通関士(つうかんし)とは
貿易業の中では唯一の国家資格であり、輸入に関わる仕事としては必要、かつ重要な資格です。
私たちの身の回りにある海外からの輸入品は必ず関税の許可を得たものです。
輸入品の中には違法な貨物や輸入自体が禁止されているものが日本に持ち込まれる可能性があります。
通関(税関)ではこれらをチェックして円滑で安全な貿易が行われるように監視をしています。同時に輸入時に所定の審査、関税手続き、消費税の徴収を行います。
また、法律の条文では「通関業者はその営業所ごとに通関士を1名以上置かなければならない」と定められています。
受験内容について
| 受験資格条件 | 学歴、年齢、経験、国籍は一切問わない。 |
| 試験実施方法 | マークシート方式(筆記) |
| 合格率 | 9.5%(※直近5年間での平均合格率) |
| 難易度の目安 | ★★★★★ |
| 勉強期間の目安 | 約400時間(1日1時間の勉強で1年1か月程度) |
通関士試験の3科目
| 1.通関業法 |
| 2.関税法等 関税法、関税定率法、その他関税に関する法律、外国為替、外国貿易法(第6章に関する部分のみ) |
| 3.通関実務 通関書類の作成と、その他の通関手続きの実務 |
科目免除条件
下記の項目に該当する方は試験科目の一部免除、または有利な受験資格が与えられます。
| (A) | 通関業者や官庁で、通関業務や税関に関する業務を15年以上関わっている方は“2.3”が免除され、 “1”通関業法のみを受験する。 |
| (B) | 通関業者や官庁で、通関業務や税関に関する業務を、5年以上行なっている方“3”が免除されます。 |
通関士試験の願書の提出先と受験会場
願書の受付は全国で9か所。通関士試験の受験会場は全国13か所。
| 願書の受付先 | 通関士試験の試験会場 |
|---|---|
| 函館税関 | 北海道 |
| 東京税関 | 新潟、東京 |
| 横浜税関 | 宮城、神奈川 |
| 名古屋税関 | 静岡、愛知 |
| 大阪税関 | 大阪 |
| 神戸税関 | 兵庫、広島 |
| 門司税関 | 福岡 |
| 長崎税関 | 熊本 |
| 沖縄税関 | 沖縄 |
※願書配布期間:例年7月初旬~8月中旬(願書受付終了)まで。
受験料と願書受付期間
| 受験手数料 | 3,000円 |
| 願書受付期間 | 通常は7月初旬~8月中旬の期間で、受験予定の税関で受付。 ただし受付期間は変更になることもあるので、事前に各税関で確認が必要。 |
| 受験日程 | 毎年1回、10月初旬~中旬の日曜日 |
通関士Q&A
Q1.就職先はどんな会社がありますか?
A. 主に次の2つに分類されます。
通関業者--------倉庫会社、運送会社、船舶会社、航空会社など。
本業と通関業務を兼務している会社が多い。
貿易会社--------商社、海外と取引のあるメーカー、貿易会社。
ただし直接通関手続きを行っていない場合は通関士を名乗ることはできない。
Q2.通関士の収入は?
A.平均的なサラリーマンよりも少し高いくらいです。
通関士手当が5,000円~20,000円程度支給、専任の通関士になるとその手当も別途支給されることがあります。
Q3.英語力はどれくらい必要ですか?
A.最低でも英検2級程度のリーディング力とライティング力が必要になります。扱う書類が英語表記となる為です。
日本の企業と日本の関税の間に入るのでリスニングやスピーキングスキルは必要ありません。
