部隊一覧/Guards Armored

Last-modified: 2025-08-04 (月) 15:36:04

総評と師団画像

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近衛機甲師団は、『Steel Division 2 Tribute to Normandy 44 DLC』で追加される、イギリス軍の師団。この師団の戦車タブは非常に大規模で、ファイアフライ戦車が豊富に利用可能だ。偵察タブのクロムウェル戦車も数が豊富で有力な選択肢。砲兵タブも充実しており、大量の弾薬を搭載するセクストンや、高威力・高連射速度の7.2インチ榴弾砲が特徴だ。一方で歩兵タブが非常に貧弱であり、CQC(近接戦闘)能力も不足している。全体として、火力は高いものの、1vs1でのバランスの取れた長期戦には向かず、Aフェーズでの積極的な突撃戦術(「ヴァンガードAフェーズ」スタイル)が推奨される師団であると評価されよう。チーム戦なら歩兵戦は他プレイヤーに任せて、自分は戦車や砲兵に注力すべし。
以下に各ユニットの詳細を解説。

偵察(Recon)タブ

無限に出せる偵察クロムウェルのスパムで敵の歩兵を圧倒できる。市街地に、森に、丘の上に、クロムウェルを突っ込んで歩兵を援護しよう。

Willies HMG -- 機関銃を搭載したジープだが、アメリカのとは異なり無線がないため利用価値は皆無。A/Bフェーズで6/12両利用可能。

Recce --2人編成の小規模偵察班。ジープで高速輸送して観測点に差し込む為の部隊。多種多様で安価なユニバーサルキャリア(2インチ軽迫撃砲キャリア、機銃2丁搭載キャリア、標準型キャリア)でも輸送できるが速度が遅いので微妙。A/B/Cフェーズで4/8/12ユニットが利用可能。

Scouts -- 非武装の装甲ホワイトトラックで高速輸送可能。ユニットを降ろすと消滅してしまうので注意。火力支援が欲しいならM2重機関銃を積んだスチュアート装甲車を使おう。数が多いのが特徴でA/B/Cフェーズで5/10/15ユニットが利用可能。

Snipers -- ユニバーサルキャリアやジープでの輸送が可能。狙撃兵は支援兵器の砲手を高速で撃ち倒すので火砲の排除に有効。A/B/Cフェーズで3/6/12ユニットを、無料の1ベテランシー付きで利用できる。

Daimler AC -- 25ポイントで利用可能な装甲偵察車。40 mm砲を搭載し、毎分15発の速射性と75 mmの貫通力、オフロード時速40 kmの速度を持つ。軽装甲車両の処理に優れるが、榴弾(HE)がないため、火力支援には微妙か。A/B/Cフェーズで6/12/18両利用可能。この師団は偵察クロムウェルが山のように出せるので不要か。

Scout PIAT -- 25ポイントで利用可能な対戦車偵察ユニット。他の偵察スカウトと同じ輸送手段が選択可能で、A/B/Cフェーズで3/6/9ユニットが出せる。

Staghound -- Aフェーズのみで3両、3ベテランシー付きで利用可能な車両。37 mm砲とHMG、2丁の機関銃を搭載し、ダイムラーよりも火力維持に優れ、初期の輸送車両や軽車両の処理に役立つも、やはりクロムウェルの汎用性には勝てない。

Stuart V Recce -- 通常のスチュアートより機銃が多く、凄まじいスピードで歩兵を削る。その武装は.50口径機関銃と2丁の.30口径機関銃を搭載とシャーマンと同じ。無線がないのが残念だが、A/B/Cフェーズで5/10/15両が利用可能。

Cromwell IV Recce -- この師団の強み。何と4枚のカードが提供され、最大60両を吐けるクロムウェル偵察戦車。A/B/Cフェーズで5/10/15両が利用可能で、75 mm砲、2丁の機関銃、時速63kmの路上走行速度と時速45 kmのオフロード速度、無線、偵察能力を持ち、歩兵支援に、飛び出し撃ちに、無線帯域確保、敵ハーフトラック/装甲車排除など、対戦車戦以外の全てをこなせる万能兵器。しかも安い。たくさん入れてスパムしよう。

歩兵(Infantry)タブ

枠がたった6枠で、オマケにAPが1/2/2/3/3/4とトンデモなく高い。戦線を支える歩兵を出すのがやっと。イギリス系の歩兵はただでさえ性能が低いのに数も出ない二重苦で、森林での近接戦闘は苦手中の苦手だ。偵察クロムウェルやスチュアートを直協させて支えてやることが肝要だ。

Defense Group – 5人編成の少人数部隊。普通は時速95~100kmの高速ジープに乗せて初手の場所取りをさせる部隊だが、なんと最速で時速80kmのCMPトラックしか使えない。ただでさえ歩兵枠のキッツキツのこの師団で、数が出る訳でもないこの歩兵を使う余地はない。

Field Engineers -- 5人編成のTNTを携行する分隊で、A/B/Cフェーズで9/18/27ユニット利用可能。高速ジープで素早く機動して森林地帯に差し込もう。近接歩兵の選択肢が少ないこの師団では、こんなのでも必要なユニット。

Engineer Leader -- ジープまたはブレン機関銃を搭載したキャリアコマンドで輸送可能で、フィールドエンジニアと同じ構成で指揮特性を持つ。

Motorized Rifles -- .50口径機関銃を搭載した強力なハーフトラック M5HT .50に乗ってこれる機械化小銃分隊。敵陣への強行突撃用に1カードは入れておこう。歩兵単体での火力はカスなので、常にハーフトラックの支援を受けて戦うこと。

Rifles -- 大量の数をスパムできる肉壁歩兵。2丁のSten機関銃、7丁のリー・エンフィールド、ブレン機関銃で構成される安歩兵。輸送はベッドフォードまたはCMPトラック。A/B/Cフェーズで12/24/36ユニット利用可能だ。

Motorized Rifle Leader -- 3丁のSten機関銃、ブレン機関銃、煙幕手榴弾を装備し、100 m以内で全武器が使用可能で、25ポイントと安価であり、リーダーとしては良い構成。

Rifles PIAT -- この師団の主力射撃歩兵。PIATを装備したライフル隊で、8丁のリー・エンフィールドと2丁のブレン機関銃で構成される。A/B/Cフェーズで9/18/27ユニット利用可能。限られた歩兵スロットをどう分配するかがプレイヤーの腕の見せどころ。

Assault Engineers -- 10丁のリー・エンフィールド、ブレン機関銃、火炎放射器、PIATを装備した、ショック特性を持つバランスの取れた分隊で、Bフェーズで投入することで最高の価値が得られる。しかし、30ポイントと高価であり、ライフルと火炎放射器、1丁のブレン機関銃のみでSMGを持たないため、CQCでのダメージ出力はハッキリ言って低い。ドイツの一般突撃工兵相手に普通に撃ち負ける。が、ロクなCQCユニットの無いこの師団では、こいつで近接戦闘をする他ない。フィールドエンジニアと組み合わせて上手く戦おう。A/Bフェーズで6/12ユニット利用可能。

戦車(Tank)タブ

この師団の長所その1。シャーマンファイアフライやチャレンジャーなど2000m射程の戦車を無限に吐き出せる。後述する対戦車ユニットも含めれば、ナチの機甲師団と正面切って殴りあえる。

M5A1 Stuart Command Tank -- 1ベテランシー付きで利用可能な指揮戦車です。A/Bフェーズで3/6両利用可能。この師団で歩兵指揮官を配置する余裕は無いので、こいつで指揮能力を補完しよう。

Stuart VI -- 2丁の.30口径機関銃を搭載し、前面装甲は55 mmの軽戦車。時速44 kmのオフロード速度を持ち、わらわらと湧き出てきて、ゆっくりと敵を削る厄介なユニットだ。25ポイントで利用可能で、ある程度の数を用意できる。偵察枠のスチュアート戦車が通常3丁の機関銃を搭載するのに対し、これは2丁のみで、ちょい弱い

Sherman V -- 75 mm砲、.50口径機関銃、.050口径機銃、2丁の.30口径機関銃を搭載した、クラシックなシャーマン戦車。前面装甲は100 mmで、機関砲弾や小口径砲を弾き返すには十分。A/B/Cフェーズで5/10/15両が利用可能で、しかも9カードもあるので、その気になれば盤面をシャーマンで埋め尽くせる。

Sherman Leader -- シャーマン戦車の指揮型で、A/B/Cフェーズで2/4/6両利用可能。市街地で歩兵を支援しつつ練度も付与できる。

Challenger -- Cフェーズのみ、強制練度2で利用可能な戦車。17ポンド砲と同じ、毎分6発、貫通力170 mmの強力な砲を搭載しており、85ポイントとファイアフライより安価。一方で装甲は薄く、機銃もない。ファイアフライがたくさん出せるこの師団で無理に使う必要は無い。

Firefly VC -- この師団の核を担う主力戦車。4カードと数が出せる。17ポンド砲を搭載し、貫通力170 mm、毎分6発の連射速度を持つ。敵のパンターやティーガー戦車を処理するのに非常に効率的と評される。前面装甲はシャーマンVと同じ100 mmと必要最低限はある。4カードも出せて、1カードあたりA/B/Cフェーズで3/6/9両利用可能なので、実質無限のファイアフライを吐き出せる。

支援(Support)タブ

特に特徴のない平均的な支援枠

2-inch Mortar -- クラシックな50 mm迫撃砲で、540 mの射程を持つ。軽キャリアまたはWilliesで輸送する。相応のマイクロマネジメントが要求されるが、歩兵の貧弱なこの師団で森林戦をするときはこれに頼るしかない。A/B/Cフェーズで6/12/18ユニット利用可能。

Vickers -- 標準的なヴィッカース機関銃で、特別な輸送手段はない。A/B/Cフェーズで6/12/18ユニット利用可能。

Bedford Supply trucks -- A/B/Cフェーズで利用可能な標準的な補給トラック。

Cromwell VI -- 1枚のカードのみで提供されるクロムウェル戦車の支援型で、長距離での敵の対戦車砲に対処するのに重要だ。Aフェーズで3両、Bフェーズで6両利用可能。

Commanders -- 歩兵指揮官(Infantry Commander)、ディンゴ指揮官(Dingo Commander)、シャーマンV指揮官(Sherman V Commander)が揃う。お好きなのをどーぞ。

対戦車(Anti-Tank)タブ

開豁地での対戦車戦を支える主戦闘兵科。17ポンド砲やアキリーズをどんどこ出せるので、ティーガーもパンターも怖くねぇや。

PIATs -- 10ポイントの安価な2人編成の対戦車分隊。A/B/Cフェーズで6/12/18ユニットを吐ける。歩兵がPIATを標準装備しているこの師団では不要

6-Pounder -- 安く出せるほどほどの対戦車砲。他のイギリス軍の6ポンド砲と同様に、1000 mの射程で175 mmの貫通力を持つAPCR弾が利用できる。ドイツの重戦車の前面装甲を貫通できるが、射程が短いため配置には工夫が必要。A/B/Cフェーズで3/6/9ユニット利用可能で、合計3枚のカードがある。

Wolverine -- APCR弾は使用できないものの、130 mmの貫通力と毎分8発の連射速度を持つ対戦車自走砲。ファイアフライが豊富にいるため、必須のユニットではない。安価で数を出せるためデッキに含める価値はある。

17-Pounder -- ナチの猛獣軍団を簡単に撃ち抜く連合国最強の対戦車砲。しかも時速80kmのCMPトラックで輸送できるので隙がない。A/B/Cフェーズで2/4/6ユニット利用可能で、合計4枚のカードがあり、対戦車砲が不足することはないだろう。

Achilles -- 17ポンド砲を主砲とし、毎分8発の連射速度を持つ駆逐戦車。装甲が薄く、ファイアフライが非常に豊富に利用できるため、優先度は低い。A/B/Cフェーズで2/4/6ユニット利用可能。

対空(Anti-Air)タブ

必要十分な数が揃ってる。重高射砲はないが無問題。

CMP Polsten -- 最低限の対空能力を付与するが1門だけでは複葉機を追い返すのがやっと。A/B/Cフェーズで4/8/12ユニット利用可能。

Crusader AA -- ツイン20 mm砲を搭載し、安価で連射速度も良好な強力な対空車両。A/B/Cフェーズで3/6/9ユニット利用可能で、合計3枚のカードがあります。前線での戦車の援護はもちろん、歩兵の掃射に使っても良し。

Bofors -- 連合の基本的対空砲。Crusader AAよりも防御的な対空選択肢で、射程が長いのが特徴で。A/B/Cフェーズで3/6/9ユニット利用可能。

砲兵(Artillery)タブ

この師団の長所その2。補給量15000の牽引重トラックをなんと16台も出せる。ユニットも米製ロングトムや英製183mm重砲など優秀な火砲が粒ぞろい。全師団中最も砲兵戦に強い師団と言える。でも、砲兵だけ出して前線ユニットを出さないArtynoob仕草はやめようね!!

Spotters -- 無線持ちの観測兵。A/Bフェーズで3/6ユニット利用可能で、汎用キャリアまたはWilliesで輸送する。偵察枠をクロムウェルで埋めた場合は、こちらで徒歩偵察を代行する。

Artillery Commander -- 2/4/6ユニット利用可能。砲兵リーダー特性を持ち、野戦砲ユニットの近くにいると、無線特性を付与し、着弾精度を向上させる。元々無線を持つユニットなら更に精度が向上する。豊富な重砲兵にこいつでbuffをかけて自動対砲兵射撃をやらせれば敵砲兵は瞬く間に沈黙する。

81 mm Mortar -- 一般的な迫撃砲。A/B/Cフェーズで4/8/12ユニット利用可能。1ベテランシー付きで利用できる。歩兵が弱い師団なので近接戦時はこいつが頼り。

107 mm Mortar -- 81 mm迫撃砲よりも10ポイント高価ですが、より高いダメージと射程を持ち、連射速度の低下はわずか。煙幕弾が少ないのが玉に瑕か。A/B/Cフェーズで4/8/12ユニット利用可能。

25-Pounder -- 序盤の歩兵支援から終盤の砲兵スパムまで幅広く対応する中口径砲。新式の重補給トラックCrusader Tractorで輸送可能で、事実上無限の弾薬を持つ。A/B/Cフェーズで3/6/12ユニット利用可能で、合計2枚のカードがある。Cフェーズにこいつを山のように吐き出せば敵の歩兵を簡単に制圧できる。

Sexton -- 25ポンド砲を装甲車体に搭載したユニットで、A/B/Cフェーズで2/4/6ユニット利用可能。90発のHE弾を搭載しており、初期段階で補給なしに大量の弾薬を使えるのが大きな利点だ。

7.2-inch Howitzer -- 前線支援に適した183 mm口径の大威力榴弾を放つ重榴弾砲。一撃で歩兵をピンダウンさせ、2カードで、A/B/Cフェーズで1/2/4ユニット利用可能だ。無料のベテランシーが付与されるため、最大連射速度で発射できる。市街地を更地にしてやろう。

M1A1 Long Tom -- 精度良好で対砲兵射撃にピッタリの長射程砲。7.2インチ榴弾砲のような無料のベテランシーがなく、ダメージ出力も劣るが、それを補ってあまりある散布界の狭さを持つ。この師団で敵の砲兵に競り負けることはまず無いだろう。2カードでフェーズで1/2/4ユニット利用可能。

Off-map Sherman V Op -- 140 mmのオフマップ砲撃を行うシャーマンV。番外砲撃はBフェーズに入れるのが一般的。攻撃時やピンチの際に敵を抑え込むのに役立つ。

空軍(Air)タブ

英連邦系の師団は空軍枠が多くて編成ポイントも安いのが特徴だが、この師団は狭め。戦車も砲兵も強くて、この上空軍も無敵となればバランスが壊れるのでやむなしか。幸い機体の性能は相変わらず優秀なので活用しよう。

Mosquito Recon -- 偵察機で、A/Bフェーズで2/4機利用可能。時速645 kmと非常に高速で、中程度の耐久性を持つ。対戦車ロケット攻撃時のおとり用に適している。

Mosquito Fighter -- 20 mmイスパノ砲4門と.30口径機関銃4丁を装備した戦闘機。時速550 kmの速度を持つ。空戦より地上掃射に適しており、対空砲の反撃が無ければ対戦車砲をひと薙ぎで消し飛ばせる。A/B/Cフェーズで4/6/8機利用可能。

Spitfire Mk. IX -- 2門のイスパノ砲と2丁の.50口径機関銃を装備した非常に優れた戦闘機。時速610 kmと高速と良好な性能を持ち、特筆すべき点はない。A/B/Cフェーズで4/6/8機利用可能。

Typhoon (Bomber) -- 227 kg爆弾2発を搭載した機体で、爆弾投下後は戦闘機としても使用できる万能機。時速575 kmと高速で、耐久性も「中」と高めで、小口径対空砲程度しかいないなら強行爆撃できる。序盤に対戦車砲や迫撃砲をピンポイントで潰したり、敵の歩兵の咄嗟の阻止などに最適。A/B/Cフェーズで1/2/4機利用可能。

Typhoon (Rocket) -- RP-3ロケット8発を搭載した機体で、1回の攻撃で重戦車を撃破できるほどの高火力を持つ。A/B/Cフェーズで2/4/6機利用可能です。この師団では2枚のカードで提供され、敵の重装甲ユニットに対処するのに非常に有用だ。いかにファイヤフライや17ポンド砲が出せると言っても王虎やフェルディナントには手も足も出ないため、APロケット機に頼ることになる。