キャラクター/【マーリン】

Last-modified: 2024-03-31 (日) 13:04:25

ディズニー作品「王様の剣」のキャラクター。
主人公ワート(後のアーサー王)の前に現れた陽気な魔法使いの老人で、彼に学問、知恵、優しさ、強さといった事を教える。
作中での描写を見る限り、千里眼、時間旅行、変身魔法などの他、気候のコントロールや無生物のコントロール、サイズの縮小など、ありとあらゆることをやってのけている、まさに偉大な魔法使い。
また科学者としての一面も持ち合わせており、未来で見てきた蒸気機関車や飛行機といった機械の模型を持っていたり、引力や地動説、医学的な話などにも言及していたりする。
とにかく新しいものが好きなのか、中世イギリスにはあるまじきファンキーな格好をしたこともある、愛すべきじいさんである。
賢く優秀だが、意外とおっちょこちょいでヘマする人物であり、本シリーズでもしばしばミスをする。

  • 魔法の呪文を忘れるのはもはやお約束。

また本人曰く温厚らしいが、実際は短気な性格で、作中何度もキレている。
対象は人だけに留まらず、ペットのフクロウやリス、魚、果ては自分のヒゲなど。
主人公のワートにもキレて、途中から彼の教育を放棄し家出?したこともある。(もちろん最終的には戻ってきたが)
その間、ペットの喋るフクロウ、アルキメデスがワートを見守っていた。

  • アルキメデスは今のところKHシリーズには未登場。ひねくれ者で気難しいフクロウなのだが、何だかんだワートの世話を焼く憎めないキャラクター。未登場なのが非常に惜しい。
  • ちなみにレイディアントガーデンの彼の家の扉の上にはアルキメデスによく似たフクロウの彫刻が飾られている。
  • さらにトラヴァースタウンの方の家には門や外壁のまわりにこれでもかというくらいアルキメデスモチーフが使用されており、原作でアルキメデスが使用していた鳥小屋が室内と室外に設置されている。うち室外の方は中に何か入ってるかのごとく常に大きく揺れている。

 
CVは故・内田稔(KHII)→故・有川博(BbS)→後藤敦(KHIII)。
FM版及び北米版における声優はジェフ・ベネット。


KHシリーズでも大魔法使いという設定は勿論健在で、ソラ達からは「マーリン様」と呼ばれており、いざというときに頼りにされている。
時間を遡ったり、単身で世界の壁を越えられるほどの力を持ち、普段は世界を飛び回っている。

  • 3Dでゼアノート一味が活用した時間移動には様々な制約がついているが、マーリンが利用する時間移動にはそれらの制約がほとんどなく、肉体を持ったままの移動が可能。
    ゼアノート達もマーリンと同等の能力があったのなら、もっと楽に事を運べただろう。
  • KHIIIでダーク・リクが語ったところから推測するに、どうやら彼は「古の魔法使い」であるらしい。

100エーカーの森の絵本を持っているが、元々彼の所有物ではない模様。
 
同じく大魔法使いであるイェン・シッドと知己であり、彼から新たなキーブレード使いであるリアカイリの修行を頼まれたり、リクが新たなキーブレードを手に入れるのにマーリンのもとを訪れるなど、キーブレードとキーブレード使いに関わりがあることが仄めかされているが、直接的なイェン・シッドとの絡みや修行の様子などが描かれていないため、どのような関係があるのかは不明。

  • ディズニーの優れた魔法使いは大抵が悪者のため、善性の同業者はお互い貴重なのかもしれない。

ジミニーメモによると、ドナルドの魔法の師匠でもある。


生身での時間移動、瞬間ワールド移動(他者の巻き込み可能)、キーブレード使いの修行の請け負い、さらには過去の世界に行ける扉を出現させる等、シリーズの全キャラクターの中でも戦闘以外のスペックはぶっちぎりのトップクラスである。
原作の彼の能力を再現しているのだが、ともするとシリーズ全体の設定のバランスブレーカーになってしまうからか、このスペックのわりに登場シーンはかなり少なめである。
彼が本気をだしたら下手したらこの物語の問題をほとんど解決してしまいそうなのだが。

  • 原作から彼の性格はかなり短気でいい加減で風来坊な部分があり、主人公の修行を途中でほっぽりだして突然未来に旅に出てしまったりしていた。今シリーズでもイェン・シッド等に頼まれれば協力はするが、基本的には我関せずの姿勢なのだろう。なにしろこの先に起こることを全て「見て知っている」人なのである。
    • 正直スペックが高すぎて製作スタッフが少々扱いに困っているような節もある。
  • ちなみに戦闘の方の能力はというと、原作ではヴィランのマダム・ミムと激しい魔法決闘を繰り広げている。が、様々な生き物に変化して闘うというルール付きの変身対決であり、小競り合いに見えなくもない。最後は自身がウィルスに変身し相手を病気にさせるというなかなかエグい手法で勝利した。

KH

トラヴァースタウンに居を構えており、住んでいた世界を失ったフェアリー・ゴッドマザーと共に住んでいる。

王様から、ソラ達に魔法を教えるように言われており、話をかけると魔法のレッスンが出来る。

また、条件を満たすとめざめの園で見たをもらえる。

KHII

ホロウバスティオンに居を構えており、レオン達と共にホロウバスティオンの再建に協力している。

  • その一環として再建委員会のメンバーに自分の家を作戦室として使わせている。そこにはシドが使うためのコンピューターがある。
    • 機械嫌いであることが示唆され、後のスペース・パラノイド編にて、シドの愚痴に怒って防衛コンピューターに魔法を放ち破壊するという凶行に走る。
      • 原作映画の「王様の剣」には機械やコンピューターが存在しないため、機械嫌いは当然と言えるかもしれないが。

魔法を忘れてしまっていたソラ達に再び魔法を教えた。


ディズニーキャッスルに起きた問題を解決するためにソラ達に頼まれ、そのディズニーキャッスルの礎の間へと赴く。

  • シリーズで始めて瞬間移動を披露。別世界の移動手段は闇の回廊グミシップも無しで、他世界まで飛ぶとはさすがは大魔法使い。
  • ドナルドの長めの(と言うか「グワグワッ」と意味不明に近い言葉でまくし立てた)経緯説明は聞かず「百聞は一見にしかず」で瞬間移動した。

謎のイバラで覆われた礎の間を見て、その原因を一目で見抜き、過去の世界に続く扉を出現させる。

  • この過去の世界に続く扉、自由に出現させられるとしたら、恐ろしい能力である。

ホロウバスティオンの決戦時には町の守りを担当。味方戦力がほぼ城周辺に出払っている中、町をほぼ無傷で守りきった。描写は無いが「わしにまかせておけ」とソラに断言しているところを見ると、戦闘もしたのかもしれない。

BbS

この時点からレイディアントガーデン(後のホロウバスティオン)に自らの家があった。

  • 恐らく元いた世界からレイディアントガーデンに移住してきたと思われる。

旅行から帰ってきたところ、絵本を落とし、それをテラに拾われて届けられる。

  • テラからは最初「ご老体」と呼ばれ、後に「マーリンじゃ」と訂正した。

絵本は彼の物ではなかったが、預かることにしそれ以来ずっと所持している。

ちなみにこの際スクルージに頼まれて彼をレイディアントガーデンに連れてきた。

3D

直接登場はしないものの、3人の妖精たちとともに、リアがキーブレードを使えるようになるための修業に協力した。

  • 作中で明言されたわけではないが、イェン・シッドの言う「大いなる魔法使い」はマーリンであるとディレクターは発言している。

キャラクターとしては登場していないが、メダルのレアリティを上げる進化用メダルとして出演。進化専用のため、属性はない。

KH0.2

こちらも直接の登場はないが名前がしっかり登場。
ひとまずの修行が終わったリアを一人前のキーブレード使いに鍛える修行を続けており、そこへカイリも加わることになった。

KHIII

居を構えるレイディアントガーデンは今作はプレイアブルでは訪問できず、代わりにトワイライトタウンレストラン前で会える。

プーの絵本の様子がおかしい(表紙からソラが消えていた)ということで、チップデールに伝言し、呼び出したソラに様子を見てきてくれるように頼む。

  • なおこの時の伝言は「本のことで話があるからお茶を飲んで待っている」程度の内容らしく、忘れていたのか肝心の場所の情報を言う前にいなくなってしまったようだ(ソラたちはグーフィーの推理によってレストランにたどり着いた)。チップ曰く「マーリン様 気まぐれだから」。
    そして伝言の通りレストラン前で優雅にお茶をしているが、今度はソラを呼んだことすら忘れており、ソラ達が四苦八苦してようやく用件を思い出した。

戻ってきたソラから、プーが自身のことを忘れかけていたこと、自分に何かが起きているのでは?という懸念を聞き、「絶対に心のつながりを失いたくない」と訴えるソラに「失くしたものは取り返せばいい」「心を繋いでひとつにするのは意外と簡単なこと」と助言を送った。


ストーリー序盤、リクと王様がイェン・シッドに闇の世界で折れてしまったウェイトゥザドーンと傷んだキングダムチェーンDのことを相談したところ、マーリンの元を訪ねるよう助言を貰う。
彼らはそれに従ってマーリンを訪ね、リクは新しいキーブレードとしてブレイブハートを入手し、王様のキーブレードはキングダムチェーンWとして生まれ変わった。

  • キーブレードについての相談で、何故マーリンの元を訪ねる話になったのかという理由は不明。実はマーリンにもイェン・シッドのようにキーブレードがらみの設定があるのだろうか?
    • 教育も彼が担当している(会場を設定している?)辺り、キーブレード継承云々はともかく、何らかの「資質を持つ者」を育てるのには長けているのかもしれない。原作でも近い役割にいたし。

3Dで言及された「時の流れの違う場所」であり、KHIIIではカイリとリアが修行している「秘密の森」がムービーで登場する。
長い時間過ごしても外の世界ではわずかな時間しか経過しないという、またとんでもない空間を用意している。


同じ時間移動でもマーリンのものは、ゼアノートのものとは別格である、と以前から記事冒頭の通りプレイヤーから指摘されていたのだが、本作ではサンフランソウキョウに現れたダーク・リクより作中でも「古の魔法使いでもあるまいし……」と正式にツッコミが入っている。
やはり肉体を保持したまま自在に時間移動を操るのは偉大な魔法使いでもなければ不可能ということなのだろう。

KHIIIRM

リミットカットエピソードでレイディアントガーデンのマーリンの家が登場したものの、代わりに本人は不在だった。