメニューに表示される「複数行選択」→「削除」や「全選択」→「削除」という手もあるが
    手癖で行えてしまうのがZL+Yの「切り取り」操作である。
    切り取り操作は一時的にコピーした項目に移動するためか、確認メッセージが入らない。
    また、連打することで次々に削除してしまえるので、リズミカルにイベントコマンドの削除が出来て便利だ。

但し、削除の確認メッセージが出ない分ミスの危険は高まる。沢山消すときは慎重に。
-ボタンメニューでセーブをするのも一つの手段だ。

他にも良い機能やテクニックがあったら追記したり、コメントに書いたりなどして欲しい。

タッチスクリーン、マウス

特徴素早いスクロールが可能。文章入力が速い(タッチスクリーンのみ)。
出来る事画面に表示された機能のタッチ(クリック)、ゲームプレイ
出来ない事文章入力(マウスのみ)

タッチスクリーンとマウスで出来る事に差はあるものの、殆ど同じであるため一緒に解説する。
なお、マウスと同じように使えるトラックボールや、一部のペンタブもマウスに含まれるものと考えてよい。

タッチスクリーンおよびマウスは画面の要素を直接クリックする。
コントローラーの操作ではボタンを2~3回押さないと選べない場所でもタッチスクリーンおよびマウスでなら即座に押せるのが大きな利点となる。
コントローラーと組み合わせて苦手を補い合う操作に適しているが、基本的にはコントローラーのほうが何かと便利で有利となっており
タッチスクリーンとマウスは補助的なツールといった趣が強い。

タッチスクリーンおよびマウスの強みは特にスクロールで現れやすい。
コントローラーでは右スティックを倒してスクロールが出来るが、最大速度も少々遅く感じるのだ。
タッチスクリーンおよびマウスでなら、スクロールは高速で可能だし、狙った場所にすぐに到達できる。プレビュー画面も動かしやすい。

なお、イベント内容の設定画面ではイマイチ使いにくい。
イベント命令を直接タッチ/クリックしてもその場所を選ぶ以外になにもしてくれず
編集や新規追加する場合はカーソルの左に表示されるハンマーをタッチ/クリックする必要があるのだ。
この操作には煩わしさを感じさせ、スクロールする以外はコントローラーでやったほうが速くなりがち。

タッチスクリーンのみの特徴

タッチスクリーンはマウスと違い直接画面をタップするため、カーソルを使わない。
また、文章入力画面で使えることも強み。文章入力はコントローラーよりも早く入力が出来る事が多いが
打ち間違いが発生しやすい事に注意。それでもキーボードを接続しない場合は文章入力の主力と足り得る存在と言えるだろう。

ゲームプレイ中、オプションで「タッチUI」をOFFにするとメニューにアクセスするためのボタンが消滅し
タッチスクリーンではメニューにアクセスできなくなる。(マウスでは右クリックでアクセスできる)

ちなみにタッチスクリーンの場合、指で直接タッチすると
画面を汚してしまいやすいので、可能ならタッチペンを準備しよう。

マウスのみの特徴

マウスでは文章入力が不可能。代わりに右クリックとホイールを扱う事が出来る。
また、マウスからの入力が確認されると画面上にカーソルが出現する。カーソルが邪魔な場合は他種形態の操作をすると消える。
読み込み画面中はカーソルは消えるが、読み込みが完了されると表示される。

左クリックは当然、Aボタン対応。
右クリックでは、つくる画面ではコントローラーでいうZLボタンに対応。ゲームプレイ中はメニューを開いたり、キャンセルが可能。
ホイールはつくる画面でのスクロールのみに対応しているようだ。おそらく、ゲームプレイ時には作用しない。
また、ホイールクリックには特に機能は割り当てられていないようだ。

キーボード

特徴文章入力がとても速く便利だが、それ以外のことは出来ない。
出来る事文章入力
出来ない事文章入力以外のすべて

キーボードで出来ることは文章入力、それが全てである。
他のどんな場面でどんなキーを入力しても反応することはない。

最初にキーボードを接続した時は、まず配列の確認をしよう。
Switchの設定画面で 本体>USBキーボードで配列の変更が可能だ。
本wikiを参照している皆様であれば、日本語配列のキーボードとして扱う事だろう。
なお、かな入力は非対応であることは留意されたし。

文章入力は当然スピードも正確さも他の追従を許さない強みを持っているが、弱点も存在する。
Switch由来の文章入力における変換機能との相性が悪いことだ。
文字を入力した後、変換せずに区切りを入れたい時が特に厄介で
Escや半角全角キー、またはかな入力キーを押すまで変換候補が出現し続ける。
そう言われてもあまりピンと来ないかもしれないが、一度これらの方法で変換を区切る以外に変換に区切りをつける方法がない他
半角全角やかな入力を押すのは、結局2度手間になることが多くて不便なのだ。
Escを押せばいいじゃないかと思われるだろうがこちらも問題がある。
Escキーは文章入力をキャンセルするキーとなっている点だ。誤爆するとそれまでの入力が全てパーになる。
これはキーボードで入力しているとかなり響く仕様で、長い文章や制御文字をフル活用した文章を入力した後だと大きくモチベーションが削がれてしまう。
それを防ぐためにEscキーはなるべく押さないようにしたり、OKボタンを押して入力内容を逐一保存するようにするなどの対策はしっかり採るべき。

意外と非対応キーが多い事も懸念点だ。下記に記す。

非対応キー
Insert(Ins),Home,End,PageUp(Pgup).Pagedown(Pgdn),PrintScreen(PrtSc),ScrollLock(ScrLk),Pause,Ctrl,Shift,Windows,ファンクションキー
Delete(Del)、NumLock(NumLK,Num)には対応している。

キーボードとコントローラーの合わせ技!高速カーソル操作&高速文章削除(一部コントローラー単騎でも使用可能)

RPG MAKERをやっていると文章の頭だけを編集したい場合や、大幅な改定を余儀なくされる事は多々あるだろう。
キーボード接続ならばそんなときに便利な技がある。
高速カーソル操作や高速文章削除である。

  1. 高速カーソル操作
    2倍速でカーソルを操作する技。入力方法は簡単で、コントローラーのLボタンまたはRボタンを押しながら
    同じ方向のキーボードの←ボタンまたは→ボタンを押す事である。
    この方法を使えば、2つのカーソル操作が同時に入力されることで2倍速でカーソル移動が出来るのだ。
    便利なので是非覚えておきたい。
  2. 高速文章削除
    2~3倍速で文字を消す技。この技はコントローラー単騎でも2倍速で文章削除が出来る。
    コントローラー単騎の場合は、文章入力画面の<×](文字を消すボタン)に合わせて
    AボタンとBボタンを同時押しすることで、Bボタンの文章消去機能とAボタンで入力した文字消去によって2倍速で文章消去が可能。
    更に、A+Bボタンの同時押しに加えてキーボードのBackSpaseボタンを押すことで3倍速で文章を消す事が可能。
    特にA+B同時押しはコントローラー単騎で手軽に出来る技なので、覚えておいて損はないだろう。

コメント欄


*1 通常のモデルに加え、有機ELモデルも含む。
*2 編集画面で編集内容の確定(OK)、取り消し(キャンセル)が可能。
またマップイベント・バトルイベント編集画面ではOK・キャンセルの他にイベントページの追加・コピー・貼り付け・削除・白紙化が可能。
マップ編集画面・イベント配置画面では更にいろんな機能が利用可能。