見えない通路。ショートカットや隠し宝箱などに利用される。
2D時代のFFによく登場していたが、3D時代に入ると減り始め、近年ではほぼなくなってしまった。
壁の中にあるためパッと見では気づかない事も多く、
進んでいても唐突にどこにも動けなくなったように感じる事もあるので、慣れない内は少々手間取る。
その先に宝箱があるのがお約束なのだが、中に強敵が潜んでいたり、
ごく一部には後戻りするだけのものが存在したりもする。
要するに冷静に考え直すのが一番なのだが、そういう場所に限って出現する敵も強いのが実情。
- 一部「空中に仕掛けられた透明な道」という逆のパターンもある。
ヒントはあるものの、足を踏み外せば下のフロアに落下などペナルティがあることも。
場合によっては壁の中の通路とのコンボで仕掛けられている。
先に進む為に必須の隠し通路もある。隠し通路内部で道が分岐していることもある。
通常、物語内の主人公たちの視点ならば迷路状になっているダンジョンであっても
プレイヤーの視点であれば、主人公からの視点なら見えないはずの
壁の向こう側が見えたりするわけで、迷路が迷路でなくなってしまうことも多々ある。
しかし隠し通路内部を迷路状にすることで、主人公の視点同様にプレイヤーをも迷わせる。
こうしたタイプは、ダンジョン探索の臨場感を出すための要素としての使い道である。
FF2
シリーズ初登場。
ハードウェアのBG面とスプライトキャラクターの表示優先度を上手く利用したもの(wikipediaより)。
一見普通の壁だが、ちゃんと歩けるようになっている。
フィンのスコットがいる部屋も隠し通路を通る必要がある。
中には隠し通路を通らなければ取る事が出来ない宝箱が存在する。
FF3
通り抜けられる壁の他、暗闇の中を歩けるものが新たに登場。
ゲーム上必ず通らなければならない場所もある。
FF3は通り抜けられる部分のグラフィックが他の部分と若干違う(背景が一部透過する)ようになっている。
ただし、例外としてFF2と同じように普通の壁とまったく見分けがつかない、正真正銘の「隠し通路」も存在する。
また、「スイッチを使うと現れる通路」もFF3が初登場。
スイッチはロウソクの火だったり一見なにもない壁だったりといろいろだが、
ゲーム中にメッセージとしてヒントがあることが多いので
注意深くプレイしていればちゃんと見つけられる(ごく一部だが、ノーヒントのものもないわけではない)。
- 隠し扉を開いた状態でメニューを開いたり敵に遭遇すると扉は閉じてしまう。内側から出る時は↑方向にスイッチが隠されており、ウルの倉庫にいる老人からその事を教えてもらえる。
FF4
仕様は3と大体同じ。
テレポの魔法を使うと画面のフラッシュと共に隠し通路が一瞬見えるようになる。
ただ、ダンジョン深層で隠し通路を探すためにテレポを使うというのは…
よく見ると入り口がわかるものもある。代表的なのは幻獣関係や月の各種ダンジョンなど。
エブラーナ城やドワーフの城など、
隠し通路をフル活用して宝を取りにくくしている場所も。
場所によっては、ランダムエンカウントはしないようである。
FF4 EASY TYPE
イージータイプだと最初からちょっと色が違うのでまる分かり。
- 通常版では真っ黒だったものが、イージー版では基本的に紺色になっている。
特にアントリオンの洞窟では普通の壁が茶色いので不自然に浮き出ている。
シルフの洞窟では他とは違い茶色いデザインになっている。
FF4(GBA・PSP版)
月の遺跡では、ノーヒントでしかも
先に進む為に必須の隠し通路がいきなり登場する可能性がある。
極めつけは忍者の試練。隠し通路自体が幾重にも分岐していたり、
踏み外すと下のフロアに落とされる迷路にもかかわらず場外に仕掛けられ
そのため落とし穴なのか隠し通路なのか見た目ではわからず通行を躊躇させるものまである。
FF5
隠し通路を見破れるアビリティ、その名も「かくしつうろ」が登場。
そのためか見ればわかるようなものよりは、一見ではわからない隠し通路が多い。
そしてムーアの大森林など、あえて逆手に取ったような隠し通路っぽい場所もある。
- 物語のオープニングの場所に早くも登場している。
あまりにも早すぎるため気付かないプレイヤーが続出した。 - 建物や草木などのオブジェクトに隠れているタイプは、元々視界の悪い大森林よりも存在に気付きにくい。
また、遠くからだとただの壁だが近づくとスポットライトのように通路が見えるようになるタイプの隠し通路も登場した。
次元の狭間の塔エリアの空中通路も、隠し通路として扱われているようだ。
FF6
以前ほど頻繁にはみられないが、一部のダンジョンに存在。
サウスフィガロ地下、ダリルの墓、瓦礫の塔などで貴重かつ有用なアイテムを入手できる。
隠し通路というよりも「死角にある通路」という方がしっくりくるか。建物や壁などの裏側を歩けるようになったせいか、黒い部分をすりぬけるのにもそれほど不自然さを感じさせない。
FF7
グラフィックが綺麗になった反面、景色と歩ける場所の違いが分かりにくく、
隠し通路でもないのに通路探しにてこずるプレイヤーが続出した。
- そう言った声があり、インタ版FF7ではセレクトボタンを押す事で
そのマップにある出入り口に三角のアイコンが表示されるよう改善された。
これによって通路その物がわかるわけではないが、出入り口が表示される事で
「あそこが出入り口って事は、ここが通れそう」と目星をつける事が出来るようになった。
インター版の補助アイコンは表示される場所と表示されない場所がある。
これによって製作者の意図がわかるようになった。
隠し通路もどき(アイコン表示あり)例
正真正銘の隠し通路(アイコン表示なし)例
BCFF7
普通にプレイしていては気づかない隠し通路や隠し部屋が登場し、
頻繁に訪れる神羅ビルの65~67Fは、知っていること前提のような感じになっている。
難易度を上げるものもあれば、再チャレンジのためにクリアを容易にするためのものもある。
- 65~67Fの隠し部屋と、その中にある67Fから65Fまでの階段など
- 5章ストーリーモードのプレート支柱内部の1つ目と2つ目のマップ
- 12章ストーリーモードのニブル山の随所
- 20章フリーモードのゴンガガの2つ目のマップ
FF11
ダングルフの涸れ谷、グスゲン鉱山、ガルレージュ要塞など初期ダンジョンの特定箇所に
擦り抜け可能な壁があり隠し通路や隠し部屋へとつながっている。
奥にはジラート様式の設備「謎の装置」がありパスワードを入れることで
ルーン装備等を入手可能。
FF12
マップに載っていないが進める場所、という形で隠し通路が登場。
あたりを見回せば簡単に見つかるが、マップばかり見て進んでいるプレイヤーでは気付かないだろう。
- ヘネ魔石鉱の深部なんかは最たるもので、マップが穴だらけでほとんど参考にならないため、ちゃんと画面を見て進む必要がある。
古代都市ギルヴェガンとクリスタル・グランデは、崖の先にある隠し通路を通る必要がある。
ギルヴェガンの火の門にある隠し通路はかなり見つけづらい。
隠し通路のある崖の下には、隠し通路の足場を発生させる小さな装置が並んでいる。
大灯台限定で「愚者の壁」という通過できる壁が出現。
フィールドサインで表示されるので注意深く探索することで発見できる。
ミリアム遺跡にも通過できる壁があるが、こちらはフィールドサインでは表示されず、
壁に密着することで壁が消えて通路が出現する。