アビセアクエスト/メインシナリオ/世界創生

Last-modified: 2011-01-06 (木) 10:25:05

・世界創生

依頼者:
 ギルガメッシュ(Gilgamesh)
  / 神々の間
依頼内容:
 聞かされたるは、
 神による世界創生の真実。
 そして、滅びゆくアビセアもまた
 神による所業であった……。
 アビセアの英雄たちの戦いなくして
 今は語れず。
 彼らの身に何が起きたのだろうか?


  1. 夜間に神々の間へ入る。
     
    Gilgamesh : よう、待ってたぜ。
     結構早かったな、[Your Name]。
     遠いとこに呼び出しちまって、すまねえな。
    Gilgamesh : なんでもここの磁場が
     必要らしいってんでな、大陸歩くなんざ
     ご無沙汰だったから、俺も来るのには
     難儀しちまった。いやぁ、あぶねえあぶねえ。
    Gilgamesh : そんなわけで
     いきなりだが、本題に入らせてもらうぜ。
    Gilgamesh : と言っても
     今回は俺からの話じゃねえんだ。
     おまえと直接話してえってんでな、
     例の嬢ちゃんを連れてきた。
    Gilgamesh : 意味はちと違うんだがよ。
     まあ、こまけえことは気にすんな。
    Gilgamesh : おらよ、嬢ちゃん。
     待たせたな、準備OKだ。
     会いたがってた、[Your Name]が来たぜ。
     話、はじめてくれるか?
    ??? : ありがとう、ギルガメッシュ。
     無理を聞いていただき感謝しています……。
    Gilgamesh : なぁに、いいってことよ。
    Esha'ntarl : はじめまして、
     [Your Name]。
     こんな姿で会うことをお許しください。
     私の名は、エシャンタール(Esha'ntarl)。
    Esha'ntarl : 私には彼らのように
     世界を越える力がありません。
     そのため、その地……神々の間の特殊な磁場を
     利用する必要がありました。
    Esha'ntarl : 正直、うまくいくかは
     賭けでしたが、あなたとこうして
     会うことができたのは、嬉しいことです。
    Esha'ntarl : ……その顔は、
     そちらでの私をあなたは知っていますね?
     いえ、多くは聞きません。
     それもまた縁というもの……
    Esha'ntarl : 人の世とは河のようなもの。
     はじめは幾重にもわかれた支流も、
     いずれ大きな1つの流れへと交わります。
    Esha'ntarl : [Your Name]。
     あなたは、冒険という流れの中で
     多くの者たちと出会い、別れ、成長するでしょう。
    Esha'ntarl : それが遠い未来か、
     過ぎ去った過去か……。
     あなたはそのような運命を辿る星の下に在る。
    Esha'ntarl : アビセアでの
     あなたたちがそうあったように。
    Esha'ntarl : …………。
    Esha'ntarl : これから話すことは
     私が辿り、知った、アビセアの真実です。
     彼、ギルガメッシュも求めた答え……。
    Esha'ntarl : 私たちの敵は、
     「世界の終わりに来る者」と呼ばれる存在であり、
     それを取り込み復活した「男神」……
    Gilgamesh : あ? 男神?
     そいつは初耳だぜ。女神様じゃなくてか?
     女神様以外にもう1人、神様がいたってのか?
    Esha'ntarl : ええ、そうです。
     女神アルタナと同じく、原初の神……。
     それが「男神プロマシア」。
    Esha'ntarl : この神々の間に
     アルタナ神像と、向かい合うように
     配置された神像こそが、プロマシアなのです。
    Esha'ntarl : 男神プロマシア。
     その名は秘匿され、一部を除き表舞台へと
     伝わることはありませんでした。
    Esha'ntarl : その2人の神に訪れた悲劇が
     すべてのはじまり。そう、世界そのものの……
    Gilgamesh : あん、どういうこった?
    Esha'ntarl : ……神々の時代。
     男神は、再生なき完全なる「死」を望みました。
     女神はそれに悲しみ、死にゆく男神に
     母なる石の力を注ぎ、新たなる命を生んだのです。
    Esha'ntarl : その命が、「人」。
    Esha'ntarl : 女神により力を奪われた
     母なる石は5つに砕け散り、その輝きを失った
     神々の世界は遥かなる高みより、
     アビセアへと変異しました。
    Esha'ntarl : 人の中にある、神の記憶。
     本来の在るべき世界への回帰と願望……。
     それは「真世界」、「楽園」という
     言葉で人々の深層に刻まれています。
    Esha'ntarl : そして、死への望みも
     消えることなく、人の中に燻っているのです。
     心の闇、「虚ろなる闇」として……。
    Gilgamesh : ぶっ飛んでやがるぜ……。
    Gilgamesh : いまのアビセアが
     あんな状態になっちまったのは
     そのプロなんとかってのが元凶ってわけか。
    Gilgamesh : ってかよ、
     死んだ神様が元に戻るってんなら
     いいことなんじゃねえのか?
     なんつったって、仮にも神様なんだからよ。
    Esha'ntarl : ……いいえ。
     人は男神のいわば分身。
     それが1つになるということは
     人という種の消滅を意味するのです。
    Gilgamesh : なっ……!?
    Esha'ntarl : 世界が変貌したのは
     分かたれた多くの命が神の下へ還ったがため……。
     そして、母なる石から奪われた力は
     その形と本来の輝きを取り戻し……
    Esha'ntarl : 世界の再構成が始まる。
    Gilgamesh : はは、なるほどな……。
     空が赤く染まっちまったのも、
     世界のあちこちを襲ったどでけえ地震も、
     その一端ってことかい……。
    Esha'ntarl : そうです。
     あなたが報告を受けた、格子状に崩れた地形。
     それこそ再構成の証です……。
    Esha'ntarl : [Your Name]。
     そして、ギルガメッシュ。
     許してください。
    Esha'ntarl : こうなることは、
     遥か古代、月詠みにより定められていました。
    Esha'ntarl : 私はその定めの時に備え
     万全の準備を施したつもりでした。
     ……ですが、運命は過酷で凄惨な結果へと
     紡がれてしまったのです。
    Esha'ntarl : 私の力不足で……
     
    何か言う?
     そんなことはない
     …………。
     
    「…………。」
    Esha'ntarl : [Your Name]……。
     
    「そんなことはない」
    Gilgamesh : ああ、そうだぜ。
     全部知った上で嬢ちゃんは長い年月1人で
     頑張ってきたんだろ?
    Gilgamesh : その働きがなきゃ、
     世界があの程度で済むわけがねえよ。
    Gilgamesh : それで十分じゃねえか。
    Gilgamesh : それに、話からすると
     完全に終っちまったわけじゃあねえよな。
     じゃなけりゃ、俺がこんなとこにいれるわけがねえ。
    Gilgamesh : 世界はどうしようなく
     変わっちまったけどよ、そいつは完全じゃねえ。
     なにか引っかかってるんじゃねえか?
     たぶん、そうさせないなにかが起きたんだろ。
    Esha'ntarl : それは……。
    Gilgamesh : こいつらが何かしたんだよ。
     ああ、云わんでもわかるだろうが
     アビセアの英雄のほうだぜ?
    Gilgamesh : やられたって
     たたじゃ死なねえよ、あいつらは。
     なにかやらかしたんだ。
    Gilgamesh : そいつを調べてみようぜ。
     どこまでわかるか自信はねえがよ。
    Esha'ntarl : ギルガメッシュ……。
    Gilgamesh : 悪いが、そんな大層な
     学のある頭じゃねえんだ。
     難しいことは正直よくわからんぜ。
     だが、人を見る目ってのは持ってるつもりだ。
    Gilgamesh : 嬢ちゃん。
     あんたの目に嘘はねえ。
     信じるぜ、なにもかもな。
    Gilgamesh : なあ、[Your Name]?
     
    信じる?
     もちろん!
     ……え?
     
    「……え?」
    Esha'ntarl : [Your Name]……。
     
    「もちろん!」
    Gilgamesh : へっ、その意気だ。
     おまえにゃ直接関係のねえ異世界の問題だけどよ。
     頼りにしてんだ、助かるぜ!
    Esha'ntarl : ありがとう。
     ギルガメッシュ。そして、[Your Name]。
     あなたたちに話せてよかった。
    Esha'ntarl : 私のほうでも
     可能な限り調べてみます。
     ひょっとしたらなにか見落としてることが
     あるかもしれませんから……。
    Esha'ntarl : それでは、いずれまた。
    Gilgamesh : 俺らでなにかわかったら
     ヨアヒムを通してまた呼び出す。
     正直なにが掴めるか、当ても何もないけどよ。
     大見得切っちまった手前、気合い入れねえとな。
    Gilgamesh : はー、しかし神様ってか。
     おまえらとんでもねえもんと
     やり合ってたんだな……つくづく感心するぜ。
    Gilgamesh : おっと、おまえじゃねえな。
    Gilgamesh : こっちじゃどうなってるのか
     空を見りゃ一目瞭然だ。
     まあ、どこまでなにがきてるか、わからんがな。
     おまえらがいりゃ心配ねえだろ。
    Gilgamesh : アビセアも頼んだぜ。
     近いうちにまた会おう、じゃあな。

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