マナカ伝

Last-modified: 2020-02-16 (日) 13:28:19

正史 マナカ伝

覇王編から登場した新たな歴史を刻む書物。竜騎士マナカなる人物について書かれている。
虚神出現の時期などから、覇王ケイ伝と同じ年号で記されていると思われる。

  • この時代最大の英雄であるマナカについて非常に格好良く記されている。かなり誇張されているようで、マナカ視点のフレーバーでその真相がわかるものも多い。

●目次

628年の章

国境を破り、氷楯の軍勢が侵攻してきたのは、
稲が黄金色の頭を垂れる時期だった。
辺境の住民たちは、為す術なくあっという間に駆逐された。
数少ない生き残りの中から、最強の英雄の1人が誕生しようとは、
誰が想像できただろう。
オードラン

つぶやき

僕の故郷もある炎楯の国は、別名は「竜の国」。
ドラゴンたちに支配されている。
というか庇護されていると言った方が正しいかもしれない。
力弱い者たちは、竜に守ってもらう代わりに、竜のために働く。
氷楯のやつらが攻めてくるまでは、それなりに平和なところだった。(カキューソ)


無敗のすごい将軍がいるという。
おしゃべりな魚たちが、僕に教えてくれた。(サラマントル)


僕が生き残ることができたのは、ロードのおかげだった。
実際に炎にまかれて死にかけてた僕を抱えて逃げてくれたのは、
モンキだったらしいんだけど。(ドス・モンキ)


幼かった僕は、戦場となった炎楯を離れ、同盟国の闇楯につれてこられた。
炎楯とのあまり違いに、最初の頃は住民たちを薄気悪く感じていた。(ストロゥ・パペット)


僕の最初の修行は、はぐれた妖魔を狩ることだった。
子供相手でも十分倒せる相手だったのだが、動きが早く、
とにかく疲れたことを覚えている。(はぐれシャ・ズー)


迎えの蛇に乗って現れた炎楯の同盟の使者は、
たった9つの子供だったそうだ。
その子は名前をケイと言った。(トウダー)


ケイの名は、この国ではもはや伝説で、ファンになったスピリットも多い。
同じ年ということもあり、やたらと意識したものだった。(煙狼ノロシ)


子供のころは、ツルで空中騎乗の訓練もした。
まさかこのころは、ドラゴンに乗ることになるとは思ってもみなかった。(シキツル)


ロードの下での修行の仕上げは、
騎乗用に岩窟の竜を捕えてくるというもの。
野生の竜の捕獲とか、正気の沙汰とは思えない……。(イカヅチ・ヴルム)

629年の章

光楯の国、別名「裏切りの国」。この国のすべては金銭によって動く。
相手より多くの金額を出したところに味方するのだ。
後にマナカが再起を図る出発点となった国だが、
初めて訪れたこの時には、その後の運命など知りようもなかった。
パム

つぶやき

光楯は、かつて7つの国に別れていたそうだ。
今でも、その名残が残っている地方があるらしい。(執事ペンタン)

630~637年

つぶやき

初陣で僕は何の役にも立たず、味方の竜のすごさに圧倒された。
ロードと3体のお供たちは、その竜よりもすごかった。(ツインブレード・ドラゴン)


ケイと出会ったのは戦場の真っただ中だった。
最初にあいつを発見したのはキジだった。(キジ・トリア)

638年の章

竜騎士マナカの名が歴史の表舞台に顔を出したのは、
この年の「翼竜の会戦」が初めてだった。
英雄龍を従えたマナカは、敵陣突破を果たし、
大将との一騎打ちを演じたのだった。
リュザード

つぶやき

我が軍の強みは空戦にある。
僕もイカヅチに乗り、友軍の列に加わった。(スカートゥース)


キジが発見した敵将に向かい、ワンが突撃する。
無謀に見える特攻も、すべてはロードの道を切り開くため!(ワン・ケンゴー)


敵陣を突破するロードの後を、突撃部隊が駆けていく。
友軍の進撃を空から見下ろすと、一本の槍のようだ。(ヒノシシ)


ロードと大将の地上軍だけががんばっているわけではない。
空中を迂回した僕たちが、今度は敵陣の背後から特攻を仕掛ける。
前後から敵を分断し、敵中枢を一気に叩くのだ。
先頭の竜たちが、次々と敵に激突していく……。(カグヅチドラグーン?)


ロードとの前後挟撃の結果、僕の方が先に敵の大将の前に出てしまった。
これって、初めての一騎打ち? ヤバイ、強そう、逃げたい……。(勇機リュードロイド)


目の前で敵が合体した!? 一騎打ちでそれは反則だろ!(ダイヤドカリ)

640年の章

かの有名な「竜壁の戦い」は一匹の竜が闇楯に寝返ったことから始まった。
ウォーリアー・ドラゴン


炎楯の軍は伝統的に防戦に弱い。
マナカを語る時に特筆すべきは、参加した防衛線での勝率の高さだ。
弱兵も、彼の統率を受けると強兵へと変貌する。
レッサー・ドラグサウルス


名高き勇者とマナカの一騎打ちが「竜壁の戦い」のクライマックスとなった。
ナスノ・アーチャー


戦史上最も有名な戦争のひとつである「五条橋の争奪戦」。
有名な「五条橋の決闘」も行われたこの戦いは、
防衛側と攻城側の戦力差が大きかったことから、
その指揮官の名を不動のものにした。
緑の五条橋

つぶやき

城塞都市の太守からベアーに援軍の要請があった。
闇楯が裏切った。最悪の知らせに、僕とロードは炎楯へと引き返した。(焔竜魔皇マ・グー)


ロードの指示を受け、僕はみんなと一緒に都市の東壁の守備に加わる。
こちら側は数で守るというのがロードの方針だ。(キング・ゴラドン)


両手だけの怪物たちが、次から次へと街の東壁にとりついてくる。
ロードは反対の壁で奮闘中、ベアーが駆けつけるまで、
なんとかここを死守するのが僕の役目だった。(ボース・ハンズ)


都市の東側に襲いかかったドデカイ竜の相手をベアーに任せ、
僕は持ち場を逃げ出した。しかし、悪いことはするもんじゃない。
逃げた先に待っていたのは、竜よりやばい、弓を構えた大将だった。(幻双龍シェイロン)

641年の章

同時代人にあまり強く認識されることがなかったが、
実はこの時期、風楯は闇楯の侵攻を受けていた。
風楯は都市国家のようなもので、各都市には手を出さず、
の地域を占領下においていったのだ。
その影響で、闇楯の影響を受けたスピリットたちが生まれ始めていた。
モンシロラン


同盟の使者として、マナカは風楯の住民たちに広く受け入れられた。
ムシャ・エイプウィップ


641年は、マナカにとって巡行の年となった。
同盟者を求めて各国を渡り歩き、海楯の国にも初めて訪れている。
海楯の住民や建築物は大きいことで有名で、
建造物だと思って寄りかかったら、それが動いたので腰を抜かしたという
「英雄の腰砕き」というエピソードを現地に残している。
クエレブレイ

つぶやき

闇楯の裏切りは、炎楯にとって頭の痛い問題だった。
同盟国が欲しい。それが無理でもせめて中立を確約して欲しい。
僕らが風楯にやって来たのは、そんな切実な思いに、
ロードが男気を刺激されたからだった。
隣国の戦の気配に刺激されたのか、道行く者に軍装が目立つ。(カッチュウムシ)


僕らを見かけると、逃げたり、防御姿勢をとるものたちが多い。
後でわかったことだが、僕が連れているイカヅチが怖かったらしい。
この国で、ドラゴンは珍しいのだ。(タマムッシュ)


かわいらしい住民に話を聞いてみると、どらやら風楯には王がおらず、
複数の有力者が自分の領土を守護している状態らしい。
個別に話をしなくてはいけないのか? なかなか面倒なことになってきた。(ツチピッグ)


効率を求めて、僕とロードは別々に動くことになった。
僕を心配したのか、ベアーが一緒についてきてくれた。
先をゆく鳥たちが皆向ってゆく森に、僕たちも向うことにした。(ルリルリ)


巨体どうし、ベアーと馬があったのか、
あるスピリットが森の主への案内役を引き受けてくれた。(ムシャ・ジオ)


自分に勝利したら協力してもいい。それが森の主の言い分だった。(グラント・ベンケイ)


霊樹の守護者も僕らと戦う姿勢を見せる。
そんなに僕は信用がないのだろうか?(霊樹の守り神ブランボアー)


路上では、賭け拳闘をしている奴がいる。
この国の連中は、ファンシーなのにとにかくがめつい。(ゴリスタル)


「あんちゃん、エラいすごい竜を連れてるな。うちの妹と交換しいひんか?」
道行くスピリットからのとんでもない提案に耳を疑う、すごい国だ、光楯。(マルティウサギ)


この国には、根っからの傭兵がゴロゴロしている。
戦場に駆り出すなら雇えば済む。しかし、欲しいのはもっと大きな強力だ。(エアレイ)


そなたは彼の者よりも我らを高く買うと申すか?」(ミスティック・ヒミコ)


袖の下を渡したヒミコの女中から、すでに先客があったと聞いた。
奇妙な着物にハンドガンを持った竜が、やはり同盟を持ちかけたという。(タマモノイン)


月の石からは、すべての獣の王が生まれるのだ。(神獣鳥アン・ズール)


「分け前はうちらが6、あんたが4やで! ええな?」
これは契約なんだろうか? 脅迫なんだろうか?
ともかく月の石探しは、7人の天使たちに助けてもらえることになった。(オリンピアの天使ハギト)


ヒミコのところで聞いた話が気になって、僕は海楯にやってきた。
乗って来た船が変形したのはビックリしたけど……。(クロフネ・ゴレム)


月の石探しの途中で、天使たちに無理を言って海楯に寄ってもらった。
ヒミコのところで聞いた竜の話が気になったからだ。
勝手な行動で怒られるだろうから、ここに来たことは誰にも内緒だ。
特に衛兵には、なるべく顔を見られないようにしなくては。(ティンダロ・ハウンド)


初めてここに来たのは2年前、あの時とは心構えも違う。
ここは敵地だ。いざとなれば兵士相手に戦う準備もできていた。(ロック・ゴレム・カスタム)


好戦的で、挑戦的な目がこちらを睨んでいる。
竜の国は、ここでは嫌われているのだろうか?(虎拳聖タイガ)


最初に思ったのは、この国の住民は排他的で、
よそ者が嫌いなんだろうということだった。
それが誤解で、本当は炎楯のものに対して、
かん口令が敷かれていたのだとわかったのは、偶然によるものだった。(ディープフィッシャー)


天使たちにそそのかされて、僕は海楯の有力者の屋敷に潜入した。
門番さえ突破してしまえば、後は簡単なものだった。(リペアリング・セーラス)


相手の問答無用の一撃を間一髪でかわした! まずい、見つかった!!(ヤギュード・ジューベイ)


逃亡するのも必至だった。番犬たちがいつまでも追ってくる。
手を出して、他国で犯罪者になるのも嫌だし、どうしよう……。(チャコペッカ)


7人の天使のおかげか否か、月の石はあっさり見つかった。
見つかったけど……あんまりきれいじゃない。とことん不安……。(オリンピアの天使アラトロン)

642年の章

厳重な警備のためもあろう、壁1枚の差でマナカはゼヨンに出会えなかった。
ツンドッグ・ゴレム

つぶやき


氷楯も一枚岩ではないらしい。
ミブロックと呼ばれる一派が好戦的で、炎楯遠征軍は彼らが中心。
対する穏健派も存在するらしく、ロードはそちらとの同盟を主張する。
ケイを中心とする主戦派は断固反対で、徹底抗戦を主張する。
今回に限っては、僕もケイに賛成だ。ロードには悪いけど……。(スリー・レッガー)


「全軍突破!!」
ケイの号令が響き渡る!
赤き炎の矢となって、僕たちは待ち受ける敵兵の壁へと殺到した。(ミブロック・ソルジャー)


人のうわさや伝統の書物が、いかにもあてにならないものかよくわかった。
闇楯で読んだ史書によると、ケイは落ち着いて気品がある人物らしい。
あの本を書いた人は、鉄壁の敵兵と渡り合う姿を見てどう思うのだろう?
めったやたらに乱暴だし、なんか笑ってるし……。(鉄の機人モージ)


ケイは確かに強いが、その戦い方は乱暴で無謀だ。
ロードとの行動に慣れた僕にはそう見える。
味方がついていけない突進を繰り返すので、仕方なく僕は後ろにつき、
ケイの背後を守るように戦うしかない。実に不本意だ。(ラクーンガード)


地平線の向こうに見えた山が、まさか敵兵だったとは!
あまりに巨大な敵を前に友軍が潰走の兆しを見せる。
しかし、そこに大将ヤマトが1人立ちふさがった。(氷河竜グレイセウス)


砲弾の嵐がケイを襲う!
ケイがよけた砲弾すべてが、背後の僕に降りかかる!?(バスター・フェンリルキャノン)


ケイと僕、二人の前に立ちふさがるのは、生涯最大の敵!!(氷の覇王ミブロック・バラガン)


ゼヨンの策略は国のため。彼の陰謀はただ己の愉悦のため。(千貌の魔神ニャルラ・トラップ)

643年の章

この年は奇跡の年ということができるかもしれない。
すべての国に同等の不幸が訪れたという意味で。
最初の犠牲者は角を持つ炎楯の住民だったが、
最初に苦境から脱したのも炎楯であった。
タッチベット・モンキ


世界で最初に虚神を倒したのはマナカと爆炎の覇王であった。
出現からたった1ヶ月で倒したことにより、
炎楯の損害は他国より圧倒的に軽微であった。
このことが、後の歴史に与えた影響はかなりの大きさだったと言えよう。
ゼニス・ドラグーン


過去のいきさつから、ケイの支持者が多かったとされる闇楯の国。
しかし、今回の争乱を経て、難民排除の政策からケイへの憧憬は消滅。
かわりに、「神殺しの覇王」マナカの声望が一気に高まった。
神殺しの二つ名も、この国の民から広まったとされている。
エレフォッグ


英雄龍という大きな犠牲は出したものの、
風楯の地にてマナカは2体目の虚神破壊を成し遂げた。
1体目の虚神撃破から1ヶ月半後のことであり、
たった3ヶ月の間に2体の虚神を葬ったのだ。
さらに驚くべきは、これで終わりではなかったことだ。
ダル・イーグル


虚神を倒したものの、この地でのマナカの声望はあがらなかった。
後世においては、当時の覇王がその成果をねたみ、
部下を使ってマナカを中傷したせいだと分析されている。
アナグマッド・デビル


マナカが実見していないのは、氷楯に出現した虚神とその眷族のみである。
虚獣グラスベア


4体の虚神を葬り去り、マナカがようやくこの国にやって来たのは、
虚神の出現から丸1年が経過しようとしたころだった。
国土は荒れに荒れていたが、実は人的被害は無に等しい。
住民たちは皆傭兵となって、各国に散っていた。
理解しがたいことだが、自分の国を放り出したのである。
クダギツネン


マナカは虚神を倒して回った。おそらくは自らの意思で。
一方で、その行動はすべてゼヨンの計画に導かれていたという、
そんな陰謀説を根強く支持する信奉者もいる。
実際、彼の行く先々で海楯の間者の足跡が発見されている。
ランマー・ゴレム


刀の覇王海楯の剣士との決闘はあまりに有名である。
1対1の私闘ではあったが、もしここで刀の覇王が敗れていたら
確実に歴史が変わっていたと言われている。
決戦の巌龍島


虚神によって山が吹き飛ばされると、
その下から巨大な緑柱石が姿を現した。
後年、たいへんな名所となるが、この時のマナカに知る由もない。
大河と絶壁


虚神の出現は、あらゆるところに影響を与えた。
穏やかだった海峡が姿を変えたことで、
マナカの進路が遮られ、虚神討伐に手間取ってしまったようだ。
渦巻く大海峡


1度だけ止まった心臓を動かしてくれるという、
風楯で財宝とされる樹の実がある。
100年に5つしか実らないという貴重なものを、
マナカは2つも託された。すべては虚神を倒すために。
聖者の樹の実?

つぶやき

川の対岸に展開された氷楯の陣営がなんだか騒がしい。
物見によると、本国から伝令がやってきたようだ。
血気盛んな連中が、今が攻め時なんて言って出陣しようとしている。
なんだか、タダごとじゃない様子だけど……何があったんだ?(フェネボラック)


氷楯から和平の使者が来たらしい。あっちには頭の柔らかい奴がいるんだ。
なのにこっちの将軍連中ときた日には、目の前の戦場しか目に入っていない。
本国が危ないのに、こんなことしている場合じゃないでしょ!(愛の女神ロヴン)


白銀の美しさに目を奪われている間に無に帰っているのだそうだ。(虚械帝インフェニット・ヴォルス)


者に聞いたところ、氷楯の中に比較的穏健な覇王が含まれていたそうだ。(ミブロック・ジーナス)


略式の条約調印は、お互いの大将同士で行われたらしい。(軍神機メガ・テュール)


地を割って奴は現れた。目撃者の証言はそれだけだった。
自分で見たわけではないが、そいつのよってすでに、
炎楯の一地域が崩壊してしまったらしい。
まさに生きた災厄だ。(ファイアファンサウル)


角鷲の姿が見える。ムサシードが近くにいる証拠だ。(ゴルホーン・イーグル)


ムサシードには海楯の剣士との決闘の約束があるらしい。
それを終えたら、虚神戦に援軍に来てくれると約束してくれた。(コジロンド・ゴレム)


逃げて来るトカゲたちの先に災厄が待っているはずだ。
イカヅチを操り、先を急ぐ。先行するロードにおいつかねば。(ピグミゲーター)


かつて世界を滅ぼしたという伝説の虚神……。
なんで復活したんだ??(虚龍帝カタストロフドラゴン)


虚神を倒しても、その眷属どもが残っている。
そちらの処理はケイとヤマトに任せることにしよう。(虚獣チャンプボンゴル)


我々の虚神撃破の報はシノビによって全国に広められた。(ハンゾウ・シノビ・ドラゴン)


炎楯の被害が最小限にとどまったのは、
分を犠牲に危険地域からの脱出を促した勇者がいたから。
もっと混乱してたら、ロードも僕も、虚神との戦いに専念できなかった。(パラディン・ドラゴン)


風楯の虚神は、「華林」と呼ばれる竹藪に包まれた地域に出現したらしい。
案内役をかって出てくれたのは、猛者とは言えない姿をしたスピリットだった。(パンダル)


風楯にはとんでもない知将がいるらしい。
彼の張り巡らした迷路にはまり、虚神は「華林」から出られなかったそうだ。(軍師鳥ショカツリョー)


覇王ではなく帝を選んだ気高き王よ。
なぜ僕たちの行く手を遮るのですか!(鳥武帝スザクロス・ソウソー)


最大の危機が背後に迫っているっていうのに、
なんで僕たちの行く手を邪魔するんだ! へんなプライドは捨てちゃえよ!(カヒョウトン)


「華林」の最後の住民も、ある将軍の手で救出されたらしい。
これで戦いに専念できる!(グアン・チョーウン)


虚無の嘴がロードの背中に突き刺さった!(虚天帝ホウオウガ)


目の前で倒れた覇王の背中から離れ、イカヅチに合体した!?(カメン・フクロウ)


ロードが危ないんだよ!
お前たちの大将はもう倒したんだ! 邪魔をするな!!(虚兵アオイ・スビン)


頼むよ、ロードを医者のところに連れてってやって!
早く! 早く!(タケノ・サイガー)


裏切られたのは事実だし、どちらかといえば嫌いな国だ。
だからといって、無に帰されるのを黙ってみているわけにはいかない。
僕は単独で教授の要請に従うことにした。
ロードがいてくれたら一緒にいってくれただろうけど……(ミーアバット)


僕らが到着するまで、彼らは玉砕戦術で虚神の侵攻を食い止めていた。
炎楯には真似できない、すごい戦い方だ。(霊獣皇テン・クー)


虚神の瞳が輝く時、無数の魂が砕ける音が戦場にこだまする。(虚皇帝ネザード・バァラル)


闇楯には、寿命以外であれば死しても蘇るものたちがたくさんいる。
でも、無に帰されてしまえば復活などありえない。(ワーウルフ・コマンド)


追いすがる虚神の眷属たちを振り切る!
疲れを知らないイカヅチのスピードが頼もしい。(冥虚獣イボス)


虚神と眷属たちの間を闇楯の覇王の一群が分断した! チャンスだ!(エンプレス・ヨウクィーン)


虚神にとどめを刺したのは僕だ。
でも、この国の覇王たちの協力なしにはそれは為し得なかった。(吸血令嬢エサルフリーダ)


この国に来るのは3度目になる。
以前の2度とも出会い、2度とも危ないところで助けてくれたじいさんは、
元気にしているだろうか?(釣り仙人ジゴロウ)


まさか、城にこもったまま、援軍に来てはくれないのか?(天蒼元帥チョウハッカイ)


海楯の民は、ネズミのように自分の街に閉じこもり、
隣の街がどうなろうが、一切援軍すら出さない。
氷楯の同盟国を助ける理由など無いとケイに諭されたのを思い出す。
本当に僕のこの国の民のために戦う理由があるのだろうか?(パンクマウス)


今まではそれぞれの国の者たちが、虚神の眷属を排除してくれていた。
自分で戦うのは初めて。
こんなに厄介な連中だったなんて、思いもよらなかった。(虚海獣エメヒドラル)


こいつを一人で相手するのか……なんて迫力だ……。(虚造帝フェニックス・ゴレム)


中には真面目に虚神を監視していた者もいたようだ。
彼らのおかげで、僕たちは素早く最後の虚神にたどりつけそうだ。
使をはじめとした援軍も多い。今回もなんとか行けるでしょ。(アルカナビースト・ジャック)


なんてスピードだ! 動きを目で追えない、捉え切れない!(虚獣帝スフィン・クロス)


月の石より召喚されし覇王は、その美しさで天使すら跪かせる。(光の覇王ルナアーク・カグヤ)


あのとき同盟は断られたが、月の石がこんな意味を持つとは思わなかった。
月の覇王の号令の元、天使たちが集まってくる。
共に虚神を討つために!(天使リユイエル)


勝利に安堵していた僕の首筋に、ヒレを思わせる腕が打ち込まれた。(ショーグンペンタン)


タダより高いものはない……。
天使たちが海楯のあいつとつながってたなんて、考えもしなかった……。(天使サクエル)

644年の章

裏切りは突然だった。疲れて休憩中の背後を突かれた。
アルカナビーストクィーン


負傷したマナカがかくまわれていたのは、
一見かなり目立つ場所であった。(創造の原典?)


天使たちの無償の善意がマナカを救い、歴史を変えた。(グリムの天使赤ずきん)


マナカが命を助けられたのは、英雄龍に続き、二人目だったという。
天使長エンジュ


非戦派の炎楯住民にとって、
英雄龍とマナカはすでに崇拝の対象に近い位置にいた。
両者を同時に失ったことで炎楯全体が暴走を始めるのだが、
元は非戦派だった彼らが最も積極的だったのが悲しい皮肉だった。
(パイルドラコ)

つぶやき

ケイは信用できないから光楯が苦手だと言っていた。
本当は、かわいい娘が苦手なだけなんじゃないかと思っている。(アゲハ妖精ナミ)


エンジュからの世話係に指名された猫が、薬壷をかかえて部屋に入ってきた。
肩口から失ってしまった左腕の断面に、いつもの薬草をすりこんでくれる。
痛みはないけど、体のバランスがおかしい。
もう一度イカヅチに乗れるように、訓練しなおさないと。(ネコマーダ)


助けてもらったのはありがたいけれど、
しぼり1本、水1杯までメモしてるのが気になる……。(グリムの天使ラプンツェル)


門限の12時を過ぎると締め出された。病人なのに。(グリムの天使シンデレラ)


傷が癒えるまで、思った以上に時間がかかってしまっている。
故郷の食堂の名物料理「釜揚げゴラドン」がなつかしい。(カマパゴス)


最後の虚神を倒して、どのくらいの月日がたったのだろう?
まりよくない噂を耳にしている。
侵略の辛さは最も知っているはずの炎楯の者たちが、
今度は他国に攻め入っているというのだ。
ケイは一体どうしているんだろう? 早く体を治さなくては。(ノデッポ)


みんなと遊び過ぎなければ、もう少し早く復帰できたのかなあ。(ブレーペンタンの音楽隊)


逃げ惑う風循の鳥兵たち。その向こうには炎循の旗印。
炎循の他国侵攻の噂は本当だったんだ……。(コノハズクロー)


信じたくなかったが、
炎循の他国への侵攻はまぎれもない事実だった。
とにかく犠牲者を減らさなければならない。
みんなを引っ掻き集めて、炎循の軍勢から逃げなきゃ。(ヤナドクガー)


力尽きるまで道を切り開く者たち。
彼らの犠牲がなければ、より多くの者が炎楯の軍に呑まれただろう。
僕は君たちを忘れない。こんなこと許しちゃいけない!(タランドーズ)


逃走する一団のしんがりは、頼れる奴にまかせた。(バーバリ・チョウヒ)


偵察部隊の長が直々に、僕を探してくれているらしい。(ゴエモン・シーフ・ドラゴン)


迎えに来てくれたのは、随分立派になった昔の部下だった。
その口から信じられない話を聞いた。
ケイが新参謀を雇った。名前はゼヨン。あの裏切り者が?(オーガ・ドラゴン)

645年の章

海楯の裏切りによる瀕死の重傷から、
たった1年でマナカは復活を果たした。
血のにじむリハビリの日々が記録として残されている。(ハートナイト・ティン)


虚神の襲来で離散した光楯の軍勢だったが、
およそ1年後、故郷への帰還を果たしている。
マナカの復活と時期が一致したのは、双方にとって幸運だった。(クラブソーサラー・スケアクロウ)


神を倒したマナカへの信頼は篤く、
天使をはじめとする光楯の一団は、戦線まで行動をともにする。
マナカの人望がいかに衆に優れていたかがよくわかる。(スペードビースト・レオ)


海楯のやり方は狡猾だった。
自分から手を出さないというマナカの性格を熟知し、
謝罪と礼節とサボタージュを貫いた。(グガランナー)

つぶやき

この治療費請求書ってなんですか? 尋常じゃないゼロの数……。(オリンピアの天使長オフィエル)


お金を払い終わるまで天使たちは僕についてくるそうで、
そのために雇った護衛のみなさんの給金も僕のツケらしい。(ダイヤプリンセス・ドロシー)


まず始めに、光楯にいすわる裏切り者を排除しよう。(古の獣王ギルガメシュ)


とりあえず裏切りの落とし前が必要でしょ。
海循のバカ兵士たちに話をつけにいかなくちゃ。(警備兵パグ)


海楯に乗り込んですぐ、降伏の使者がやってきた。
なんて素早い対応……。(フンババー)


みんな言われたことをこなしているだけとしか思えない。
彼らに命令を下している誰かと決着をつけないと話にならない。(エンキドゥ・ゴレム)


たとえ降服したとしても、海楯の連中はついてくる気はないらしい。
もっとも、ついてくると言われたら、ちょっと困る。(シュドーメル)

646年の章

「マナカを裏切る命令は今後一切聞かない」
ランプの魔神に最初にかなえてもらった願いである。
海楯の者が信じてもらうには、ここまでする必要があった。(願い叶えるランプ)


海楯を出たマナカが向かったのは風楯の地であった。
彼の地の危機を知らせる使者が、天使のもとを訪れたからだ。(ノウゼンサーバル)
鳥武帝の将軍を伴い、炎楯の力に戦いを挑んだ。
カヒョウエン


「超難坂の逃走」で、風循の主力の一部が光循へ脱出を果たした。
この時に活躍した5人の武将が、後に五風将軍と呼ばれ、
らの主「烈の覇王」とともに反帝勢力の主軸となるのだった。(マー・バチョウ)


闇楯の覇王が一堂に会し、「神殺しの覇王」へ忠誠を誓う。
その証として全員の血液を受け止めた聖杯がマナカへと贈られた。
黒き聖杯?

つぶやき

最強の戦士は、風楯を裏切って炎楯に走ったらしい。(コーカサス・リョフ・ビートル)


友達になった武将は、風楯の中心にいる者だった。(クマタカンウ)


先に話をもちかけてきたのは闇循の抵抗組織だった。
風循で活動を開始してからひと月もたっていなかった。(骨孩児)


闇循の連中の特徴といえば、執念深いと思われている。
実は、恩も仇も骨身にしみやすいだけなんだけどね。(骨鹿)


隣国の騎士ってのは不思議なものだ。
を削り合って戦ったこともあるのに、
肩を並べて共通の敵と戦ったこともあるんだから。(闇騎士フローレンス)


神殺シノ覇王ヨ、我ラニチカラヲ貸ス権利ヲ与エヨウ。(氷聖女ジャンヌダルク)


どうしてもって言うなら、過去のいきさつは水に流してもいい。
でも、こいつらはなんでこんなに上から目線なんだ?(ジル・ド・レ)


覇王自身は協力してくれないが、侍女を貸してくれた。
彼女の真に偉大なところは、料金を請求しなかったことだ。(イラス・バード)

647年の章

炎楯の中にもマナカの考えに共鳴する者はいた。
しかし、ケイの統率力とゼヨンの謀略により、
それらの考えは個人の中に閉じこめられてしまったのだ。
(ツクヨミドラグーン


両者が決戦の場所として選んだのは、風楯の大草原であった。
ここに歴史上最も名高き戦、「覇王大戦」が幕を開けた。
(蒼き大草原?)


滝の水流と竜巻が、お互いを消滅させようとせめぎ合う。
天下分け目の決戦は、とてつもなく派手な、
竜どうしの睨みあいから始まった。
(樹氷竜シルバー・ライム)


5カ国連合の本陣は宙空の雲の中に置かれた。
マナカと近衛の天使、神獣たちは上から戦場全体を把握し差配した。
この戦いで初出となる、後の世に戦場の常識とされる事項のひとつである。(神獣セグー)


楯の中にも信をおける覇王もいる。
本陣左翼の編成は、その覇王にすべて任せることにした。
(ロック・アラディン)


様々な経緯から、炎楯の怒りを最も買っていると思われる闇楯。
マナカは、ケイの突進を誘うように、この闇楯の戦力を中央に配置した。
もちろんそれは陽動だけのためではない。
彼らのもう1つの得意分野、だます、欺く、幻想を操る……、
そう、5カ国連合の用意した罠にケイの軍をはめるための陣立てであった。
(マッドーロ)


テレポートによる敵本陣への単騎突破。
後世、発明者にちなみ「スレイゴッド」と呼ばれる革命的戦術は、
「神殺しの覇王」により、史上初めて実行された。
余談ではあるが、あまりの有効性から頻発したこの戦術を無効化するため、
現在、テレポートが禁呪とされたのは有名な話である。
呪術士リオ


「君側の奸を討つ」だからケイではなくゼヨンを討つ。
悪いのはケイではなく、それをそそのかしているゼヨンである。
豹人アリババ?


戦の真っただ中、一方の本陣に相手軍の大将の単独襲来、
さらに裏切りによる総大将暗殺未遂、
常識から外れた事態を経たものの、マナカの意志はゆらがなかった。
テリジーノ?


「勝者なき愚かな戦争」。この覇王大戦のことをそう切って捨てる者もいる。
かし、炎楯の脅威がなくば5カ国連合もなく、
この大戦がなければ、新しい統一帝国による全大陸の発展は、
あと50年は遅れていたことに間違いはない。
最もマナカは「発展も命あっての物種」と戦争を否定しただろうが。
闇騎士ラモラック?


当事者の記憶や記録が混乱していることもあり、
両総大将の会談は様々な憶測と物語を生んだ。
結論を言えば、ケイは5カ国連合総大将マナカの提案を受け入れ、
停戦を了承。覇王大戦は幕を閉じたのだった。
ヤクシャモリ?


歴史に「もし」が禁物なのはわかっている。
しかし、誰もが一度は問いかけたことがあるだろう。
もし覇王大戦で停戦が成立しなかったら、勝っていたのはどちら?
ワイルド・ホーン?


停戦後の協議は闇楯にて開催された。
(タワーミンゴ?)

つぶやき

信じられない光景がある。
ケイの配下に氷楯のやつらがいる。(ミブロック・ザ・ワン)


襲偵察部隊というのを、かつてケイに提案したことがある。
まさか自分が相手にするとは思わなかった。やっかいだ。(バリ・バーン)


想像を上回る速度で、我が5カ国連合軍の中央が突き破られた。
ケイが用意していた隠し玉は、広範囲の破壊力と、
前方への突進力を兼ね備えた、犀に似たスピリットだった。(ヴァジュランガ)


それはもう見事な「死んだフリ」だった。
彼の倒れた姿を見たとき、自分自身が半信半疑のアイデアは、
れでイケるという確信つきの妙案に変わった。(キャメロット・ナイト)


炎楯の軍団のもう攻撃に、多くの騎士たちが「死んで見せた」。
敵の破壊力は想像以上で、中には本当に命を落とす者もいた。(闇騎士アグロヴァル)


中央を抜けた炎楯の軍は、5カ国連合の右翼に後方から襲いかかった。
その鋭鋒を受け止めるのは、風楯の覇王の役目だ。(ターザニア・グレート)


炎楯の犀部隊に対して、風楯の軍師たちがぶつけたのは、
風楯が誇る象部隊だった。(エレステラ)


死んだフリで炎楯の軍をやり過ごしたものたちが、一斉に起き上がった!
突破していった炎楯軍の後方から、追撃の始まりだ!(闇騎士パロミデス)


正面からの激突では勝ち目がない。
しかし、後方からの追撃戦で、蛇たちの右に出る者はいない。(チェーンバイパー)


失敗したら闇楯が最も貧乏クジを引くこの作戦を実行できたのは、
ランスロットという、闇楯には珍しい高潔な騎士の支持があったからだ。 (闇騎士ランスロット)


敵陣をかいくぐり、血まみれになりながら、
ジェーンバードが大切な情報を届けてくれた。
「炎楯の軍勢にケイの姿はなし」
これで目標は定まった、我が矛先は後衛の氷楯の陣に!(ジェーンバード)


戦場の後方に氷楯の騎士たちで編成された第2陣が確認できた。
戦場から反時計まわりに、ゆっくりと移動している。
あそこにもケイはいない。本陣はどこなんだ!?(リトル・ビッケン)


光楯の地上部隊が、氷楯の船で移動するケイを見つけてくれた。
あとはどうやって接触するか……。
兵の被害が広がる前になんとかしないと。(アマゾネス・ガール)


ケイを説得することが戦争終結の近道だという僕のまっとうな意見に、
黄金の密林の女王は「わがまま言うな」とそっぽを向いた。(アマゾネス・クィーン)


「ケイを説得? 1人で行きなはれ。魔法で飛ばしたるわ」
キレぎみの天使たちが一斉に詠唱を始める……ちょっと、マジですか?(天使グレイエル)


え? 合体するの僕ですか? これつけて飛ばされるの!?(ホルス・ジェッター)


情報は正しかった。1人で特攻してきた本陣の中央、
いかつい氷の騎士に守られたケイは、全身で驚きを表現していた。(ヴァイキング・レイヴ)


やっと果たしたケイとの再会。
しかし、言葉を発するより早く、獣の頭を持つ側近が刃を飛ばしてきた。
刃の先にいるのは僕ではない。その狙いは明らかにケイ!?(アラビアン騎士シンド・バード?)


尋常な反応速度ではなかった。
投げつけられた毒の刃はすべて撃ち落とされた。
激しい騎士のたったの一振りが、ケイだけでなく僕の命も救ってくれた。
いいぞ、やってしまえ。(レールガンフィッシュ)


氷の騎士の刃は、ケイだけではなく、同時に僕も守ってくれた。
隊長らしき者の号令が下ると、ただちに僕たち2人の周りに、
白い騎士たちの壁が出来あがった。(レッド・エイリーク)


裏切りなのか、回帰なのか、王国剣術指南の剣先は、
陣に飛び込んできた僕ではなく、味方の軍師ゼヨンへと向けられた。(ソードマスター・ドラゴン)


自分たちが裏切り者であるという自覚がないのだろう。
いっそ堂々と刃を味方の軍に向けてきた。(ランテゴス?)


逃げ出したゼヨンの一味。護衛の兵たちがこれを追おうとするが、
「静まりなさい!」というケイの一喝が皆の行動を縛った。(守獣シシンガ?)


『統一は望むところ。だけど炎楯による武力侵攻は間違っている』
真っ向からケイを睨みつけると、周囲の護衛が色めき立ったのがわかる。
でも、引くわけにはいかない。『対等な和平』を勝ち取るために。(護獣シシンギニ?)


停戦の命令は四駿に託した。
彼らなら誰よりも早く伝えてくれるはずだ。(駿将ボロクル?)


戦場では5カ国連合がおされつつあり、
停戦命令を受け取った将の中には納得がいかず、
拳を地面に叩きつけて憤慨するものもいたという。(モンク・ドラゴン)


闇騎士たちに頼んで、講和会談の場はできた。
6カ国を統一した朝廷を作り上げ、その初代皇帝に炎楯の長を据える!
講和が失敗したら、また戦争になる。それだけは勘弁だ。(闇騎士パーシヴァル?)


書記係が思わずこちらを睨む。
ケイが初代皇帝になるのがそんなに不服なのか?(冥司書ダンタリアン?)


四駿たちはケイが嫌だというわけではなく、
僕を皇帝にしたいらしい……気持ちは嬉しいけど、柄じゃない。
それに僕の役目は帝国の統治じゃなくて、ゼヨンを倒すことだ。(駿将ムカリ?)


「ひとつよい提案があるぞ……マナカ、そなた私の夫になれ」
ケイの提案におしゃべりな双子も静まり返った。(創造主グリム・ウィル?)


「オナゴからの求婚ぞ、恥をかかせるな」
ケイがはにかんで笑う。双子の先導で歓声が爆発した。(創造主グリム・ジェイ?)


「イエス言うたら、借金減額したるで」うれしそうに天使たちがからかってくる。
ケイのせいで厳粛な会議の雰囲気が台無しだ……うれしいけど……。(グリムの天使グレーテル?)


「皇帝閣下のお婿はんから銭取るわけにはいかへんわ」
ええ、ええ、わかりますとも。その分たっぷり恩を売るんですよね。(グリムの天使ヘンゼル?)


借金棒引き、ありがとう。いよっ、太っ腹!(ドクトル・ファウスト?)


海楯のゼヨン一味は、揃って覇王大戦から離脱した。
そもそも共倒れを望んでいた一味は、
戦場外に隠れた陣を敷いていたらしい。([シャッガイ・バグ[]])

648年の章

マナカとケイを同時に葬るチャンスに焦ったのだろう、
両者の暗殺失敗によりゼヨン一派の陰謀と裏切りが露見。
逃亡する彼らを追い詰めたのは、
マナカと転召を終えたロードであった。
(アウグスドス?


ゼヨンの死後、その一味はすべて捕らえられ、
公開の場で、釜ゆでの刑にて処刑された。
(破壊と創造の釜?)


マナカがケイの求婚を受け入れたことで全会一致となり、
かくて初代皇帝を炎楯のケイとする「六楯帝国」の誕生が決まった。
なお、2代目以降は6カ国代表による選帝会議によって皇帝を決める旨、
ここに確約されたが、守られることなくケイの系譜が世襲する。
これに端を発する戦乱が勃発するが、また別の話である。(聖地の巨獣ベルロック?)

つぶやき

ゼヨンとともに、多くの海楯の者たちが国家の敵と定められた。(グラッディ・スクアーロ?)


戦争終結から1年後、やっとゼヨンたちの尻尾をつかまえた。
こんなに時間がかかるとは想像していなかった。
猛将やら知将やら、奴が配下に人材を得ていた証拠だ。(猛将レオニダース?)


その眼光が、その咆哮が、敵を捕えて討ち果たす!(超覇王ロード・ドラゴン・セイバー)


僕の放った一撃は、ゼヨンの参謀役であった知将もろとも、
奴の体を貫いた、今度こそ終わりだ。(雷光将軍ハンニ・ヴァル?)

帝期元年の章

帝国誕生後、闇楯の地は国民の希望を受け、
マナカの直領地となった。しかし、王たるを望まないマナカは、
アーサーとその王妃を代理とし、統治をまかせた。
その無欲な態度がアーサーの忠誠を呼び、理想的な運営がなされた。
闇王妃グネヴィア?


当然、マナカの住居として用意された城もあったが、
かわりにアーサーがその主となった。
アーサーはマナカに深く感謝し、善き領主となった。
(黄昏のキャメロット城?)


覇王大戦でケイに協力した氷楯の戦士たちは、
特別区を与えられた。厚遇と同時に、
民衆から隔離する意図があったと思われる。
(O.K.コラル?)

帝期11年の章

ケイは統治10年を期に皇帝を退位する。
それから1年間をかけて、お小姓を連れ、マナカと世界一周の旅に出、
帰国から半年後にこの世を去った。
病にむしばまれ、幼少の頃より国のためにすべてを捧げた彼女の
たったひとつのわがままであった。
アウトロー・キッド?


「嫌いな土地だったが、マナカとの旅行で最も印象深かったのは、
光楯で見た夜空の美しさだった」というケイの手記がある。
(ワルプルギスの夜?)

帝期21年の章

妻に先立たれた晩年、マナカは風楯に隠居した。
最も結束の薄いこの地は、その分外の者にも優しい。
穏やかなスピリットに囲まれ、優雅に過ごしたという。
(ジラッフィー)

ケイの生前はもちろん、死後もマナカは政局に絡もうとしなかった。
彼を第2代皇帝に推す声は高く、その声望はケイ以上だったが、
5カ国連合総大将以降、公的な役目に就くことはついになかった。
「神殺しの覇王」と呼ばれたが、民衆の敬愛の生んだ通称であり、
公式に覇王に奉られたのは彼の死後のことであった。
トガリネズミン?

つぶやき

ケイとの結婚式の見届け役をお願いします。
できればタダで……。(詩人ペンタン?)


これは推測でしかないけど、ケイの戴冠に一番不満だったのは氷楯だ。
自分たちで皇帝を出したかったから。
だからケイは、氷楯の戦士たちを側近として重用していた。(シェリフ・イーグル?)


従順で強力。
ゴーレムたちは海楯の本来の国民性を代表するような存在だ。(メテオライト・ゴレム?)


ケイとの旅行で一番楽しかったのは氷楯だった。
あまり行ったことない地域だったから、珍しい奴もたくさん居た。(メイエリア?)


風楯は落ち着く。元部下だろうと、放っておいてくれる。
生国、自領、元敵国×2、大借金……他の国の地は因縁が深すぎる。(大首長ジャムカ?)

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