12. SS-Panzer Hitlerjugend

Last-modified: 2021-08-12 (木) 15:59:53
 
師団説明

20200705140819_1.jpg

 
 
編成可能量

20200705140822_1.jpg

 

解説
2020年6月6日に発売されたDLC「Tribute to D-Day」で追加されたドイツの装甲師団。
ドイツ青年団から抜擢した兵士で構成された師団であり、連合軍は若年の低練度部隊と低く評価していたものの、包囲下のカーンを二か月も守り抜いた。
同師団の特徴である強力な装備と若さゆえの盲信性はこのゲームでも再現されている。
【偵察】
偵察枠は様々な装甲車と戦車が使える。どれも魅力的だが、このデッキでしか使えない鹵獲ファイヤフライ(BEUTE FIREFLY)はぜひ入れたい。
【歩兵】
この師団最大の特徴は歩兵枠にあり、指揮官ユニットを除くすべての歩兵ユニットが”狂信者”属性を持っている。ストレスゲージが最大にになっても降伏せず、かつては敵ユニットを降伏させることができなかったがアップデートによって降伏が可能になった。
内訳は至近戦闘に秀でた工兵(PIONIER)2カードとMG42を2丁持つ装甲擲弾兵(PZ.GRENADIER)3カード、それにパンツァーファウストを付与したPZ.GRENADIER(PzF)が4カードといずれも強力。
枠は国防軍の純装甲師団より多いが潤沢に使えるほどでもないので、降伏しないという特性を活かし丁寧に運用しよう。
【戦車】
戦車枠の自由度は高く、安く投入できるⅣ号戦車J型から強力なAPCRでIS-2にも対抗可能なパンターG型、Aフェーズから3両が投入可能なパンターDまで幅広くそろっている。エース枠にはミハイル・ヴィットマンのティーガー1がおり、練度補正で価格の割に活躍する。
AフェーズからCフェーズまで安定してパンターを投入できるのは強みであり、2000メートル射程の戦車を持たない師団相手ならそれだけで完封することも不可能ではない。
【支援】
支援枠はコマンダーのデイムラー(イギリス製)装甲車以外特段変わったユニットはいないが、歩兵砲や機関銃の輸送車両に砲を装備したSDKFZ251が使えるため、歩兵支援兵器として活用したい。
なぜか野戦憲兵(FELDGENDERMERIE)がいる。憲兵はストレスゲージが溜まった歩兵ユニットの降伏を防ぐ効果を持つが、そもそも狂信者は降伏しないので本当に何のためにいるのかわからない。
【対戦車枠】
たった3枠の上にコストも高い。よって事実上の選択肢はPAK40のみと無いと言っても過言ではない。幸い、戦車枠が強力なので対戦車枠に頼る場面は少ないだろう。
【対空】
対空枠は広く強力なカードがそろっている。通常の20ミリや37ミリ対空砲はもちろん、8.8cm高射砲や装甲化された対空砲ヴィルベルベントやモーベルワーゲンが使用できる。また20ミリ機関砲は輸送車両に装甲化された対空車両があるので対空砲水増しも可能。
ただし37ミリ対空砲は発射レートに劣る旧式のFLAK36であるため、FLAK43ならば阻止できた投弾を阻止できないことがある。
【砲兵】
カードは強力、配備コストも安いと至れりつくせり。自走迫撃砲、100ミリ級野砲、自走砲のヴェスぺ、フンメルと野砲の充実ぶりには目を見張るものがあり、Bフェーズからは強力な280ミリ自走ロケットヴルフラーメンが使用可能。移動が可能で装甲を持つため、ずっと放置しない限りカウンター砲撃で死ぬことはない。射程が短いが斉射2回分の弾薬を持つため前線の少し後ろが最適の配置。
反面多連装ロケットや盤外射撃は持たず、瞬間投射火力に劣る。大規模な突破を許すと増援の到着まで止めておく手だてがない。
【航空機】
航空機枠は対戦車枠と同様に苦しく、1枠目から2ポイント必要としている。対空砲枠が潤沢している分、ある程度割り切った編成をした方がよいだろう。特殊なカードとして20ミリ連装ガンポットを装備したフォッケウルフが使える。残念ながら、もう一枚ある通常のフォッケウルフと比べて優っている点が、武装の豊富さだけなので特に思い入れがなければデッキに入ることはない。
【総評】
国防軍の第5装甲師団や第116装甲師団、装甲教導師団と似ているが、歩兵のスキルや狭い対戦車枠と航空機枠、それに潤沢な砲兵といった面で差別化されている。
この師団は攻勢を得意としており、降伏しない歩兵とAフェーズから出せる強力な戦車で序盤から優位を獲ろう。対戦車枠の貧弱さ、砲兵の阻止火力の無さ、航空機の少なさから守りに入ると一気に辛くなり、各ユニットのコストの高さから消耗戦になりがちな防衛戦闘には向いていない。
常にイニシアチブをとり、敵に後手を強要することができれば勝利は近いはずだ。
”強力な戦車に降伏しない歩兵、潤沢な対空、砲兵”とカタログスペックでは隙がないように見えるが、上記の特性と高価なユニットしか出せないという面で、決して初心者向きの師団とは言えない。