幼稚園教諭免許状とは
こどもたちと接することが好きな人に根強い人気を誇る幼稚園教諭。この職業に就くために必要になるのが幼稚園教諭免許状です。文部科学省所轄の国家資格で、「教育職員免許法」に基づき短大・大学等の課程で所定の単位を習得、卒業後各都道府県教育委員会に申請し免許状が授与されます。免許状には、短大・専門学校卒業時などに取得できる二種免許状、4年制大学卒業時に取得できる一種免許状、大学院修士課程修了時に取得できる専修免許状の3種類があります。
また、保育士として一定の在職経験を有する者が幼稚園教諭免許状を取得する方策として、「幼稚園教員資格認定試験」も実施されております。この認定試験に合格した者は、都道府県教育委員会に申請すると、幼稚園教諭の二種免許状が授与されます。
受験資格条件
35歳未満で以下のいずれかの条件の者。
●1種免許状
1.4年制大学で所定教科6単位以上、教職35単位以上の専門科目を修得して卒業者。
2.2種免許取得後、教員経験5年以上で認定講習45単位修得し教員試験に合格した者
●2種免許状
1.短大で所定教科4単位以上、教職27単位以上修得した者。
2.臨時免許取得後、教員経験6年以上で認定講習45単位修得し教員試験合格者
●専修免許状
1.年制大学で1種免許状有資格者の者。もしくは、大学院修士課程で所定教科34単位
以上の専門科目を修得した者。
2.1種免許取得後、教員経験3年以上で認定講習15単位修得し教員試験合格者
科目免除条件
幼稚園教諭免許所有者は、免除申請をすることにより、「発達心理学」、「教育原理」、「実技試験」が受験免除となります。
また、平成22年の試験より、上記以外の残りの科目についても、指定保育士養成施設において科目履修等により筆記試験科目に対応する教科目を修得した場合、筆記試験科目が免除されることになりました。なお、修得した教科目が、筆記試験科目に対応するかどうかは、卒業した(教科目を修得した)学校に確認してください。
※ 児童福祉法施行規則第6条の2第1項第3号の指定保育士養成施設の修業教科目及び単位並びに履修方法(平成13年5月23日厚生労働省告示第198号)に定める必修科目
免除申請には、指定保育士養成施設が発行する「幼稚園教諭免許所有者保育士試験免除科目専修証明書」の提出が必要です。(平成21年10月9日雇児発1009第2号 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知による)
詳細は社団法人 全国保育士養成協議会をご覧ください。
http://hoyokyo.or.jp/exam/guidance/k_license.php
年齢
35歳未満
実務経験
保育士として3年以上の正規職員としての実務経験がある場合は、教員資格認定試験により二種免許の取得が可能である
学歴
•基本的には、幼稚園教諭免許状取得の出来る教職課程がある大学や短期大学等で必要単位(59単位)を修得し卒業する。
それ以外の養成課程の無い学校を卒業した人については、卒業時に授与された学位を基礎資格とし、免許状取得に必要な最小限の単位数を修得する方法もある。例えば、短期大学の工科系卒業といった幼稚園教諭養成課程とは全く関係のない人でも、高校卒業よりも比較的少ない単位で二種免許の取得ができるというものである。現在では、玉川大学・明星大学・創価大学・佛教大学・大阪芸術大学短期大学部の各通信教育部で学歴を基礎資格に免許状取得に必要な単位数だけをとるという課程がある。創価大学については、大学中退者であっても2年以上の在学で卒業所要単位として62単位以上修得していれば二種免許状取得課程(免許コース)に入学して取得していく方法もある。
•隣接校種(小学校)の普通免許状を授与されている教員の経験者は、教育職員検定により取得する方法もある。
補足 [編集]
•二種免許状については、専修学校専門課程で取得できるところもある。また、一部の専門学校では夜間課程もあるが、幼稚園教諭免許状のみ取得できる学科については一定基準を満たしていないところもある(1700時間未満)[2]。その場合、大学への編入学ができない。また、そういった人が幼稚園教諭二種免許状を一種にするには、現場で一定期間の実務経験を経て教育職員検定に合格するという方法がある。
• 幼稚園教員免許(2種以上)を所有している人は保育士国家試験の実技試験および筆記試験の一部科目が免除されるという特典がある。2010年度より、その特典に加えて、保育士養成施設での科目履修することにより、さらに該当する科目の免除制度が採用されるようになった。これによって、実際に保育士試験(筆記・実技)を受けずに保育士資格を取得することが可能になった。
資格の取り方
| 合格率 | 5%(受験地により異なる) |
| 難易度の目安 | ★★★☆☆ |
| 勉強期間の目安 | 2年 |
試験内容
下記は東京の公立幼稚園教員採用候補者選考方法
一次試験
①教職・専門教養(択一式/40問:90分)
②小論文(課題式/1200字程度:90分)
二次試験
①実技試験(模擬保育)・・・・造形、キーボード演奏、歌など
②個別面接・・・・スピーチ・自己PRなど
受験地・金額
各都道府県により異なる
受験日程
・一次試験:9月上旬頃
・二次試験(面接):10月中旬頃
参考リンク http://www.brush-up.jp/guide/545.html
http://www.isize.com/shikaku/kyouiku/S030317/
