突き立った剣には見おぼえがあるッ!
禍々しい幽気を漂わせて
『狂気山脈』が
慟哭にも似たうめき声をあげるッ‼︎
理想は死すとも妄執は死なずッ‼︎
肉体は朽ち果てるともこの男の残留思念は
狂熱の骸となりて立ちはだかってきたッ‼︎!
ゴーストは、ワイルドアームズ2ndに登場する隠しボスであり、オデッサ首魁にして本編の中ボスを務めたヴィンスフェルト?の怨念によって生まれた残留思念である。
2nd
ヘイムダル・ガッツォー?跡地「狂熱の骸?」、かつてヴィンスフェルトと戦った場所にぽつりと立っているヴィンスフェルトの愛刀『狂気山脈』を調べる事で上述のナレーションとともに戦闘に突入する。外見はヴィンスフェルトそのものであるが、体色が真っ青でありこの世ならざる不気味さを感じさせる。コンプリートガイドの解説文によると『狂気山脈』の力でヴィンスフェルトの残留思念を実体化させたとの事。*1
実の所、この隠しボスは雑魚も同然である。
パラメータ的に見ると最強クラスの敵だが、アンデッドモンスターなので
ティムのガーディアンロア「ターンアンデッド」1発で倒すことができる。*2
攻略本においてもたった二行(実質一行)しか攻略法が語られない、最弱の隠しボスと言えるだろう。
…しかし、それを封じ真正面から戦った場合、ゴーストは一転百魔獣の王や全盛期の大魔王に匹敵する最強格のバケモノに変貌する。パパッと片付けてしまうか、やりこみ要素として正面から戦うかは貴方次第だ。
ステータス
レベル:49
HP:50000
獲得経験値:12000 / 獲得ギャラ:12000
ATP:999 DFP:999 SOR:999 MGR:999 RES:209 PRY:0
属性耐性:吸収=闇/弱点=光
盗めるアイテム:ちいさな花
落とすアイテム:フォースキャロット
HPやRESこそ低いものの、他のパラメータはカンストであり、これを上回るのはラギュ様か魔王しかいない。一体どれほどの無念や恨みをヴィンスフェルトが今際の際に抱えていたのか計り知れない。
そして低いRESは相応のレベルなら補強なしのティムにも先制される数値。
倒すとたった四つしかないフォースキャロットの内一つが手に入る。というか、実のところそれと怪獣アルバムの登録ぐらいしかうま味のある戦利品が無い。他の隠しボスと比べると実に味気ないトカ何トカ。
戦い方
生前と同じ技を使用するが、その威力は段違いに高い。
カンストした攻撃力と魔力から繰り出される威力SOR×6の奥義『八十禍津日神招来?』は悪夢の一言であり、鍛えていて尚5000~6000ほどの大ダメージをパーティ全員が受けるハメになる。(おまけに5%と確率的に低いとはいえ即死のリスクがある。この即死はタナトスボーダーやホーリーグレイルでも回避不能)
この他にSOR×5の単体攻撃『超次元穿刀爆砕?』や、全員にSOR×3のダメージに加えそれぞれ20%の確率で毒・病気・能力封印・ダウンハーテッド・眠り状態に陥らせる『ゲート・オブ・イゾルデ?』、味方のプラスステータスを解除する『ヴォイドエフェクト?』など、極めて厄介な攻撃を繰り出しARMSを苦しめてくる。*3
おまけにSOR×10(約10000)ものHPを回復するライフリターナーまで用いるなど、タチが悪いことこの上ない。
すでに死んでいるのに生命を復元するとはコレいかに…? しかもバランス調整の為であろうが生前の下位能力化している。
それでも正面から撃破するのであれば、ヴォイドエフェクトの打消効果に気をつけつつステータスロックやレストアで状態異常を適宜予防・解除し、セラフィムゴートで八十禍津日神招来をしのぎながら光属性の攻撃でゴーストのHPを削っていくのがベターだろう。他の隠しボスと同じく低確率ながらスリープが有効なので、眠らせるのも手である。また基本的に能力系の技しか使わないので、マリアベルのパワーシール?を使う事でゴーストの行動を止めることができる。
…あれ、弱点多くない…?
- ターンアンデッドは勿論、セラフィムゴートの昏倒効果でも稀に一撃昇天してしまう。
この仕様が災いして、一撃死無し縛りの低レベル攻略を目指すガチ勢からは「セラフィム使わないと勝てないから使うけど昇天効果が邪魔」などと陰口を叩かれることも……。
なお更にセラフィムも縛りたいと言う場合はまほうぼうぎょアップが被ダメージを抑えるのにはもってこい。
「SORダメージの技定数を下げる*4」という効果の為、3段階起動すれば約1500ものダメージカットとなる。
八十禍津日神招来こそ軽減しても約5500ダメージとインフレしているが、超次元穿刀爆砕は約3500、ゲート・オブ・イゾルデは約1500ダメージ程度まで減少する。
敵のステータスが高いほど効果を発揮するスキルの本領発揮と言えるだろう。
余談
ゴーストに勝利すると、戦闘前に操作していたキャラが一言コメントを残す。
未来を生きる人々の世界に亡霊の居場所などないと叫ぶアシュレー、
オデッサの滅んだ今帰る場所などないと弾劾するブラッド、
化けて出る程の未練たらしさに呆れるリルカ、
実体化するほどのヒトの思いの強さに純粋に驚くティム、
未練が断ち切れないなら何度でも冥府に送り返してやると冷静に語るカノン、
根性だけは見上げながらも冷徹に戻ってこなくていいと宣告するマリアベルと反応は様々。
会話後、『狂気山脈』を調べると「朽ちた剣からはなにも感じられない」というメッセージが出る。