システム/天廊遠征録

Last-modified: 2024-03-12 (火) 18:04:28

かつてMHFにて開催されていた定期開催大型イベントの一つ。
天廊」と呼ばれる超巨大な塔を探索するという一風変わったコンテンツである。

目次

概要

  • MHF-G6アップデート最大の目玉として2014年12月17日より解禁されたコンテンツで、
    狩人祭極限征伐戦パローネ大航祭に続く定期開催イベントとして定義されていた。
    (MHF-G10.1以降は、パローネ大航祭が歌姫狩衛戦(・真説)に置き換わっている)
    • 天廊は地形の関係で限られた手段でしか進入することができない。
      故に準備に時間がかかるため、一定の期間をおいて遠征が許可される…という設定になっていたようだ。
    征伐戦はその後システムが根本的に変更されて通常G級クエストに近い形式で常設化され、
    同じく常設化の要望が多かった天廊についても検討されていたが様々な問題(後述)があり実現せず、
    2017年6月14日より開催の第24回をもって配信終了となった。
    10周年記念アップデートでは本コンテンツのシステムを一部継承する常設コンテンツ「狩煉道」が登場している。
  • 同コンテンツの存在は2013年末には仄めかされており、
    当初は「MHF-G史上最大級のエンドコンテンツ」という触れ込みであった。
    その為当初は同作における最高ランクであるG級ハンターのみのコンテンツと思われていたが、
    実際にはHR1、つまりゲームを始めたばかりのハンターでも参加が可能になっている。
    なお、旧仕様のHR制度でもHR1から参加可能であった。
    • MHF-G6は「High Grade Edition」実装のアップデートナンバーであり、
      高グラフィックスになったPC版MHFは界隈の内外からも非常に大きな注目を集め、
      ハイスペックPCを用意して新たに始めんとするプレイヤーが一定数期待できる状況であった。
      また、後述するが理屈の上ではHR1でも周回は不可能ではないバランスであること、
      先に有効範囲が拡張されたトライアルコース(無料プレイ)にも対応していることなど、
      新規プレイヤーへの導線の一つとして用意されたコンテンツであるということが分かる。
      また、このコンテンツの実装時点のコンセプトとして
      さまざまなランク帯のハンターが一緒に遊べるようにしたい」という事が挙げられており、
      HRとG級で圧倒的にもほどがある戦力差があるMHFにおいて、
      後述するがかなり大胆な特殊仕様が取り入れられている。
    • 一方で「エンドコンテンツ」と言うのには無理がないかという意見も少なからず存在していたが、
      後述するが事実上上限がなく、MHFにおける当時最強格のモンスターが本コンテンツには存在していたため、
      エンドコンテンツというのもあながち間違っている訳ではない。
      また、フロンティアという作品世界全体で言うならば、
      「天廊を建造した古代人の目的を解き明かすこと」という天廊調査の目的に対し、
      最終的に「天廊を建造した古代人の目的」に辿りつくまでには膨大な時間がかかると見られており、
      そういう意味での「エンドコンテンツ」と言えないこともない。
    • ただ、HR1の初心者ハンターが参加できるという事実から、
      一部のユーザーには当時の主要プレイヤー層の実態とはやや離れた理由で本コンテンツを重視する人がおり、
      多くのプレイヤーや公式サイドの意図とは異なる主張がされることもしばしばあった。
  • 内容としては、メゼポルタ広場内の「天廊遠征受付」から「天廊クエスト」を受注し、
    天廊の内部に侵入して各フロアの踏破を目指し、一定数のフロアを踏破することで次の階に進む。
    ある程度の階(2~4階程度)をクリアすることでクエストクリアとなり、
    踏破階層が加算され、次の階に…というものになっている。
    つまり、モンスターの狩猟が主目的ではない
    無論道中にはモンスターが登場する場合があり、それを倒すことが次のフロアの扉を開ける条件、
    ということはあるのだが、大型コンテンツの主目的がモンスターの狩猟ではない、
    というのはMHFどころか、当時の全シリーズで見ても例がない。
    • 更に、モンスターの討伐が絡む場合でも、
      単純に強力な武具を持ち出すだけでは討伐に凄まじい時間がかかるモンスターもおり、
      それらは天廊内の各種トラップを活用することで簡単に突破できるという仕掛けがある。
    • ハンターの武器で直接モンスターを殴って狩猟するのがコンテンツの主軸ではない、という点では、
      フロンティアのサービス終了後に発売されたMHRiseの「百竜夜行」が共通する。
      あちらはタワーディフェンスなのでダンジョン探索である天廊とは「タワー」が共通するぐらいで全く異なるが、
      「エンドコンテンツなのにモンハンに求めているゲーム性とは異なる
      という声も少なからずあったことについては天廊と同様であり、
      拡張版のMHR:Sでは対応クエストが一切追加されない事実上のオミットと言ってよい扱いを受けている。
  • 天廊は内部構造がランダムになっており、入るたびに異なる仕掛けが待っている。
    つまり未知の樹海と同じ仕組みである。
    包み隠さず言えば「不思議のダンジョン」シリーズをモンハンのシステムでやっているようなイメージ。
    この関係で、MAPはハンターの進行に合わせて徐々に記載されていく仕様となっている。
    なお正確には不思議のダンジョンシリーズと同様に、
    階段を上ってフロアに入った時点で部屋の構成が確定する仕様になっている(地図スキルなどで確認可能)。
    ちなみに設定でも、「同じ扉をくぐっているはずなのに毎回異なる部屋に辿りつく」という記載がある。
  • 天廊遠征録では「区」によって異なるランク制限があるものの、
    (そもそも存在していたかどうかはともかく)G級ハンターとHRハンターが共に最終フロアを目指す、
    という遊び方も可能になっていた。
    余談だが、G9.1までにおける天廊探索状況の画面では4つに区切られているのが確認されていた。
    その区切り方からは「第三区がHR300~*1・第四区がG級専用」
    という推測がされてもおかしくなかったといえよう。
    MHF-Zからはロード画面等で5つまでの区が確認できるようになったが、解禁されたのは二区までであった。
  • 天廊遠征録一区に関しては、HR1・トライアルコース(無料体験)からプレイ可能である。
    歌姫狩衛戦・真説はHR2(ただし主コンテンツはG級から)、
    狩人祭は一応HR1から参加可能だがハンターライフコースが必要であり、
    そういう意味では、MHFの大型コンテンツでは最も間口が広い。
    また、進行度に差があるハンターとは遊び辛い、という指摘が多い極限征伐戦時の経験を活かし、
    進行度に差があっても踏破に支障がないように設定されている。
    • 具体的には、クエストの受注・参加とプレイヤーの踏破階数は直接関係がない
      例えば300Fまで進んだプレイヤーが第一区のクエストを貼っても、
      表示上は「第一区」という表記のみであり、
      そこに4Fまで進んだプレイヤーや500Fまで進んだプレイヤーが参加しても、
      それぞれ301~304F、4~8F、501~504Fに挑戦しているという状況になる。
      なお低階層時は罠から受けるダメージが減ったり、
      モンスターの体力が減る(貼り主の踏破階数に依存)といった、天廊初心者向けの対策が施されている。
      これらは階層を進めると少しずつダメージが増えたりモンスターの体力が増えたりといった感じで、
      難易度が上昇していくのだが、極限征伐戦と違い難易度はある一定値以上には上昇しない
      これは内部がランダム構造であるが故に、そうする必要性が無かったのであろう。
      この辺りは通常のローグライクゲームとは異なる部分である。
      なお初回では難易度調整が無かったため、難易度は一切上昇しないという状態であったが、
      初心者がとっつきにくいという指摘が多く寄せられたことから現行の仕様に変更された。
    • また、タワースキルには「希望への活力」というものが用意されている。
      これは必要コストが高い代わりに、HR/低GRハンターの能力を大きく向上させるという内容。
      このスキルを使い、最前線のG級ハンターと足並みを揃えられるよう配慮されているようだ。
      ベテランハンターであればこのスキルを外し、70分のコストを別に用いることができるだろう。
  • MHF-G8で解禁された第二区は、調査が進んでいない危険なエリアであるため、
    受注は凄腕ランク以上のハンターに限られる。
    また、天廊自体の踏破経験も求められ、タワーランク51以上がないと赴くことができない。
    当初予想されていた「踏破階数一定数以上が第二区の受注条件」とはなっていないものの、
    タワーランク51以上が条件となるため、おのずと第一区をそれなりに攻略していることが求められる。
    難易度としても、第一区のトラップを熟知していないと厳しい、というものになっているようだ。
    ちなみに踏破階数に応じて入手できる「到達報酬」は、
    第一区と第二区の踏破階数の合計で計算されて入手できるようになっている。
  • ちなみに「第一区」などという表示ではあるが、その階数はなんと500階以上
    ただ、最下層にあること、その上に第二区があること、
    異なる階数のハンターも一緒に踏破可能、かつ踏破階数はそれぞれ加算される点を考えると、
    階数は単純に「突破部屋数の指標」と見たほうが良いだろう。
    • ちなみに極限征伐戦同様、毎回の開催時に踏破階層はリセットされる。
  • 前述の通り不思議のダンジョンシリーズのようなローグライク要素を強く持つが、
    それ以外にも様々な罠を切り抜け進んでいく、閉じ込められたと思ったら大型モンスターが現れるといった特徴から、
    どこぞの伝説を思い浮かぶ人も多かったとか。
    天廊クエストは、通常のクエストどころか、
    モンハンというゲームからもずいぶんかけ離れた独自の操作性があるので、新たな境地と言える。
    実際にゲーム情報サイトのインサイドでは、
    「MHFにダンジョンが登場?」という見出しで天廊遠征録について記載されている
  • 天廊ではモンスターの狩猟が主目的ではないと記したが、それを逆手にとって
    無理に挑む必要はないが、挑むならフロンティア最強格のモンスターに挑める」というシステムがあった。
    フロンティアユーザーでなくとも名前を聞いたことぐらいはあるかもしれないが、
    天廊の番人こと『ドゥレムディラ』がそれである。
    後述するが天廊の開催中盤期以降は、本種の討伐を目指すのが大多数のハンターの遠征録をプレイする動機になっていた。

天廊遠征録の独自ルール

天廊遠征録には以下のルールが存在する。

アイテム持込一切不可
天廊への移動手段である飛行船は物資持込が制限されており*2
ハンターもアイテムを一切持ち込むことができない。
アイテムはNPCからGm(ジェム)という物資を元手に交換するというシステムになっている。
Gmはクエスト開始時に5000与えられるが、使いきらなかった場合も恩恵がある。
なお、交換できるアイテムは天廊遠征用であるためか、全て通常のアイテムとは名称が異なる。
軽量化したり圧縮したり保存性を高めたりと言った、持ち運びに適した作りになっているようだ。
効果自体は該当のアイテムと同じである。
  • 交換担当のNPCは飛行船に乗っている他、天廊内部に乗り込んだ勇敢なアイルーからも交換できる。
    両者は品揃えが違うため、アイルーとの交換用にGmを温存するという手段も考えられる。
  • Gmはモンスターを討伐するとボーナスとしてある程度入手できるようになっている。
    また、新しい階に降り立った際にGmが1000未満の場合はアイルーがGmを譲ってくれる。
制限時間は10分
1フロアの探索に使える制限時間は僅か10分となっている。
ただし次のフロアに行くと、10分間制限時間が延長される仕組みになっている(第6回までは5分延長)。
時間がシビアになるためか、クエスト中の時間表示はいつものアナログ時計ではなく、
なんとデジタル表記になっている。
時計の周りに灯る光の数から秒数まで一目で判断出来てしまう。
更に残り時間3分を切ると、秒単位で表示されるようになる。
  • ちなみに、時計のデザインは天廊の番人を模したものとなっている。
力尽きても失敗にならない
何回力尽きてもクエスト失敗にならない。
更に、力尽きた場合のペナルティも特にない。
ただしそのままではフロアの入り口に戻されるため、場所によっては重大なタイムロスになりうる。
そこで、味方ハンターが20秒以内に近寄って
気つけ玉」や「気つけ薬」というアイテムを使用することで、
その場で復活できる「救護」システムが取り入れられている
  • ただし、実際の進行上においては力尽きる=トラップの範囲内である場合がほとんどで、
    悠長に気つけ薬を使っていると同じトラップで救護する側が力尽きてしまったり、
    気つけ玉で迅速に救護しても、やはり同じトラップでそのまま再度力尽きることも多い。
    最終フロア以外は出口に近いハンターがフロアをクリアしてしまった方が速く、
    倒れた側もすぐに入口に帰還してしまうのが大半である。*3
    現状では、力尽きれば力尽きるほど残り時間が減ってしまう番人戦で特に重要になっているといえるか。
フロア内ギミックの解除失敗でクエスト失敗となる
フロア内には特定のギミックがあり、
それの解除に失敗してしまうとクエスト失敗になるとのこと。
ただしG9.1までにおいてそのような状況は確認されていない。
塔という建物や上に昇っていくという設定から、
解除に失敗すると下層に落とされる落とし穴のようなギミックがいずれ追加されるのだろうか。
ラスタ・一時契約ラスタ・フォスタの同行不可
ハンターの参加枠に空きがあった場合同行してくれるNPCプレイヤーの、
ラスタ・一時契約ラスタ・フォスタは天廊へ連れて行けない
また、ホルクも同行しない。
ただしパートニャーパートナー、レジェンドラスタ、プーギーは同行可能。
天廊内にはパートニャーにしか通れない通路や開錠できない扉などがあり、
パートニャーを同行させるとその分の報酬が増えるなど有利な要素があるためぜひ同行させたい。
パートナーとレジェンドラスタは、天廊クエスト用のアイテムを持たせておけば
失神したハンターの救護などを行ってくれる。
ちなみに、G7アップデート以前はパートニャー(と、プーギー)のみ同行可能であった
一部システム・スキルの無効化
天廊遠征録では以下のシステム・スキルが無効化される。
祈歌効果
・スキル「最期ノ閃黒
超越秘儀
狩人珠スキル「土壇場エース」
この内後者二つは、「制限時間」が特殊であることを意識したものと思われる。
一方、MHF-Zでリファインされた、時間経過毎に攻撃力があがる「尻上がり」スキルは有効。
こちらは現実の時間経過ではなく、左上に表示される時間の減少(経過)に応じて発動する。

天廊遠征録の独自システム

  • 天廊遠征録では、独自のランクシステムである「TR(タワーランク)」が存在する。
    これは天廊クエストのクリアで得られる「TRP(タワーランクポイント)」で上昇していく。
  • TRを上げることで、天廊内で有効になる専用スキルの「タワースキル」が発動可能になる。
    タワースキルは攻撃力の上昇などステータスを強化するものから、
    天廊内の罠に対する耐性を上昇させるものなど複数が用意されている。
    以前はG7で実装された超越秘儀の強化にも関わっていたが、G10より撤廃されている。
    • タワースキルはTR上昇で得られるポイントを利用して、
      コストの範囲内でハンターに自由に習得、付与させることが可能。
      この辺りのイメージとしてはパートナースキルに近いだろうか。
  • TRは51以上で天廊第二区の解禁という制限はあるが、第二区自体がやや遅れて実装されたこともあって、
    この制限にぶち当たって実装されても二区がろくにプレイできなかったという声は見られなかった。
    また、ローグライク要素はあるがそこはモンハン。
    タワーランクはリセットされないので、コツコツと上げていくことは可能であった。
    タワースキルを振りなおすためのアイテムも存在しており、早い段階で1個だけだが入手できるため、
    次の開催でタワースキルを振りなおして挑むということも可能。
  • タワーランク及びタワースキルの詳細についてはこちらを参照してほしい。
  • 上で少し触れたが、天廊遠征録内のアイテム交換には「Gm(ジェム)」という専用のアイテムを用いる。
    ジェムは最初に支給され、それをアイテムと交換して天廊に挑むことになる。
    余ったGmはTRPに変換されるため、少な目の支給アイテムでTRPを稼ぐか、
    しっかりアイテムを補給して挑むかという対応ができる。
    この特性上、Gmは天廊クエスト内で使い切る形になり、次のクエストや次の開催には持ち越されない。
  • 遠征録は「天廊の謎を解き明かす」というコンセプトのコンテンツであることから、
    天廊の内部を先行して調査し、内部に巣食う「番人」と呼ばれる脅威を征伐することで、
    「天廊の調査区域の安全を確保することに貢献した」ことの証として、
    先行貢献報酬」という追加報酬を得ることができる。
    また、サーバー内のPTがこの「番人」を一定数(各開催毎にリセットされる)征伐することで、
    「天廊の調査区域の安全が確保された」状態になり、
    初期Gmが2倍になったり、最初からフロアのヒントが表示されたり、
    偶然「番人」の部屋に辿りついてしまうことがない状態になる
    「カジュアルモード」に切り替えてプレイすることができるようになる。
    これはクエスト受注時に通常モードとの選択が可能になるが、後述の「緊急依頼」ではモード切替はできない。
    • なお、先行貢献報酬は「カジュアルモード」が解禁されるまでの間に番人を討伐した場合、
      1回だけ入手することができる。

入手できる報酬

  • 天廊遠征録ではクエスト報酬以外に一定数のフロアを踏破する毎に報酬が得られる。
    それらの報酬を元に、「天廊武器」を作成することができる。
    天廊武器の詳細に関しては上記リンクを参照してほしい。
    更にMHF-G7では「天廊防具」という防具も作成可能になった。
  • また、モンスターの素材やHRP・GRPも入手することができる。
    モンスターの素材については剥ぎ取り可能な素材が(ランクに応じて)入手可能であり、
    秘伝書を入手していればHC素材、G級ハンターであればG級HC素材や1%素材、辿異種素材も入手できる場合がある。
  • 具体的な報酬については極限征伐戦のノルマ達成報酬に似たシステムとして「貢献報酬」がある。
    これは踏破階層に応じてもらえる報酬素材であり、主に天廊武器の強化に使える。
    ランキング報酬に相当するものはないが、天廊内で発見されたモンスターや、
    特定のモンスターについてはサーバー内共通の情報として記録され閲覧が可能となっている。
  • 天廊内では「古宝品」と「宝箱」が置いてあることがある。
    • 古宝品は天廊内に落ちている古代の宝物。黄色く光るオブジェクトがそれである。
      「輝く杯」「宝飾剣」「古書物」「小箱」の4種類が存在しており、それぞれ6色存在している。
      6色をコンプリートすることで、報酬入手率を高めたり入手TRPを上昇させたりするお得な効果が発揮される。
      小箱はMHF-G7で追加され、狩人祭においてボーナス試練での入魂数にボーナスが発生する。
      古宝品は重複してしまったものを猟団員に譲ることが可能。
      ちなみに各開催時には収集状況がリセットされる。
    • 以前はパローネ大航祭でのスコアにボーナスが加算される「燭台」も存在していた。
      同イベントが廃止されて以降のMHF-Z現在歌姫狩衛戦に対する影響を持ったものは存在しない。
    • 「宝箱」も同様に天廊内に配置されており、ハンターが攻撃すると開けることができる。
      これは誰か一人が開けると参加メンバー全員に報酬が得られる仕組みになっており、
      そちらで天廊武器にスキルを付与できる「天廊石」や天封印の素材を入手できる。
  • 階によっては稀に、調査隊のアイルーが行方不明になっていることがある。
    そのアイルーを発見し話しかけると救助したことになり、
    ギルド勲章メダル」というアイテムを入手できる。
    ギルド勲章メダルは天廊受付より、天廊関連か否かを問わず様々な便利アイテムと交換できるようになっている他、
    中にはレジェンドラスタ固有のアクションを真似できるアイテムも存在する。

登場するモンスターについて

  • 天廊遠征録にて登場するモンスターは、あくまで天廊内のギミックの一つという位置付けになっている。
    天廊内に登場するモンスターは「長い間天廊に住みついている」という設定があり、
    それによって通常の狩猟環境で登場するものとは動きや肉質が異なるとのこと。
  • システム上、HR1からラージャンなどに遭遇することもできるが、
    剥ぎ取りなどは全て天廊クエスト内の専用アイテムとなっている。
    ただしモンスター素材はクエスト報酬として得ることができる。
    なお、素材については自身のランクによって変化する場合がある模様。
  • 基礎的な体力はモンスターによっても前後するが概ね変種相当*4
    肉質はG級モンスター準拠になっている模様。
    攻撃力は普通の変種よりやや低いという設定である。
    そのため属性が有効だが、低HRのハンターがタワースキル「希望への活力」無しでガチンコを挑むのはやや厳しい。
    積極的に罠を活用していくのがよいだろう。
  • モンスターは大別すると2種類存在しており、
    いわゆる通常のモンスター(発覚BGMも通常のもの)と、オーラを纏った個体に分かれる。
    オーラを纏った個体は発覚BGMも通常のものとは異なる
    通常の個体は上述したとおりだが、オーラ纏いの個体は全体防御率が0.2と極めて低く、
    G級武器Lv50持ちのハンター4名でも討伐にそれなりに時間がかかってしまう
    オーラを纏った個体は罠を駆使して突破することが前提の設定になっているようで、
    罠を使用して与えられるダメージが極めて高いという特徴を持つ。
    そのためトラップを上手く発動し、モンスターを巻き込んで討伐するというのが主になるだろう。
    なお通常のモンスターに罠を当てると高確率で怯む上に罠によっては大きなダメージを与えられるので、
    こちらも罠を駆使することで戦闘を有利に進められる。
    • ちなみに小型モンスターも存在するが、登場するのはランポスのみ。
  • なお10階と40階層毎に「ギルドからの緊急依頼」が発生し、
    これを受注してクエスト出発しないと階層が加算されなくなる。
    この緊急依頼においては、2Fで必ず「天廊の番人」が登場するのが特徴となっている。
    ただしこの番人は必ずしも討伐する必要はなく、横道から回避することが可能になっている他、
    仮に番人に敗れたり途中で救助(リタイア)されたとしても緊急依頼自体はクリアしたことになる
    • この番人は、天廊独自のモンスターであり、
      モンスター調査記録」として遭遇回数、及び討伐回数が記録されるようだ。
      このような天廊独自のモンスターを倒すことのメリットとして、
      天廊武器に装着できる「天廊石」のレアリティが高いものが入手し易いとのこと。
      ただし天廊独自モンスター固有の素材、及び武具は存在しておらず、
      その圧倒的すぎるほどの強さから、番人の討伐は、
      至天征伐戦すらも上回る難易度を持つ
      純粋なベテランハンター向けのチャレンジという位置付けになっている。
    • なおこの番人はランダムで遭遇することもあるが、その場合も戦闘を回避できる抜け道が用意される。
  • ちなみに、第3回開催時からは踏破階層が浅いハンターのクエストでは、
    モンスターの体力等が大きく低下する調整が加わった(番人は変化なし)。
    階層が増えるごとに体力等が上がって(第1回開催時の水準に戻って)行き、一定階層踏破後は変化しなくなる。

番人限定版

  • 後述する不具合の関連で長期配信停止になっていたG10において、
    特定の不具合の再現を意図して天廊クエストを配信する必要性が生じたことから用意された特別バージョン。
  • 通常の天廊クエストでも稀に出現する番人と確定で戦えるというもので、
    気球を降りるとすぐに番人のいる部屋の扉にたどり着く。
    なお、このクエストの場合横穴から退却することができない
  • 2017年7月以降も狩煉道の進度に応じて、
    このバージョンがG級クエストに対する緊急クエスト的な形で出現する。
    なお番人は一応HR1のハンターでも戦えてしまうので、
    扱いとしてはHRクエストであってG級クエストのルールは一部適用されていなかったのだが、
    狩煉道は最初からG級限定のため、番人戦もG級クエストのルールが完全に適用される。

余談

  • 上述したとおり、従来のMHFには無い独自要素が山ほど詰め込まれているが、
    これは「狩りだけではない遊びを提供したい」というコンセプトに基づいていたためとのこと。
    • MHFでは以前から、武具の強烈なインフレが進みすぎたために
      火力一辺倒で押し切るだけのゲームになってしまっている」という指摘が度々起こっていた。
      その解として至天征伐戦が実装され、そちらは非常に好評だったものの、
      様々なプレイヤー層があるMHFでは「プレイヤースキルや装備が充実していないと遊び辛い
      という指摘があったのもまた事実である。
      そのため、天廊遠征録は単に狩猟技術や装備のみを問うものではないという設定になったようだ。
    • ただ、後述するがこのコンセプトはやはり実態とは乖離してしまったようで、
      公式側からは最後まで明言されなかったがプレイヤーの間では有名なとある「大問題」まで起こってしまう。
      それを踏まえてというべきか、
      G10以降の新規コンテンツはあくまで「狩りをメイン」に立ち戻る意図が見られた。
  • なお、通常のクエストとはかなりルールなどが異なるため、
    2014年11月1日にベテランユーザーを招き、クローズド環境での体験会が実施された。
    それとの直接の因果関係は不明だが、
    天廊遠征録のスタートはG6アップデートから約1ヵ月後の12月17日からとなっている
    (ちなみに本来12月10日から実施予定だった極限征伐戦が突如大幅に前倒しされており、
    配信スケジュールに何らかの変更があった可能性は非常に高い)。
  • 上述したように天廊遠征録はPTを組んで参加することがほぼ前提のシステムになっている。
    PT前提のMHFではあまり問題とはならないと思われるが、
    難易度によってはソロプレイヤーからの批判が起こる可能性があった。
    実際には「ソロでは絶対に先に進めない仕掛け」は存在しないため、
    ある程度の装備を有するハンターならソロでも突破は可能である。
    ただし制限時間の関係で探索を十分に行えない場合があったり、
    宝箱のある部屋のギミックが複数名で解除すること前提になっていたりすることはある。
    また、スキルやパートニャーが居ない場合突破が極めて難しいフロアも存在している。
    ソロで挑む場合、最低でもパートニャーは連れて行きたいところ。
    • パートニャーなどが居ないソロプレイの場合、一見すると突破が難しい具体例としては、
      「睡眠ガスが常時発生している床の上に居るヴォルガノス
      (その場から動かずハンターを狙ったブレスを連発する)に、大砲の弾を当てて討伐する」というものがある。
      ただし睡眠無効スキルがあればヴォルガノスを翻弄させてブレスを外させることができる他、
      平常心スキルや絶対防御態勢スキルでも比較的容易に突破可能である。
      また、それらが全く無い場合でも、ヴォルガノスと真反対に走ることでブレスをハンターの手前に着弾させ、
      安全に装填まで持っていくことができる。
      シビアだが「ソロで先に進めなくなってしまう仕掛けは無い」という一例である。
      G7では更にシビアな部屋がいくつか登場したが、やはりソロでの突破が物理的に不可能というものはない。
      • なお、第一区にはそういったものとは別に
        複数ある床スイッチがすべて同時に踏まれた状態にすることで
        宝箱がある部屋の扉が開く仕掛けがあるが、
        それと別に何の条件もなく開く次の部屋への扉がある」という、
        その部屋のメイン要素についてはソロではクリアできないものは存在する。
  • なお天廊の番人は熟練のG級ハンター4名PTですら蹂躙されるほどの圧倒的戦力を持つが、
    スルーして次の階層に挑むことができる上に、番人専用の素材や武具が存在していないため、
    「天廊の番人を討伐することが高階層の踏破に不可欠」であったり、
    「天廊の番人を倒せるハンターと倒せないハンターで装備面で格差が生まれる」ということも無い。
    天廊武器・防具共に天廊の番人を倒せなかったとしても最大まで強化が可能である
    (ただし、最全盛期には「番人討伐が必須である」という正しくない風評も多かった)。
  • MHF-G7で実装された「超越秘儀」は、天廊で発見された古代の狩猟技術であるという設定がある。
    習得には直接は関わらず、HR3(旧HR31)、つまり上位に昇格した時点で習得が可能である。
    なお、かつては強化の途中で一定のタワーランクが必要であった。
    また、遠征録で超越秘儀の強化素材を手に入れることもできる。

リファイン・変遷など

  • 元々運営レポートなどで、実施後の反響を見て改善等を実施していくという発言があったが、
    第一回天廊遠征録終了の僅か2日後となる2014/12/26に公開された運営レポート動画版において、
    遠征録開催中に寄せられた意見やアンケートを元にした改善内容が発表された。
    具体的には、
    • 踏破階層が浅いハンターは罠のダメージを受けにくくなる
    • 1フロアあたりの部屋の数を減らし、モンスターの体力も減少させることで1クエストあたりの時間短縮を行う
    • 一部の罠(床から出る槍や、吸引トラップ)を突破しやすくする調整を行う
    • 最後の階のみハンター毎のクエストクリアになっているものを、途中の階同様一人のクリアで達成とする
    • ヒントメッセージの位置と大きさを調整
    • 1クエストでGmを入手できる機会を増やす
      • 具体的にはモンスターの討伐と同時に加算されるようになった。
      • また、フロア到着時にGmが一定基準を下回っていると天廊ネコからGmを受け取れるようになった。
    これらは2015/1/21より実施される第2回開催時に対応された。
    更に第3回開催時は序盤階層の難易度が緩和され
    (具体的内容は不明だが、上述したモンスターの体力などの調整と思われる)、よりとっつきやすくなった。
    第4回以降も細かくリファインが行われている。
  • MHF-G6.1時点の評判について、インタビュー記事によると、
    まだまだ合格点に達しているとは言えない、と運営側では認識しているようである。
    例えば天廊武器の強化に必要な素材とそれを入手するためにどれだけプレイすればよいか分かりにくい点、
    天廊第一区が鬱蒼としたエリアであることもあるが、真っ暗な建物に放り込まれ漠然と上階を目指す、
    ということでハンターにとっては設定以外にも未知の部分が多いという点が挙げられている。
    また、新規ハンターとベテランハンターの交流に関しても、実装当初はそれなりに好評であったものの、
    天廊の番人の存在や遭遇条件がはっきり確立した第2回以降は、
    ランク帯が低いハンターは足手まといになってしまうという傾向が強くなった感があり、
    結果的にベテランは(番人と戦えるということで)相応の評価がされているものの、
    新規ハンターにとっては今一つメリットが漠然としてしまっており、
    置いてけぼりを食らったような感想が多いとのことである。
  • G7アップデートでは、パートニャー以外にパートナーとレジェンドラスタが同行可能になった。
    ただしAIは天廊のトラップ解除の妨げにならないように設定されており、
    具体的にはハンターが納刀している場合NPCは一切戦闘行動を行わない
    その為、トラップの解除中に襲ってくるモンスターを足止めする等の行動は取れない。
    • また、ラスタはG7アップデート時点では同行対象とはなっていないため、
      ソロではほとんどの場合パートニャーを含めた4名
      (ハンター・レジェンドラスタ・パートナー・パートニャー)が限界であった。
      MHF-Zからはレジェンドラスタが標準で2名同行可能になったためパートニャーを外す事もできるが、
      報酬やトラップをスムーズに突破する点から、外すのは微妙であろう。
  • 上で少し触れたが、MHF-G8アップデート下の8月19日に天廊の「第二区」が調査可能になった。
    また、天廊石関係のシステムが追加されるほか、
    日替わりで発生するお題をクリアすることで報酬を入手できるシステムが追加されるなどのリファインも行われた。
    二区に関しては基本報酬で天廊石を入手できること、初期Gmが10000Gmになっているなどの違いがある。
    一方、ギミックが複雑化しているため踏破は一区以上に困難*5であり、
    報酬に天廊石が含まれるようになったことで相対的に宝玉の入手量が減り、
    更に低確率で出る一部の素材を除くと一区で入手できるものが大半を占めるため、
    二区の番人を容易に討伐できるようなプレイヤーでない限りは二区限定防具ぐらいしか旨みが無い。
    単に踏破階数を稼ぎたい、あるいは一から天廊武器を作成したい人には向いておらず、
    強力な天廊石をとことん探求したい人向けのやり込みコンテンツというバランスになっているようだ。
  • 通常のクエストと違いMAPを一定パターンがあるとはいえ毎フロアランダム生成するという仕組みを、
    最初からそれを入れる前提で開発されているMH4などと違い後付けで追加するという事をやってのけた影響か、
    他のコンテンツと比較してもやたら原因不明の不具合が多かったのも本コンテンツの特徴である。
    フロンティアはオンラインゲームゆえに、不具合は「仕様です」で片づける事は極稀でその殆どが
    (時間の大小はあれど)何かしらの形で原因と解決策を見出しているのだが、
    遠征録に関しては結局不具合の根本原因を発見できず、最終的に配信終了を余儀なくされることになった。
    • 後述の文書を見た諸兄は
      「公式がありもしない不具合をでっちあげて配信停止に追い込んだ」ともしかしたら思うかもしれないが、
      実際に配信の最初期から、エリア移動時の通信切断やゲームプログラムのフリーズといった障害が多く報告されている。
      また、プログラムの問題なのか他のコンテンツにも影響が出ており、
      大討伐クエストと配信が被った際には「ラヴィエンテが消える」という不具合が発生したことも。
      (天廊の配信を止めると不具合が収まっている)
  • 公式サイドとしては最終的には天廊遠征録を常設化
    (正確に言うと、開催期間3週→報酬受け取り期間1週→開催期間3週……のルーティン)する構想があり、
    予定では2016年5月より4週間制にシフトすることになっていたのだが、
    その前に行われた他コンテンツ(大討伐と征伐戦)との同時開催テスト配信にて、
    前述の大討伐に影響を及ぼす不具合が発生したため、長期配信停止の憂き目にあうことになる。
    なおこの当時「どんな不具合」があったのかは発表されておらず、
    一部のユーザーから他コンテンツに対して激しい非難が向けられるハメになった(後述)。
    MHF-G10では、遠征録の長期配信停止に対する対応として、
    • 超越秘儀強化のタワーランク制限が廃止され、タワーランクに関係なく強化可能になった。*6
    • 4大イベント連動武具の素材に関しては、他3イベントで入手できるアイテムを
      シリーズクエストのアイテム交換にて「いにしえの超鉄鋼」に交換可能。
    という二つの対応が実施されるようになった。
    ただし後者は交換に手間がかかりすぎるという要望があることから、
    6/15より、40個単位(1武器、1防具に必要な個数に相当)の交換にも対応するようになった。
    また、天廊武具の作成フォローも実施していくという発言もあり、
    実際に6/22よりその第一弾として、天廊武器の生産・強化素材を入手可能なクジが配信された。
  • その後前述の「番人限定」の遠征録がテスト開催されている。
    時期から逆算すると、この時点で狩煉道への導線は(プランBとして)引かれていたと考えられる。
    不具合については7/6に一部原因特定できたとの進捗があり、
    その後8/31の運営レポートで、上記のテストの結果天廊遠征録がかなり安定してきたので、
    近いうちに通常時と変わらない(通常フロア有)形でテスト配信を行うとの発表され、
    そこから時間は経ったがMHF-Zアップデート後の11/22より、上述した3週間開催で正式に復活することになった。
    新たな天廊防具「リュミエシリーズ」も同時に追加されている。
    これに伴いこれまで行われていたいにしえの超鉄鋼の素材交換は廃止、
    増量されていた龍晶石、蜃気楼の金剛砂、祭典の叙情詩も従来の数に戻ることとなった。
  • なお天廊遠征録は早ければG6の中盤、
    遅くとも第二区が出たG8の後半ぐらいから多くのハンターから
    天廊の番人を討伐するコンテンツ」と位置付けられていたことはほぼ疑いようのない事実となっていた。
    天廊武具は一応名目としてはHR1から作れるが、武器の最終強化がG級昇級後に可能であること、
    MHF-GGで一気に進み、G7以降更に進んだMHFのメインコンテンツの変化(HRからG級へ)、
    上述した「番人」の存在でHRハンターがG級ハンターと気兼ねなく遊べるとは必ずしも言い難い設定から、
    実態としては上述した「HRとG級のハンターが同時に遊ぶ」
    「塔を探索するのがメイン」というのが初期の時点で完全に形骸化していたと言える。
    後者は二区実装で多少盛り返すも、「二区仕様の番人」の存在が明るみになるとすぐに消し飛んでしまった。
    一方で番人遭遇には塔の探索が必須であり、
    システム上「番人に挑むかどうかは参加プレイヤー各自の判断で決められる」という点が重なった結果、
    広場の指定募集における極めて厄介な問題である「天廊の番人討伐代行募集問題」が発生してしまう。
    • テスト開催された「番人限定」の遠征録はこの「代行」が実質無意味になるため、
      プレイヤーからの評判も総じて好評だった。
      一方でMHF-Z以降はメインコンテンツの変化に伴い、番人に精力的に挑む人が減り、
      天廊遠征録自体の人気にも大きく影を落とすようになってしまう。
  • そして第24回の開催を最後に天廊遠征録の配信が停止されることが発表された。
    そのレポートによれば全ての定期開催イベントを見直していく中で、
    修正・改善していくのではなく新たに別のコンテンツを実装する方針に転換したとのことで、
    その一環として、7/5より天廊遠征録に代わる常時開催型コンテンツ
    狩煉道」が開始される事が明らかになった。
    狩煉道は天廊遠征録のシステムを一部継承しつつ、モンスターの討伐により重きがおかれたもので、
    停止に伴い天廊でしか入手できない各種素材については狩煉道で入手可能となり、
    天廊の番人については、同コンテンツを攻略する過程で遠征録仕様の討伐クエストが出現するようになる。
    これによって少なくとも天廊の番人代行募集問題は幕を閉じることになった。
    • おそらく段階的に開示されていく予定だった天廊の設定については、
      MHFのサービス終了が決まった後の2019年8月14日、
      開発レポートにおいて裏話を語る「MHFのウラガワ」という企画で天廊の詳細な設定が明らかにされている。

冷遇?

  • 前述の通り天廊遠征録は元々のコンセプトが
    「ベテランハンターと新規ハンターが交流しながら協力してクリアしていく」というものであった。
    サービス終了後の結論から言えば、天廊は「番人と戦える」部分に強い評価が置かれ続け、
    新規ハンターから見た天廊遠征録は狩人祭などと比較してメリットに乏しいコンテンツであったと言える。
    だが、当時一部の層からはこのような認識では見られておらず、
    HR帯の新規ユーザーのために用意されたHRハンター向けコンテンツ」であると見られ続けるという事象が起こった。
    考えられる理由については後程述べるが、これによって
    天廊の不具合が何時まで経っても直らないのはG級を優遇してHRを冷遇しているから」であったり、
    天廊はG級(特に同じ定期開催イベントである極限征伐戦)の煽りを受けた不幸体質
    といった論説がネ実wikiなどを中心に出現するようになった。
  • この論説のきっかけはG7で追加された定期開催イベント同士の連動要素、
    及び定期開催イベントのルーティン配信構想がある。
    前者については、
    • 天廊遠征録→パローネ大航祭 - 大航祭でのスコアにボーナスが発生する古宝品がある
    • 天廊遠征録→狩人祭 - ボーナス試練の魂獲得量を増量する古宝品がある
    • 天廊遠征録→極限征伐戦 - 極限征伐戦に持ち込むことで追加報酬のあるアイテムがある
    と、天廊が他のすべてに対して連動要素を供給する側になっていた
    (これは遠征録が最も新しいコンテンツなのである意味当然ではある)が、
    アイテム持ち込み不可という天廊システムの特殊性から、天廊にプラスの恩恵を齎す定期開催イベントは無かった。
    後者については天廊遠征録を起点にして他の定期開催イベントを順繰りに配信していく方針であろうと考えられ、
    事実概ねその通りの日程で配信されていったのだが、遠征録の次に配信されるのが征伐戦となっていた。
    征伐戦に関してはごく一部の層(おそらくは「天廊冷遇」説を語る層と同じ)から、
    「エンドコンテンツである征伐戦を優遇して配信している」という批難がこの頃から散見されるようになり、
    征伐戦を優遇して配信するために天廊の「連動要素」をダシにする
    或いは征伐戦を優遇して配信するために天廊を面倒な時期の弾避けにした、と言われるようになったのである。
    • 後者についてはオンラインゲームをプレイした事がない人にとってはややこしい話だが、
      一般的に大型・リファインアップデートの直後は何かと不具合が発生しやすい。
      また、大型連休など多くのプレイヤーが期待できる周には重要なイベントが開催されることも多かった。
      なので「アップデートの直後に天廊を配信して不具合を洗いださせ、征伐戦は翌週にぬけぬけとフル開催させる」
      「征伐戦を大型連休に配信させるため、前週に開催される天廊の配信スケジュールを調整している」
      といった主張がなされた訳である。
  • 実際、不具合が多く配信停止も多かったという点だけで言えば「不幸」な経過を辿ったとは言えるが、
    それが「G級を優遇してHRを冷遇したから」というのは、実態に即していないと言わざるを得ない。
    そもそも前述の通り遠征録も実質的にはG級ベテランハンター向けコンテンツであり、
    公式サイドの「エンドコンテンツ」という発言からも概ね明白である。*7
    征伐戦も一応エンドコンテンツ級のやり込みはできる仕組みだが、
    普通に遊ぶならやり込みは不要なようにこの当時でもリファインされていた
    (ただし上記の層からはこの点はほぼ無視されている)のだが、それは天廊も同じである。
    あくまで同じ運営が同じゲームで配信する1イベント・コンテンツをいわゆるキャラゲーの感覚で
    「冷遇」「優遇」と囃し立てるのも感覚としては中々難しいものがあろう。
    • ちなみにコンテンツの優先度としては、G級装備の強化に関わってくる征伐戦の方が明らかに高い。
      配信スパンが長くなればなるほど、強化素材を「相当やり込まないと」まとまった数入手できなくなるので、
      配信スパンを短くして入手機会を増やす事でカジュアルにプレイしても十分な数が手に入るよう配慮する、
      というのは普通に考えたら当然の帰結ではある。
      ただしその「G級装備の強化に関わってくる」事自体が上記の層から問題視されていたのだが。
  • MHF-G6~G7は「G1ショック」と呼ばれる一連の大混乱が落ち着き、
    新武器種穿龍棍のセンセーションさもあって、元々それ自体がエンドコンテンツとして定義されていたG級が
    「フロンティアのメインコンテンツ」として多くのユーザーに認識され、
    そのG級をより遊びやすくするための仕掛けが数多く成されている最中であった。
    一方、「G1ショック」のユーザーに与えた影響は非常に大きく、
    「G級がフロンティアのメインコンテンツ」というのは、主に情報発信を精力的に行う層からは言及されなかった。*8
    このため、「G級は(その全てが)フロンティアのエンドコンテンツである」という見識も一部で残っており、
    そんな中現れた天廊は(公式の「エンドコンテンツ」という言及を「実態とは違う」として)
    久方ぶりに現れたHRハンターのためのコンテンツという誤った意見に繋がってしまったと言える。
    そしてG6とG7は割とゲーム内でもよく言えば平穏、悪く言えばネタに欠ける状態になっていたので、
    ネタ記述が許容されているネ実wikiでは「征伐戦優遇配信説」が細々と更新されていたのだが、
    そこに不具合・配信停止が多い天廊が絡んできたことで、前述の「天廊は征伐戦のせいで冷遇されている」
    ひいては「HRはG級(征伐戦)のせいで冷遇されている」説が、
    まるで多くのユーザーが支持している言説であるかのように唱えられてしまったと考えられる。
    • 前述した「定期開催イベント同時開催テスト時の不具合」については天廊のせいで大討伐が進行しなくなる、
      という、不幸とか言ったらラヴィエンテに張り倒されそうな不具合であった事が後に分かっているが、
      当時は内容に言及がなかったので、プレイヤーの間では様々な憶測が流れることになった。
      特にこの数週間後に、サーバーシステムの老朽化解消を目的とした、
      サーバー交換による大規模な不具合が発生したことから、
      定期開催イベントの同時開催によるサーバー負荷が原因で遠征録側にトラブルが起こった
      とする推察が支持されていた。
      そしてこの時天廊と同時に開催していたのは大討伐と征伐戦
      どうなったかは言うまでもないだろう。
      征伐戦のせいでサーバー負荷が増大し遠征録が配信停止になるほどの不具合が起こった
      と言われたのである。
  • まあそんな訳で「天廊の冷遇」とは、
    一部コミュニティで勃発した「極限征伐戦への優遇説」の裏返しという形のネタである
    上述したように遠征録も実質G級コンテンツに近い存在であり、
    コンテンツとしては征伐戦以上にテコ入れが著しい(優遇されている)ものになっている。
    残念ながらコンテンツの内容がプレイヤーと噛み合わないであったり、
    不具合が多いといった「不幸」はあったにせよ、
    MHFプレイヤー全体でこれらが囃し立てられたわけではない。
    これらは「Wikiに書いてあることがプレイヤーの総意ではない
    という非常に分かりやすい例と言えるだろう。
    なおG級というコンテンツの認識にも絡む話なので、こちらも参照のこと。
  • 記録として以下に「冷遇説の根拠」とされた出来事をほぼ当時のまま記載しているが、
    あくまでネタ程度にご覧ください
以下折り畳み
  • MHF-G7アップデート実施日は2015/04/15、この週には定期開催イベントは何も実施されておらず
    翌週2015/04/22から天廊遠征録が開始されることになったのだが、
    ここで(天廊遠征録にとって)2つの事件が発生している。
    • クエスト報酬から各種宝玉が消える不具合が発生し、その絡みで4/24に臨時メンテナンス発生。
      (臨時メンテナンスではクエスト報酬の修正が行われておらず、到達報酬の宝玉が大幅に増量された)
    • 従来のメンテナンス日である4/29は祝日であり、その関係でメンテナンスが一日前倒し。
      つまり臨時メンテナンス+定期メンテナンス1日前倒しで配信期間がかなり短縮されてしまった
      ちなみにそのメンテから始まったのが極限征伐戦(しかも本来の終了日も祝日であり2日延長)である。
    この時点ではまだ天廊遠征録の不具合対応の内容へのツッコミと
    極限征伐戦の日程に端を発する「極限征伐戦優遇説の勃興」
    (4/29~5/6に対する祝日振替の結果である4/28~5/7の9日間を征伐戦に当てるところからの逆算でアップデート実施日が決定された、という説も存在している。)が主立っており、
    天廊遠征録への冷遇説というレベルには達していなかった。
  • 5/20にシーズン番号は変わらないものの中間アップデートが実施されたが、
    この週には天廊遠征録があてがわれていた。
    G7の目玉要素の一つである「天廊防具」を実装するためのアップデートであり、
    至天征伐戦を目玉として実装しておりアップデート実施週に征伐戦が開催された
    G5.1及びG5.2という前例があるため特段不自然とは言えない。
    が、上記の件から「アップデート直下週の征伐戦配信を避ける(理由は征伐戦の記事を参照)ために
    天廊遠征録→極限征伐戦という配信タイミングのパターンが利用された」という説が発生し、
    ここからの派生として遠征録冷遇説が出始めるようになった。
    翌週の征伐戦開催時に「別方面で本来なら緊急メンテナンスが実施されてもいいレベルの
    不具合が発生していながら緊急メンテナンスが実施されず、
    ''しかもG級でもこの不具合が発生していたため翌週の定期メンテナンスで速攻修正される
    (''MHF-G7当初発生していたある不具合は、G級では発生していなかったため1か月放置された。」)という事件があり、
    上記の征伐戦と遠征録の対立構造を決定づける事件となってしまったのである。
    その後も中間アップデート時に遠征録(かパローネ大航祭)が配信される事も度々あった。
  • 天廊遠征録→極限征伐戦という配信タイミングが次に事件を起こしたのは2016年8~10月。
    この頃になると天廊→征伐戦→パローネと入魂祭
    (G7当時はパローネ大航祭→入魂祭という形で予測されていたが、G8になるとこの予測が逆になっていた)
    という一ヶ月4イベントローテーション(そのようなものがあると見られていた)がほぼ確立し、
    G8(7/22~7/29)の大型アップデート実施週に本来割り当てられるはずの征伐戦が配信されるのか、
    或いはそれによって9月の大型連休(に伴う、水曜日祝日のメンテ日先送り
    (本来終了日は9/23だが、9/23が祝日であり9/21も祝日となっていたため中日の9/22も休日となり、木曜日である9/24への先送りとなる。
    なお、ローテーションが確立されたと見られていた当時は(G7アップデート実施週にも配置されているという前提で)
    この期間は極限征伐戦という予測が存在していた)における
    征伐戦の配信タイミング(優遇)がどうなるのか注目されていた。
    結果としては、アップデート初週にはどの定期開催イベントも行われず、
    9月の連休は9/16~9/30までメンテ無しで征伐戦が開催された(5月連休時と同様)のだが、
    これによって天廊が以下3つの不遇を被ったと言われている。
    • 「第二区は8月中旬(この記述に準拠すれば8/12~8/19の開催時となる)に解禁」とされていたが、
      アップデート実施週の配信を回避した事によって、ローテーション上中旬に配信することができなくなった
      (8/19~8/26に開催)。
      征伐戦が予想通り配信されていれば、8/12~開催できたのだが。
    • 本来のローテーションの順番に反し、9月は征伐戦→天廊の順に配信されたため、
      実質9月は遠征録が開催されなかった(9/30~10/7実施)。
    • そもそも元来の予測では当該期間は(順当に)征伐戦が当たっていたのに、
      その前提事象を拒絶した結果遠征録は棚ボタ的にこの期間が回ってきただけだったのに
      当該期間の開催だけはしっかり奪回された
    この3つの事象については
    G8アップデート実施週である7/22~7/29については元々極限征伐戦が予想されていたにもかかわらず、
    この期間の実施を回避した結果自ら9/16~9/24の期間に収まらなくなっていたのに、
    この連休期間の開催だけは強引に押し通した」という点で露骨な征伐戦優遇事案の1つとされている
    ちなみにG8アップデート実施週征伐戦回避の結果この連休期間中の開催が予想されていたのが天廊遠征であり、
    更に征伐戦はその翌週にずれたことによる期間短縮が予想されていた
    余談だが、G8アップデート実施前には
    実施週をパローネ大航祭に押し付け、2つの問題を強引に修正する」という予想もされていたとか。
  • G9になると上記のローテーションがG級大討伐(入魂祭期間に配信できない)の影響もあり崩れ始め、
    特に天廊→征伐戦は確実なものではなくなったことからか天廊がスケジュール面での不遇を被ることは
    なくなっている。
    (ただし2015年10月末の開催後12月の開催までの間にパローネ大航祭が開催されなかったという事件が存在する)
    • ちなみにこれまでは連動要素を供給するだけの立場であった天廊遠征録に対し、
      G9で狩人祭に追加された「絆ポイント」によって初めて「天廊遠征録が恩恵を受ける連動要素」が登場している。
      なお絆ポイントはMHF-Z現在、遠征録が最も恩恵を受けられるシステムになっている。
  • 天廊遠征録は上述したように2016年2月24日の配信で原因不明・再現できない不具合が発生し、
    この次の配信をもって2016年11月22日まで長期配信停止されることになったのだが、
    上で述べたようにこの時は征伐戦が他の定期開催イベントに先駆けて3週間開催になった最初の回
    (しかも当初の予定より前倒しされている)であり、
    不具合の具体的な内容なども当時は告知されなかったため、
    征伐戦が全く絡んでいないにもかかわらず
    「征伐戦を長期開催化したことによるサーバー負荷が原因で、遠征録側に不具合が起こった」
    と見做されてしまった。
    これによって「天廊遠征録不遇説」は確固たるものとなり、以後11月22日まで廃止説が絶えないものとなる。
  • ちなみに長期配信休止前最後の開催となった3月末の開催時には、
    踏破階数のリセットを忘れるという不具合が発生し
    「征伐戦開催中にもかかわらず緊急メンテナンスという最後の抵抗事案」が発生した。
  • なお、11月22日に復活した際には、歌姫狩衛戦の不具合やPS4版サービスインによる影響からか、
    「メンテナンス延長(征伐戦はメンテナンス開始時刻の前倒しも受けている)」「2度の臨時/緊急メンテナンス」「ログインサーバーの混雑」という三重苦を受けている。
    ただしこれは2週目に入った極限征伐戦も見事に巻き込まれており
    これを以て遠征録のみが不遇を被ったとは言い難い。
    余談だが、本来のメンテナンス日である水曜日は祝日のため、
    遠征録は初めて期間延長という恩恵を得ることができている
    (余談だが、歌姫狩衛戦は祈祷の章が開催期間短縮された一方で戦歌の章が期間延長となった。)一方、
    振替による1日延長の結果最終日に日替わり報酬がなかったという不具合が発見されている。
  • 結果的に数多の不具合の煽りを受け、天をも貫かんばかりにそびえ立った謎の建造物は、
    第三区から上の姿を拝むこと無く見放されることとなった。
    ただし、その後も番人を退ける依頼自体は一部のハンターに舞い込んでくることがあるようで、
    ギルドによる調査自体は継続されている事が示唆されている。
    • しかしながらそんなことは意識されているはずもなく、
      逆に先代ギルドマスターが天廊の入口に置き去りにされたなんて説もあったとか。
      これについてはシリーズクエスト「メゼポルタ10年の軌跡」にて否定されているらしい。
    • また、2018年2月のアップデートに関連して番人の新たな形態の予告がされており、
      いわゆる第三区に当たるのではないかという声もあった。
      実際には第二区には変わりはなくその中でも苛烈な形態だったが
      またしても不幸体質を引き継いでいた

関連項目

フィールド/天廊
武器/天廊武器
防具/天廊防具
モンスター/ドゥレムディラ - 通称「天廊の番人」とされるモンスター。
システム/タワーランク
システム/失神状態
システム/狩煉道 - 天廊遠征録の後継となる常設イベント。


*1 第二区実装時点で既に秘伝書獲得HRは300~になっていた。
*2 専用の船であり、アイテムを自由に持ち込める大型探査船とは異なりかなり小さい。
*3 ただし狩人珠スキル「おまけ術」がないと、入口に帰還した後は食事効果が失われて不利な状態になってしまう
*4 ヒプノックのように大幅に弱体化しているものも居る
*5 現時点ではソロでのクリアが不可能なものは確認されていない。また、第一区と違い宝箱にたどり着くのに複数人を要するタイプのものも存在しない模様?
*6 ただしG10.1当初タワーランク制限が復活している不具合が発生している。
*7 天廊は普段の狩りで得られるはずの素材やHRの上昇にほぼ寄与しないので、ある程度「やることがない」状態にならないと本腰を入れて取り組めない構造であった
*8 混乱している内にいつの間にか「メインコンテンツ」になっていったので、改めて「G級がメインです」と発信する意味はなかったのだろう。