MHFにかつて存在していたクエストカテゴリの一つ。
概要
- MHF-G9まで存在していたクエストカテゴリで、
その名の通り、MHFに登場する剛種モンスターに挑戦する際に課される試験。
- 剛種モンスターは凄腕ランククエストに分類されるため、HR100から挑戦可能。
しかし周知の通り、剛種は異様と言っていいほど狩猟難易度が高く、
HR100になったばかりの力量の満たないハンターでは瞬時にして返り討ちにされてしまうのがオチ。
そのような無用なトラブルを防ぐため、
剛種と対峙しうる力量かどうかを測るクエスト群がこの「剛種適性試験」である。
見事試験をクリアしたハンターには、ギルドへの信頼の証「剛種チケット」が贈呈される。
あくまでも試験であるため、当然だが剛種モンスターの狩猟成功を約束するものではない。
- 剛種適性試験で狩猟するモンスターは変種。
剛種狩猟の適性を測るクエストであるため、能力値は通常の凄腕クエストよりも高め。
また、対変種・奇種・剛種に特化したSP武器の装備が受注・参加条件。
そのため、実用的なSP武器が仕上がっていない凄腕上がりたて直後に参加するのはかなりキツイ。
さらに装備指定クエストなので、レジェンドラスタを除くラスタ・パートナーが参加不可能。
後述の救済クエストが増えた関係で募集はどんどん少なくなっていき、
HR帯のハンターにとってはかなり厳しいクエストになってしまっていた。
また、SP武器限定なので穿龍棍は一切使用できなかった。- 狩人祭ボーナス試練(通称「シクレ」)で剛種適性試験が配信されることも多く、
インフレが進んだとされる現在のMHF最前線ハンターでも武器が大幅に制限されるため、
たとえG級ハンターでも手を焼く者は少なくなかった。
- 狩人祭ボーナス試練(通称「シクレ」)で剛種適性試験が配信されることも多く、
- 剛種適性試験は主に2つに大別される。
- 一つは強めの変種が登場し、剛種チケットの量が少ないもの。
汎用素材の救済を兼ねている場合が多いため、素材も同時に集めたい場合に有効。
また、ほとんどが討伐指定であるため、誤って捕獲をするとクエスト失敗となる。 - もう一つは、ガチで剛種クラスな変種特異個体が出現し、獲得する剛種チケットの量が多いもの。
このハイリスク&ハイリターンな剛種適性試験は4本配信されていた。
こちらは狩猟指定であるため、捕獲もOKである。
- 一つは強めの変種が登場し、剛種チケットの量が少ないもの。
- 前者タイプの剛種適性試験は、後述するもののほかに、鎧竜(沼地)、棘竜(樹海)、
岩竜と毒鳥竜(火山)、双火竜(峡谷)、轟竜(雪山)、尾晶蠍(砂漠)、金獅子(火山)、
後者タイプの剛種適性試験は角竜(砂漠)、雪獅子(雪山)、金火竜(塔)、銀火竜(塔)である。
金獅子は特異個体ではないが、フォワード.4にて追加され、狩猟が成功条件であった。- なお、毒鳥竜は(主にMHFで使われる)ドスイーオスの別名の一つである。
- サブターゲットやアナザーターゲットが設定されている場合も多く、
こちらでも剛種チケットが出る可能性があるので、
積極的に狙っていけば効率よく剛種チケットを稼ぐ事が可能だった。
- 「剛種適性試験」という名前は冠していないが、
剛種チケットが入手可能なクエストは他にもイベントクエストやデイリークエストにも存在していた。
デイリークエストは基本的に1日1回という制約があるものの、
クリアが容易で獲得枚数も多いため常に救済クエストが配信されている状態に等しくなり、
剛種のハードルも下がっていった。
常時配信されていたのはゲリョス変種若個体の「剛種への近道・毒怪鳥」のみで、
ゴールデンウィークなどのイベント時のみ、「期間限定!怪鳥で黄金体験」でも入手可能であった。
狩人祭の入魂祭期間、及び大型アップデート前後には「激流と猛毒」というクエストが配信されていた。
- 狩人祭期間と大型アップデート前後に「激流と猛毒」が登場していた理由としては、
剛種モンスターがボーナス試練に登場するのがほぼ定番になったこと
(ボーナス試練を受けようと思っても、剛種チケットが足りない、という事態に配慮)と、
大型アップデートで登場する新モンスターの最低ランクが剛種であることが定番化したためであろう。
- また、過去に配信された剛種チケット救済クエストの内、
「前門の狼、後門の狼」というクエストのマストオーダーは、
剛種カム・オルガロン&剛種ノノ・オルガロンであり、
適性を問われるわけではないが、唯一となる直接の剛種試験である
(一応、能力値は本来の剛種クエストよりは控えめになっており、「響狼討伐の証」は得られない)。
- 不定期に配信される救済のイベントクエストの法則であるが、
元々は「全プレイヤーの剛種チケットの所持数が一定数を下回った場合に配信される」
とのことであった。
また、不具合等のお詫びとして配信される場合もあった。
しかし徐々に、このような法則性は見られなくなっていった。
- MHF-G9.1で剛種チケット制度が廃止されたことに伴い、
クエストリストからは剛種適性試験カテゴリが無くなった。
その後、2016年3月17日のメンテナンス時まではクエスト自体は残っていたが、
メンテナンス以降は全ての剛種適性試験が配信停止となり、長い歴史に幕を下ろした。- その関係で、剛種適性試験にのみ登場していた、
凄腕ランクのリオレイア希少種とは戦えなくなってしまった。
リオレウス希少種に関しては「銀火竜と銃槍」というクエストで戦う事が可能。
- その関係で、剛種適性試験にのみ登場していた、
ピックアップ
- 剛種適性試験・水竜
- 密林でガノトトス変種を討伐する試験。
サブターゲットBは背中破壊と普通だが、サブターゲットAは一本釣り。
PTプレイでは同エリアに他人がいるとほぼ確実に気づかれて失敗するため、
サブAを達成するかどうかに関しては事前の相談が必要だった。
また、使用頻度の高い「魚竜種の鋭牙」が基本報酬18%であり、
そちら目的で受注する者も多かった。
剛種チケット…メイン:確定+1%、サブA:2%、サブB:5%
- 剛種適性試験・黒狼鳥
- 峡谷でイャンガルルガ変種を討伐する試験。
サブターゲットAは背中破壊、サブターゲットBは尻尾切断。
これだけなら普通のクエストだが、HC化によりその真価を発揮する。
イャンガルルガ変種の体力&防御率の特異個体補正はHP0.7倍&防御率1.2倍であり、
攻撃力は1.4倍で鬼と化すものの、見ての通り防御面はかなりの弱体化を食らう。
そこに、峡谷エリア4の高低差を利用してオーラアローorヘビィボウガンで狙撃をすることにより、
ほぼノーダメージで楽々クリアが可能となってしまう。
剛種チケット、武器魂、鳥竜種汎用素材、毒々しいクチバシの4つを同時に狙えるという、
まさにウマウマなクエストであり人気は高かった。
現在ではギルド優先依頼の影響により、武器魂狙いでこのクエストを受注することは少なくなったが、
以前はこの戦術が弓、ヘビィボウガンの間で猛威を振るった。
MHF-G7でイャンガルルガ変種がギルド優先依頼にエントリーしたが、
結局復権には繋がらないまま配信停止を迎えてしまった。
剛種チケット…メイン:確定+1%、サブA:5%、サブB:5%
- 剛種適性試験・鎌蟹と大猪
- 大闘技場でショウグンギザミ変種&ドスファンゴ変種の同時討伐。
マストオーダー制クエストであるため、サブターゲットはない。
麻痺属性のSPハンマー等を持って4人でかかれば、特に戦術もなくクリアが可能であるため、
エリア移動の手間のなさも相まって、すぐに終わる剛種適性試験として人気があった。
しかしHC化すると剛種も悲鳴を上げるほどの地獄絵図へと変貌する
(超攻撃的なショウグンギザミ変種特異個体を、タフなドスファンゴ変種特異個体が華麗に援護する)。
SP武器限定であるためこちらの火力も思ったより乏しく、
かなり苦戦するクエストとして名高い試験であった。
剛種チケット…マストA報酬:確定+4%、マストB報酬:(なし)
- 剛種適性試験・覇竜
- 決戦場でアカムトルム変種を討伐する試験。
問題のアカムトルム変種だが、ほとんどの部位が異様なほど硬く(例えば頭の切断は20)、
さらに大半の部位で属性をマイナス軽減してしまう難攻不落の要塞と化しているため、
麻痺を狙いつつ腹の部位破壊を目指す短期決戦のために、
打撃1人&火力or麻痺3人という構成がよく見られた。
そして、このクエストは剛種チケットの期待値が適性試験では最も高いこともあり、
リスクは伴うが一攫千金(?)を狙って挑戦するハンターも少なくはなかった。
剛種チケット…メイン:確定+9%+5%(2枚)、サブA:10%+6%(2枚)
アナザーターゲット(非秘伝共闘):39%⇒1枚、29%⇒2枚、20%⇒3枚、10%⇒5枚、2%⇒10枚
- 剛種適性試験・金火竜
- 塔の秘境でリオレイア希少種特異個体を狩猟する試験。
この特異個体は、ハードコアモードにて登場する特異個体リオレイア希少種とは
外見こそ同じであるものの根本的に異なる個体である。
その行動はどちらかと言えば特異個体リオレイア通常種に近い。
サブターゲットAは頭部破壊、サブターゲットBは尻尾切断で、Bに関しては切断武器が必須。
また、肉質の関係でAも打撃系統(特にハンマー)の武器がいないとかなり時間がかかってしまう。
加えて特異個体としての新モーションと、怒り時の剛種相当の超攻撃力が脅威。
特に突進を食らうと一撃で体力7割以上、凄腕上がりたての防具では9割近く持っていかれるため、
剣士は常に緊張感を持ち、慎重に行動せざるを得なかった。
さらに、体力が18199(防御率0.6倍)であり、捕獲タイミングの遅さも相まってありえないくらいタフ。
最低SPV以上でないと火力的に厳しく、ソロなどもっての他。
分かりづらいようであれば、スキル「捕獲名人」を発動させていくというのも考慮できる。
構成としては無属性SPハンマーや、麻痺属性SP太刀が人気だった。
剛種チケット…メイン:確定(2枚)+1%(2枚)+6%、サブA:6%、サブB:6%
余談
- 以前は、「剛種への道」というクエスト群が、剛種チケットを獲られるクエストとして配信されていた。
現在の適性試験との違いは、剛種への道シリーズは武器に制限がない点である。
そこで、効率良く剛種チケットを稼ぐために剛種武器指定が横行するという事態となってしまった。
その対策として運営より出された答えが、SP武器指定の適性試験シリーズである。- その他に、凄腕上がり立てのハンターに、いきなり剛種へ挑ませるのではなく、
変種を狩猟してSP武器を作成・強化させることにより、凄腕クエストに慣れさせる意味合いもある。 - ちなみに、デイリークエストの剛種チケット救済クエストのネーミングが
「剛種への近道」なのは、武器制限のない剛種への道を基にしている為と思われる。
- その他に、凄腕上がり立てのハンターに、いきなり剛種へ挑ませるのではなく、
- よく間違われるが、剛種適正試験ではなく、剛種適性試験である。
それぞれ別の意味を持つ同音異義語であり、適正は「適切で正しいこと」、
適性は「素質・性格・能力などがその物事に適していること。また、その素質・性格・能力など」である
(定義は明鏡国語辞典に拠った)。- 逆方向で間違われるのがSRによってHCクエストでの報酬にボーナスを受けられる
武器を制限するシステムである「HC適正武器」。こちらは適正であって適性ではない。
- 逆方向で間違われるのがSRによってHCクエストでの報酬にボーナスを受けられる
- 今でこそハードコアクエストに代表される特異個体だが、そもそもの始まりはこの剛種適性試験である。
ただし当初は特異個体という名称が無く、リオレウス希少種とリオレイア希少種に関しては、
凄腕ランクで初登場したこと、当時剛種のみの特権であった専用モーションを持っていたことから、
「リオス希少種剛種」(あるいはリオス剛種)と呼ばれており、
剛種適性試験なのに本物の剛種が登場するのはどうなのか?という声もあった。- 余談だが当時は特異個体であっても見た目の変化が無かったが、
シーズン10でこのクエストのリオス希少種も見た目が若干変化した。
そしてMHF-G3・GGで正式な「特異個体」が登場した結果、
剛種適性試験のリオス希少種特異個体と上位・G級の特異個体では、
見た目(リオレウス希少種のみ)や動作が全く異なるという状況になった。
ちなみにG級のリオレウス希少種は、ノーマルモードでは行動のベースが通常個体ではなく、
剛種適性試験の特異個体準拠となっている。
- MHF-G10以降、上述したように凄腕クエストのリオレイア希少種特異個体と遭遇する機会は無くなっている。
HR5でリオレイア希少種が登場するイベントクエストが配信されたが、
ここでは上位準拠の通常個体が登場しており、凄腕ランク専用特異個体ではなかった。
- 余談だが当時は特異個体であっても見た目の変化が無かったが、
- HR100到達時に褒賞としてSP武器をもらえるシステムは、当初はHR100到達後
メゼポルタ広場の特別イベントハウスでイベントコードを入力し、そのコードによって
受注が可能になるクエストを受けてクリア後にイベントハウスに戻って受け取る形であったが、
この時のイベントコードが「SPWPFORGTRYOUT」であった。
MHFのイベントコードは何かしらの意味がある文章をもじったものである事が多く、
この場合は「SP Weapon for G Tryout」の略表記であると思われる。
Tryoutには「適性試験」といった意味があるので、恐らく「G Tryout」が剛種適性試験のことなのだろう。
そうするとこのコード自体が「剛種適性試験のためのSP武器」という意味になる。
なお現在はSP武器のプレゼントも廃止されている。