・世界創生
依頼者:
ギルガメッシュ(Gilgamesh)
/ 神々の間
依頼内容:
聞かされたるは、
神による世界創生の真実。
そして、滅びゆくアビセアもまた
神による所業であった……。
アビセアの英雄たちの戦いなくして
今は語れず。
彼らの身に何が起きたのだろうか?
- 夜間に神々の間へ入る。
結構早かったな、[Your Name]。
遠いとこに呼び出しちまって、すまねえな。
Gilgamesh : なんでもここの磁場が
必要らしいってんでな、大陸歩くなんざ
ご無沙汰だったから、俺も来るのには
難儀しちまった。いやぁ、あぶねえあぶねえ。
Gilgamesh : そんなわけで
いきなりだが、本題に入らせてもらうぜ。
Gilgamesh : と言っても
今回は俺からの話じゃねえんだ。
おまえと直接話してえってんでな、
例の嬢ちゃんを連れてきた。
Gilgamesh : 意味はちと違うんだがよ。
まあ、こまけえことは気にすんな。
Gilgamesh : おらよ、嬢ちゃん。
待たせたな、準備OKだ。
会いたがってた、[Your Name]が来たぜ。
話、はじめてくれるか?
??? : ありがとう、ギルガメッシュ。
無理を聞いていただき感謝しています……。
Gilgamesh : なぁに、いいってことよ。
Esha'ntarl : はじめまして、
[Your Name]。
こんな姿で会うことをお許しください。
私の名は、エシャンタール(Esha'ntarl)。
Esha'ntarl : 私には彼らのように
世界を越える力がありません。
そのため、その地……神々の間の特殊な磁場を
利用する必要がありました。
Esha'ntarl : 正直、うまくいくかは
賭けでしたが、あなたとこうして
会うことができたのは、嬉しいことです。
Esha'ntarl : ……その顔は、
そちらでの私をあなたは知っていますね?
いえ、多くは聞きません。
それもまた縁というもの……
Esha'ntarl : 人の世とは河のようなもの。
はじめは幾重にもわかれた支流も、
いずれ大きな1つの流れへと交わります。
Esha'ntarl : [Your Name]。
あなたは、冒険という流れの中で
多くの者たちと出会い、別れ、成長するでしょう。
Esha'ntarl : それが遠い未来か、
過ぎ去った過去か……。
あなたはそのような運命を辿る星の下に在る。
Esha'ntarl : アビセアでの
あなたたちがそうあったように。
Esha'ntarl : …………。
Esha'ntarl : これから話すことは
私が辿り、知った、アビセアの真実です。
彼、ギルガメッシュも求めた答え……。
Esha'ntarl : 私たちの敵は、
「世界の終わりに来る者」と呼ばれる存在であり、
それを取り込み復活した「男神」……
Gilgamesh : あ? 男神?
そいつは初耳だぜ。女神様じゃなくてか?
女神様以外にもう1人、神様がいたってのか?
Esha'ntarl : ええ、そうです。
女神アルタナと同じく、原初の神……。
それが「男神プロマシア」。
Esha'ntarl : この神々の間に
アルタナ神像と、向かい合うように
配置された神像こそが、プロマシアなのです。
Esha'ntarl : 男神プロマシア。
その名は秘匿され、一部を除き表舞台へと
伝わることはありませんでした。
Esha'ntarl : その2人の神に訪れた悲劇が
すべてのはじまり。そう、世界そのものの……
Gilgamesh : あん、どういうこった?
Esha'ntarl : ……神々の時代。
男神は、再生なき完全なる「死」を望みました。
女神はそれに悲しみ、死にゆく男神に
母なる石の力を注ぎ、新たなる命を生んだのです。
Esha'ntarl : その命が、「人」。
Esha'ntarl : 女神により力を奪われた
母なる石は5つに砕け散り、その輝きを失った
神々の世界は遥かなる高みより、
アビセアへと変異しました。
Esha'ntarl : 人の中にある、神の記憶。
本来の在るべき世界への回帰と願望……。
それは「真世界」、「楽園」という
言葉で人々の深層に刻まれています。
Esha'ntarl : そして、死への望みも
消えることなく、人の中に燻っているのです。
心の闇、「虚ろなる闇」として……。
Gilgamesh : ぶっ飛んでやがるぜ……。
Gilgamesh : いまのアビセアが
あんな状態になっちまったのは
そのプロなんとかってのが元凶ってわけか。
Gilgamesh : ってかよ、
死んだ神様が元に戻るってんなら
いいことなんじゃねえのか?
なんつったって、仮にも神様なんだからよ。
Esha'ntarl : ……いいえ。
人は男神のいわば分身。
それが1つになるということは
人という種の消滅を意味するのです。
Gilgamesh : なっ……!?
Esha'ntarl : 世界が変貌したのは
分かたれた多くの命が神の下へ還ったがため……。
そして、母なる石から奪われた力は
その形と本来の輝きを取り戻し……
Esha'ntarl : 世界の再構成が始まる。
Gilgamesh : はは、なるほどな……。
空が赤く染まっちまったのも、
世界のあちこちを襲ったどでけえ地震も、
その一端ってことかい……。
Esha'ntarl : そうです。
あなたが報告を受けた、格子状に崩れた地形。
それこそ再構成の証です……。
Esha'ntarl : [Your Name]。
そして、ギルガメッシュ。
許してください。
Esha'ntarl : こうなることは、
遥か古代、月詠みにより定められていました。
Esha'ntarl : 私はその定めの時に備え
万全の準備を施したつもりでした。
……ですが、運命は過酷で凄惨な結果へと
紡がれてしまったのです。
Esha'ntarl : 私の力不足で……
そんなことはない
…………。
Esha'ntarl : [Your Name]……。
Gilgamesh : ああ、そうだぜ。
全部知った上で嬢ちゃんは長い年月1人で
頑張ってきたんだろ?
Gilgamesh : その働きがなきゃ、
世界があの程度で済むわけがねえよ。
Gilgamesh : それで十分じゃねえか。
Gilgamesh : それに、話からすると
完全に終っちまったわけじゃあねえよな。
じゃなけりゃ、俺がこんなとこにいれるわけがねえ。
Gilgamesh : 世界はどうしようなく
変わっちまったけどよ、そいつは完全じゃねえ。
なにか引っかかってるんじゃねえか?
たぶん、そうさせないなにかが起きたんだろ。
Esha'ntarl : それは……。
Gilgamesh : こいつらが何かしたんだよ。
ああ、云わんでもわかるだろうが
アビセアの英雄のほうだぜ?
Gilgamesh : やられたって
たたじゃ死なねえよ、あいつらは。
なにかやらかしたんだ。
Gilgamesh : そいつを調べてみようぜ。
どこまでわかるか自信はねえがよ。
Esha'ntarl : ギルガメッシュ……。
Gilgamesh : 悪いが、そんな大層な
学のある頭じゃねえんだ。
難しいことは正直よくわからんぜ。
だが、人を見る目ってのは持ってるつもりだ。
Gilgamesh : 嬢ちゃん。
あんたの目に嘘はねえ。
信じるぜ、なにもかもな。
Gilgamesh : なあ、[Your Name]?
もちろん!
……え?
Esha'ntarl : [Your Name]……。
Gilgamesh : へっ、その意気だ。
おまえにゃ直接関係のねえ異世界の問題だけどよ。
頼りにしてんだ、助かるぜ!
Esha'ntarl : ありがとう。
ギルガメッシュ。そして、[Your Name]。
あなたたちに話せてよかった。
Esha'ntarl : 私のほうでも
可能な限り調べてみます。
ひょっとしたらなにか見落としてることが
あるかもしれませんから……。
Esha'ntarl : それでは、いずれまた。
Gilgamesh : 俺らでなにかわかったら
ヨアヒムを通してまた呼び出す。
正直なにが掴めるか、当ても何もないけどよ。
大見得切っちまった手前、気合い入れねえとな。
Gilgamesh : はー、しかし神様ってか。
おまえらとんでもねえもんと
やり合ってたんだな……つくづく感心するぜ。
Gilgamesh : おっと、おまえじゃねえな。
Gilgamesh : こっちじゃどうなってるのか
空を見りゃ一目瞭然だ。
まあ、どこまでなにがきてるか、わからんがな。
おまえらがいりゃ心配ねえだろ。
Gilgamesh : アビセアも頼んだぜ。
近いうちにまた会おう、じゃあな。