MHF-G5より登場したフィールド。
「中華風」をコンセプトにした山岳地帯にあるフィールドである。
概要
- とある山岳地帯の中腹付近にてギルドが行った調査によって発見された、新たなる狩猟地。
その名の通り、周囲が竹林に囲まれた場所に存在する。
高地と同様に非常に標高が高く、少なくとも雲より高い山であることは確認可能。
山岳地帯としても広大で、周囲を見渡す限り山だらけである。- ギルドの依頼でこの地を調査したハンターによると、
竹が生え揃い静寂に包まれたこの地は「何かを護っているかのよう」に感じられたという。 - 夜になると朧げな月に照らされ、更に清澄な景色となる。
周辺にある小さな集落には、このモンスターに纏わる記述のある文献が残されており、
この地域には数百年前から雅翁龍イナガミという古龍が棲み付いていることが判明した。
長い年月を竹林で過ごしたイナガミは、その環境に呼応したかのような進化を遂げているという。 - ギルドの依頼でこの地を調査したハンターによると、
- また、この竹林のある山岳には、昔はとある民族の集落があったとされており、
その最後の生き残りが、ゲーム内に登場する"ある人物"である。
また、その民族は古龍イナガミの力を利用しようと目論んでいたともされ、
当該人物の特徴に色濃く影響していることも判明している
(古龍イナガミの情報が記された古文書もその民族が書き残した書物ということになっている)。
地域に語り継がれる逸話 序
調査隊は数年におよぶ調査を終え、
「雅翁龍」討伐成功に微かな希望を見出していた。
「雅翁龍」とは、この地で発見されし龍である。
竹を自在に成長させる力を持ち、ありとあらゆる奇異な攻撃を繰り返すのだ。
この予測不能の行動に、向かう術なく幾度も挑んでは、苦汁を嘗めてきた。
地域に語り継がれる逸話 完
我々は「雅翁龍」のあらゆる攻撃に対処し、遂に退けることに成功したのだ。
後世のハンター諸君のために「雅翁龍」の生態・行動をここに記そう。
それと、次の※※※※後世※※※のためにここに記しておく。
この「雅翁龍」の※※※※※※※手に入れし時、
我々※※は、永遠に※※※※※※※※ことだろう。
以上、健闘を祈る。
- ※の部分は解読が行われていないらしく、黒く塗りつぶされたように表示されていた。
歌姫はイナガミの力をある程度獲得しているが、伏せられた部分にはそれに関わる記述があるようだ。
また、イナガミが退けられたことが記されている一方で、
これを記した一族は後にイナガミによって土地を追われたとストーリーでは語られている。
フィールドの特徴
- 竹林奥部は「ベースキャンプ」と「竹林に囲まれた主戦場になるエリア1」の2つで構成されている。
ベースキャンプからエリア1への道は一方通行で、いわゆる決戦場型のフィールドと言える。
- 未開の地ということもあり、ベースキャンプは荒らされた形跡のない奥まった場所に設営されている。
ベースキャンプの造成にも竹が用いられており、やや特徴的。
ベッドや支給品BOXなども存在しているあたりは闘技場と近いかもしれない。
また、この手のフィールドには珍しく山菜爺さんも徘徊している。
このBCから起伏の激しい獣道を抜け、崖を降りると主戦場となるエリア1へ赴ける。- ちなみに、ベースキャンプでは時折カラスらしき鳴き声が聞こえてくる。
- エリア1は竹林に囲まれた広く平坦なエリアとなっている。
エリア内に障害物は全く存在せず、採取ポイントも存在していない。
円形状に思えるが、実際は東西方向にやや膨らんだ立地となっている。- イナガミは竹林に生えた竹を武器として用いてくるほか、
尻尾で地下茎を刺激することで竹を生やすこともある。
更には竹林奥部全域に新たに竹林を発生させてハンターを攻撃する大技も繰り出す。
会敵時の咆哮には竹の葉がフィールド中に舞い散る演出が入るなど、
イナガミは竹林奥部と密接に紐付いたモンスターとなっている。
- イナガミは竹林に生えた竹を武器として用いてくるほか、
- 竹林に生えている竹は、モンスターなどの攻撃を受けるとゆらゆらと揺れるギミックがある。
イナガミは「竹のしなりによる反発」を攻撃に転用してくることがあるが、
基本的にプレイヤーにとって特別害になるようなギミックではない。
また、この竹林は一応「壁」の役割を持つが、
竹林に背を向けてカメラを回すと、カメラが竹の裏側に回り込み内側を見渡せるようになっており、
MH2ベースが故に未だに解決していない「壁際のカメラワークの悪さ」を唯一解決したフィールドとなっている。
登場モンスター
余談
- 竹林奥部はMHF-G5のメインビジュアルにもなっている。
- 残念ながら(?)特産タケノコのようなアイテムは採取できない。
- ちなみに上述したイナガミは、尻尾を疑似餌として獲物を捕らえることが分かっているのだが、
その擬態した形状がまんまタケノコである。
竹林奥部で特産タケノコが取れなかったとしても、生物の餌となりうるタケノコは生えているのだろう。
- 上述とおり竹林奥部は決戦場型フィールドでエリアが1つしかない。
上記の通り、名称やフィールド形状、及び過去の歴史上、
2アップデート連続で探索型の新フィールドが実装されたことが無かった*1ことから、
このフィールドを決戦場型と予想していたハンターも少なくなかった。
一方、フィールドの雰囲気からいかにも探索が出来そうな感じであり、
花畑のような一般フィールドと勘違いする人もいた。- ただし、この手のフィールドには珍しく各種BOX類が配置されていたり、
昼夜の変化やそれに応じたBCで流れるBGMの変化が存在するなど、
妙に凝った要素が散見され、単なる古龍専用フィールドとは考え辛い部分もあった。
特に山菜爺さんに関しては「BC+1エリア」構成のフィールドにはまず登場せず、
この爺さんに会う機会はイナガミ戦しかないことが疑問視されていた。 - MHF-Z 10周年記念大型アップデートを迎えての運営レポートにおいて、
竹林奥部の汎用BGMが存在することが明らかになった。
そしてそのBGMを聴けるイベントクエストが配信されることも発表されており、
実装から実に3年もの歳月を経て、
イナガミ討伐以外の目的でハンターが竹林奥部に訪れる機会が生まれたといえる。 - このイベントクエストでは剛種トリドクレスとG級ゴウガルフ、辿異種ヒプノックが登場。
トリドクレスとゴウガルフでBGMが異なり、HR帯とG級用の2曲が存在する。
- ただし、この手のフィールドには珍しく各種BOX類が配置されていたり、
- 実は、竹林奥部は本来ゴウガルフのために用意されたフィールドであったことが
10周年記念スペシャルグッズの特典本にて明かされている。
ゴウガルフはタッグチームのプロレスラーのような動きをするモンスターだが、
元々は竹に囲まれたエリアを「プロレスのリング・ロープ」に見立て、
ロープの代わりに「竹のしなりを用い反動で攻撃する」といった行動が想定されていた。
しかし、この組み合わせが実現したのは竹林奥部実装の3年後となってしまった。
原因は「急遽実施された大型アップデートの顔」としてゴウガルフが起用されたことにある。- MHF-G実装当時、G級諸要素の壊滅的なまでの調整不足(通称:G1ショック)が露呈、
急遽諸要素の再調整が必要となり、当初予定よりも早く実施されたG2アップデートにおいて、
フィールドに先んじて既に完成していたゴウガルフが先行投入されたのである。
この時のゴウガルフは「モンスターはほぼ完成、フィールド完成待ち」という状況であり、
モンスター部分だけを前倒しして実装可能だっただめに抜擢されたとのこと。 - 本来、ゴウガルフと竹林奥部はMHF-G4頃の実装を目指して開発されており、
G3の目玉モンスターよりも後に登場するはずの存在であった。
「G4実装予定の新フィールドにて戦う」ことは当時のインタビューでも触れられており、
また「本領発揮はG4までお預けになる」との発言もあり、注目されていた。 - しかし、実際にはこのアイディアは放棄されてしまい、
代わりに「竹林奥部に合わせたモンスター」すなわちイナガミが開発されることとなった。
ゴウガルフで本来使われるはずだったギミックについては、
イナガミの「竹のしなりを利用しつつ跳躍して攻撃する」行動に継承されたといえる。
- MHF-G実装当時、G級諸要素の壊滅的なまでの調整不足(通称:G1ショック)が露呈、