モンスターリストに全長が記録されるため小型モンスターではないが、
大型モンスターとは異なる種々の特徴を持つ、比較的小柄なモンスターを指す半公式の俗称。
主に攻略本で使用されており、ユーザー間でも使用される他、公式の記載に使用されることもある。
なお、MHP2G以前とMH3以降では基準が大きく異なり、前者の定義は後者に当て嵌まらないケースが多い。
目次
概要
無印~MHP2Gまで
- 中型とされるモンスターは以下の通り。
- 獣人種:奇面王キングチャチャブー(MH2では小型として、MHP2Gでは中型として登場)
- 甲虫種:女王虫クイーンランゴスタ(MHP2Gのみ)
- 牙獣種:大猪ドスファンゴ(MH2から)
- 鳥竜種:ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス、ドスギアノス(ドスギアノスのみMHP2から)
- 一部例外もあるものの、大まかな特徴は以下のとおり。
- 小型モンスターの群れを率いるボス(=ドス)の地位に立つモンスターである。
- バインドボイスを行わない。
- 部位数が極端に少なく、全身の肉質が変わらないケースが多い。
- 破壊できる部位が存在しない。
- 小柄故に体重が軽く、落とし穴に掛からない。
- 同じフィールド内に登場するモンスターの中では弱い部類に入るが、
狩猟目標になるクエストには多数の同種小型モンスターが登場し、苦戦を強いられることもある。
大型モンスターの狩猟クエストに登場することも多く、合流されると脅威になる。
- 全身が同じ部位であるモンスターは、打撃武器の眩暈判定も全身で受けるため、
眩暈にさせ易かったり、武器の試し斬りに供されることもある。
- モンスターによって異なるが、特定のアイテムや属性がものすごくよく効く。
ドスファンゴなら雷属性の武器を適当に振り回すだけで討伐出来てしまうし、
クイーンランゴスタやドスランポスなどは閃光玉を使えば完全に無抵抗になる。
その一方で体重が軽いため落とし穴が効かず、捕獲したい時はシビレ罠に頼るしか無い
- 特殊な仕様が多いモンスター群でもある。
- ドスランポスを始めとした「ドス」の付くモンスターたちの場合、
自ら休眠することはなく、エリア移動時に体力が回復する。 - キングチャチャブーは、元々はチャチャブーと同一モンスター扱いであったが、
MHP2Gではボスモンスターに昇格し、小型から中型モンスターへと呼ばれ方が変わった。 - クイーンランゴスタとキングチャチャブーはエリア移動せず、特定エリアに登場する。
落とし穴だけでなくシビレ罠も効果が無く、捕獲出来ない。
- ドスランポスを始めとした「ドス」の付くモンスターたちの場合、
- 分類には解釈によって例外も存在する。
- ドスファンゴとドスガレオスは休眠場所が存在しており、エリア移動で体力を回復することはない。
- 更にドスガレオスは比較的大柄で部位数も多く、大型モンスターとして扱われることが多い。
ただしポジションとしては他の「ドス」が付くモンスターと大差はない。 - キリンは中型モンスターの特徴が多く当て嵌まるものの、大型モンスターとして扱われる。
これはキリンが強力な力を持つ古龍種であること、罠が一切効かないことに由来する。
- MHFでは上記の括りに収まらないモンスターも多い。
- ドスファンゴ特異個体は頭などを殴らないと眩暈にならず、
ドスランポス特異個体に到っては新技と小柄な体躯で中型モンスターでは飛びぬけた強さを誇る、
というより、変種特異個体は実装当初の環境では阿鼻叫喚の凶悪モンスターであった
(現在でも驚異的スピードと攻撃範囲、ダメージ量は健在)。
なおMHFの天廊クエスト内では、中型モンスターは大型モンスターと異なるBGMが流れる。
- ドスファンゴ特異個体は頭などを殴らないと眩暈にならず、
MH3以降
- 大まかな特徴は以下の通り。
- 専用のBGMが流れる(ドスファンゴ、MHX(X)のアルセルタスを除く)。
- 登場するフィールドの中では危険度が比較的低い。
- 別の大型モンスターの狩猟クエストに非狩猟対象として登場する場合が多い。
- MH3以降はMHP2Gまでの「中型モンスター」の定義に完全に該当するモンスターは存在しない。
閃光玉を使っても飛竜並に動き回り、落とし穴に落ち、部位破壊も可能、
体力が減れば巣に戻って休眠するし、怒り状態への変化もわかりやすくなっている。
草食モンスターの「大型モンスターが隣接したエリアに来るとソワソワしだす」という習性の対象でもあり、
MH3Gのターゲットカメラでも捕捉が可能、と
ゲームシステム的には完全に「大型モンスター」扱いになっており、
実際「狩りに生きる」でアオアシラは大型モンスターと明記されている。
- ただし、「新たに解禁されたフィールドで真っ先に戦う」モンスターの役割は残り、
上述の特徴を持つモンスターたちがユーザーから中型モンスターと呼称される。
MH3~MH3G
- 中型とされるモンスターは以下の通り。
- MHP3ではターゲットにならないクエストにも登場する機会が多く、
乱入クエストが発生しても取り残されてフィールドを徘徊する。
- また3GのG級では狗竜の3種にとんでもない強化が施され、特にドスバギィに至っては
そこらの大型モンスターより強いという評価を受けているほどである。
- MH3以降に登場する中型モンスターの多くには専用BGMが存在する。
MH2以前の「ちょっと強い小型モンスター」というイメージからは考えられない特別待遇である。
軽妙なBGMのせいでむしろ手強さが感じられないのはご愛嬌。- アオアシラを始めとした牙獣種たちは「牙獣現わる!」
- ドスジャギィを始めとした狗竜たちは「孤島の簒奪者たち」
- ドスファンゴのみ汎用BGMが使用されている。
- なおMH3公式サイトではクルペッコが「中型の鳥竜種」と紹介されている。
世界観としては「中型モンスター」と「中型の種」と言うのは別物だという事だろうか?
MH4(G)
- この作品で「中型」とされるモンスターは以下の通り。
- アルセルタスが、公式HPで「中型モンスター」と表記されている。
また、P2Gからの復活となったドスランポスたちは、落とし穴、閃光玉、休眠、肉質分け、部位破壊といった面で
後輩のドスジャギィと同等の仕様に揃えられた。
- 本作から登場するアルセルタスは、大型モンスターであるゲネル・セルタスに使役されている。
中型モンスターと大型モンスターの連携攻撃は前例がない。- また、4Gで登場したアルセルタス亜種は、中型モンスター初の亜種である*1。
- 種族に関係なく、中型モンスターでは共通のBGM「喧々たる来訪者」が使用されている。
キリンはこの2作でのみ専用BGMとして「秘境の伝説」が流れる。
4Gで復活したドスガレオスはというと、BGMは今まで通りの「真紅の角」。
中型モンスターではない、ということだろうか。
MHX(X)
- この作品で「中型」とされるモンスターは以下の通り。
- アオアシラ、ラングロトラの復活でP3の牙獣トリオが復活。ドスファンゴも復活したのだが、
ドスジャギィは新顔のドスマッカォに食われてあえなくリストラ。亜種がいないのでアルセルタス亜種も不在。
- 新要素の二つ名モンスターとして紅兜アオアシラ、大雪主ウルクススが登場するが、
通常個体を上回る体躯、二つ名汎用のBGM、ラギアクルス、ベリオロス、アグナコトルなどと同等の危険度★5、
なにより危険度に見合った高い戦闘力、といった特徴により、中型と分類されることは極端に少ない。
- BGMの仕様は3シリーズと同一で、ドス鳥竜種にはドスマッカォのテーマ曲「跳躍のアウトロー」が、
熊型牙獣種の戦闘時にはP3、3G同様に「牙獣現わる!」が流れる。
- ホロロホルルはラングロトラを下回る大きさであり、
中型モンスターの枠に収まりそうなサイズ感だが正真正銘の大型モンスターとして扱われている。
ただし、ごく一部のテキストではかつてのクルペッコと同様に「中型」扱いされている。
- 今作ではドスファンゴに加え、アルセルタス、キリンとの戦闘時も汎用BGMが流れるようになった。
そのため、今作では中型モンスター戦闘汎用BGMは存在しない。
- 部位数が少ないせいか、これらのモンスターには獰猛化個体が登場しない。
この特徴はドスガレオスにも共通する。やっぱり大型ではなく中型なのだろうか?- ただし部位数は同じで、部位破壊箇所ではドスガレオスより少ない
イャンクックやゲリョスは獰猛化に対応している為、やはり基準は不明。
- ただし部位数は同じで、部位破壊箇所ではドスガレオスより少ない
MHW(:I)
- MHWorldでの中型モンスターは以下の通り。 彼ら5種の共通点として、「特殊闘技場クエストが無い」「歴戦の個体が登場しない」の二点がある。
- まず大きなニュースとして、MHWorldでは「中型モンスター」が公式名称として使われている。
というのも、本作では各フィールドごとにそれぞれ中型の汎用BGMが設定されているのだが、
そのBGM名が「(フィールド名):中型モンスター」という名称なのだ。
つまり、戦闘中にこのBGMが流れるモンスターは公式で「中型モンスター」と認定されているということになる。
これまでも共通した特徴や専用BGMの有無などで実質中型モンスターと推測されることはあったが、
公式が「中型モンスター」という呼称を用いて、登場する全てのモンスターを明確に分類したのは初のことである。- ちなみに上記の中型モンスター5種のうち3種は各々のフィールドに分散している関係で、
実質的に固有の専用BGMと化しているという謎の優遇を受けている。
- ちなみに上記の中型モンスター5種のうち3種は各々のフィールドに分散している関係で、
- ドスジャグラスらは牙竜種初の中型モンスターにして、ついに登場したジンオウガ以外の牙竜種でもある。
- ただドドガマルはともかく、下記の通り小型の個体が存在するドスジャグラスと
ドスギルオスについても何故かドス牙竜とはあまり呼ばれないようだ。
一応、偶に総称として、イベントクエストから取った名前「ドドド三兄弟」と呼ばれる事が有る。
- ただドドガマルはともかく、下記の通り小型の個体が存在するドスジャグラスと
- ドドガマルと
歴戦王ドスジャグラスは中型初のバインドボイスを行う*2。
- 今作でも相も変わらずクエスト中に乱入しまくる…どころか、
本作においてはフィールドにモンスターが3頭まで同時に現れるようになったので、
相対的に乱入の確率も上昇したといえるだろう。
閃光やら麻痺やら爆弾やらでハンターの妨害をするだけではなく、
飛行中のモンスターを叩き落としたり麻痺させてチャンスを作り出したりと、
上手く利用すればハンターが有利に働くようにも出来る。
尤も、それでもどこぞの食いしん坊の前には無力であり、大抵は鈍器にされる運命にある。
まぁ一部大型モンスターも同じ扱いを受けてるので向こうがオカシイだけな気もする。
- MHW:Iのマスターランクでもより強くなって、変わらず狩場で暴れまくるが、
新たなるフィールド「渡りの凍て地」には、残念ながら中型モンスターは住んでいない。
ついでにドスシャムオスも結局出てこなかった。
- なお、MHWの第5弾無料タイトルアップデートのウィッチャー3コラボの際に追加された
キングガジャブー(族長)は中型モンスターであるキングチャチャブーとの類似点が多く、
こちらも中型モンスターであると認識できなくもない。
ただし、ガジャブーは何故かモンスターリストに掲載されていない*3上、
コラボクエストでしか戦えないため、実際に公式やプレイヤーから中型モンスター扱いされる事はほとんどない。
MHR(:S)
- 今作では、MHW:Iより続投した中型モンスターはクルルヤックのみとなっている。
しかし、MHWorld及びMHW:Iで不在だった群れを束ねる鳥竜種(いわゆるドス鳥竜)が復活しており、
新顔として鎌鼬竜オサイズチが登場した他、ドスフロギィとドスバギィが復帰している。
尚、ドスジャギィはオサイズチと立場が被るのか、砂原と子分は復活したのに未登場となっている。
また、MHXXから4年振りに中型牙獣種であるアオアシラ、ウルクスス、ラングロトラも登場している。
そして、アオアシラにはヌシと呼ばれる特殊な個体「ヌシ・アオアシラ」が追加されている。
尤も、ヌシに関して言えばその体躯と戦闘力から最早中型の枠から逸脱しているだろうが。- ちなみに、長年中型モンスターのみしか属していなかったアオアシラ骨格の大型モンスターとして
ゴシャハギが登場している。もちろん他のアシラ型骨格とは一線を画す実力を持つ。
- ちなみに、長年中型モンスターのみしか属していなかったアオアシラ骨格の大型モンスターとして
- 今作でもフィールド上での立場は変わらず、主に下位及び上位の序盤のクエストに名を連ねる他、
新たな縄張り争いでは食われかけたり、叩き付けられたり、燃やされたりと酷い目に遭う。- 本作では新たに「操竜」と呼ばれるモンスターを操る技が新登場しており、
モンスター同士の小競り合いで怯んだ彼らを動かして他モンスターに攻撃することが出来る。
中型モンスターといえども馬鹿にならない火力を持つので、積極的に操竜を狙っていこう。
特にドスフロギィは毒弾で敵を毒に侵せるので、後述の百竜夜行でも大いに助けとなるかもしれない。
大型モンスターに比べて挙動が素直なものが多く、初心者が操竜の基礎を学びやすいのも特徴。
オサイズチで操竜コンボの基礎を学んだハンターも多いだろう。或いは訓練所担当のアオアシラか - 百竜夜行ではオサイズチ・ドスフロギィ・アオアシラが登場し、いずれもハンターや里守を積極的に狙う強襲タイプ。
設備の使用中に懐に潜り込んで妨害し、モンスターの撃退を阻害する。
見かけ次第ありったけのバリスタや大砲の弾を撃ち込んで追い払ってやろう。
- 本作では新たに「操竜」と呼ばれるモンスターを操る技が新登場しており、
- 上述した通り、MH3以降の中型モンスターは専用BGMを持っていたが、
今作では大型モンスターと同様の汎用BGMがあてがわれる仕様となっている。
MHRiseでは全ての戦闘BGMが新たに製作されているだけに、
新曲やアレンジされた『孤島の簒奪者たち』、『牙獣現る!』等が聴けないことを惜しむ声もある。
- 過去作では中型モンスターに獰猛化個体や歴戦個体が用意されなかったが、
MHR:Sにて登場した新要素である傀異化にはしっかりと対応している。
それどころか、傀異クエストの一番槍としてアオアシラが抜擢されるなど、先生役としてのポジションも獲得している。
上記のBGMの仕様も含め、本作では中型と大型の区分が非常に曖昧*4であり、
むしろ中型という区分自体がほぼ無いに等しい状態となっている。
また、特別討究ではターボ化しておりEXの低さに見合わない強敵に感じることもある。
中型モンスター一覧
- 獣人種
- キングチャチャブー
関連項目
モンハン用語/小型モンスター
モンハン用語/大型モンスター
モンハン用語/超大型モンスター
モンハン用語/ドス
BGM/中型モンスター戦闘BGM