Re 4/4
Last-modified: 2021-05-22 (土) 19:56:41

ゲーム内説明
- スイス初の軽量電気機関車で、運搬車を搭載しています。
概要
- 125km/hに対応した電気機関車です。57tとかなり軽量で、Ae 4/7などに比べパワーも劣りますが、適切な長さの客車・貨車であれば安定した高速運転が可能で、貨客双方におすすめの名機です。
- 登場時点では125km/hに対応した客車・貨車はありません。BC4客車が120km/hに対応していますので、主な役目は120km/h運転になります。また、登場のちょうど2年後の1950年に、120km/hに対応した貨車群が登場しますので、貨客双方で120km/h運転ができるようになります。
- パワーが劣るといっても、1950年に登場する貨車群を10両程度引っ張るだけなら十分な能力があります。長大列車にでもしない限りは、のちに登場するハイパワー電気機関車のSeries 1042ではなく、Re 4/4を機関車に据えた貨物列車のほうが利益は安定するでしょう。
史実
- 本形式の登場前の1930年代には、スイスの電気機関車はAe 3/6やAe 4/7が主力でしたが、並行して軽量高速電車のCLe 2/4?や、その流れを汲んだ軽量荷物電車RFe 4/4を導入していました。しかし、第二次世界大戦を経て旅客・貨物の輸送量が大幅に増えていたことから、これらの電車では輸送力が不足することはもはや明らかでした。そのため、当時ベルン・レッチュベルク・シンプロン鉄道で導入されたばかりの電気機関車Ae 4/4の技術を導入してスイス連邦鉄道で設計されたのが、軽量高速電気機関車Re 4/4 Iです。
- 本形式の元となったAe 4/4は、高い曲線通過性能と約3,000kWのパワーによる高い勾配登坂性能を持ち、当時世界的にも注目された傑作機関車です。Re 4/4 Iは、比較的平坦な路線の高速運転が目的であったことから、Ae 4/4の車輪配置をベースとしつつもよりコンパクトに設計されました。
- 1946年から48年にかけて1次車26両、1950年から51年にかけて2次車24両、計50両が製造され、主に客車列車の牽引機として長く使用されました。長く活躍した割には塗装のバリエーションは少なく、主なものはスイス連邦鉄道標準の緑塗装、TEE牽引用のTEE塗装、80年代中盤に新たに定められた機関車標準色の赤塗装の3種類です。
- ゲーム内に登場する、赤塗装+銀色の冷気導入口となっている車体は、バーゼルのセントラルバーンで動態保存されています。
備考
- スイス連邦鉄道で有名なRe 4/4は、本形式(Re 4/4 I)ではなくRe 4/4 IIです。こちらはAe 6/6をベースに開発された4,700kWの万能機関車で、1965年から85年にかけて、単一形式としてはスイス連邦鉄道史上最大の276両が製造されました。
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