概要
必殺技の概念が生まれたロマサガ1から多くのタイトルで登場。
硬い亀の甲羅をも叩き割るという名前のイメージから、敵の防御力を下げる効果と棍棒技トップクラスの威力を併せ持つ。
だがSaGaシリーズでは他のゲームと比べ、亀の甲羅を背負ったモンスターこそ多いが思ったよりも意外に純粋な亀の形をしたモンスターは見かけない。主にGB時代の作品に集中して出るぐらいで、亀のモンスターとこの必殺技の共演は中々叶わない。
実はそのGB時代のサガ1に登場した【かめごうら】への対抗策という発想で作った技*1。
RS1
標的の身体において、フレイルの力が一番有効に作用する場所を見極めてその部分を殴打する技。
腕力を鍛えても力学的な知識がないと効果を発揮しない。
強力だが追加効果に重きを置いているためか、【貫通】特性は持たない。
RS2
身につけている防具や外皮の一番脆い所を集中攻撃して防御を破壊する。
ジャンプして棍棒を振り下ろすと敵を包むように黒いフィールドが広がり電撃が迸って収縮する。
棍棒の存在意義の一つで、【防御】を半減させる貴重な技。
更に、攻撃が当たりさえすれば確実に追加効果を発生させる珍しいタイプである。
敵の物理防御はそれぞれせいぜい10とか高くて20~30程度で、128のタイプは無効化される。
具体的にどれくらいダメージが増えるかは計算機を回したほうが早いが、大体10とか20%弱ほどは増える感じか。
武器技主体の時には用意して損はない。ちなみに【体術技】はほとんど防御の影響を受けないため効果が薄い。
派生ルートはなかなか意地悪な隠され方をしている。【ダブルヒット】片手に頑張ろう。
見切ること自体は可能だが、使用する敵が存在しないためパーティアタックを用いる必要があり、
また見切っても「【混乱】・【魅了】・【ターゲット強制変更】状態の味方が使用した時の予防」以外に使い道は無い。
なお、オリジナル版ではエフェクトの色が変わる場合がある。法則はアバロン宮殿の「人生色々」参照。
RS2R
棍棒を掲げると敵が亀の甲羅を象った緑色の半球形に包まれ、使用者が飛び上がって棍棒を叩きつけることで半球形と共にかち割り、最後は赤く染まった半球形を蹴ってその反動で離脱するという、RS3以降の演出に近くなった。
新たに【削岩撃】からの派生ルートが追加。少しでも早く閃きたい時に使えるかもしれない。
【防御力】減少量が固定値となった。
一見すると5下がったからなんだ?と思うかもしれないが、敵の防御力は全員5で固定されているらしく、
詳しくは省くが ダメージ/(防御力+15) という計算の、割る部分が20から15になるためダメージは1.33倍となる。
効果量は新登場の【デブリスフロー】と並んで最大値タイ。主な差別化要因としては対象範囲と武器枠と術法属性のどちらを使うかという事。
地・冥地相への変化を起こさないこと、消費BPがこちらの方が小さいことは、長期戦を避けられない高難易度ボス戦では利点となる。
【サラマンダー】を仲間にしたい場合はこちら一択となる。
原作と違い、デバフ持続時間が3ターン(行動3回分)に設定されたことで、割とすぐ効果が切れてしまうようになった。特に行動回数の多いボスだとあっという間に効果が切れる。
こまめにかめごうら割りを入れた結果総ダメージが低下しては本末転倒なので、連携前などの要所に入れたり、【エクステンション】で効果時間を延長(行動5回分)したりするなど対策したいところ。
もっとも今作は棍棒で実用的な火力を出せる環境下なので、実質クリア後限定の【ウォータームーン】が使えるようになるまでは、純粋な高火力技としてこれを連発する事態もあり得る。
注意点としては、物理と術の複合技で術属性の弱点を突いている場合、物理防御を下げても術属性のダメージが優先されるためダメージは伸びない。
この場合でも【クリティカル】や【連携】であればダメージは伸びる。
RS3
亀の甲羅を思わせる半球形もろとも敵を打ち抜き、護りを破壊して防御力を下げてしまう。
派生については前作のダブルヒット→これを思わせる、限られたルートになっている。
今作とMSでは【亀】種族特効。唯一【玄竜】に刺さる。
ただ対象は素の防御力が低く、高HPと盾防御で耐えてくるタイプなので【エアロビート】の割合ダメージの方が効くかも。
SF2
強力な振り下ろしが命中した後、円形のエフェクトが広がり、内側から徐々にひびが入って砕ける。
本作の杖技らしくお星さまの表現が多くてファンシー。
歴代と同じく強力な一撃と共に【Defence】を大きく下げる、本作の杖技筆頭。
敵の防御力が全体的に高く、術法で上げられる機会もあるのでDefenceDownの恩恵は非常に大きい。
Defence-30とはざっくり言ってしまえば以降の与ダメージがおよそ1.3倍になるということ。
また、相手にDefenceUpで上書きをされない限り永続というのも強力。
防御力を下げる手段は他には【石】やそれに類する固有術しかなく、効果量もかめごうら割りの半分しかないため実用性においては事実上これ一択。
最後の最後まで強敵を相手する際は必ず採用されると言ってもいい。
デュエルでは【ためる】からコマンドが始まるため【合成バグ】の対象になっている。
【ウィル】は恩恵を受けやすく、【ウィルの旅立ち】の【ハンの廃墟】で容易に合成できる*4。
主人公の一人の得意武器としての抜擢を含め、今作の杖優遇という評価を押し上げている要素の一つ。
基本的には常にパーティの誰かに杖を持たせておきたいところ。
幸いどの時代でも杖得意のキャラがいることが多く、時代に応じて性能の高い杖が順次登場するため困ることは少ないだろう。
PS1版では不具合によりDefenceが全属性に対応していたためこの技一つで術も与ダメージを上げることができた。
リマスター版では修正され、Defenceは物理属性のみとなった。
【Magic】は当時から一緒に4連携を支えることも多かった【活殺獣閃衝】に任せよう。
なお、シールド防御不可の特性もあるが、本作で該当するモンスターは【ハウスキーパー】のみ。
これ目的で使うことはないだろう。
US
力を集中させた打撃を敵に浴びせ、その後光と爆音が発生する。
MS
対象を亀の甲羅に見立てて2連打で牽制し、本命の3段目で甲羅のイメージごと木っ端微塵に叩き割る。
旧作でダブルヒットが派生元に設定されていたのを知っているとニヤリとするかもしれない。
【亀】特効は刺さる相手こそ少ないが、【玄竜】相手によく効くのは大きい。
SSG
飛び上がった後、亀の甲羅のイメージごと相手を一打でたたき割る。
RS3版とMS版を組み合わせたような演出に落ち着いた。
IS
RSU
練達時