1. Lovas

Last-modified: 2021-08-12 (木) 17:15:39
 
師団説明

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編成可能量

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【解説】
DLC無しで使用できるハンガリーの精鋭、第一騎兵師団。ブダペスト防衛に就いていた部隊だったが、ソ連軍によるバグラチオン作戦後はミンスク防衛のために遠征をおこなった。
大量の戦車を有し、潤沢な装輪装甲車やトラックなど小国の部隊とは思えない機械化充足率を持つが、相手は超大国であるため質で大差をつけられる。
【偵察】
装輪装甲車や偵察戦車、自動火器で固めた10人偵察部隊などそれなりに強力で、最高額のユニットでも35ポイントと低価格。枠も広いため、ケチをつける部分はない。
【歩兵】
枠は広い上に配備ポイントも少ない。そのうえ大戦中期の米軍のような自動火器配備数を誇る。全員が半自動小銃で固めたHUSZAROKやMG42以上のレートを発揮するゾロターン軽機関銃を3丁持つHUSZAR GOLYOSZOROSOKなどは非常に強力。一般歩兵のLOVESZなども他国の同格部隊より編制人数が多いため1対1の射撃戦では高確率で打ち勝つ。
価格も最大で30円とドイツ軍の高級歩兵である装甲擲弾兵や降下猟兵より安い上に1カード当たりの投入数も多いなど、歩兵戦に限れば枢軸国最強と言っても過言ではない。
唯一の欠点として、国産トラックの遅さが挙げられる。整地速度で60キロしか出ないので増援は計画的に。
【戦車】
バルカン国家の師団では唯一、すべてが国産戦車で固められている。もっとも、それが最大の弱点であり、軽戦車のトルディや中戦車のトゥラーンはT-34やM4シャーマンに勝ち目がない。両者ともに最大貫通力は75ミリ、装甲も正面50ミリと下手をすれば小~中口径砲を搭載した装甲車にすら真正面から殺される性能である。たった1両のT-34に虐殺される様を目の当たりにすると、素直にドイツ中戦車を輸入してくれと思うこと必至。
反面歩兵支援には高いパフォーマンスを発揮し、価格も35円とほぼ歩兵と同額と割り切った性能。敵に回すとワラワラ湧いてくるトルディ、トゥラーンはうざったいことこの上ない。
【支援】
軽迫撃砲、設置型機関銃、歩兵砲、補給車、指揮車と特筆すべきものがないラインナップ。歩兵砲の15/35Mは榴弾しか持たないため独ソの70ミリ級歩兵砲とは違い対戦車戦闘は不可能。設置型機関銃はオーストリア=ハンガリー二重帝国時代のシュワルツローセ機関銃であり、ソ連の改良型マクシム以上の骨董品。
【対戦車】
戦車の性能が性能なのでこちらを活用しないとまず勝てない。ドイツから輸入したPAK40が2カードとヘッツァー駆逐戦車が1カード存在し、国産の40ミリ対戦車砲には短射程ながら貫通180ミリを誇る擲弾が使用可能。特にヘッツァーは正面105ミリとシャーマンやT-34ではほぼ貫通不可能な数値であり、逆にこちらは1750mから射貫できる。最大でも8両しか出せないため大切に運用しよう。
【対空】
こちらも(ほぼボフォース社のコピーだが)すべて国産で固められている。ニムロッド対空自走砲には貫通180ミリの擲弾があるが、こちらは対戦車砲用擲弾より短い750mしか射程がない。そのうえ命中率30%と750mの近距離ですら結構外す。
28/39M80ミリ対空砲はAP弾の貫通が125ミリ、射程は1750mと劣化版PAK40のように使うことができる。最大で4門しか出せず、防空力の要であり高価だが対戦車戦闘に投入せざるを得ないという状況は頻発するため必要があれば勇気をもって投入しよう。
【砲兵】
かなり強力。中大口径野砲から盤外射撃までを取り揃え、質も悪くない。
第一次世界大戦の骨董品であるFK M05野砲は射程、価格、弾数で迫撃砲に勝り、瞬間的な投射量は負けるものの一発あたりの威力は対等とコスパが良いため、Aフェーズの迫撃砲の代わりに入れることも一考の価値がある。
31M 149ミリ野砲はソ連製152ミリ野砲と同等の性能を発揮するが1カードと数は出ない。文字通りハンガリー砲兵の切り札である。
105ミリと210ミリの盤外射撃が1カードずつあるが、両方とも入れておきたい。
【航空機】
ドイツ製のクラスター爆弾を搭載したスツーカが使用可能。相手に重戦車が出てきた場合、ほぼこれしか対抗手段がない。鈍足で生存性も悪いが、投弾できればほぼ確殺。このほか250キロ爆弾搭載型と500キロ爆弾搭載型のスツーカがあるが、戦車を破壊するには直撃させる必要があり、250キロに至っては1撃での破壊は不可能。さらに投弾前に曲芸飛行を行うため大抵撃退される。
1カードだけのJu88は4発の250キロ爆弾を投下するため非装甲目標へのパンチ力は高い。
【総括】
強力な歩兵戦力と歩兵支援しか能がない戦車、可もなく不可もない他兵科とクセの強い師団。
枠は広くコストも安いため数は出るが、いかんせん対戦車火力が絶望的。対戦車、航空枠だけでなく対空枠や砲兵枠まで総動員してなんとか敵戦車を破壊する必要がある。逆に戦車さえ潰してしまえば強力な歩兵で押し切れるポテンシャルがあり、一概に弱師団とは言い切れないのも事実。
師団、マップ相性が露骨に影響するため、初心者向きとか熟練者向きとか以前の問題という評価になりがち。この師団独特の運用が求められ、使用兵器も他師団ではお目にかかれないものばかりなので使っていて楽しいという意味では良師団かもしれない。