Koruck 559

Last-modified: 2021-07-13 (火) 23:34:33
 
師団説明

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編成可能量

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解説
最初期から使えるドイツの歩兵師団。
人の命を塵芥のように使い捨てて勝利を掴み取る師団。恐ろしく低い質とおぞましいユニット投入数を誇る。もともと戦線後方での治安維持やパルチザン掃討を行うために鹵獲兵器などを中心に編成された部隊であったが、戦局の逼迫により強大なソ連機械化軍の正面に投入された。
偵察枠は枠数が多く、フランス製のパナール(SPW204(f))やソ連製のBA装甲車(SPW203(r))、BT-7(AUFK.PANZER742(r))など非ドイツ製の車両が多くピックアップされている。装甲兵力が貧弱なこの師団において歩兵に撃破されない戦力というのは大きな意味を持つ。
歩兵枠を開くと他の師団ではお目にかかれないほどの二線級部隊に出迎えられる。一応通常の工兵(Pionier)やソ連のGvardyiaと同等の戦闘力を持つ予備歩兵(Sicherungs)や擲弾兵(Grenadier)なども選択できるがこれと言って強力なカードはない。即応部隊(Sperrverband)は二線級部隊ながらパンツァーシュレックとパンツァーファウスト両方を持つ対戦車猟兵であり、うまく活用出来ると楽しい。
二線級部隊だけで150ユニット以上、人数にして1300人近い歩兵を投入できるので数で押しつぶす戦術に最適。
戦車枠はよく言えば個性的、悪く言えばスクラップの山であり、このゲームで唯一ポーランド軍から鹵獲した7TP(Panzer7TP(p))を使用できるがまるで役に立たない。戦力としてカウントできるのは鹵獲したT-34/76と一枚だけ配られたティーガー1のみ。特にティーガーは文字通りの切り札であるため、無駄死にはさせないようにしよう。
支援枠は鹵獲した歩兵砲と一号戦車F型(VK18.01)が使えること以外は特筆することはない。後者はマジノ線突破用に開発された重装甲車だが、装備は機関銃であり1944年の東部戦線では自慢の装甲も紙と大差ない。
対戦車枠はおなじみのPak40が1カード、鹵獲したZis-3(FK288(r)76.2㎜)が1カード、短射程ながら180ミリの貫通力を誇る擲弾付きPak36が2カードとやや心もとないが、戦車枠が死に体のためこれらを活用することは最早義務に等しい。
対空枠はそれほど悪くないが、37mmFlak36対空機関砲は一般的な師団に広く配備されているFlak43よりもレートに劣る旧式で、基本的に88mmFlak41と鹵獲した85mm52-K高射砲(Flak M.39(r))をメインに据えていく必要がある。場合によってはこいつらを対戦車戦闘に投入することも考慮する必要がある。ティ-ガー1を除けば数少ない2000メートル射程を持つ兵器だからだ。
砲兵はそれなりに充実しており、A帯限定ながら150mmネーヴェルウーファーを1カード、82ミリパンツァーヴェルファー1カード、ソ連製122mmM-30野砲を1カードなど、基本的に砲兵で焼き尽くして弱体化した敵に無数の二線級を叩きつけて突破する師団なので砲兵はケチらないように。
航空枠は鈍足な対戦車攻撃機とそれなりに高速な攻撃機からなり、対戦車火力が絶望的に低いこの師団唯一の対抗手段となる。Ju-87D-5は有名な37ミリガンパックではなく20ミリであるため非装甲目標への掃射にしか使えない。缶切りことHs129B-2/R2は30ミリ機関砲を持ち、重戦車以外ならば安定して仕留めてくれる。反面揃いも揃って低速であり、敵防空網の始末は事前に考えておくこと。
場合によってはたった1両のT-34が”路上の怪物”と化す場合もあるため、航空機をうまく活用できるかがカギになってくるだろう。

総括すると、質をかなぐり捨て歩兵の数にすべてを賭けた地獄の師団。勝っても負けてもキルレは悲惨なことになるが、勝利への道を血と肉塊で舗装しながら奔走する楽しさはこの師団でしか味わえない。
数の暴力がそれなりに脅威になりうるこのゲームでは次々に歩兵を送り込み戦線を安定させ、そこに強力な砲兵を叩き込んで突破するといった上級者もちらほら存在する。