フランス RankVI 駆逐戦車 Canon de 155 Automoteur Modèle F1
概要
イベント【LOCK AND LOAD】にて実装されたガチャ限定車両。
WTM初の自走榴弾砲であり、7.5秒の装填速度と12.7mm機銃を防ぐ事の出来る装甲、MBT譲りの高い機動力を持った自走榴弾砲の中ではかなりの高性能を誇る車両。
機体情報(v1.17.1.14)
報酬・修理
| SL倍率 | 4.2 |
|---|---|
| RP倍率 | 14.9 |
| 修理費用 | 6 |
車両性能
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 砲塔旋回速度(°/s) | 14.3 |
| 俯角/仰角(°) | -5/66 |
| リロード速度(秒) (自動装填) | 7.5 |
| スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
| 車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 30 / 30 / 30 |
| 砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 20 / 20 / 20 |
| 重量(t) | 43.5 |
| エンジン出力(hp) | 680 |
| 2,400rpm | |
| 最高速度(km/h) | ±72 |
| 視界(%) | 114 |
| 乗員数(人) | 4 |
武装
| 名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
|---|---|---|---|
| 主砲 | 155 mm GCT F1 howitzer | 1 | 22 |
| 機銃 | 12.7 mm M2HB machine gun | 1 | 800 |
弾薬*1
| 名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | ||||||
| 155 mm GCT F1 | OE 155 56 | HE | 43.75 | 6.8 | 810 | 54 | ||||
| M107 (PF) | HE-VT | 43.1 | 9.14 | 580 | 61 | |||||
発煙弾
| 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||||
| M110 | Smoke | 40.8 | 50 | 563 | - | |||||
装備
| 設置場所 | 装備名 | 説明 |
|---|---|---|
| 車体 | 外部装甲 | 後部に15mmの構造用鋼 |
| 内部 | 操縦手横に 17mmの構造用鋼 | |
| 車体 | 外部装甲 | 側面に6mmの構造用鋼 |
小隊ツリー
| 前車両 | - |
|---|---|
| 次車両 | Lorraine 40t |
解説
特徴
【火力】
本車は似たような運用のFV4005とは違い、自動装填装置と全周旋回可能な砲塔を搭載しており、7.5秒固定の装填速度は155mmでありながら驚異の分間8発を実現する。
本砲の装填速度は同口径の中でVIDARの6.0秒に次ぐ速度で、M109G(IT)やG6より速い。しかし榴弾の弾速や炸薬量はソ連のものを除けば最も低い。それでも直撃や至近弾で軽装甲車両は破壊可能であり、特に砲塔と車体が離れていないドイツ戦車に対して有効である。ソ連やアメリカ戦車を破壊するには、キューポラや砲塔正面などの弱点を狙って過圧を発生させ、側面の場合は転輪を狙って車体底面から中身の搭乗員を破壊しよう。
またVT信管を持ったM107 (PF)も使用出来る。これは航空機の付近で信管が発動し起爆するHEである。ただしらゆる障害物や地形でも起爆する他、近接信管は300mを超えないと起動しない。またVTの使用変更によって車両の頭上で炸裂しにくくなったので、対戦車用としてHE、対空用としてHE-VTと場面によって使い分けていこう。
ちなみに本車は自走榴弾砲でありながら12.7mm M2HB機関銃を装備しており、障害物や回り込まれた際の対処等に重宝する。
【防御】
装甲は非常に薄く、戦車砲に対する防御力は無と言っていい。砲塔の装甲は全周20mmしか無いが、他の榴弾砲によくあるアルミニウム合金ではなく均質圧延鋼装甲のため装甲厚通りの防御力を発揮し、それでいて正面は傾斜しているので車載機銃であれば12.7mm機銃まで耐える事が出来る。この効果はかなり大きく、FV4005の様に撃った直後の車両を狙っている時に機銃で抜かれるという事が起きない。その反面、他の自走榴弾砲では過貫通を起こす徹甲弾に被弾した際は炸薬が炸裂し、搭乗員気絶で撃破される事も多々ある。また砲手が気絶しなくとも垂直照準装置を損傷し反撃できなくなる可能性があり、砲塔後部にびっしり敷き詰められた砲弾に誘爆してそのまま撃破される事がある。したがって本来の榴弾砲と同じく後方支援に徹しよう。
車体はAMX-30 (1972)と同じだが装甲厚が減っている為、機銃に抜かれやすくなっている。しかし車体には操縦手とエンジン以外なく、炸薬の無い砲弾であれば無被害で済む事がある。
またAMX-30皆様ご存知の通りリバースギアボックスを装備していて、前進・後進同じ速度を出す事が出来る。本来のAMX-30ではエンジンを向けると主砲が上を向いてしまい、俯角が取れなくなる問題があったが、榴弾砲ではその問題が発生しない為、これを行う事で生存率を上げる事が出来るかもしれない。
【機動性】
前述した通り元車体となったAMX-30と同じくリバースギアボックスを装備しているため自走砲でありながら前進・後進同じ速度で移動する事が出来る。
しかし本車の弱点は防御力だけでなく機動力にもあり、自走榴弾砲だから仕方無いのだが砲塔旋回速度が17.4°/sしかなく、回り込まれた時の対処がし辛いという弱点がある。更に超信地旋回も出来ないため、高機動の車両の対処が困難な場合がある。
史実
フランス陸軍は第2次世界大戦後、戦争中の遅れを取り戻すべく積極的に自走砲の開発に取り組んだ。
そして1950年代末から1960年代初めにかけて、Mle.61 105mm自走榴弾砲およびMle.F3 155mm自走榴弾砲を実用化したが、これらは小柄なAMX-13軽戦車の車体を流用した能力的に不充分なものであった。
そのため1960年代末になって、この2車種を同時に代替する新型自走砲の開発が始められた。
これが、「GCT」(Grande Cadence de Tir:大発射速度)155mm自走榴弾砲である。
GCT自走榴弾砲の開発は1969年に開始され試作第1号車は1972年に完成して、翌73年に開催されたサトリ兵器展示会において初めて一般公開された。
次いで1974~75年にかけて6両の増加試作車が完成して運用試験を行った後、1977年からGIAT社(Groupement Industriel des Armements Terrestres:陸上兵器企業連合、2006年にネクスター社に改組)で本格的な生産が開始された。
最初にGCT自走榴弾砲を導入したのはサウジアラビア陸軍で1978年から引き渡しが始められ、翌79年6月からはフランス陸軍への引き渡しも行われている。
GCTは1998年までにフランス陸軍向け253両、サウジアラビア陸軍向け51両、イラク陸軍向け85両、クウェート陸軍向け18両の合計407両が完成している。
フランス陸軍では本車に「AU-F1」の呼称を与えて179両を生産し、1988年からはより強力なAPU(補助動力装置)と、信頼性を向上させた自動装填装置に換装された発展型の「AU-F1T」の生産に切り替えられ、74両が部隊に配備された。
GCT自走榴弾砲は通常の自走砲のように車体と砲塔が一体となったシステムではなく、155mm榴弾砲と弾薬庫、自動装填装置、FCS(射撃統制システム)、APU等を搭載した砲塔部のみで完結したシステムとなっている。
このため車体はAMX-30、T-72、アージュン、レオパルト等、様々なMBTの車体を流用することができるようになっており、専用車体を用いるシステムに比べて柔軟な運用が可能となっている。
これは最初の生産型がサウジアラビア陸軍向けであったように、GCTが輸出を意識して開発されたからである。
砲塔内にシステムを全て詰め込まなければならなかったため、GCTの砲塔は車体に比べてかなり巨大な箱型をしている。
ちなみにフランス陸軍が採用したAU-F1は、当時の主力MBTであったAMX-30戦車の車体を使用している。
AU-F1の車体は機関配置も含めてAMX-30戦車からほとんど変更されていないが、車体前部右側に設けられていた主砲弾薬庫は廃止され、代わりに28Vの発電機と砲塔内の空調装置を新設しており、車体重量は戦車型よりも2tほど軽くなっているという。
戦車型と同じく、操縦手は車体前部左側に位置する。
操縦手には外部視察用に3基のペリスコープが用意されているが、夜間操縦のために中央のペリスコープは映像強化型に換装することが可能となっている。
AU-F1の砲塔は圧延防弾鋼板の全溶接構造で、NBC防護システムを備えており全周旋回が可能である。
主砲の155mm榴弾砲を挟んで右側に砲手と車長、左側に装填手が位置しており、砲塔の上面には左側に装填手用ハッチ、右側に周囲にペリスコープを装備する車長用キューポラが設けられ、砲塔の左右側面には乗員の乗降に用いる後ろ開き式の縦長のドアが装備されている。
主砲はGIAT社製の39口径155mm榴弾砲が採用されており、俯仰角は-5~+66度となっている。
砲身の俯仰と砲塔の旋回は油圧で行われるが、非常時には手動での操作も可能である。
砲塔後部には左右に2分割された弾薬庫と一体化された自動装填装置が備えられており、この関係から砲塔後面には弾薬補給用の下開き式の大型ハッチが左右に1枚ずつ設けられている。
この弾薬庫は右側が砲弾収納部、左側が装薬収納部となっており、それぞれ7列の垂直式収納ラックに6個ずつ計42発分の砲弾および装薬が収納されている。
なお装薬は、40発分が砲塔バスケット内のコンテナにも収納されている。
自動装填装置の使用時における発射速度は8発/分、バースト射撃では45秒間に6発の射撃が可能である。
フランス陸軍の試験では、1時間に108発の射撃が可能だったという。
自動装填装置が故障した場合は、人力により2発/分の速度で発射することができる。
AU-F1の主砲はNATO標準の全ての155mm砲弾を使用することができ、通常榴弾を用いた場合の最大射程は21,200mで、ロケット補助榴弾を用いると32,000mまでの射程延長が可能である。
副武装としては砲塔上面の装填手用ハッチに、対空用の7.62mm機関銃または12.7mm重機関銃を装備することができる。
副武装の携行弾数は7.62mm弾では2,050発、12.7mm弾では800発となっている。
1992年にはインド陸軍の次期自走砲選定試験に参加するために、GCT自走榴弾砲の砲塔システムをインドがライセンス生産を行っていた旧ソ連製のT-72M1戦車の車体に搭載したタイプが試作された。
フランス陸軍は2004~07年にかけて94両のAU-F1のFCSをタレス社製のアトラスC4Iシステムに換装し、パワーパックも換装した改良型「AU-F1TA」に改修しており、さらに主砲を新型の52口径155mm榴弾砲に換装して最大射程を40kmに延長した改良型「AU-F2」も試作している。
小ネタ
外部リンク
コメント
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- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- 自走榴弾車両はちゃんと使わないとただの餌 あうほとんどの敵はでかい的、たまにクソウマプレイヤーもいるけど -- ソ連大好き 2025-02-19 (水) 11:26:27
- 強いくて楽しいには変わりないんだけど不思議とこいつ使うといつも酷い味方としかマッチせん、俺の運が悪いだけなんだろうけど -- 2025-02-26 (水) 08:23:42
- VTの方が炸薬多いから倒しやすいとかあります...? -- 2025-03-04 (火) 15:38:44
- ない。直撃させれば普通の榴弾としても使えるけど、ちょっとした障害物で起爆するので完全に対空用です -- 2025-03-04 (火) 17:42:18
- ZSU-57-2がつらい… -- やまけー 2025-03-06 (木) 08:50:07
- 画像が砲撃支援してるみたいでかっこいい -- 2025-03-27 (木) 17:54:04
- VIDARとか来てからコイツ使う人大分減ったけど、相変わらず雑に強いから舐めてると無双される。 -- 2025-05-29 (木) 00:16:45
- こいつで対空するのむずいけど当たったらめちゃくちゃ気持ちがいい -- 戦車兵 2025-05-31 (土) 18:29:45
- カーゴポートのマップでコンテナから飛び出してる機銃やキューポラに榴弾ぶつけるだけで撃破できるからマジ強い -- 2025-09-03 (水) 16:40:40
- 画像かっこいいなぁ。稀にめっちゃカッコいいトップ画像撮るプロおるやろ -- 2025-09-21 (日) 19:27:04
- 弾速おっそ -- 2025-10-10 (金) 01:06:43
