《キャラクター》/【カノン】

Last-modified: 2023-10-22 (日) 10:56:21

【関連項目】
《キャラクター》/【紅の女戦士】


2nd

2ndのサブキャラクターの一人。
渡り鳥の中でも特に危険な魔獣退治専門業、通称「凶祓(まがばらい)」を生業とする女戦士。

パーソナリティ

性別:女性
年齢:不詳
クラス:バウンティハンター
身長:175cm
使用武器:ショートソード/自分自身
好きな本:武侠小説
CV(ドラマCD版):高森奈緒


カノンは凶祓としての通り名であり、本名はアイシャ・ベルナデット
ベルナデット家はかつて“剣の聖女”アナスタシアを輩出したヴァレリア家の傍流にあたるが彼女の母親の代で既に没落しており、娼婦稼業を余儀なくされた母と行きずりの男との間に生を享けたカノンは父の名も顔も知らずに育つ。
幼少の砌から「自分たちは“剣の聖女”の血に連なる者だ」という母の、没落した現状に対する恨み節とも誇りを失うまいとする自己弁護ともとれる言葉を聞いて育ったカノンは、己の身に流れる“剣の聖女”の血に固執するあまり、母の死後渡り鳥稼業の中でも最もリスクの高い「凶祓」に手を染めるに至る。
苛酷な魔獣退治の過程で欠損した肉体をそれ自体が武器となる、通称「シルエットアーム」と呼ばれる義体に換装していったのも、その血脈に対する異常なまでの執着ゆえである。

  • ゲーム本編時点では四肢は勿論、ほぼ全身が義体になっており、残された生身の部分は左目と脳およびそれに繋がる神経系くらいである(右目がソナー機能を備えているため脳にも多少改造の手が入っている可能性はある)
    彼女の義体は生体をベースにした「ヴィクトール型」と呼ばれる非常に珍しいタイプのものであり、彼女の応急処置を行ったマリアベル曰く「あまりに酷使しすぎているため相当なガタが来ている」とのこと。

その身に知らずロードブレイザー?を宿したアシュレーを、“剣の聖女”の末裔として討伐するべくオデッサと組んで再三ARMS一行に奇襲を仕掛けるもことごとく退けられ、最終的には閉ざされた坑道?でARMS諸共ジュデッカに始末されそうになる。
その後、ホルストを襲撃したジュデッカとの直接対決を経て「自分が自身の裡に潜む“もう一人の僕”を抑えられなくなったとき、自分ごと祓ってほしい」というアシュレーの要求に応える形でARMSの一員として行動を共にするようになる。

当初はロードブレイザーを宿したアシュレーを祓うということに何の疑念もなかったカノンであったが、アシュレーらとの旅の中で徐々に志を同じくする“仲間”としての情を知らず芽生えさせてゆき、グラウスヴァインとの戦闘であわや暴走寸前にまで陥ったアシュレーを祓うことに躊躇を覚えてしまう。
やがてレイポイント・ミューズで過去の自分と向き合い、己の力のみを恃んで生きてきた自分と決別し、生身の体に戻ることなく「現在の仲間との絆」を肯定するために今までの義体のまま生きてゆくことを選択する。


遠い親戚ということもあってアーヴィングとは面識がある様子。味方サイドで彼女の本名を知っているのは事実上本人とアーヴィング、そしてアナスタシアぐらいなものである。

  • 元の雇い主であったオデッサが彼女の素性を知っていたかどうかについては不明だが、“剣の聖女”の末裔であるという点に着目して、彼女にとってはある意味で宿敵であるロードブレイザーを宿したアシュレーを討つよう焚き付けた可能性は十分に考えられる。

元々の彼女の髪は貴族の令嬢らしい亜麻色をしていたが、ハンターとしての腕が知られるようになる頃には本編のようなくすんだ黒い色に変貌してしまっている。

エネミーとしてのカノン

エネミーとしては計三度(黄昏のスレイハイム城?エミュレーターゾーン?、閉ざされた坑道)対戦する。
反応がこちらのキャラクターの誰よりも速く先手を取られやすい上に、各種シルエットアームによる攻撃の威力もかなり高いため、HPや防御に不安のあるリルカティムが狙われると一撃で昏倒させられることもしばしば。
特に2戦目・3戦目はストーリーの都合上ブラッドがパーティアウトしている期間での対戦であるため、物理防御に不安のある彼ら二人が否応なしに矢面に立たされることになる。
基本的に攻撃はアシュレーに任せ、防御・支援に徹するのが無難。
幸いカノンは範囲攻撃を持たないので、無茶をしなければ全滅させられることはそうそうない。
安定して回復支援を行いたいなら、クイックスロウダウンを使うのも良い。

戦闘


RES(反応)は6キャラ中トップで、レベルが十分であればほぼすべての敵に先制して動くことが可能。
オリジナルのシルエットアームは、初期修得済みの3つの技をフォースを併用せずに使用することで、派生元の技ごとに決められた確率で上位のアビリティが解禁されて使用可能になる。なお解禁される確率はカノンのLCKがBESTだと2倍になるため、早期に全解禁を目指すならちいさな花を投入して使用を根気強く繰り返そう。
なお、シルエットアームの各アビリティはPS「物理攻撃アップ」によって技定数が上昇するので、彼女をフォワードで積極的に使うならポイントを割り振って威力の底上げを狙いたい。運任せの要素があるがパワーブースターの効果も乗るため相性が良い。
欠点としては、6キャラ中唯一範囲攻撃アビリティを持たない上に防御面にやや不安が残るので、雑魚の群れの短時間での処理や高火力の敵との長期戦には不向きな点が挙げられる。

余談

開発当初は「ソリッド」という仮称であったがブラッドと響きが重なるためボツとなり、彼女の戦闘スタイルがまるで音楽のように流れるような連続性を以てイメージされたことから、音楽用語である「カノン」という名前が付けられた(エネミーとして戦闘する際のBGMの名称?にその名残が見られる)