【キャラクターメイキング】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:00:52

概要

【主人公】や仲間達といった【プレイヤーキャラクター】を作成することを言う。キャラメイク、キャラクターカスタマイズとも呼ばれる。DQ3、DQ9、DQ10では特に自由度が高く、ゲームシステム上でも根幹に据えられている。
 
意味を広く取れば、主人公の【名前】を入力するだけでもキャラクターのメイキングとも呼べるので、主人公の名前を変更できる全ての作品でキャラクターメイキングが可能とも言えるのだが、ほとんどの場合キャラクターメイキングと呼ぶ場合、名前の他に、【性別】【職業】【性格】、容姿など様々な要素を設定し、思い通りのキャラクターを作るDQ3、DQ9等でのようなシステムのことを言う。
 
名前や見た目、性格が最初から決まっている固有キャラが仲間になるゲームと比べ、キャラの描写が淡白になる反面、自分でキャラの性格やシナリオを想像して遊べるのが特徴。
ロールプレイングゲームとは元来「誰かになりきって(roll)演技をする(playing)ゲーム」なので、主人公や仲間キャラクターの性格が決まっておらず自分で想像して楽しむ上記のような作品の方が元々の形には近い。
自分の作ったキャラがイベント中どんな反応をしているのかを想像し、愛着を持つことができれば他の作品では味わえない感動を得られるだろう。
 
但し、作品によってはつけることのできない名前も存在する

ドラクエでの特色

キャラクターメイキングは基本的にアナログのRPGでもまず一番最初に行う、プレイ上重要なものであるため、DQ以前のコンピュータRPGである『ウルティマ』や『ウィザードリィ』などにも標準的に搭載されていた。
だが、ファミコンでRPGを出すにあたってはまず、子供たちを中心としたファミコンユーザーにRPGの決まりを徐々に敷衍させるため、DQ1では一人旅、DQ2では3人【パーティ】と少しずつステップアップさせていき、DQ3でフリータイプのキャラクターメイキングが初めて導入された。
 
なおFCでは1987年の『ウルティマ 恐怖のエクソダス』を嚆矢として、そのすぐ後に『ファイナルファンタジー』がDQ3に先駆けてフリーキャラクターメイキング(と4人パーティ)を導入している。
しかしゲームスタート時にメイキングを一挙に行い、メイキングをしてからゲーム本編が始まるというシステムであるそれら2作品とは違い、DQではゲーム内の【町】施設で住人キャラクターに話しかけることでメイキングが始まるシステムを取り入れ、取っ付きづらさを無くしている。
また施設にはメイキングをしなくても予め3人のキャラが最初から用意されていたり、初心者向けにキャラ作成のアドバイスをくれる【NPC】がいたりなど、プレイヤーが混乱しにくいようにも配慮されている。
これらはどちらも『ウィザードリィ』とほぼ同じようなシステムを踏襲しているのだが、あちらは0人の状態から始まる、言わば現実のプレイヤー視点で(したがって会話もなく)城下町を移動したり、訓練場でキャラクターを作ったり、酒場で仲間を加えたりするものだったので、明確な主人公キャラクターの視点を設けた点がDQらしい工夫だったと言える。
 
その後のDQでは、キャラクターがストーリーと強く関連付けられたストーリー重視の作風が続き、長らくフリーキャラメイキングは登場していなかったが、マルチプレイなど新しい遊び方を取り入れたDQ9において21年ぶりの復活を果たした。
外伝作品だと、DQM2のリメイクであるイルルカの【モントナー】も一種のキャラクターメイキングと言える。

DQ1

DQ1の主人公は名前によって強さが変わるので、今作では強い名前を考えるのもキャラクターメイキングの醍醐味の一つ。お気に入りの名前をつけたら弱かったので泣く泣く変更したというプレイヤーもいるかもしれない。

DQ3

【ルイーダの酒場】の2階にある「冒険者の登録所」にて、主人公以外のプレイヤーキャラクターを自由に作成し、登録することができる。
【職業】と名前・性別を決定し、入力が終わると初期ステータスが表示される。それを参照した上でOKであればそのキャラが登録され、ルイーダの酒場で仲間に加えることができるようになる。
初期ステータスはランダムで決まるが、序盤のうちは案外侮れない差となる。
 
デフォルトで酒場には戦士、僧侶、魔法使いの各職業のキャラが1人ずついるが、作業自体はとても簡単な上に、自分が作ったキャラと言うことで人一倍愛着を感じられるメリットもある。
また、【商人】開拓地に連れて行くイベントのためにはほぼ必須な作業ともなる。
女性キャラに好きな女の子の名前を入れてあるソフトを友達に貸してしまい、そのことをネタに冷やかされるのは最早お約束である。
なお、「ろと」という名前は登録できない。登録しようとすると

*「ろと!? ロトで ございますか!? これは おそれおおい!
*「ロトとは かみにちかしきもの という いみの ことば。
*「しんの ゆうしゃのみが そのなを なのれるとききます。
*「たとえ わたしでも そのひとだけは とうろく できません。

と言われる。
 
登録できる人数はデフォルトの3人を入れて11人。それ以上登録したいときは、すでに登録済みのキャラを消す必要がある。
逆に、登録人数の上限に達していない場合は任意で消すことができない
また、消したいキャラが何かアイテムを所持している場合にも、

「どうぐを もっているひとを
けすことは できません。

と言われ、消すことができない。
これによって重要アイテムを喪失してハマらないようになっている。
 
なお預けた仲間は登録された順番にリストに並んでおり、仲間を削除すると次に登録された仲間はその削除された順番の箇所に登録されるようになっている。
どうしても順番を変えたい場合は【キャラクター増殖】を利用するという荒業も無いわけではないが、バグ技なので危険が伴う。

リメイク版

登録できる人数は21人になった。
 
【性格】システムが追加されたリメイク版では名前と性別と職業を決めた後に、【ちからのたね】【すばやさのたね】【スタミナのたね】【かしこさのたね】【ラックのたね】の5種類を合計5つ(稀に6つ)与え、その結果によって初期ステータスと初期【性格】が決まる。
この種割り振りは自分でやることもできるが、登録所のおじさんに任せる事も可能。ただしかなり適当な振り方をされるため、【たいりょく】【ちから】の低い【戦士】や、【かしこさ】の低い【僧侶】【魔法使い】が出来あがってしまい、成長の上で不利な初期性格になってしまう場合もある。
効率重視なら自分でやった方がいいが、もちろん能力値や性格がランダムな方がリアリティがあるからそっちの方が良い、という人もいるかもしれない。
どちらを選ぶのも自由であるが、どちらにせよ長く厳しい冒険の苦楽を共にする仲間なのだから、愛情を持って作成しよう。
メイキング時に使う種を1人5つだけと言わずにあるだけ全部よこせと言うのは禁句である。
 
これのおかげで、仲間キャラの初期ステータスはFC版よりもはるかに高くなる。
GBC版以外では初期登録メンバーにも同等の強化が施されている。
GBC版では性格による初期ステータスの変動はあるが、その数値は種で強化したキャラよりは明らかに低い(これは勇者の初期ステータスにも言える)。
 
別れて登録削除したキャラの持ち物はちゃんと袋に入れてくれるため、例え装備品の【ガイアのつるぎ】を装備していてもハマらないようになっている。
 
なお、登録できない名前は「ロト」の他に12種類追加された。詳細は【命名神マリナン】を参照。
 
また仲間を預けると、FC版と違ってリストの一番最後に名前が載るようになった。

DQ9

今作では【主人公(DQ9)】の姿も設定できるようになっており、新しい仲間を登録する際にも必ず行うことになる。主人公はオープニングの一番最初で、仲間達はルイーダの酒場で登録する際に行う。名前、性別、職業(主人公の初期職業は【守護天使】【旅芸人】で固定)のみならず、体型・容姿も選択できるようになった。主人公の場合、一度決めてしまうと再設定はできないため注意。
 
細かく決められる反面、作業が面倒と感じる人もいるだろうが、愛情を持って育てるためにもここは頑張って頭をひねろう。なお、決定ボタンを連打しても説明書に載っている各職業イラストと似たものが出来あがるようには一応なっている。
以下、各パーツについて説明する。

体型

男女共通で、5タイプ存在するが、【着せ替え】の都合からか、いずれも過去作の主人公のような細身~標準体型であり、【ハッサン】のような筋肉もりもりマッチョマン体型や【トルネコ】のような肥満体型は作れず、身長も一番高い体型と低い体型でもそれほど極端な差はつかない(首一つ分くらい)。
なお、装備品は体格によらず一定のサイズになっており、実質的に最も体格が大きい場合にアジャストされているため、小柄な体格を選ぶとかなりブカブカの印象になってしまう。
特に鎧の類は小柄な体格では恐ろしく不格好になってしまうため、特に体型にこだわりがなければ大きめの体格を選んでおいた方が無難だろう。

タイプ解説
1背が1番高く、肩幅がやや大きい
2背がやや高く、肩幅が小さい
3背は中程度、肩幅はタイプ2と同程度。デフォルトの体型はこれ
4背がやや低く、肩幅はタイプ1と同程度。太っているというよりは骨太
5背が低く、肩幅も細い

髪型

男女ごとに10タイプ、計20タイプある。奇抜で個性的なものも多い。髪型に男女で重複は無し。髪の長さは長くても肩までである。
似たような髪質で長さだけ変える、というようなことは残念ながらできない。また、頭部防具にあるカツラを装備すると、その髪型が優先される。

タイプ解説
1前髪が向かって左に流れた短髪で、リメイク版DQ3の男盗賊に近い
2外側に跳ねた髪型。くせ毛じゃないベートーベン
3リーゼント。DQ5のプサンが近い
4非常に短い。坊主頭
5ボサボサ頭。サマルトリアの王子に近い
6ロン毛。【主人公(DQ11)】
7前髪が一房だけ垂れたツンツン頭。まんまDQ6の主人公
8ストレートの真ん中分け。後ろ髪の無いククール
9モヒカン頭。ハッサン
10スキンヘッド

タイプ解説
1前髪チョップカットのボブカット
2前髪が向かって右に流れたストレート
3短めのツインテール。DQ3の女武闘家のイメージ
4ウェーブのかかった長髪を後ろで結い上げている。デボラに近い。
5ショートヘア。リメイク版DQ3の女盗賊に近い。
6ボリュームのある外跳ねヘア。リメイク版DQ3の女魔法使い
7ウェーブのかかった下ろし髮
8ツンツンショート。リメイク版DQ3の女勇者
9前髪有りポニーテール
10前髪チョップカットのおかっぱ

髪の色

男女共通。色はタイプ1が黒で、以降、茶色、赤、ピンク、金、緑、青、紫、水色、銀と10パターンある。
彩度は高すぎずちゃんと髪の色っぽい。

髪型と同様に男女ごとに10タイプ、計20タイプある。いずれも目・口・鼻が変化するだけで、輪郭までは変わらない。

タイプ特徴
1への字眉毛の温厚そうな目つき。公式の男主人公
2太い眉毛と垂れ目がちの大きな目。ハイライト無し
3挑発的な切れ長の目。ククール
4挑発的な垂れ目。
5眉毛がない三白眼
6ギョロ目のタラコ唇。鼻の無い【しりょうつかい】
7白目と鼻がない点目。FC版DQ2のパッケージの【サマルトリアの王子】
8タイプ7に白目を描き足した感じ
9彫りが深く意志の強そうな見開いた目
10糸のような細い目で鼻がない。痩せた【ブーヤン】

タイプ特徴
1ぱっちりとした優しそうな目。公式の女主人公
2ハイライトが入っていない瞳。職業イラストの女の子
3元気そうな大きな目。アイコンはミーティア風だが実際は微妙に違う
4性格がきつそうな吊り目。
5釣り眉垂れ目
6ニコニコ顔。∩のような目が特徴
7伏し目顔。眼の色は見えない
8タイプ1とタイプ4の中間的な顔立ちにお化粧バッチリ
9白目がなくハイライトがたくさん入った瞳。メルル
10ギョロ目に赤ほっぺ。

肌の色

男女共通。タイプ1が最も白く、以降はちょっと濃いめの褐色に向かって全部で8段階。タイプ8を選べば黒人に見えなくもないが、かなり薄い。4、5、6は黄色っぽい。1でも白すぎて青白いということは無く全体的に自然な感じ。

目の色

男女共通。色はタイプ1が黒で、以降、茶色、赤、黄色、緑、青、紫、銀と8パターンあり、主人公の目の色は【イメージカラー】の初期設定に反映される。(イメージカラーは後で変更可能)
目を閉じている顔を選ぶとほぼ意味が無い。

DQ10オフライン

ゲーム開始時に【主人公(DQ10)】と、その兄弟姉妹のキャラクターメイキングを行う。
また【エテーネの村のおはなし】が終了した段階で、どの【種族】に転生するかを選び、その種族の姿のキャラクターメイキングを行う。
一度その時点まで進行したセーブデータがあれば、以後はエテーネの村のおはなしをスキップ可能。
 
種族以外は、【大国】にある【美容院】で何度でも変更できる。
また髪の色(及び目の色)と髪型については、初期選択不可で美容院のみのものがある。
 
主人公のキャラクターメイキングは、人間と五種族でそれぞれ別々に管理されており、【種族をかえる】と以前メイクした姿がそのまま維持されている。
兄弟姉妹は美容院を利用する機会がないため、容姿の変更はできない。

スタイル

女性の容姿の「スタイル1」と、男性の容姿の「スタイル2」。
昨今の社会情勢への配慮か、【性別】という表記ではない。

体型

【人間】のみ。「おとな」「こども」の区分がある。
基本的な体型と、【しぐさ】や戦闘時のアクションなどが変化する。

はだの色

肌の色合い。それぞれの種族ごとに異なる。
明るい色~濃い色まで12種類の中から選択。

かみがた

それぞれの性別や種族ごとに、異なる髪型が用意されている。
初期選択できるものが8種類、美容院を利用しないと選べないものが12種類と、合計20種類存在する。

かみの色

髪の毛の色合い。
初期選択できるものが15種類、【クエスト】報酬として追加され美容院で変更可能になるものが15種類と、合計30種類存在する。

かお

目の形。
8種類の中から選択。
【プクリポ】の場合は耳の形状が3種類(細長いもの、三角のもの、丸いもの)あるため、それぞれの差分として合計24種類となる。

めの色

瞳の色。
「かみの色」と完全に同一であり、クエストで解禁されたものと同色が追加されていく。
このため初期選択可能なのは15種類、追加されるものが15種類と、合計30種類となる。

こえ

【キャラクターボイス】。主人公の兄弟姉妹は変更できない。
10種類の中から選択。種族による差異はない。
タイプの奇数が男性、偶数が女性の声。またタイプ7~10が、幼さを感じさせる声質になっている。

名前

【名前】。ひらがなとカタカナで6文字まで。
主人公の場合は美容院で変更可能。

関係

主人公の兄弟姉妹のみ。
主人公との続柄が「あね」「いもうと」「あに」「おとうと」いずれにあたるか。
続柄によって関連する台詞が変化する。
変更はできない。

種族

上述の通り「エテーネの村のおはなし」終了後に選択する。
変更はできない。
ゲームを進行すれば人間の体を取り戻し、以後は選択した種族と人間の姿を任意に切り替え可能となる。

DQ10オンライン

主人公(【人間】、さらに五種族の内のどれか)+兄弟姉妹、計3体のキャラクターメイクを行える。
名前、性別、大きさ、髪型、髪の色、顔、眼の色、輪郭、肌の色を設定できる。
基本的にはゲーム内の仕様で変更可能だが、名前と性別の変更には基本プレイ料金以外の別途課金が必要。
もう一つの姿の種族自体は変更不可だが、一時的に別種族の見た目にすることは可能。
詳しくはこちらを参照。

バトルロードビクトリー

大会モードでDQ9のように名前、性別、顔、髪型、髪色を設定できる(肌の色は設定不可)。

ビルダーズ1

名前の他は性別と髪と肌と目の色を設定できる。

ジョーカー3

主人公の髪と服の色を設定できる。これらは特技「イメージチェンジ」で後から変更できる。

星ドラ

ビューティサロンで名前、性別、髪型、髪色、顔、目の色、肌の色を変更できる。

クロスブレイド

【マイ勇者】の性別、顔関連、服の色を変更できる。

魂の絆

【絆の勇者】の性別・髪型と髪色・顔つき・目の色・肌の色・【キャラクターボイス】を変更できる。
海外でも展開されている事情からか、性別は昨今の社会情勢に配慮してタイプA(女性の外見)とタイプB(男性の外見)という表記と記載順になっている。

ボイスはそれぞれのタイプで3パターンあり、パターンと声優は以下の通り。

パターン声優
タイプA(勇敢)久遠エリサ
タイプA(冷静)天海由梨奈
タイプA(可愛い)荻野葉月
タイプB(勇敢)保住有哉
タイプB(冷静)大塚剛央
タイプB(お調子者)橘龍丸

声優に関しては『魂の絆』のハーフアニバーサリー生放送 (1:31:35辺り~)で公表されている。

蒼天のソウラ

【潮龍ホルヘイズ】【魔公子イシュマリク】が使用する【エクステンション・ライン】を使った魔法の1つとして「物質等に映された記憶を自動再生させ、RPGとして体験できる魔法」が登場する。
そのRPG用のアバターとしてキャラクターメイキングが存在し、人間・【オーガ】【ウェディ】【プクリポ】【エルフ】【ドワーフ】の6種族から1つを選べるだけでなく、髪型や性別もカスタマイズ可能である。
ここからさらにイシュマリクの魔法では期間限定の特殊種族である魔族を専用装備のマントと共に選択可能である。
【ソウラ】はプクリポ男。【アズリア】はウェディ女を選択した。
ちなみにこの魔法は全年齢対象で性的なカスタマイズは控えられているため、バストサイズを盛ることはできない。

特別編・夏の種族入れかえ大作戦!?

ジャンプビクトリーカーニバル2018公式ガイドブックに掲載された2ページの番外編では【アレック】が人間男、【フーゴ】がプクリポ男、【トーラ】がドワーフ女、【<荒野の快男児>JB】がエルフ男を選択した。
そして【うりぽ】はオーガ女になることで高身長を堪能し、【マルチナ】はオーガ女になることで巨乳を堪能し錯乱し、【かげろう】【<盟友>ユルール】は性転換して楽しんでいた。
この漫画はWEB掲載版で現在も公開中。

素麺のソーミャ

第113回で種族の見た目変更の話題が登場。
【ソーミャ】がウェディ以外の種族に見た目変更を行っていた。