アニメーション【パーフェクトイエロー】 [Act2 - Episode6]
音羽とつばめと神楽
- 日付
2016年 6月26日 - 劇場でのこと。バイトが終わったつばめはいつものように音羽に語りかけていた。
眠ったように動かない彼女に、それでも聞こえているかもしれないと。 - そんな二人の姿を眺めていたのは神楽だった。
- 話し終わったところで神楽はつばめをカフェに誘う。
カフェで語られる東京の現実
- 連れてこられたのは行きつけのカフェ。
パンを食べながら、カフェのおばちゃんがため息をついて東京の実情を語る。おばさん いやね、この頃フェノ…なんとかってのが続いて物騒じゃない? 近所の人も結構出て行っちゃって、色々寂しくてね…。 でも! あたしはまだ逃げたりしないよ。 自分が生まれ育ったところを簡単に捨てられるもんかい。 まぁ今は管理庁を信じるしかないってことかねぇ。 それにしてもあの繭みたいなものの中で戦ってるのはあんたらくらいの女の子とかって言うじゃないか。 ホントなのかねぇ。 - おばちゃんが行った後、神楽は先ほどのやりとりが気になったのか音羽とのことを聞く。
「いつもそんな風に話しかけてるんですか?」と。 - つばめはドームでの事件のことはよく覚えていないが、あの子も怖い思いをしただろうから。
少しでも幸せな気持ちを感じてくれたら。そう答えるつばめを見てどこか悲しそうな表情をする神楽。神楽 …幸せ…。 - 幸せそうにパンを摘むつばめと、パンを取ろうとして手が震える神楽。
心配するつばめに何でもないと答える。
メノウへの想いと神楽の地雷
- 阿佐ヶ谷に向かう電車は周りに全く人がいなかった。
- 電車の中で神楽はラノベに興味がないか聞いてみる。
読んだことないつばめに一緒に秋葉原へ本を買いに行かないか提案する。 - パフェの約束も済んでないことも出すが、つばめは秋葉原のような人が多いところはなんだか怖いのだと言う。
人は多いがだからこそ楽しいと説得すると、すぐにその不安が拭えたように秋葉原に行く約束をする。つばめ あっ、じゃあメノウちゃんのグッズとかも売ってるのかな? 秋葉原…。 神楽 ……あ…どうでしょう…。私、メノウのことよく知らないですし、曲もちょっと聞いたことあるくらいで…。 つばめ じゃあ今度、わたしのオススメを聴かせてあげる。 わたしが作ったプレイリスト、超いいんだから! - その答えは表情とは裏腹にそっけない。
嬉しそうに話すつばめと目を逸らして元気がなくなる神楽。 - それに気づかずどんどんメノウの話を進める。
- そして、外でもメノウの今の音楽について触れると神楽の雰囲気が変わる。
つばめ でもね、正直なことを言うと最近のメノウちゃんは歌ってても楽しそうじゃなくて、ちょっと心配なんだ 神楽 …え? つばめ 今も素敵だけど、昔はもっと素敵だった。歌ってるメノウちゃんはいつもキラキラしてたのに……。 神楽 ………。 - 神楽の表情にも気づかず、メノウへの想いを語るつばめ。
つばめ メノウちゃんの曲を聞くと、気持ちがふわふわしてくるの。 そんな、一面お花畑のような世界に夢中になるのが好きだったんだけど…。 神楽 …お花畑なのは、つばめさんの頭の中だけです。 つばめ えっ…? - つばめの手を掴んで言った言葉は、ひどく冷たい口調でのものだった。
- 一瞬の沈黙の後、すぐにいつもの口調に戻って「ピュアでかわいい優しい子なんだなーって」と訂正する。
- その直後、フェノメノンアラートが鳴り響いて二人はいつも通りの二人に戻って任務に当たっていく。
- そのフェノメノン戦は次回にも映されず記録映像上では語られなかった。
【彼女たちと見る】
- ストーリー要約
- 音羽に話し掛けるつばめ
ガブリエラ うーん、音羽はいつになったら回復するのかしらね。 で、つばめは音羽相手に何やってるの? つばめ うん、動けないだけでもしかしたら聞こえてるのかもって。 だからこうやって時々音羽さんとお話してるんだ。 みやび 何やのそれ泣けるわ。どんだけいい子指数をあげるつもりかいね。 つばめ あ、あれっ? てっきり、お人形遊びみたいなことは 不謹慎だからやめなさいって言われるかと……。 ガブリエラ そのあたりはさすがにあたしたちだって空気読むから。 - パン屋
神楽 あっ、ここのパン屋さんつばめさんのお気に入りなんですよ。 ガブリエラ ああ、知ってるわ。荻窪のお店でしょ? 結構人気なんですってね。 確か名物はサバサンドだったっけ? みやび 神楽坂からやとちぃと行くんが手間やけんど。 つばめ そうだったんですか? わたし全然気にしてなかったです。 パンも美味しいけど、ここのおばちゃんが大好きなんです。 美味しいパンを食べておばちゃんと話すと元気をもらえるから。 - 東京からの疎開
自分 東京から疎開した人が結構多いの? みやび 少なくとも東京にいたら危ないのは明白やきね。 街中も電車の中も気持ち人は減った気がするわ。 つばめ えぇっ!? これで減ってたんですかっ!? 神楽 でも電車の席が空いてるといつも座れていいですよね。 ガブリエラ そういう問題じゃないでしょ……。 自分 意外と心配されてるんだね みやび そら日夜いたいけな少女たちが戦ってるちゅうんは―― 同情を集めやすいシチュエーションやきね。 つばめ もしかしてその為にトライナリーって女の子だけとか? ガブリエラ そんなわけないでしょ。 つばめ で、ですよねー……。 - 音羽とテルプシコラの話
みやび 何やここでその話ふるんかね。 ガブリエラ ああっ、さてはつばめ、あなた音羽を自分のクランにしたいから…! つばめ あっ、べつにそんなヨコシマな気持ちじゃなくて……。 ガブリエラ あらそう。まあそれはそうと、どんな能力なのかは気になるわね。 みやび 剣をぶん回しとったし案外アーヤとの相性がいいかも知れんち。 神楽 つばめさんがもっと可愛らしくなる能力がいいですねっ。 ガブリエラ それって戦う時にどんな得があるのよ? 神楽 私がいつもの5倍増でがんばっちゃいます! みやび つばめちゃん効果、高いなー。 - 元気のない神楽|
つばめ と、ところで卯月さん急にどうしちゃったんですか? 何だかこのあたりから少し元気無いというかおかしかったような? 神楽 ……気になりますか? でも知らない方がいいかもですよ? つばめ えぇーっ!? そんな風に言われたらもっと気になるよぉ! 神楽 そこまで言うのなら仕方ありませんね。お話ししましょう。 この時に思いついた話をノート三冊にまとめて来たので、 今から皆さんにお披露目させてもらいますねっ♪ - 本を買いに秋葉原へ
ガブリエラ ところで、わざわざ秋葉原に買いに行くなんてさすがこだわりがあるわね。 アーヤ でも本にこだわるんだったら、むしろ神保町じゃないかしら? 神楽 神保町は最後の手段ですから、まずは秋葉原、なんですよ? アーヤ そ、そうなの? べつにいいんだけど。 つばめ よくわからないけど、東京はどこでも人が多くて苦手だなぁ。 ガブリエラ あんたってすぐ人混みに流されて行きそうよね。 つばめ なっ、何で知ってるんですか!? 見てたんですかっ!? ガブリエラ えーと……。 - メノウの話をするつばめ
アーヤ それにしてもつばめはメノウのことになると急に目が輝くのね。 自分 卯月ってメノウに似てない? 神楽 は? 何を言い出すのかと。それはありませんよ。 つばめ そうだよ。メノウちゃんは卯月さんよりも全然胸が大きいもん。 ガブリエラ 確かに、胸を見比べればメノウとは別人だって明らかよね。 神楽 むー……ふたりとも、後で呪っておきますね。 自分 卯月ってメノウに全然興味が無いの? 神楽 そ、そんなことありませんよ? 気のせいです。 ただ詳しくないのにニワカ知識で生返事は失礼かなってだけで。 ガブリエラ あー、うん、だんだん話し合わせられなくなるとキツいわよね。 つばめ 大丈夫です! 何でもわからないことは聞いてください! ガブリエラ つばめってホントメノウのことだけは自信満々よね。 つばめ そ、それしかとりえが無いみたいに言わないでよぅ! - 神楽のお話披露
神楽 なんか話が横に逸れましたけど、思いついたお話を披露するんでした! それでは始めます。世界を救った悲しき少女の物語を。 その少女は滅びゆく世界を救う為だけに生きていた。 世界を救う為だけに選ばれ、救うことを強いられていた。 取ることのない偽りの仮面をつけ続け、大切な友さえも騙して ただ課せられた使命を全うするだけの為にそこに存在していた。 ガブリエラ ……ねぇ、何かそれいつもの電波っぽいのより、話が重くない? 神楽 せめて電波じゃなくて中二病っぽいって言ってくださいっ! ガブリエラ いいけど、どうせ最後はおちゃらけて落とすんでしょ? 普段よくつばめをからかってるみたいに。 神楽 あの、だから、そんな他意は……まぁ、もういいですけど。 - 最後の語り
神楽 でも今回のお話は滑っちゃいましたね。 物語の結末くらいは幸せな方がいいに決まってますよね?
確認ポイント
- 神楽の表情
今回つばめに対する神楽の表情は重要な情報に繋がるものが多い。
音羽に話し掛けるつばめ、メノウの話をするときの表情、音楽性を変えた話への表情。
- 荻窪のお店「えだまめ」
こちらにも実在するお店のようだ。
「えだおね」で検索するとここのシーンと同じテラスがある。
つばめたちの世界の記録映像では上記の画像左下に「えだまめ」と書かれている。名前は少し異なっているらしい。
- 東京から疎開した人が結構多い
09 パーフェクトイエローで千羽鶴からもその話をされる。
東京から人が減ったのはフェノメノンの発生が首都圏に限られるからだが…。
- 世界を救った悲しき少女の物語
ただの創作話とは思えない内容。
推測できそうな要素はあるものの、部分的に繋がらないためなんとも言えない。