モンスターの分類カテゴリーの一つ。現在最も多くのモンスターが確認されている種。
初代から登場しており、生態系の上位に位置する、モンスターハンターを代表する種族といってもいい。
目次
概要
- その多くは前肢が翼になっており、飛行する能力を持つ。
一般的にブレスと呼ばれる遠距離攻撃を持っていることが多い。
また、殆どの飛竜は尾を回す攻撃法を持つ。- 脚2本と翼(翼状の器官)を持つドラゴンのような怪物はワイバーンと呼ばれており、
初期作品ではこのワイバーンと言う言葉も頻繁に用いられていた。
ちなみに、前肢と翼の両方を持つ場合はドラゴンであり、古龍種の基本形である。
- 脚2本と翼(翼状の器官)を持つドラゴンのような怪物はワイバーンと呼ばれており、
- 一概に飛竜種と言っても、全てが飛行能力に長けているわけではない。
「飛竜に共通する骨格的特徴はあっても、飛行能力は(ほぼ)持たない」というモンスターもおり、
角竜系に分類される飛竜のように、翼は発達しているが殆ど飛行しないという種、
グラビモスのように使われなくなった翼の退化が進んでいる種、
極端な例では、アカムトルムとウカムルバスのように翼と呼べる器官が存在しない種も存在する。
- その凶暴性や罠肉使用の奨励(まず成功しないが)、さらにその強面により、
全ての飛竜=肉食と勘違いされがちだが、決してそんなことは無い。
確かに肉食種が大多数だが、わかっている範囲でもモノブロスやディアブロスは草食、
バサルモスとグラビモスに至っては鉱物食*1である。
- 多くの飛竜種が高危険度に分類されていたり、MHWorldでは飛竜種の主が多数存在するなど
飛竜種が”生態系の上位に位置する種族”というイメージが強い一方、
ウロコウモリという超小型の飛竜種も存在する等、かなり広い生態系の幅を持っていることがわかる。
- かつては、脚2本と翼(翼状の器官)を持つ大型モンスターの総称として「飛竜」が用いられていたので、
現在でも古参のハンターは鳥竜種や魚竜種も含めて「飛竜」と呼ぶ場合がある。
最近の作品でもゲーム内のモンスター情報書には名残が見られることがある
(イャンクックやガノトトス等を「飛竜」と呼んでいる)。
モンスターの分類法は(決して後付け設定などではなく)無印の時代から確立していたものの、
ゲーム内で正式な分類法が広まったのはMH2の時代以降となる。
- 飛竜種を骨格で大まかに分類すると、リオレウスなどの後脚のみで歩行するワイバーン骨格と、
ティガレックスなど4足歩行をするティガ骨格に分別できる。- 初期作品では大型モンスターの殆どがワイバーン骨格のモンスターであったが、
その後はマンネリを防ぐためか、中々ワイバーン骨格の新モンスターが追加されず、
MHP2のティガレックス以降はナルガクルガ、ベリオロス、ギギネブラとティガ骨格の飛竜種が続いた。 - MH4Gで登場したセルレギオスは4足歩行で移動するが、ワイバーン骨格固有のモーション
も多数存在しており、両方の骨格の中間ともいえる存在である。 - その後MHXにてライゼクスが登場、初代モンスターハンター以来11年ぶりに
完全新規のワイバーン骨格飛竜種の追加となった。
MHWorldではパオウルムー、レイギエナ、バゼルギウスの3種の飛竜種が追加。
ティガ骨格を追加してきたP2(G)や3と打って変わり、彼等は初代の飛竜種達の様にワイバーン骨格となっており、
むしろティガ骨格の完全新規モンスターの追加が止まっている状況である。
- 初期作品では大型モンスターの殆どがワイバーン骨格のモンスターであったが、
- 昔のメインシリーズでは新規モンスターが追加されることが少なかったワイバーン骨格であるが、
派生作品であるMHFでは全く真逆と言っていい状況にあった。
アップデートで追加される新モンスター(つまりアップデートの目玉)として新たな飛竜種が追加されることが極めて多く、
MHF-G7の時点で17種(より正確には19種)のワイバーン骨格のオリジナルモンスターが存在する。
骨格はMHFが属する旧作仕様のものが大多数だが、
MH3以降の骨格を流用したモンスターであるアノルパティスも登場している。- この理由については、運営インタビュー等によれば「見栄え」という面が大きいらしく、
カッコいい新モンスターを出したいとなったら、真っ先に挙がるのが飛竜種であるという。
一方で「それだとMHFのモンスターが飛竜種だらけになってしまう」というジレンマもあるようで
最近では飛竜種以外の種と飛竜種モンスターをセットで実装するようなことも行われている。
なお、G3のゼルレウス実装~G7の間は、
実装された新モンスターの内フォロクルル(鳥竜種)以外は全て飛竜種または古龍種のどちらかであり、
多くのプレイヤーからもモンスターのレパートリーのマンネリ化が不満として上げられていた。
- この理由については、運営インタビュー等によれば「見栄え」という面が大きいらしく、
- 現在で「ティガ骨格」と呼ばれる、ティガレックスを初出とする骨格は
開発スタッフにとっては正しく「傑作」であったらしく、
前述のようにその後、同骨格の新規モンスターの追加が相次いだ。
MHFでも同じような骨格のモンスターは登場しており、パリアプリア、デュラガウア、ヒュジキキなどがこれに該当する。- ティガ骨格のモンスターは、哺乳類の食肉目(イヌやネコなど)がモデルの一部となっているモンスターが多い。
ティガ骨格も四足歩行であるため、4足歩行で優秀なハンターが多い食肉目はモデルとなりやすいのだろう。
- ティガ骨格のモンスターは、哺乳類の食肉目(イヌやネコなど)がモデルの一部となっているモンスターが多い。
- アカムトルムとウカムルバスに関しても、骨格そのものはティガレックスに近い。
ただし、両者は系統学的にはより原始的な生物であるワイバーンオリジンから進化したとされている。
ちなみに、MHFフォワード.5で実装されたオディバトラスも前者と同じ骨格であり、彼ら同様飛竜種に分類される。
- MHP(と見ようによってはMH2)を除く全ての作品で何かしら新しい種が追加され続けており、
MHF産を含めたMHRiseまでの時点で、その数圧巻の57種類
(二つ名持ちおよび特殊個体を除いた数。ガブラスも除けば56種)。
便宜的な寄せ集めの古龍種を今なお上回る数である。
明確に分類している種族である鳥竜種が38種、牙獣種が23種と比較するとその多さがよく分かる。
- イーオスやゲリョス、イャンガルルガの様に鳥竜種に多い印象の毒であるが、
有毒の種が最も多いのは飛竜種である。
ただ実際にそれを多用した戦い方をするのは紫毒姫とギギネブラ位であり、
また毒袋といった毒素の由来である素材が手に入る種類ではやはり鳥竜種の方が多い。
生態樹系図
竜盤目(ワイバーンオリジン?) ┃ ┣━?━アカム科(アカムトルム) ┃ ┗ウカム科(ウカムルバス) ┃ ┣━竜脚亜目━━━レックス科(ティガレックス) ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗甲殻竜下目━飛竜上科━リオス科(リオレウス、リオレイア) ┃ ┃ ┃ ┣重殻竜下目━鎧竜上科━グラビモス科(グラビモス) ┃ ┃ ┗角竜上科━ブロス科(モノブロス、ディアブロス) ┃ ┣━電翼竜下目━━電竜上科━━━━ゼクス科(ライゼクス) ┃ ┣━━━━━━━━膨頸竜上科━━━パオウルムー科(パオウルムー) ┃ ┣━━━━━━━━拡翼竜上科━━━レイギエナ科(レイギエナ) ┃ ┣━━━━━━━━爆鱗竜上科━━━バゼル科(バゼルギウス) ┃ ┣奇怪竜下目━毒怪竜上科━ネブラ科(ギギネブラ) ┃ ┃ ┗稀白竜上科━フルフル科(フルフル) ┃ ┃ ┃ ┣?━前翼脚竜上科━ナルガ科(ナルガクルガ) ┃ ┃ ┗ベリオ科(ベリオロス) ┃ ┗刃鱗竜下目━━━━━━━━━━レギオス科(セルレギオス) ┣鳥脚亜目━各鳥竜種 ┃ ┣獣脚亜目━各獣竜種 ┃ ┣四脚亜目━各牙竜種 ┃ ┗奇首亜目━首鳴竜上科━リモセトス科
- 竜脚亜目(ワイバーンレックス)、重殻竜下目(クラグモス)、鳥脚亜目(イグルエイビス)
については存在が確認できておらず、絶滅という事になっている。
ギギネブラとフルフルは兎も角、グラビモスとディアブロスが近縁なのがちょっと意外である。
確かに両者ともデカくてゴツかったり、モーションが大体共通だったりはしているのだが。- なお、MHFにおいてグラビモスとディアブロスが近縁の種族という設定は、グレアドモスと呼ばれる、
「砂漠に生息するグラビモスの祖先」という設定を持つモンスターの生態を紐解く上で重要な要素となっている
(端的に言えばグラビモスの祖先が砂漠にいるということがディアブロスとの大きな繋がりとして表現されている)。
- なお、MHFにおいてグラビモスとディアブロスが近縁の種族という設定は、グレアドモスと呼ばれる、
- 現実の生物学における系統樹を元に考えると、
竜盤亜目(大多数の飛竜)とアカムトルム・ウカムルバスは祖先こそ共通であるものの単系統を為さず、
厳密には「飛竜種」は側系統群である。
該当モンスター
- リンク先に一覧表あり。