異界見聞録/黄の章

Last-modified: 2011-11-02 (水) 16:24:22

『異界見聞録』黄の章

ロロが訪れた3番目の世界。
7つの国が存在する。
ペンギンの国:ペンタンが住む国。
トランプの国:四道が住むトランプをモチーフとした国。
獣の国:想獣?が住む国。
虹の国:歌鳥遊精などが住む国。
花の国:花をモチーフとした楽族?が住む国。
魔法の国:導魔が住む国。
妖精の国:妖精をモチーフとした楽族?などが住む国。
天の城門?」を開くために必要な7つの鍵を巡ってロロと同行者トリックスターが旅をする。
門が開いて出てきたのは……。

キーワード:「鍵」「天使?

第1節

「あたしが案内してあげるわよ」
少女は笑顔で立ち上がった。
「その代わり鍵探しを手伝ってよね」
トリックスター


すべての天使が舞い降りる時、世界に終りが訪れる。
星の運行がそう告げているという。あまりに不吉な予言。
……そういう彼の顔を見たら笑ってしまったが。
天文学者ペンタン

第2節

兵士たちが、右へ左へと忙しそうに立ち回っている。
てっきり鍵探しの準備なのだと思っていたのだが……
どうやら女王陛下の44回目のお誕生日なのだそうだ。
トランプの国では4がメデタイ数字なんだとか。
まあその、なんというか……おめでとうございます。
アルカナファイター・カトル?


森で道に迷ったらフクロウに道を聞け。
そんな、わたしの前に姿を現したのは、
奇妙なミミズクだった。
ミミズック

第3節

虹の国の鍵は、虹の根元に埋まっている。
わたしたちは虹を探しに、クラゲの背に飛び乗った。
ジェルフィ?


鍵の情報を求めて、4人組で旅をしているという一行。
……本人は真剣なのだろうが、効率がいいとは思えない。
ハートレス・ティン

第4節

「白い虎と黒い虎がいてね」
話す同行者の背後を黒い虎が歩いていく。
「見つかったら教えてよね」
聞いた時には姿はすでにない……内緒にしておこう。
黒虎クロン?

  • 参考:白虎ハックのフレーバー・テキスト
    白い虎と黒い虎がいてね、そいつらが鍵のヒミツを握ってるらしいの。
    でも、普通じゃないところにいるらしくって、なかなか見つからないのよね。

第5節

魔法の国の人々が相当な出不精であるということは、
わたしにもなんとなく理解できた。
彼らは総じて書物や瞑想が好きなのだ。
移動にはもっぱら、翼の生えた馬を用いる。
天馬にまたがる彼らの姿は、中々にシュールな光景だ。
ポニサス


この天使が再び現れる前に、鍵を探し出さねばならない。
あの傍若無人な同行者が、隣でツバを飲み込んだ。
天使アルケー?


兵士はうやうやしく我々を王宮へと案内してくれた。
いよいよ鍵の実物とご対面だ。
アルカナソルジャー・サンク?

第6節

驚いた。最初、星型のお菓子なのかと思った。
猫耳の娘の叫びを聞いて、
やっとそれが鍵なのだと理解した。
猫娘アニー?

第10節

滅ぼされた妖精の国の住人は難民となりながらも、
避難先で皆の役に立っているらしい。
こんな時こそ天使の出番だと思うのだが、
鍵探しにこだわるのはなぜなのだろう?
桜の妖精オウカ?


国を失った妖精たちの働きは、それゆえに目覚ましかった。
離れ離れの活動なのに、女王の統制のもと他国の援軍に回り、
敵と戦い、避難を助け、鍵を探した。
プーカ?


女王の宣誓により、王国最強の軍隊が出撃する。
アルカナクィーン・パラス?


絶望的な戦いだった。
足止めしようにも、ヤツらとは力の差がありすぎる。
ミザール?


わたしの言葉が通じるのは天使だけ。1人のつらさが実感される。
天使デュナミス?

第11節

これで2回目だ。
1度経験するだけで充分だ、こんなこと。
……振りぬかれた虚竜の尾。右から左へ。
わたしを突き飛ばした案内人が目の前から消えた。
ずっと大切にしていた帽子だけを残して……。
ピョリット?

  • トリックスター、消滅。

わたしに力はない。だから復讐を託した。
天剣の勇者リュート


探しまわった。すがる思いで。
獣たちの協力ももらい、それこそ水の中まで。
消えただけで死んだわけではない。そう思いたかった。
彼女のかわりに鍵が見つかった。6つ目の。
彼女の導きと思いたかった。
ヒッポカンプー?

第12節

天使の姿に彼女が重なる。
そうだ、下を向いていてはいけないのだ。
天使オリフィア

第13節

7つの鍵で扉が開く。その意味がやっとわかった。
大天使イスフィール?


獣の背の上で焦る。早く。早く。鍵は全て手の中にあるのだ。
神獣ヒキュー?


判断を誤ったのだろうか?
助けようとした獣もろとも敵の刃が私を貫いた。
アスピドケルン?


ダメだ、意識が……せっかく救ってもらった命なのに……。
妖精の姫巫女ハマ・ドリュアス?


記憶の走馬灯なのだろうか? 獣の背に彼女が見えた気がした。
雷の獣ライジュール


何かがわたしの体に振ってきて、その衝撃で目が覚めた。
理解するのに数瞬。
土だ。わたしは穴に横たえられ、土を被せかけられている。
そうだ、わたしは死んだのだ。誰かが埋葬してくれているのだろう。
いや、待て。では、わたしは誰だ? わたしは再び混乱した。
カラドリアス?


天使が告げた。おまえは不死の実を食べたのだと。
天使ティアエル?

第14節

開かれた門。最初に飛び出してきた天使は、想像以上に乱暴だった。
天使パワー


そもそもこの世界の者たちは、争いごとに向いていないのだ。
天使たちが門の向こうからやってきた。
彼らは強く、虚無の軍勢とも張り合ってくれる。
だから皆、戦うことをやめてしまった。
これでは、前の世界の二の舞になってしまうというのに。
物作りの妖精レプラ


彼女の笑顔に見送られ、わたしは空飛ぶ亀の背に乗った。
目指すは天の城門。次の世界へ旅立つために。
ミノガメン


魔法の国の最後の魔術は、天使も虚無も、自分たちすらも滅ぼした。
魔女タランダ