MODの制作方法

Last-modified: 2020-02-28 (金) 20:01:50

はじめに

  • MODを作り始めるところからWorkshopに登録するまでの流れを簡単にですが記載しておきます。
  • 編集者がやった手順をそのまま書いているだけですので間違いが多量に含まれている可能性があります。
  • MODを作る際は、使う素材の知的財産権(著作権)に注意してください。そのモデル、音声、テクスチャが自分が一から録音したり描いたりした物でない限り著作権侵害になる可能性があることに注意してください。
  • このページでは例としてゲーム内BGM変更MODを作っています。

確認事項

  • steamディレクトリ
    • まずはじめに自分のsteamの本体が入っているディレクトリを探しておきましょう。
  • データ
    • 言わずもがな、MODにはデータが必要です。音楽ファイルの場合は拡張子はOGGファイルに変換しておきましょう。
  • その他
    • (何かあれば記載)

1、「MODを置く場所を作る」

  • ディレクトリ「Steam\userdata\(ユーザーID)\1066780\local」の中に、「staging_area」という名前でフォルダを作りましょう。
    • そのフォルダは、自分で自作したMODをTpF2に認識させるためのフォルダです。
  • 作った「staging_area」フォルダの中にMODの本体フォルダを作ります。「(自分のsteamユーザー名)_(MODの名前)」とでもしておきましょう。
    • 自分がわかりやすければどんな名前でも構いません。ですが、2バイト文字(日本語、全角英数、その他英語系ではない言語)は使えませんので注意してください。

2、MODの基本構成情報を作る。

  • 作ったMODフォルダの中に、「mod.lua」というファイルをメモ帳か何かで作ってください。
  • メモ帳でそのファイルを開き、中に構成情報を記載していきます。
    function data()
      return {
        	info = {
    	    minorVersion = 1,(この数字はバージョン情報?)
    		severityAdd = "NONE",
    		name = _("(ここにMODタイトルを入力。半角英数のみ)"),
    		description = _("(ここに説明文を入力。半角英数のみ)"),
    		tags = { "(ここにMODのジャンルを入力。例:"Music", "Sound"等)" },
    		authors = {
    		            {
                            name = "(MODの作者の名前を入力。半角英数のみ)",
                            role = "CREATOR",
                            text = "",
                        },
                    },
            },
            visible = true,
      }
    end
  • 音楽MODではこの程度で十分ですが、モデル関係のMODの場合、もっといろいろ記載しなければならない可能性もあります。(そのあたりは誰かここに書いてくれるとありがたいです。)
  • 記載が完了したら保存してください。拡張子を.txtから「.lua」に変えるのを忘れずに。

3、MOD本体を作る。

MODを置くフォルダを作る。

  • MODは基本的に「本体の内部データの代わりにそれに相当する部分を、Workshopからダウンロードしたファイルを代わりに読み込ませる」ことで動作しています。
  • そのため、まずは自分が導入したいMODが本体ではどのファイルに相当するのか確認してください。
    • 音楽MODの場合、「res」というフォルダの中に「audio」と「config」があり、audioの中に「music」というフォルダがあります。
    • 作っているMODのフォルダにも同じフォルダを作っておきましょう。すべてコピーするのも手ですが、MOD同士の競合をなくすために変更する箇所のフォルダ・ファイルだけを作りましょう。

MODデータを設置する

  • フォルダを作ったらデータを置いていきましょう。
    • 音楽MODの場合、「music」のフォルダ内に、「00.ogg」等のようにリネームした音楽データを置きます。
      • リネームする名前は何でも良いですが、覚えやすい名前にしたほうが良いでしょう。また使用できる文字は半角英数のみです。
    • さらに、「config」フォルダにも設定ファイルを設置します。このファイルは、ゲーム内でそのMODがどういう挙動をするのかを記載しています。
      • 下記の例は音楽MODの場合の書式です。モデルやその他のMODではこのconfigフォルダの中にさらに「multiple_unit」や「sound_set」などのフォルダが有り、その中に設定データの.luaがあります。
        game = {
        	config = { }
        }
        game.config.audio = {
        	music = {
        		["(先程リネームしたファイル名を記載。以下例文)"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["01.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["02.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["03.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["04.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["05.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["06.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["07.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["08.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["09.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        		["10.ogg"] = { yearFrom = 1850, yearTo = 0 },
        	}
        }
    • 音楽MODではこのように簡単な物一つで済みますが、モデルやスクリプトなどの複雑なものになるともっと大量に書き換えなければならない場合もあります。
  • 設定ファイルを書き終えたら先ほどと同じように「.lua」に拡張子を直してから保存します。(拡張子を直すのは保存した後でも構いません)

MODデータの付随情報を作る

  • これだけでもMODは機能しますが、現段階では、商品が名札もつけずにばら積みされているようなものです。Workshopに載せるのですから、ちゃんと体裁は整えましょう。

Workshopに掲載される画像を作る

  • Workshop画面を開いたときに真っ先に目に入ってくるセンスの良いトップ画像。ありますよね?あれを設定しましょう。
    • そのMODが何なのかを的確にわかりやすく表す画像を作成してください。
      • 画像形式は「.jpg」で、解像度は問われませんが、容量サイズは1MB以下にしてください。
    • 画像が完成したらその画像ファイルの名前を「workshop_preview.jpg」にリネームしてください。
    • リネームした「workshop_preview.jpg」を「mod.lua」がある場所に一緒においておきましょう。
      • 複数枚追加したい場合はアップロードしたあと、steam画面から追加でアップロードできます。また、youtubeなどの動画もそこで添付できます。

TpF2のMOD欄に表示される画像を作る。

  • MOD一覧を開いたときに右側に表示される画像がありますね?それを作りましょう。
    • 面倒なら先程の画像を流用しても構いません。
  • 画像を作ったら今度は形式をtgaにしなければならないのでグーグル先生などで「PNG TGA 変換」等と調べて変換サイトを探すかフリーソフトを使って変換してください。
  • 画像を変換したら「image_00.tga」にリネームします。
  • リネームした「image_00.tga」を先ほどと同じ場所、「mod.lua」等がある場所に置きましょう。
  • これであらかたの準備は完了です!さあアップロードの時間です!

4,MODをWorkshopに登録する。

  • このゲームではMODの登録はゲーム内でできます。まずはTpF2を起動しましょう。
  • MODを登録する前に、自分で無料ゲームを作って、そこでMODが正常に動くかどうか確認するのを忘れないでください。
    • 無料ゲームを選択したときに、エラー文が書かれた灰色のウィンドウが現れた場合は、MODに不具合があり利用できないことを示しています。作ったMODフォルダを確認してください。
  • 確認が取れて問題がなければ、タイトル画面のメニューの中に「MODを公開」というボタンを押してください。
  • 公開したいMODを左のリストから選択し、名前や説明文に間違いがないか確認しましょう。
  • 問題なければ真ん中にある「公開」のボタンを押します。
  • ボタンを押すとMODがアップロードされます。(この時点ではまだ非公開設定で、他のユーザーからは見えません。)

5,Workshop内の情報を編集して公開する。

  • ここまでくればもう一息です。SteamWorkshopを開きましょう。
  • Workshopトップの右側に「あなたのワークショップファイル」という青字のリンクがあると思います。そこをクリックすると、自分がアップロードしたファイルを見ることができます。
  • 自分のMODを選択して、右側の「オーナーコントロール」の一覧から「タイトル&説明の編集」や「画像&動画の追加/編集」などを行いましょう。
    • 内容は見ればわかると思いますので割愛します。
  • 公開しても良い状態になったらそのリストの一番下にある「公開設定変更」を押して「公開」を押しましょう。
    • 「フレンドのみ」にすればフレンドリストに乗っているユーザーにしか表示されなくなります。

お疲れ様!

  • これで自作MODが公開されました!コメントで評価を待つもよし。データをより良いものにアップデートしていくもよし。また新しいMODを作り始めるもよしです!