『黄金』

Last-modified: 2023-05-04 (木) 10:29:47

S県S市黄金町(こがねちょう)――
太平洋に面した長大な県に存在する地方都市。
小規模な地震が多く、住民は滅多なことに動じない。
特産物は『ブドウ』。名物は『うなぎ飯』。

 

・・・・物語は、この小さな町から始まる。

 
 

新手板から分裂する形で生まれたスタンド遊戯板。正式名称は『黄金長方形』。
『クラシカルな新手板』を目指す、と掲げられ、原作らしさを重視する質実剛健な空気が色濃い。
そのためか、時おり原作の各部について語らうチャット会が開催されていたりもした。
管理人は座木劉一郎のPLであるZAKI
新手板からの移住が認められている。(ただし、多すぎる所持金や強すぎるスタンドはバランス調整を受ける)

 

バトルや高危難重視の板であり、バトルやミッション後には次に繋げる為に大抵『感想戦』を行うのが慣例。
とはいえ最盛期には場スレや低危難も大いに盛り上がりを見せ、住民の中でロールが軽んじられていた訳ではなく、
後期には完全に場スレ・ロールに偏重した『ミスコン』や低危難ミッション等が盛り上がりを見せ、人気キャラも輩出していた。
また、様々な独自システムがあり、特に『リアルマネー』の獲得方法と使用方法の多様さが特徴的。
『黄金』がモノを言うという意味ではまさに『黄金板』といったところだろう。

スタンドについては、前身である新手に比べてやや抑えめな性能であるとされる。
その為か、黄金板のスタンドが新手板のスタンドにバトルで勝ったことは歴史の中でかなり少なかった。
もっとも、このあたりは新手板から経験を積んできた歴戦のベテラン達の強さもあったとは言えるだろう。

 

2016年1月以降、星見板の設立に伴い、そちらへの移住が許可された。
これにより当時活動の見られた住民の一定数が、そちらにPCおよび活動主体を移した。
GM経験があったり、供与者資格を得ていたり、議論の中心となっていたりと板を牽引するようなPLがおおむね移住してしまったこともあってか、
残存した側のPL達には目立った活動が無く、次第に過疎化し、板の『フィナーレ』となる一個のミッションのみが稼働していたが、
そのミッションも参加者のレスがなくなったため2019/08/28に『強制終了』、板としての活動を事実上停止した。

 
 

【暗殺者】関連ミッション

  • 初期の星見板にて行われた短編シリーズミッション。
  • 3作(前日譚はあるが直接の続き物ではない)からなるシリーズで、剣淵PCと『殺し屋』との因縁を描く。
  • 参加PLの多くが今は板にいないこと、他のシリーズとリンクしていない事などから話題に上がる事は決して多くない。
    • しかし黄金板では唯一と言っていい『完結した連作』であり、骨太のバトルが楽しめるため、一読の価値はある。

『刺青塾』

  • 黄金板では珍しく、『オリスタ』投稿が可能だったスレッド。
  • 構造としては、まずオリスタを投稿。そのあと投稿者は自作or他人の投稿作から一つ選んでパラレルバトルをし、最後に感想を言い合う……というもの。
  • 『実用』を過程に組み込んだオリスタスレで、質疑パートも存在した。供与者への登竜門という意味合いも見受けられる。
  • 必ずバトルが必要で気軽さがない点や、感想はかなりの辛口が飛び交う点からか初心者の使用はあまり見られず、2014年には『影絵工房』に役目を譲った。
    • とはいえ、この点は黄金板の『供与者』の重みを考えれば妥当ではあったと言えるだろう。

『影絵工房』

  • 『刺青塾』から引き継ぐような形で生まれたオリスタ投稿スレ。
  • 流れはシンプルで、名無しでスタンドを投稿し、採点を担当する供与者から評価を受ける……というもの。
    • また、スタンド自体に加えて『投稿作の能力詳細』と、『投稿作のオマージュ作品』を投稿することもできた。
  • 評価の得点は1~5点で、過去10作の平均点が『3点』を超えた場合のみ『名前』を名乗れるようになる。
    • さらに『投稿』『詳細作成』『オマージュ投稿』の全てで30点を稼げば『供与者候補』になれる……との事だった。
  • ネームバリューや文脈性の無い中での『平均3点』は『かなり難しい』。それだけ、黄金板の求める供与者の水準は高かった。
  • 高い壁が災いしてか、最終的に、このスレから供与者は生まれなかった。壁のおかげで供与者の質が保たれた、とも言えるか。
    • もっとも基本は名無し投稿だった為、後に生まれた供与者たちの経験には密かに蓄積されていた……かもしれない。

『供与者検定』

  • 2015年末、すなわち黄金板の末期に行われた唯一の『スタンドコンテスト』。
  • 『刺青師』『暦』の『引退』と、【The Outfit】の不在により供与者が不在となる為、新供与者選定の為行われた。
    • 黄金板にも『刺青塾』『影絵工房』などオリスタ作成練習のスレは存在した。
    • しかし、それらは現供与者が門番の『登竜門』といった趣で、敷居は相当に高いものだった。
  • 検定は、お題アリのスタンド投稿に加え、質疑テスト、敵NPCスタンドとその攻略法の投稿など、スタンド作成者としての実力を試す4問の問題と信任投票で構成される。
    • 先述の敷居の高さもあって、純黄金板民には供与どころかスタンド作成に慣れた者自体が少なかったため、各問題では参加者の悪戦苦闘が見られる。
  • 参加人数8名に対して、実際に供与者を志望して参加し、全回答した者は2名。最後はその2名がワンツーフィニッシュを決める劇的な幕引きとなった。
    • 両名とも黄金板内での活動歴も長いが、他板の供与やスタコンの中で実践的なスタンド作成経験を積んだPLだったのは印象深い。
  • その後、その両名が『星見板』を設立して移住。現在もそちらで供与者として活動している。

『金言部』

  • 後期の黄金板にて設立されたPC組織。
  • 銀杏羽『ザ・カレンシー・クリック』の有する成長型能力がベースになっている。
    • 古参PCや人気PCが集い、勧誘活動や専用ミッションで板を盛り上げていた。
    • 非戦的なPCも多かったことなどから日常漫画的であると揶揄られた側面もあったが、愛されていたと言っていい。
  • 部外のPCにとっても、『ミスコン』開催組織として大きな意味合いを果たした。
  • 参加PLの半数ほどが『星見板』に移住を決めた事もあり、最終的には参加PL達の合意の上、進行は『中断』となった。

『胡蝶死すべし』

  • 初期の黄金板にて行われていたシリーズミッション。
  • 供与者【The Outfit】達の組織と、『人を獣に変える蝶』のスタンド使い『メリーアン』ら一派の闘いが主軸。
  • 同GMの個スレとも連携し、多くのPCがストーリーに合流し、初期の『ヨハネスブルグ』シリーズと並び板の中心軸となっていた。
  • 最終的にはGMの失踪に伴い『未完』となり、復帰後も再開はされなかった。

『スタンドの成長手段』

  • 通常の板に存在する『活躍の報酬・結果』としての成長の他に、黄金板には独自の「微成長」のシステムが、二種類存在していた。
  • 具体的には供与者である『刺青師』が行う【採掘】(刺青師供与スタ、新手からの移住スタ対象)と、個スレ『御蔵神社』の巫女「久々宮縁組」の能力『ザ・プレイヤー』による【祝福】(【The Outfit】供与スタ対象)
  • それぞれ仕組みやルールは大分違うのだが、共通点は『金銭の支払い』が必要である事。さすがは『黄金』板というべきか。
  • 『既に強いスタンドに潤沢な微成長選択肢があるのに、難しいスタンドに微成長が提示自体されない』、
     『供与者が失踪したため、その供与者から供与を受けたPCは微成長の恩恵を受けられない』など、
     不満が出る一幕も無かった事は無いのだが、成長を可視化した事の弊害とも言え、おおむね好評ではあった。

『Twitter公式アカウント』

  • 黄金板には公式のTwitterアカウントが存在する。
    板で起きた出来事などをURLと共に紹介したり、色々している。
  • ツイートされる記事の内容は板住民達がそれぞれ考案、スレに提出した物を担当者がチェックし、訂正などした物が多数。担当PLの負担を減らし、アカウントの活動を活発化する為の試みだった。
  • 記事を提出し、採用されたPLには報酬も支払われ、好評だった。
  • 2016年以降は稼働していないが、残されたツイートに当時の盛況の名残を見る事は出来る。
    URL

『トーナメント』

  • バトルが盛んかつ奨励されていた黄金板では、パラレルバトルを軸とした催しも非常に多かった。
    • 純粋にパラレルバトル自体も多く、パラレルバトル用のスレが全て埋まるので新スレを立てるような一幕もあった。
  • 中でも『トーナメント形式のパラレルバトル』は初心者が増えた時期やシーズンなど、様々な理由で行われていた。
  • バトルが得意ではないと公言するPLもパラレルであればミスを恐れず戦えた為、開催のたびに大いに盛り上がっていた。

『白亜荘』

  • いわゆる学生寮。半個スレの場スレで、【The Outfit】に強い関連性を持つ。
    • このため、当該の供与者から供与を受けていないPCが住むのには許可が必要だった。
      • 学園スレそのものに、当該供与者の組織が深く食い込んだ設定があった事も理由と思われる。
  • 専属の職員NPCもスタンド使いであり、屋敷を自在に変容させるような能力を持っていた。
  • 『放火魔』により全焼の憂き目に合ったり、地下にダンジョンがあるのが発覚したりと、
     メインとなるストーリー展開の脇で、PC達にいつも楽しみを提供していた。

『パンツをなくした男たち』

  • 個スレ。運営するのは山手二郎『パンツレス・ギャング』。
  • あらゆるポルノを作り出す彼の能力によって運営される、「ポルノショップ」である。
    • あらゆるとはつまり、『PCやNPCのポルノも作成できる』という事である。
  • 主題のセンシティブさから物議を醸す事もあったが、PLの上手さや信頼もあって大きな問題は起きず、しばしば話題を生んだ。

『放火』

  • カグチ『アヴァドン』PCが行う犯罪行為。彼にとっては大きな意味を持つ行為。
  • 重要なのはこの放火はフレーバーではなく、『場スレ・個スレに行われる』事。
    他のPCはこれを阻止しなくてはならない。放火が完遂された建築物は当然『全焼』する。
    また、放火の完遂は『アヴァドン』の成長に繋がることもあり、危険性はどんどん増して行く(現在『act2』)
  • 例として、学生寮である個スレ『白亜寮』が全焼。多くのPCが一時的に住処を失うハメになった。

『ポートレート・パズル』

  • 店の機能を持つスレ『フープル・マーケッツ』で扱われていた商品。
    ランダムに貰えるピースが揃うと、黄金管理者の知り合いの「スタンド絵師」にPCの絵を描いてもらえる、という前代未聞のアイテム。
    ピースは『A~D』『1~9』の計36枚があり、ハズレもあるので揃えるのは一苦労だったのだが、
    後期には高危難かつ参加人数の多いミッションが出ていた事もあり、イラストは順番待ちの列が出来ていた程。
    ダブりはPC間での交換も可能で、全盛期には大量購入→大量交換で一気にピースを揃える猛者も見かけられた。
    • なお、イラストの発注は管理者の私費だったという。判明した際には驚嘆を呼んだ。
  • 黄金板ではバランス調整や世界観の関係から銃火器や防弾チョッキといった実用的兵器の類は原則買えないので、
    いわゆるリアルマネーは『治療費』『借金』などで失われるペナルティとしての意味合いが強く、
    (部位欠損の回復など、病院で不可能な治療も『フープル・マーケッツ』で受け付けている。重症は簡単なミッション数回分の治療費がかかる)
    PC・PL単位でご褒美になる購入可能なアイテムはこれくらいしかないのだが、
    よく分からないガチャみたいなものに何十万もブッコむ多彩なPCたちはちょっと面白い光景だった。
  • 実用的なもの(ex:仕込み銃義手など)も、数百万単位の大金を支払えば一応は購入可能な実例が出ており、
     また、独自の微成長システム『採掘』や、スタンドの一時的な『成長』に繋がる『祝福』を与える能力『ザ・プレイヤー』に対する『お布施』、
     『モット・サ・フープル』による収集要素の強いガチャなど、お金の用途が拡大してからも、やはりこのパズルの人気は高かった。

【護り屋】『ゲートブリッジ』

  • 【殺し屋】と【護り屋】の二陣営に分かれて戦う、変則的なバトルミッションシリーズ。GMはZAKI。
    『殺す覚悟』を持つ【殺し屋】と、『殺さない覚悟』を持つ【護り屋】同士が激突する。
    原則として『PCvsPC』であることが最大の特徴(足りない場合はGMのNPCも参戦する)。
    バトル形式だが、あくまで長編ミッションの1パートであることも特徴。後に『ヨハネスブルグ』シリーズへと合流した。

『特攻兵団ミサイルマン』

  • 後期の星見板で行われた連作バトルミッションシリーズ。
  • 『1スレッド内で完結する読みやすいミッション』『初心者にまず勧められる過去ログ』としての意識がされていた。
    • 実際、AAを使用した原作風の能力詳細、絵師PLとの連携による挿絵の存在、ダイナミックさを優先した判定基準など
       読みやすく楽しみやすいバトルが繰り広げられ、参加者からも読者からも大いに人気を博していた。
      ただし

      後半は別スレで敵NPCの新入りが登場する、ミッション毎に判定揉めが見られるなど、やや主旨から脱線気味な展開もあった。

  • 最終的には惜しくも敵NPCを数名残しての『打ち切り』となってしまった。

『ミスコン』

  • 読んで字の如くのミスコンイベント。正式名称は"『黄金小町決定戦』 目元千両、口万両"
  • 『金言部』部員による『参加者のスカウト』や、舞台上での参加者の演技、そして観客の反応など多角的に盛り上がった。
    • 反面、日常マンガのような平和すぎるイベント内容への物議などもなかったでもないが、多くはネタ的なものであった。
  • 参加者となるPCだけでも10名、観客を含めればより大勢のPCが参加し、一部のPCにとっては物語上の転機にもなった。
    • 同じく大規模なミッションかつ複数の再起不能者を出した『黄金町の終わる夜』とは対照的であり、黄金板の持っていた二つの顔が垣間見える。

『弔鐘』

  • 『元看守』による大規模ミッション。
  • 2ミッションが1つのレス内で左右同時に展開されるという変形的な画面構成が特徴的。
    その形式上、レスの横幅が非常に長く、AAも多用されるため、スマホの標準ブラウザでの閲覧はほぼ絶望的。
  • ミッション後に黄金板wikiにて公開された裏設定、テーマ、前作の繋がり等も含めて一読の価値有りの名作である。

『ヨハネスブルグ』

  • 黄金長方形の『メインストーリー』と言って過言ではない長編シリーズ。
  • 最初のミッション『静かに眠れ』も、最大規模のミッション『黄金町の終わる夜』も、
     最後のミッション『ヴァージンロード・クルセイダーズ』もこのシリーズの一篇であった。
    • また、『ソーラー・カート・ラン』のように、別シリーズがこのシリーズに合流する事もあった。
  • シリーズのメイン敵となるのは、名に冠する犯罪都市で磨かれた危険なスタンド使い組織『ヨハネスブルグの虹』。
     下位のメンバーの襲撃でさえも度々板史上でもかなり珍しい『再起不能者』を発生させ、
     特に『幹部』である『ヤング・ダイヤモンド』はそれぞれ個性的な性格や立場ながら総じて別格の強さを誇り、
     一番手から『供与者』かつ『パス精AAA』かつ『洗脳能力』かつ『仲間複数連れ』という途轍もない難敵となっていた。
    • 異常なまでに強い能力に加えて和マンチ的な戦術を取る事や、18禁に近い性描写を多用する事から、該当NPCへのヘイトは語り草。
  • 板全体を巻き込むメインストーリーであり、管理者がGMを務めるミッションでもあったため、
     後期には板やPLを強引に巻き込んだり、世界観を改変する展開から後発のPLなどから少なからず反発も生じた。
    • 『高危難を中心とした板』『クラシカルな新手路線』である事はある程度周知されていたのだが、不幸な軋轢があったとすれば、
       その当時には既に、黄金板からの後発PLらにより、PCの物語を重んじるロール・場スレ重視の潮流が生まれつつあった事だろう。
  • それでもラストミッションには大勢の参加者が集まったが、最後にはレスが途絶え打ち切りとなった。