《エネミー》/【ラギュ・オ・ラギュラ】

Last-modified: 2023-10-16 (月) 14:28:26

【関連項目】
《設定》/【隠しボス】?
《地名・地形・施設》/【ABYSS】
《スキル》/【シェリフスター】
《防具》/【シェリフスター】
《ギア・バッジ》/【シェリフスター】


言うまでもないが元ネタは『ウルトラマン』に登場する宇宙恐竜ゼットン。

  • なお著作権の関係上、デザインに関しては『ウルトラマン』シリーズの製作元である円谷プロから正式に許諾を得ているとのこと。[要出典]

ファンなら誰もが知っている、WAシリーズ最凶の隠しボス。
WAシリーズにおける究極の“力の象徴”であり「百魔獣の王」と呼ばれ、特撮好きのスタッフと3Dでモデリングできるゲームが邂逅した結果の愛の結晶である。
その存在感と重要性は製作者(およびファン)をして「WAはトニーに始まりラギュ・オ・ラギュラに終わる」と言わしめるほど。

  • 口笛? 荒野? 何それ美味しいの?

その力は数多くの守護獣を血祭りにあげ、全知全能の絶対存在(ガイア)にも届く程。
作品ごとに形態や使用してくるアビリティ、および対戦に必要な条件に若干の差異はあるが、伝家の宝刀「1000000000000℃」を使用してくるという点では全作品共通している。


設定

10周年を記念して刊行された某ファンブック?に、ラギュ・オ・ラギュラの身体に関する詳細が解説されている。

  • レギュレイトオーガン
    所謂頭脳にあたる器官。非常に攻性的な活動の制御元となっている。純粋な力の顕現であるがゆえに感情や知性・自由意志などというものは基本的に持ち合わせておらず、ただただ機械的に敵対するものを排除する。
  • テンタクルヘッド
    頭部から四本生えている各触腕の付け根部分には、各々が独立した疑似脳が存在。本体からの指令とは独立した“別の存在”として活動することができる。このため全方位からの攻撃に対し対処可能であり、死角などという甘っちょろいものは存在しない。
  • レーダーレシーバー・センシティブソナー
    眼を持たず普通の生物における視覚を持たない代わりに、この二つの複合器官によって外界の環境を認知する。音や温度、匂い、電磁波など全てを“視て”攻撃対象を捕捉することができる。
  • プロテクタイトスキン
    皮下腺から分泌される体液は空気と接触することにより硬質化し、甲殻としての役割を果たす。攻撃を受けるとその一部が砕けて衝撃を吸収・減殺する効果を発揮し、また破損した甲殻は新たに分泌された体液によってほぼ瞬時に修復可能。
  • コンポジットボーン
    骨格は金属によく似た材質によって形作られている。硬性に富むA骨と弾性に優れたB骨が螺旋状に連なって組成されており、ラギュ・オ・ラギュラ自身の絶対的な攻撃力によって肉体が自壊しないよう耐久性を向上させている。
  • ヴォイドジェネレイター
    心臓部。通称“無限の心臓”と呼ばれ、空虚な黒い孔となっている。その心臓はありとあらゆる全ての宇宙・次元へと繋がっており、場合によってはリンクしている全ての宇宙がエネルギー枯渇で消滅する程汲み上げ、その汲み上げたエネルギーをそのまま一兆度の炎などとして、高位の次元そのものを崩壊させるほど。
    端的に言ってしまえば、ちょっと息を吸って吐くだけで宇宙とか次元がなくなっている。
    *1
  • モレキュールコントローラー
    両腕部分に存在する、周辺の分子運動を制御する器官。お馴染み「1000000000000℃」のプラズマを生み出す元凶。負の方向にエネルギーを方向付けることで瞬間的な冷却も可能。その冷気は物理法則の限界である-273℃を軽くすっ飛ばし、-1000000000000℃にも達するといわれる。一兆度とは名があるが、実際引き起こす現象は上記の通り一兆度程度のレベルの現象ではないのがわかる。

戦闘

1st

初出1stでは体色が白で「ゼットンと言うよりはエレキング」という声がちらほら聞こえるトカ聞こえないトカ。
アビス最深部に鎮座ましましており、対戦にはデュプリケイター一つとオールドギターが必要。
唯一本作のラギュだけが象徴たる「1000000000000℃」が「ヴォルカニックボム」という別名アビリティになっているが、直撃すれば消し炭どころでは済まないダメージが入るという点では何ら変わりないのでプレイヤー諸兄は安心して頂きたい。
他にも歴代ラギュの中で珍しくマイナスステータス付加攻撃?をしてくるが、虎の子のヴォルカニックボムはカエルバッジで、ポイズンブレスもステータスロックでシャットアウトできてしまうという残念な仕様。ディバイドショットも確実さには欠けるが有効。

  • むしろこれらに頼らずラギュ様に相対することがファンとしての礼儀だという意見もある。

2nd

元々2ndそのものが帯びている特撮志向とモデリング改善とが相まって、1stに比べかなり元ネタに近い姿になった、歴代ラギュの中でも最凶と言われるラギュ様。
2ndではABYSSがないためなのか、なぜかアグエル坑道の中にぽつねんと封印柱が置かれており、近くでスンバラシイ歌声を披露するとうるせえ騒音出すな莫迦野郎褒美をくれてやろうとばかりにお出まし。

  • 会うのは最も簡単、勝つのは最も困難

1000000000000℃と闇属性のブラックノヴァ?はどちらも直撃のダメージが6000オーバーと極悪な威力な上に、前作のように属性攻撃を完全にシャットアウトする手段がないため、前準備が整っていない場合は勿論のこと、整っていても木っ端微塵?に吹っ飛ばされたりヴォイドエフェクト?でライフガード等の補助効果をかき消されたりと、運が悪ければたちまちすり潰されてしまうことうけ合い。
…唯一の救済策と言うべきかスリープで眠ってしまう。どうしても勝てなければお休みいたいてる隙に殴り倒そう。

  • 本作から専用のBGMがつくようになった。

1ターン目の1000000000000度、2ターン目のブラックノヴァは確定行動であり、この2つすら乗り切れない者には戦う資格なしと言われているトカいないトカ。3ターン目以降はランダムであるがとりあえず比較的交互に使う傾向にあるようだ。あくまで傾向であり4連発とか5連発とかしてくることもある。
残りHPが25%を切ると発狂モードに突入、1000000000000度やブラックノヴァに比べたら低威力(それでも4000台のダメージだが…)の無属性全体攻撃であるインパクトボマーしか使わなくなる。ここまで来たら一安心しよう。


今作のラギュ様はSORとPRY以外のパラメーターがカンストしている。
SORがカンストしていないにもかかわらず6000オーバーのダメージを叩き出すラギュ様・・・さすがである。

3rd

マイホームであるABYSSが復活したため、そちらに里帰り。幼生体と完全体という二つの形態を持ち、幼生体はちょっと控え目な100000000000℃?の炎を放つ。
本作では1000000000000℃のみならず、各属性の全体強攻撃を兼ね備え、さらに反撃率100%と攻撃面ではかなり強化された。
しかし、属性耐性スキルを簡単にセットできる本作ではせっかくの1000000000000℃や各属性攻撃を完封できてしまうので、2ndに比べればまだ戦いやすい部類に入る。

  • むしろ「内部でセーブ不可」というABYSSの仕様に泣かされたプレイヤーの方が多いだろう。
  • 幼生体で750000、完全体で999999ものHPを誇るものの上記の通り攻撃はほぼ無力化できるので、単に倒すのが面倒なだけだったという人も多い。エンターブレインの攻略本ではタービュランスを使えばオートでも勝てるとまで評されてしまった…

幼生体

ABYSS100階の積層型封術式に封印されており、クレイマードールズで呼び出して戦うことができる。
緑色を基調としたデザインで、完全体よりも元ネタのゼットンに近い印象を受ける。
ジャイアントインパクト?で叩き潰そうとしたり、『100000000000℃』で焼き殺そうとしてくる。また物理攻撃に対してカウンタースウィープ?、魔法攻撃に対してパラダイムポリューションで反撃をしてくる。
単体物理攻撃であるカウンタースウィープは回避可能だが、パラダイムポリューションは無属性全体攻撃であるため耐性がつけられない。そのためアルカナ攻撃は控えるべき。
だが反撃にさえ気を付けていればそこまで恐るべき相手とはならない。
倒すとシェリフスターを落す。

完全体

幼生体とは違って真っ赤になったラギュ様。幼生体撃破後ABYSSの入り口にドンと積層型封術式で鎮座しておられる。なんとかラギュを倒してさあ帰ろうと戻った渡り鳥を再び絶望に叩き込む。
…各種属性耐性が完璧な場合はげんなりする。
当然ながら幼生体よりパワーアップしており、各種パラメーターがPRYを除き999、レベルも100、HPも999999というツワモノ。ヴァージニアのショットなどではダメージを与える事すら敵わないだろう。


幼生体同様『ジャイアントインパクト』の攻撃に、反撃の『カウンタースウィープ』『パラダイムポリューション』は健在なのでうかつな攻撃は厳禁。
1000000000000℃、コキュートスクラックトレマーストームブレードメイルシュトロームエレクトリッガールミナスインパクトファントムハザードの属性付の全体攻撃を使用してくる。
どれもまともに喰らえば一発で瀕死or即死しかねない威力がある。だが上記の通り属性耐性が得やすく戦闘難易度が低い3rdでは、他シリーズのラギュ様と比べ安定した勝利が望める。
倒すとExファイルキーを落とす。

4th

またもABYSSがなくなったため、今度は遙かに掲げし決意の塔の最上階に鎮座。封印を施した聖カリュシオンにちなむ四つ遺物を祭壇に捧げることで対戦できる。
攻撃力の高さにさらにニトロチャージがかかり、100レベル&最強装備でも一~二発でPC勢を壊滅させるため、まともに戦うと敗北必至。
…が、PC陣も歴代最強の戦士と名高いラクウェルと歴代シリーズ最強の効果を持ったシェリフスターを擁しているため、彼女に上手く行動順を回せば一~二撃でケリがついてしまう。

  • 必死こいて数千~数万のダメージを蓄積させて倒す他作品のPC陣を横目に600000以上のダメージをこともなげに叩き出すラクウェル。病に冒されていなければその強さはいかほどになったのだろうか。想像したくもないが。
    当の本人は「ただ力で征しただけだ。誇るようなことではない」といたって謙虚な科白を口にするが、力の象徴を真っ向から力でねじ伏せるその様は十分称賛に値すると思うのだがどうだろう。
    むしろラクウェルに頼らない場合の勝ち筋が少ないことも彼女が際立って目立つ要因でもある。アサルトバスターハイ・ブラスト程度ではラクウェルの足元にも及ばず、ちまちましたダメージを蓄積させて勝とうとすると逆にラギュ様の圧倒的攻撃力の前に先に膝を屈することになる。

なお、対戦に必要な聖遺物のうち涙のかけらを入手するためには、エクストラチャレンジのハードモードで通算スコア200000点を獲得する必要があるが、1度の周回で手に入るROMの数は最大6個までなので、Fのデータコンバートを行っていないと1周目ではハードモードをプレイできない=涙のかけらが手に入らない=ラギュ・オ・ラギュラと対戦することはできない。
また、5thにも言えることだが聖遺物は周回プレイで持ち越すことができないので、新たな周回で対戦するにはその都度聖遺物を集めないといけないので覚えておこう。


どうやら生存中の味方のいるHEXに隣接できず、かつ移動できる場合は反撃以外の行動をしてこず、ひたすら移動だけをし続けるようになる模様。魔王様がクイックアイソレイトといった補助技を使用する賢しい面があるのに対し、単純なステータスが高く行動パターンが少ない故の盲点と言ったところ。

  • 攻撃がほぼアタック一辺倒で隙がないところが弱点というのが中々面白い。この他にはイリュージョンを使って命中を下げるというのも有効。

以下はアルノーほぼ一人で撃破した際の動画。何もできず、ただうろうろするだけの百魔獣の王にはどことなく哀愁が漂う。

5th

ABYSSが復活し、またもその最奥部に里帰り。デュエルサインで封印を破ると対戦できる。

  • 封印柱の許へ行くためには、4th同様四つアイテムをF24の祭壇に奉げる必要がある。

本作ではとうとう-1000000000000℃の冷気を放つという物理法則すら超越した存在に進化。さすがはラギュ様である。
これと言って有効打を与える方法はないが、5thの仕様上(-)1000000000000℃の準備動作中にDPの高い攻撃を叩き込むと何もさせずに倒せてしまったり、オレンジ100で強引に耐えたりもできるので、さほど強敵でもない。

  • 行動さえ把握していれば、2カ所あるレイポイントとジャンプ、インビンシブル、レイチェンジを駆使すれば正攻法でも勝てる。
  • 属性違いの新技が追加されたにもかかわらず、歴代ラギュの中では最も弱いと言える。最強技の前に予告というのもマイナス点。本作ではXF連動ボスのほうが強い。

F

3rdと同じく、幼生体と完全体の二つの形態が存在。3rdと違ってABYSS内部でセーブが可能になり、また幼生体と完全体を連戦で戦わなくてもよくなったので、敷居はかなり下がった。
ABYSS自体の構造・ルールも変わっているため、じっくりと準備を進められる。

ターンの最後に気まぐれに放ってくるパラダイムポリューションがかなり厄介だが、逆に言えばそれにさえ耐えられれば意外にどうにかなってしまう。
ちなみに(準備は面倒くさいが)一撃で斃す?ことも可能。

XF

Act.4-3クリア以降に砂塵のリチャードローズ?にいる遠くを見やる婦人に話しかけることで新たに出現するポインター、灼熱の心臓?に行くと出現・対戦できる。

  • ちなみにここでのラギュ様はあくまでも「他のファルガイアにいる同一存在の破壊衝動の一部」が無理やりこちらの世界に割り込んできているだけであり、いわばかりそめの姿にしか過ぎない。

しかしかりそめとは言えその強さは2ndに次ぐ極悪さで、流石と言うか何と言うか他のBOSS戦とは全く毛色が違い、前情報なしの初見ではほぼ確実に瞬殺される。
他作品に比べてユニット選択の幅が広く、戦術さえきっちり構築していれば一応何とかなるため即ハマるというわけではないのだが、お馴染み1000000000000℃+特定地形を対象とした高威力MAP全体攻撃+RESカンスト+瀕死(警戒付き)になるとレッドゾーンで行動割り込みというチートっぷり故「行動させたら負け」というのがブランクイーゼル団員もといプレイヤーの共通認識となっている。

  • SRPGでのMAP全体攻撃は往々にしてバランスブレイカーとなることは先達となるアレコレをプレイした諸兄には周知の事実であろうが、本作のラギュ様もやはりぶっ壊れぶりを再確認させてくれた。
    広範囲攻撃を持つ敵ユニットは一応他にも少数だが存在するものの、コイツの場合それに加えて行動数がべらぼうに多いというのがまた反則級である。
    しかも見た目は重そうなのにWGTが0。VP枯渇によるHP減少とも無縁という……。
  • パラメータや「1000000000000℃」ばかりに目が行きがちだが、所持スキルも極悪なものがてんこ盛り。
    特に注意すべきはレッドゾーン。
    コイツの存在を忘れたばかりに、瀕死まで追い込んだ瞬間割り込まれ、返り討ちに遭った渡り鳥は数知れず。
    しかも、レッドゾーンは瀕死を脱する度に再発動可能になるので、アタック時HP回復と併せて凶悪なコンボとなっている。
    割り込み防止は万全を期すならロブターン、行動順の調整などに自信があればイントルードでしっかりと潰しておきたい。

設定ミスであるのか、

  • 岩場地形で使用して岩石が降ってくるいかにも地属性っぽいインパクトボマーは火属性
  • 溶岩地形で使用して炎が爆発するいかにも火属性っぽいインパクトボマーは地属性

になっている。
地形ダメージを無視したりレビテーションを使う人には関係無いが、地形ダメージを考慮して岩場に陣取る場合は、水のレイポイントでレイフィールドを使用すればインパクトボマーと1000000000000℃の威力をまとめて半減させられる。


灼熱の心臓?にはレイポイントが各ユニット初期出撃位置付近とラギュのいる中央の合わせて7つあり、そのうち、初期出撃位置2、3、6付近が水のレイポイントとなっている。
初期出撃位置3付近のレイポイントは全て岩場地形となっているので、集合して囲むには最適となっている。


なお、Act.4終了(厳密にはAct.4-7のシュネルギア進入前)までにラギュ・オ・ラギュラを撃破していると静かに白きクレスタベルデ?にいる凄腕ハンターに話しかけることでシェリフスターを一つもらうことができる。
この防具自体は合成で作ることも可能ではあるが材料調達が非常に面倒臭いので、短い間のチャンスだが腕に自信があれば挑戦する価値は十分すぎるほどある。

余談

2ndではノーブルレッドが封印した事になってるが明確に手を出すべきでは無いと書物に残すほど恐れている事がわかる本がある。(マリアベルがいないと読めない)。他の隠しボスも同様にノーブルレッドが封印したらしいがラギュ様ほど明確に書かれてはいない。


*1 『ザ・プレイステーション』2002/5/特別増刊号、2004/1/30冊子の解説を含む