《キャラクター》/【ブーメラン】

Last-modified: 2022-08-30 (火) 10:34:00

【関連項目】
《守護獣》/【ルシエド】
《アイテム》/【クレッセントファング】


1st

1stおよびFに登場した魔族の一人。
秀でた能力を持ちながらも様々な理由により終末の四騎士に選ばれなかった“員数外(イレギュラーナンバー)”と呼ばれる魔族の一人であり、彼はその中でも任務に失敗したり用済みになったりした同胞を処分するその役割から“同族殺し”“処刑人”の二つ名で知られ、同じ魔族から畏怖と侮蔑の目で見られる存在。

パーソナリティ

性別:男性
年齢:不詳
身長:不詳
使用武器:ブーメラン「月狼牙(クレッセントファング)」
好きなもの:生死を分かつ瞬間
嫌いなもの:連携と強調


性格は良く言えば武人気質、悪く言えばバトルジャンキーであり、己の力と技を以て強者と戦い、死合うことに並々ならぬ渇望を抱いている。
己と死合うに足りる力を持つと踏んだ者はたとえ敵であってもすぐには殺さず、彼らが成長した後に十全の力で相見えることを望む。

  • 謀略を好まないことや闘争に魅せられているという点ではベルセルク?に通じる部分があるが、弱者を蹂躙する嗜虐性を持つベルセルクに対し、ブーメランの場合はより純粋な闘争への渇望故、相手が人間であろうとも実力ある者には敬意を以て接するという点で大きく異なっている。

独断で行動することが多いことと、所謂汚れ仕事を担当している立場上ジークフリードらからは疎まれているが、強い者と戦うことにのみ執着している当のブーメランは歯牙にもかけていない。

欲望の貴種守護獣であるルシエドは、かつてエルゥ・人間と魔族が争った大戦の最中にブーメランと邂逅を果たし彼の持つ強い闘争への渇望に共鳴、以来他の守護獣やファルガイアの原生生物を裏切って行動を共にするようになった。
両者は善悪や立場を超えた強い信頼関係で結ばれており、ブーメランの闘争への渇望が尽きぬ限りルシエドもまた不滅を約束されている。

本編中での扱い

初登場はヴォルカノントラップ?にて、ベルセルクがロディたちに敗れた直後のシーン。
自分に肩を貸しフォトスフィア?に連れ帰るよう命令したベルセルクを一蹴し、あまつさえ処刑、その肉体を両断する。
ベルセルクが欠けた穴を埋めるべくマザーの思惑によってクォーターズの新たな一員に収まり、計画の障害となっているロディたちの実力を見極めるべく風の海の墓標?にて彼らを待ち伏せ、一戦交える。
結果、ロディたちを噂に違わぬ原石であり、磨けば己と同じ高みまで登り詰めるであろう好敵手と評し、次に会う時はより強くなって自分の前に立てという言葉を残し撤退。
その後も堕ちた聖域でロディらの前に現れ、前回よりも着実に腕を上げてきていることを称賛しつつも、まだ伸びる余地があるとして前回同様に引き下がる。
ジークフリードの野望を止めるべくカ・ディンギルにやってきたロディ達を入り口で迎え撃つが、いざ雌雄を決しようとしたところでジークフリードが放った刺客によって水を差されてしまう。
それまでの戦闘で既にロディ達を自らが十全の力で戦うに相応しい存在であると認めていたブーメランは、「獲物を横取りされたくない」と嘯きつつ、彼らを先へ行かせるべくルシエド共々その刺客の相手を引き受けることに。
激戦の後には「俺は必ず帰ってくる」と刻まれたクレッセントファングだけが残されていた……。

以降姿を消したと思われていたブーメランであったが、強者同士が血を流す古代の闘技場(Fでは魔王の練兵場?)にてロディ達が来るのを待ち構えており、カ・ディンギルで果たせなかった最後の決着をつけるべく己の力を刹那に輝かせたオーバーブースト形態、戦鬼“ブーメランフラッシュ”と化して全力で彼らに戦いを挑む。
結局戦いそのものには敗れたものの、己の欲望を全うし、全力で戦場を駆け抜けた自分こそ勝者であると満足してその結末を受け容れ、(Fでは未だ渇きの癒えていないルシエドをロディ達に託し)消滅する。

F

基本的な部分や役割はやはり1stから変わらず。

パーソナリティ

性別:男性
年齢:不詳
身長:192cm
使用武器:ブーメラン「クレッセントファング」
好きな死合い:相手を高め、さらに己を磨く戦い
嫌いな犬:だらしなく舌を出した犬
CV:中田譲治


Fではベルセルクを処刑した後、その肉体をフォトスフィアに持ち帰り、ジークフリードに検分するよう促すのと同時に「今ならまだ再生が間に合うかもしれない」と挑発じみた言葉を投げつけ、彼を激昂させている。

  • カ・ディンギルでのイベントでは終了間際、自分が処断したベルセルクらしき影と対峙する描写も。

エネミーとしてのブーメラン

1st・F共にストーリー上計3回対戦することになる。また、条件を満たすことで事実上の最終決戦となるブーメランフラッシュとの戦闘も用意されている。
ストーリー上での対決は、いずれの戦闘でもルシエドが半ば独立したエネミーとして参加している。

1st

攻撃は物理一辺倒ながら高威力なものばかりであり、クイックを用いて先手を取ってセシリアが回復・補助が行えるようにしておくと安全度はかなり高まる。
シールドで防御を固めて被害を抑えつつ、経験値を欲するならルシエドを先に倒し、その後ブーメランを叩こう。速攻で行く場合はルシエドは無視しても良い……が危険度は跳ね上がる。

  • 3戦ともルシエド交えた2体との戦闘の上に高威力&高スピード(ザックでも素では先手を取れないことも)と1stでは本編の他のボスと比べて明らかに強過ぎるボスとなっており、1stで苦労したボスは?と聞かれるとほぼ間違いなくブーメランの名前が挙がるトカしないトカ。
  • HPが満タンでも、強化攻撃を1人に集中されると1ターンで撃沈されかねない。DQシリーズのような敵側の「1ターン複数行動」のない本作において、2体相手のボスはシンプルに脅威となる。特に回復・補助を担うセシリアが落とされると一気に苦しくなる。更に弱点属性もない・2戦目以降は全属性を半減するので、大ダメージを与えるのも難しい。
    ザックのフォースアビリティは溜まりやすく全体攻撃できるが威力の劣るマテリアルか、より溜めてまずはルシエドに大ダメージを与えるためソニックビジョンかと考えどころとなる。
  • 低レベル攻略における文字通りの死神。高反応+高火力+コンビ打ちの三重苦が容赦なく襲いかかる。
  • こちらの手札の充実によって難度が下がるという謂わば当たり前の理屈が、劇的に当てはまる相手。
    Lv2魔法他を持つ2戦目、更に3戦目ではマグナムファングバニシングレイフォースユニットネクロノミコンゼファーなどが揃い、その難度は1戦目とは全く別物となる。

F

ほぼ傾向と対策は1st同様だが、Fではルシエドが戦闘不能になるとブーメランが行動順を無視して即座に「欲望の炎」を用いて復活させるため、基本的にはブーメランに攻撃を集中させるのがセオリーとなる。

  • 「欲望の炎」はブーメランが行動済でも使用でき、また未行動だったとしても行動を消費することはないので、ルシエドを復活させてブーメランの攻撃を封じるという戦法は使えないので注意しよう。

1st同様にシールドは勿論、新魔法リタリエイションも有効。
2戦目以降用いてくるシャドウスティッチを喰らうと強制的に行動キャンセルされてしまうため、ブロッカーなども併用して極力回避しよう。
ちなみに弱点は雷属性。チャンスがあればレイジハンマーで大ダメージを狙いたい。
逆に水属性の攻撃を当てると活性化して手が付けられなくなるので、絶対に使わないこと。

ブーメランフラッシュ

こちらを参照→《エネミー》/【ブーメランフラッシュ】

余談

その個性的な言動やブーメランフラッシュ戦での恰好良さから、WAシリーズの敵役NPCの中では指折りの人気を誇るキャラクター。
1stではブーメランフラッシュ戦で専用の音楽?が用意されていたりと、制作側からも優遇されている節がある。