【よるのていおう】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:07:21

概要

「夜の帝王」というなんとも妖しい響のする名前のモンスターだが、その実態は【ジャイアントバット】の上位種。
つまり紫色をしたただの太ったコウモリ。ガッカリである。
名前の通りフィールドでは夜にしか出現しない。
下位種に【ひぐれバット】がいる。
 
元々夜行性であるコウモリのモンスター、その最上位種が「夜の帝王」というのは、むしろなんの捻りもない安直な名前のはずなのだが、どうしても違う意味で捉えてしまいがち。
人間心理を巧みに衝いたスタッフのネーミングセンスが光るモンスターである。
 
インパクトのある名前は【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】でもネタにされている。
あるネタでは「かばこうもり」という見た目そのままの名前に改名させられそうになった。
 
よるのていおうがいるのならば、【ひるのていおう】もいるんじゃないか?と思う人もいるかもしれない。
スタッフにもそういう発想をする人がいたらしく、DQ11(3DS版)でめでたく登場した。

DQ4

【ゴットサイド】周辺、【天空への塔】などに出現。【ふしぎなきり】【あまいいき】を使う。
同地域に出現する他の敵と比べると最大HP・攻撃力・守備力が高い。
地味に自動回復20も備えているため、結構しぶとい。
ただ、特に厄介な攻撃をしてくるわけでもないので危険性の程は低め。
攻撃呪文は【メラ系】【デイン系】を除けばどれも必中だが、不思議な霧を発生させて呪文をかき消してしまう。
よって、主に打撃で戦う事になると思われる。というか最初から打撃だけで充分な相手。
ザキ耐性が低いので面倒なら【ふうじんのたて】でふっ飛ばしてしまおう。
しかし天空の塔のような構造物なら反射や屈折で日光が完全にカットされるとは思えず、なんでこいつがいるんだろう?
あるきかたシリーズでもこのことを突っ込まれている。
 
落とすアイテムは【ピンクのレオタード】
ネーミング同様スタッフは狙ってやっているとしか思えない。

小説版

【ブラックマージ】と共に魔族の歴史の解説役として登場しており、エルフの都サムルラーンの攻略戦、ピサロによる【山奥の村】襲撃、【アッテムト】での【エスターク】復活の場にも参加している。
頭は少々頼り無いが何かと器用であり、裁縫や【しびれくらげ】を使ったエレキギター演奏などを披露した。
ドラクエの世界に電気があったのか…
まあカジノのネオンもあるし(リメイクではマーニャが「ネオンが恋しい」と発言している)、デイン系の呪文、いなずまの特技もあるし今更だが。
そして探索の見本として作った【おうごんのうでわ】のレプリカが最終決戦において重要な役目を果たすことになる。

モンスター物語

【マムー】という名の個体が登場しており、何故ピンクのレオタードを持っているかが語られている。
仲間の魔物たちとともに【ガーデンブルグ】に忍び込んだ際にユリアという女性に出会って一目ぼれし、そのとき彼女が洗濯して干している最中だったレオタードをもってきてしまったのだという。そのユリアはゴットサイドの若い神官の元に嫁入りしたため、愛しの彼女を追ってゴットサイド周辺に現れるのだという。
ちなみにユリア嬢、よるのていおう基準では絶世の美女である。また、彼女が嫁入りした神官は人を見た目で判断しない好漢であることも蛇足ながら付け加えておく。

DQ8

表記は漢字の「夜の帝王」になり、【悪魔系】にも分類されている。
【討伐モンスターリスト】のIDは栄えある100番目。
 
【ベルガラック地方】の中央部平原と南部全域、【サザンビーク国領東】の海岸部北部、【サヴェッラ地方】【聖地ゴルド地方】【翼を持つ者の場所】に出現。
各地のフィールドに幅広く、やはり夜限定で現れる。
なぜか、強敵揃いの翼を持つ者の場所にも大量発生しており、8匹組も見かける。
画面一杯に夜の帝王が集結する様はなかなか圧巻かつシュール。
だが、終盤になるとそこではほとんど出てこなくなる(ついでにベルガラック地方南部では全く出なくなる)。
この変化は「VIIIのあるきかた」に面白い考察が載っているので一見の価値あり。
 
通常攻撃に加え、甘い息と【ヒップアタック】で攻めてくる。実に夜の帝王らしい。
頭が良いモンスターで、こちらの守りが強くなると通常攻撃をしなくなり、
甘い息以外は全てヒップアタックになるので嫌すぎる。
猛毒を除く補助系は効きにくいが、【ヒャド系】【バギ系】には弱い。
更に下位と違って飛んでいる割には回避率もない。
 
落とすアイテムは通常枠が【こうもりの羽】(1/32)、レア枠が【金の指輪】(1/128)。
スカウトモンスターの【リッチー】に会えるのも夜限定。昼でも呼び出す事はできるが、実用性は無きに等しい。

DQM2

獣系として登場している。
【アロードッグ】×【シャドー】or【ドラキー】の配合で生み出せる。
また、イル編では死者の城にも出現する。
習得する特技はあまいいき、【くろいきり】【マヌーサ】と、何だか妖しい技ばかりである。
ステータスは全体的に特筆すべき特徴はない。普通。各耐性は穴だらけ。
PS版では、「きずなのかぎ」という名前の【ふしぎなかぎ】の世界に【サーヤ】という個体が登場する。
なお、キャラバンハートでは下位種のジャイアントバットに出番を取られてしまった。
そのPS版では【アンクルホーン】を相手にして配合すると【ダークホーン】が生まれるようになった。

ジョーカー1

魔獣系Dランク。【レガリス島】の北部に夜出現する。
眠り系は無効だが、野生の個体はなぜか最初から眠っていることがある。
まめちしき曰く、夜では帝王でも朝は低血圧で冴えないらしい。
特性は【みかわしアップ】
所持スキルは【ためいき】

ジョーカー2・2プロ

断崖に出現。また、普通に位階配合で作ることも可能。
特性はみかわしアップと【ねむりブレイク】

プロフェッショナル版でも特に大きな違いはない。
強化で【ねがえり】、最強化で【ギャンブルカウンター】を習得。
 
世界モンスター選手権のマスター級初日五回戦目にも登場していた。
【ゴールドマン】【ハエおとこ】と共に「ホストアゲアゲ」(プロ版ではホストイケメン)というチームのメンバーであり、
「やづき みかど」というホスト風の名前が付けられている。

テリワン3D

Eランクに降格。
【ちからのとびら】【よろこびのとびら】に出現する。
配合なら序盤からでき、【自然系】との配合で【ヘルコンドル】が生まれる。
そこへ【フレイム】【ひくいどり】【ブリザード】【ホークブリザード】になり、そしてこの2体で【サンダーバード】、ひくいどりとホークブリザードの4体配合なら【にじくじゃく】に大出世する。

特性は【スタンダードボディ】【みかわしアップ】【ねむりブレイク】、+25で【ねむり攻撃】、+50で【ギャンブルカウンター】

イルルカ

【天空の世界】の風の塔に大量に現れる。
【新生配合】【受け流し】【メガボディ】化で【アンチみかわしアップ】【ギガボディ】化で【AI1~3回行動】、SP版では【超ギガボディ】化で【ラッキー】を習得する。
ヘルコンドルの配合方法が変わったため、今作では特殊配合には使わない。

DQM3

魔獣系のDランク。
【ひぐれバット】【ナイトウォーカー】で配合できる。
特性は【ねむりブレイク大】【闇のコツ】(Lv20)、【根に持つタイプ】(Lv40)、【1~2回行動】(Lサイズ)、【みかわしアップ大】(Lサイズ)、【やみのはどう】(LサイズLv60)。
所持スキルは【おじゃま虫】
【スキッパー】との配合でナイトウォーカーに戻せる。
状態異常に完全耐性を持つことが難しくなった本作ではねむりブレイクの特性が非常に強力であり、根に持つタイプを生かして身代わり役にもなれるため通信対戦でもよく見かける。
 
シナリオでは【鉄鋼砦の魔界】・中級で【術者ダライラス】と名乗るものが支配者として登場する。
上級の支配者の【ヘルバトラー】が苦手とする”聖煌剣の日の太陽”が昇らないように鉄鋼砦を常夜に閉ざしていた。
特性のいやがらせを生かした妨害・弱体攻撃が得意であり、お供のホークマン共々弱点の【マヒャデドス】で一掃するといいだろう。

バトルロード2

第1章から登場。
ステータスはHP:517 ちから:63 かしこさ:14 みのまもり:54 すばやさ:83。
技は「あまい息」と「クロスウィング」。
前者は眠りのブレスを吐く。後者は翼で衝撃波を相手単体に飛ばす。
見た目に反して風属性ではなくただの打撃技であり、代わりに 少し会心が出やすい。
また、賢者と組む事で、あまい息が「やけつく息」に変わり、マヒのブレスになる。
 
能力がとても中途半端で、状態異常に強いかと言われるとそうでもない。職は違うが、【おばけきのこ】 とやる事はほとんど同じなので、あまり出番が無い。また、伝説の商人を使う事で、【トルネコ】のお供としても登場する。

ライバルズ

スタンダードパックにて初期より実装。共通のノーマル。

2/2/2
テンションリンク:後列にいるランダムな敵ユニット1体を敵前列のランダムな空きマスに移動させる

ライバルズ独自の要素ともいえる配置を意識したカードで、ブロックされているユニットを引っ張り出せる。前列攻撃のある武道家とは好相性。
ただ、ランダム性が強いうえもっと分かりやすく強いカードや採用すべきカードも他にあったため積極的に使われたことはほとんどなかった。
 
忘れた頃になって、第8弾カードパック「一攫千金!カジノパラダイス」の時期にイベント報酬の一種として称号「よるのていおう」が登場した。
が、称号を飾る意匠はコインやトランプカードであり、コイツの面影は全く無かった。

ライバルズエース

真1弾カードパック「英雄たちの凱旋」にて「群れなすよるのていおう」名義で実装。魔剣士専用のノーマルになった。

3/2/2 あくま系
召喚時:群れなすよるのていおうを1体出す

帝王の癖に群れてくる滑稽なデザインに。
3コストで2/2を2体という構図は、1弾カード【キャットバット】の下方修正前の仕様と同じ。
それでも、死亡数稼ぎという目的であってももっと軽い【ピサロのてさき】などに遅れを取り、活躍は難しかった。
カードゲームは緩やかにインフレを起こすのが一般的だが、ライバルズにおけるそれを象徴した1枚と感じたプレイヤーも少なくない。
 
真第3弾で悪魔系と種族シナジーが追加されたため、悪魔デッキでたまに採用されるようになった。