システム/ハードコアクエスト

Last-modified: 2023-09-05 (火) 11:47:51

MHFで、秘伝書を装備した状態で受けることができるクエスト。
HCと略されることが多い。
実質の上位ランククエストに相当する「アンリミテッドクエスト」についても当記事で触れる。

目次

概要

  • 基本的には、既存のクエストを「ハードコアモード」に切り替える形で受注する。
    ハードコアに切り替えられないクエストも多数存在する他、
    逆にハードコアモードでしか受注できないクエストもある。
  • ハードコアクエストでは、登場するモンスターが新モーションを駆使する特異個体に切り替わる
    (ちなみに通常のモードは「ノーマル」と表記される)。
    クリアするとその武器を極めんとする努力を称えられ、ランクに応じた各武器種魂を1枚入手できる
    (下位⇒序、上位⇒中、変種・奇種⇒極、剛種・覇種⇒天)。
    これらの魂は表示アイコンから「紙」とも呼ばれ、HC武器秘伝防具の素材となる。
    さらにHRに見合った適正レア度の武器を装備していれば、
    獲得ゼニーやギルド貢献ポイントにも大幅なボーナスがかかる。
  • また、このクエストに登場する特異個体からは、
    ハードコア素材(略してHC素材)という特殊な素材を剥ぎ取ることができる。
    「HC素材」という名の通り、「特異個体の素材」ではなく、
    あくまでもハードコアクエストに登場する特異個体からのみ得られる。
    最近の韋駄天クエストなど「通常クエストに登場する特異個体」からは入手できないので注意。
  • HCクエスト及び、HCクエストでなくとも特定のクエストで出現する特異個体と戦う場合、
    クエスト自体にいくつか特殊な補正がかかっていて動きが違う以外にも難易度が高い点には注意
    (クエスト自体、であるので状態異常補正等はフィールド上に出現する全ての小型モンスターにも適用される)。
    • 一つ目はガード時のスタミナ消費量が全て2倍になるという点。
      つまり、強走効果やスキル等を駆使してスタミナの消費を抑えておかないと、
      ランスやガンランスではガード主体の立ち回りが極めて困難になる。
      この仕様上、通常クエストでスタミナが最大値の半分以上削られる攻撃は
      ガード性能云々に関係なく確実にガードブレイクされてしまう
      デュラガウアの竜巻やテオ・テスカトルの粉塵など、ガードすると多段ヒットしやすい攻撃は特に注意。
    • 二つ目は罠や閃光玉の効果時間が異様に短いという点。
      大抵はシビレ罠なら1~2秒、落とし穴なら2~3秒、閃光玉でも5秒程度に設定されており、
      足止めどころか一回怯ませるのとほぼ同等の時間しか拘束できない
      また、捕獲用麻酔玉を2個投げるよりも早く脱出されてしまうことがほとんどなので、
      捕獲して手早く片付けることが非常に困難
      (パーティーメンバーで息を合わせて同時に捕獲用麻酔玉を投げれば不可能ではない)。
      • そもそも捕獲してしまうとHC素材が獲得できないのでオススメしない
        (HC素材は一部クエストの報酬を除き剥ぎ取りのみ)。
        以前は武器魂獲得の効率を目的に捕獲を行うことはあったが、
        現在はグーク鍋でHC素材を武器魂に変換できるため、メリットはほとんど皆無に等しい。
    • 三つ目は状態異常蓄積値に関して、状態異常の蓄積量が通常の半分になってしまう点。
      このため、純粋に2倍の蓄積値を溜めなければ状態異常にすることができない。
      麻痺や毒などだけでなく、スタンまで対象であるためハンマーや笛は苦戦を強いられる。
      LV1麻痺弾を始めとする一部状態異常攻撃はそれによって本来の半分以下の蓄積になってしまう。
      また、蓄積値の時間経過による減少量も2倍になっているので注意したい。
      この影響により、ささやかな例ではあるがランゴスタが毒けむり玉1個で毒状態にならなかったりする。
    • 四つ目は角笛とけむり玉の効果が無効化されてしまう点。
      今まで角笛やけむり玉で成り立っていたハメ技や分断方法はこれにより役に立たなくなるので、
      そのような場合は基本的にガチを強いられることとなる。
    • そして特に目に見える効果となって現れて危険な最後の一点として、
      咆哮・風圧・震動のレベルが通常の個体よりも一段階上のものになっている
      無効化するためには最上位スキルの発動などを必要とする場面が増えるため、
      今までの装備を使いまわしていると相手によってはまともに行動することさえままならない。
      また、必ずしも全てのモンスターが一段階というわけではなく、
      むしろイャンガルルガのようにいきなり咆哮【小】→【特大】になっているようなモンスターもいる。
      ババコンガに至ってはもともと風圧を起こさないのに放屁で龍風圧が発生する。
      一方で、クシャルダオラの纏う風は暴風圧にならず龍風圧のままだが、
      少なくとも一段階下がるという例は一つもない(そんなことがあればあからさまな弱体化である)。
  • 「特異個体の登場する剛種適性試験」の場合は、
    特異個体の動きをするだけでこれらの補正は無く、少々ややこしかった。
  • 上記のようにかなり厄介な仕様を持つハードコアクエストであるが、
    既存のモンスターでも一味違う難易度になることからクエスト自体の評判はそれほど悪くは無い。
    ただし関連する装備後に大問題となった。
  • なお、「ハードコア=特異個体」というのは厳密には間違いである。
    UNKNOWNやG級未満のオディバトラスはハードコアクエストにおいても"特異個体"という扱いではなく、
    覇種クエストもハードコアクエストの分類である。
    その証拠に、公式文書において他モンスターは「~特異個体(特異個体~)」とあるのに対し、
    UNKNOWNやオディバトラスに関してだけは「ハードコア専用~」と記載がされているほか、
    例1例2の文章から分かるように、特異個体とHCモードは別扱いである。
    こういった「ハードコア」自体の主な存在意義は
    「受注/参加をスキルランク帯に限定し、モンスターへ上記の補正をかけるとともに、
    HC武器やHC防具、HS防具(狩護防具)の効果を発揮できるようにする」ためのものと思われる。
    ハードコアクエストという関係上、システム的に武器魂(一部覇種はHC素材も)も入手可能。

G級ハードコアクエスト

  • MHF-G2で実装された、G級版ハードコアクエスト。
    基本的仕様は上記及びG級クエストに準拠しているが、
    G級クエストの機能の一つである、「難易度を減らして被ダメージを軽減する」機能が使えない。
  • このクエストをクリアすると上記の武器魂に代わる「武器綬」を入手可能。
    武器綬は★1~★2で序、★3~★4で中、★5~★7で極となっており、「天」に相当するものは無い。
    ちなみに用途は、G級秘伝防具と天廊武器の強化に使用するのみとなっている。
  • MHF-G10現在、武器綬・序を入手できるモンスターは12体、
    武器綬・中を入手できるモンスターは11体、武器綬・極を入手できるモンスターは34体存在する。
    ギルド優先依頼は序6体、中9体、極22体の中でローテーションされる。
    優先依頼の序が少ないのはドスファンゴなどの中型モンスターが含まれていないことと、
    ソロ専用のモノブロスとその亜種が除外されているため。
  • ちなみに極限征伐戦、至天征伐戦烈種始種遷悠クエストはハードコアモードにはできない。
    至天征伐戦のUNKNOWNはハードコアモードと同じ防護スキル(超高級耳栓や龍風圧無効など)が必要。
    唯一ランク制限がある遷悠クエストがHC対応していないため、
    G級秘伝書さえ持っていれば*1GSR1でも全G級HCクエストを受けることができる。

ハードコア補正

  • 上述した罠や状態異常の抵抗力のほかに、ハードコアモード、
    正確に言えば特異個体が登場するクエストでは追加のステータス補正
    (補正の対象となるのは「体力/攻撃力/全体防御率/怒り時の攻撃力&防御率の変化/怯み値/俊敏性」)
    がマスクデータとして設定されている。
  • 基本原則としては「普段よりタフで痛くて強い」ものとなっており、
    純粋に強化版という性質が強まるものとなっている。
    ただし体力と防御率については、この補正で却って低下するケースがある。
  • また、剛種古龍の特異個体については更に特殊な仕様が存在し、
    怯み値のリセット判定を全部位で共有する
    各部位で怯み値を寸止めしておいてから連続で怯ませる、といった戦法が通用せず、
    適当に殴っていると思った以上に攻撃を止めきれず、苦戦を強いられることになる
    (※部位破壊によって発生する怯みは通常通りにする)。
  • ちなみにこの補正は厳密に言えばハードコアクエストではなく、特異個体に対して発生する。
    例えば特異個体の二頭クエストではどちらかの補正が優先されてかかるというわけではなく、
    モンスターごとに設定された補正がかかるようになっている。
    また、元から特異個体が登場し、任意でハードコア切り替えができるようなクエスト
    (G10.1現在は存在しない)については、ハードコアモードにしてもステータスの2重補正はかからない
    • なおこの補正に関してはマスクデータという事もあり、
      当初は2重でかかると考えるハンターも多かった。
      例としてかつて配信されたクエスト『棘茶竜の戦慄』をハードコアモードにした場合、
      2重補正によって上位ながら剛種クエストクラスの攻撃力に変貌しているはずであるが、
      実際はそうではなかったことから二重補正は否定できるのだが、
      その後に配信された『氷孤竜の戦慄』では、二重補正で大幅に弱体化することを防ぐため、
      意図的に剛種ではなく*2弱体補正の無い上位に差し替えるという改悪を行ったと噂される*3など、
      補正が特異個体に対し発生しているため2重補正は存在しえない、
      ということが明確に証明されるまでには長い時間を要していた。
    • 同じ理由で「小型モンスターにもこのステータス補正が適用される」という説もある。
      上述した点を踏まえればありえない事であるが、
      モンスターの体力・攻撃力自体が低いためあってもなくても支障がないことから、
      現在に至るまで反証は行われていない。

アンリミテッドクエスト

  • MHF-ZZアップデートで追加された、GR999に到達したハンター専用のやり込み要素。
    GR999に到達すると、一部のG級クエストを「アンリミテッドモード」に変更することが出来る。
    ULモード、ULクエストと略されており、ハードコアモード同様受注前にモード変更することで受注可能。
    対応クエストにはクエスト一覧で青い炎アイコンが表示されている。
    • 本モードが実装された時点でのハードコアモードは設定でハードコアモードを自動選択可能だったが、
      ULモードも自動選択に対応しており、ハードコアモードより優先される。
    • ULモードはハードコアモードの更なる上位モードとして設定されているため、
      受注にはGR999の他、G級秘伝書(GSRは不問である模様)が必要。
  • 従来のノーマルG級モンスターが更にパワーアップしたもの、という設定であり、
    特異個体が存在するモンスターの他、従来特異個体が存在しなかったモンスターもULモードに切り替え可能。
    モーションや姿は従来と一切変化はないが、攻撃力と耐久力が激増しており、
    公式曰くは「★3の辿異クエスト相当」の強さになっているとのこと。
    また、MHWorldの「歴戦の個体」よろしく、一定回数以上の閃光玉が無効化される仕様となっている。
    • 本モードの実装コンセプトとして、
      GR999に到達したプレイヤーのやり込み要素としての特典というものの他に、
      辿異種が主体となっているプレイヤーが懐かしのモンスターに挑む事で、
      却って新鮮さを感じられるのではないか、との思惑があるとのこと。
    • 上述の通り、★3辿異種相当の強さ故に被ダメージは極端に高い訳ではないのだが、
      G級初期のモンスターは技威力が高めに設定されているモンスターが多く、
      辿異防具5部位相当の防御力でも致命傷を負う可能性がある

      属性攻撃であれば、耐性による軽減が効くので苦戦するようなら検討してみると良い。
      逆に無属性攻撃をG級行動や大技に持つモンスターは、
      ブチギレや腕利きスキルによる保険を用意するか、被弾しない心がけで挑むしかないと言える。
  • ULモードはHCモードの延長線上にあるため、
    G級HC素材が設定されているモンスターはG級HC素材が出るが、
    ULモードでしか生産できない武器と防具は存在しないようである。
    ただし、ULモードでは「秘刻印」という専用素材が入手でき、
    これは特殊な効果を持つシジルの生産にのみ用いられる。
    「秘刻印」はクエスト報酬で極めて低い確率入手でき、14種類の中からランダムで選出される。
    これで生産できるシジルそれぞれの武器種に対応したものになっている。
  • また、クリア時には武器魂、武器綬、武器勲まとめて入手することができる
    当然これに対応した「ギルド優先依頼」も用意されており、
    優先依頼のターゲットをクリアすると魂・綬・勲が増量されるだけでなく「秘刻印」の排出される確率が上がる。
    更にGSR999の場合は入手できる「功猟ポイント」が倍増する。

余談

  • かつてはハードコアクエストの受注・参加時にHCチケットというアイテムが必要だった。
    • 通常のハードコアクエストでは1枚、G級ハードコアクエストでは2枚必要であり、
      更にハードコアクエストの実装初期は3枚も必要だった。
    • HCチケットは秘伝書を有効にした状態でHC以外(ノーマル)の狩猟系クエストをクリアすると1枚、
      G級ノーマルクエストでは3枚入手可能であった。
      また、HR499以下のハンターがパーティに1人でもいると、
      混成PTボーナスとして9枚に増量されていた。
      • ちなみにG級ノーマルクエストでは、
        なごみ草や輝累石といったアイテムが入手できる場合があるが、
        ハードコアクエストでは入手できない。
        これは上記報酬が本来は「3枚のHCチケットの代わり」に出るアイテムとして
        設定されたものだからである。
    実装初期は入手性に難があったが、年月が経つにつれて緩和に緩和が重なっていき、
    最終的にはチケット制度自体が形骸化していった。
    そのためかG9.1アップデートにて剛種チケット共々廃止となり、現在に至る。
    ちなみに、現在HCチケットは1枚につき10000zで売却可能な換金アイテムとなっている。
    ULモードはGR999かつG級秘伝書所持という条件以外には受注に必要なアイテムは別途用意されていない。
  • 余談中の余談だが、パソコンの平仮名入力で略称のHCと入力してみると……
    勿論偶然なのだろうが、何かやるせない気持ちになる。
    また、ネ実@Wikiではネタとしてか、HCの特徴について
    「キーボードの該当キーに書いてある平仮名を見ればわかる」と記載されている。
    • ちなみに「ハードコア」自体は「中心」「中核」などを意味する。
      サブカルチャー、特にハードコア・パンク(音楽ジャンルの一つ。HCと略される)では、
      ハードコアは「暴力的」「過激性」などを意味するものとなっており、
      MHFにおけるハードコアは後者の意味合いで付けられたものと思われる。

関連項目

システム/スキルランク - 秘伝書について解説
システム/特異個体
システム/ギルド優先依頼
アイテム/HC素材


*1 G級昇級条件の都合上、昇級と同時に必ず最低1武器種分は入手できる
*2 その前に配信された「氷狐竜の脈動」では剛種個体が登場し、二重補正がかかっていると信じられていた
*3 実際の理由は「期間限定枠のクエストが多くなりすぎて大討伐クエストの方で不具合が発生した」という件への対処としての統廃合らしく、それまで複数ランクにまたがっていた本シリーズのクエストが基本的に上位ランクに一本化されている。