動物看護師(資格名)とは
動物看護師は、動物病院で獣医師をサポートする仕事です。動物看護士、アニマル・ヘルス・テクニシャン(AHT)、ベテリナリー・テクニシャン(VT)などの呼び方があります。
しかし、ペットと人の関係の変化、ペットの高齢化、獣医療の高度化により、専門知識を持った動物看護士の需要が高まっている今、単なるサポートだけではなく、その仕事内容も多岐にわたっています。
また、動物病院においての動物看護士は、ペットと飼い主、獣医師の間に立ち、それぞれの気持ちや指示や情報を、正確に伝える役割も担っています。
10数年前までは動物病院に直接就職をし、働きながら学んでいましたが、このような変化の中で、現在は専門の学校で学んでから就職することが一般的です。
人間に医療行為を施す「看護師」とは異なり、動物看護師は国家資格ではありません。動物医療についての国家資格は、現在のところ獣医師のみとなっています。現状では公的資格も存在しておらず、動物看護師の資格を持っていなくても、動物看護の仕事をすることは可能です。しかし、いままさに動物看護業界では新しい動きが起こっており、将来的には誰でも動物看護師になれるという形は変わっていくものと考えられます。これまで、動物看護師の資格は民間の動物看護団体が独自に運営していました。複数の団体がそれぞれ異なる内容の試験を行っていたため、それぞれ求められる知識はバラバラだったのです。
しかし、動物看護師は本来、知識と技術が求められる専門性の高い仕事。「このままでは動物看護師の資格の価値を向上させることはできない」という反省が業界に広まりました。
そして、これまで独自の資格認定をしてきた団体が、2011年に動物看護師統一認定機構を発足させたのです。
そして2012年には、初めての認定動物看護師試験が実施されました。2015年3月末までは新試験の移行期間となっていますが、これから動物看護師の資格は、統一認定機構が実施する統一認定試験に一本化されます。
受験資格条件
- 動物看護に関する課程を有する専門校・専修学校・短期大学・大学の既卒者
もしくは卒業見込み者。 - 動物看護師として3年以上(2013年4月1日時点)の勤務経験のある者。
- 上記資格に相当する経歴を有するものであると機構が認めた者。
科目免除条件
以下の民間団体資格の有資格者は、動物看護師としての活動・学術実績および講習実績を書類審査により行い、合格と認定された者は、「認定動物看護師」と認定されます。
活動・学術実績および講習実績となり、200ポイントを取得した者が合格となります。
(活動・学術実績;120ポイント、講習実績:講習時間30分=4ポイント)
- 日本小動物獣医師会認定
- 日本動物病院福祉協会認定
- 全日本獣医師協同組合認定
- 日本動物衛生看護師協会認定
- 日本動物看護学会認定
- その他、機構に認められた動物看護師資格
学歴・実務経験
動物看護関連専門校・専修学校・短期大学・大学の既卒者(卒業見込み)、もしくは動物看護師として3年以上の勤務経験のある者
資格の取り方
合格率 72.2%
難易度の目安 ★★
勉強期間の目安 3年
試験内容
一般問題(五肢択一:80問/90分)
実地問題(五肢択一:20問/40分)
- 基礎動物看護学Ⅰ
- 解剖学・生理学
- 病理学(基本病変)
- 薬理学
- 動物遺伝学
- 動物行動学
- 放射線学
- 免疫学
- 微生物学
- 寄生虫病学
- 公衆衛生学
- 毒性学
- 繁殖学
- 野生動物学
- 基礎動物看護学Ⅱ
- 動物看護の基本概念・職業倫理
- 動物福祉・関係法規
- 動物看護の展開
- 共通の基本看護技術
- 診療に伴う動物看護技術
- 応用動物看護学Ⅰ
- 受付業務
- 外来診療看護業務
- 入院診療看護業務
- 周術期看護関連業務
- 環境整備看護業務
- 動物栄養学
- 救命救急時の動物看護
- 終末期動物患者の看護
- 予防動物看護、
- 対象動物別の看護
- パピー(子犬子猫)の看護
- シニア(老犬老猫)の看護
- 応用動物看護学Ⅱ
- 内科系疾患
- 心・脈管疾患
- 内分泌・栄養・代謝疾患
- 泌尿器疾患、
- アレルギー・免疫疾患
- 呼吸器疾患
- 脳・神経疾患
- 運動器(筋骨格系)疾患
- 歯・口腔疾患
- 皮膚疾患
- 生殖器疾患
- 眼科疾患
- 耳鼻咽喉疾患
受験地
- マークシート:札幌、仙台、新潟、東京、神奈川、
- CBT:札幌、仙台、東京、相模原、名古屋、大阪、高松、福岡、那覇
金額
- 受験料10800円
- 願書請求料10080円
- 認定申請料10560円
受験日程
- マークシート:2月中旬頃
- CBT(3月):3月下旬頃
- CBT(6月):6月下旬頃
QandA
Q.動物看護士の仕事内容はどのようなものですか?
A.ほとんどの場合、「受付・雑用・獣医補佐・レセプト・薬の処方」を、すべて動物看護師が行っています (物にも保険はありますし、人間のものほど詳しくはありませんが、レセプト作成はあります)
受験生の声
私が受験した回は「CBT方式」といい、紙の問題と答案用紙やマークシートではなくコンピューター上で問題が表示され回答する形式です。
MicrosoftのOffice specialistを受けたときは当然コンピューター上での試験でしたが、今は他の分野の試験もこういう形式になってきているようです。
「動物看護師にそこまで求めるのか?」とギョッとするようなレベルのものまであり、以前はあったと思われる専門知識がなくても常識的に解けるようなサービス問題はごくわずかです。
