- 種族
- 牙獣種(尖爪目 堅爪亜目 熊獣下目 アシラ科)
- 二つ名
- 紅兜(べにかぶと)
- 英語表記
- Redhelm Arzuros
- 危険度
- MHX・MHXX:★5
- 登場作品
- MHX, MHXX
目次
生態・特徴
- 逆巻く赤毛を持つ青熊獣アオアシラの特殊な個体が、二つ名で呼び分けられた存在。
比類なき凶暴性と無慈悲なまでの残虐さを併せ持ち、
頭部に生えた兜の如き特徴的な赤毛から≪紅兜≫と呼ばれる。
- 通常の個体より、一回り以上も大きな体格を有する傾向がある。
返り血を浴びたかのような血色に染まった剛腕による攻撃力、
より頑丈に発達した甲殻や分厚い剛毛で固められた防御力、
さらには自分の体高以上の高さまで跳躍することまで可能となった運動能力。
全てにおいて通常のアオアシラとは一線を画しており、
その戦闘力と危険性は狂暴な大型飛竜にも匹敵、あるいはそれをも凌駕する。
本来アオアシラが苦手としている爆音に対しても耐性を持っており、
強烈な高周波を受けても全く怯まずに襲い掛かってくる。
人里の近辺に現れた場合は大きな被害をもたらしかねず、早急な狩猟が求められる存在であるが、
その恐るべき戦闘力の前に熟練のハンターでも苦戦を強いられ、
場合によっては返り討ちに遭う可能性さえある。
- 通常種を遥かに上回る圧倒的な戦闘力から危険度も高く設定されている。
ハンターズギルドではこの個体について特別措置を設けており、
ギルドから特別な許可を得なければ狩猟に向かうことは許されない。
なお、猛々しさと強度を併せ持つ紅兜の素材には紅兜の魂が宿っており、
その素材を用いて作成された武具には特別な力が宿ると云われている。
概要
- 青熊獣アオアシラの"二つ名持ちモンスター"。MHXにて初登場した。
- 二つ名持ちモンスターの発表と同時に公開されたモンスターの内の1体。
PV第3弾にてその姿を見せ、多くのファンを驚愕させた。
他に同PVで姿を見せている二つ名持ちは黒炎王リオレウスと金雷公ジンオウガのみ。
黒炎王と金雷公は二つ名持ちモンスターの代表格として重点的に広告されており、
発売前時点ではそれらに次いで目立っていた二つ名持ちモンスターである。 - アオアシラは「最序盤に相手取る然程強くないボス」という立場のモンスターであり、
従来は世界観上でもイメージ面でもさして強力な存在ではなかった。
そんなアオアシラに突如特殊個体を公式で標榜する"二つ名持ちモンスター"が告知。
「世界観上強力なモンスターに特殊個体が追加される」という旧来のセオリーを破っていたため、
その実力について大いに注目を集めていた。
- 二つ名持ちモンスターの発表と同時に公開されたモンスターの内の1体。
- 「紅兜(べにかぶと)」の名の通り、頭部に兜の如き赤毛を冠するのが最大の特徴。
通常の個体で体毛の白かった部分も真っ赤に染まっており、両腕の腕甲の棘は禍々しい赤黒い色となっている。
初めて彼の姿を目の当たりにした者は例外なくこう言ったとか。
「いやもうこれアオアシラじゃねぇじゃん」。もう赤熊獣とかに名前変えたらどうだろうか。
また、スクリーンショットを見ると分かるが、従来のアオアシラと比較するとかなりデカイ。- 公式サイトで公開されているCGイラストは牙を剥いてその剛腕を振るう姿となっているのだが、
真っ赤に充血した眼、返り血を浴びたかのような色の前脚なども相俟って、
ハチミツ大好きクマさんことあのアオアシラと同じ種のモンスターとは思えないレベルの恐ろしさである。
ベロンと舌を出しているのは通常個体も同じ筈なのだが、
見た目が見た目だけに可愛らしさというよりむしろ狂気を感じるかもしれない。
ついたアダ名は勿論アカアシラである。また、「ベニアシラ」と呼ぶ人もいる。
- 公式サイトで公開されているCGイラストは牙を剥いてその剛腕を振るう姿となっているのだが、
- 通常のアオアシラは前脚の腕甲のみが部位破壊可能であるが、
紅兜アオアシラには前脚に加え、赤毛が特徴的な"頭部"の部位破壊も追加されている。
頭部破壊で「紅兜の怒髪」、上位では「紅兜の激怒髪」、G級では「紅兜の天頂怒髪」が得られる。
腕破壊では特にこれと言った専用素材は得られない。
破壊し辛い(後述の通りメリットはあるが)ので腕は無理に壊さなくてもいいのは有情ではあるが……- 困ったことに「紅兜の怒髪」だけは頭部の部位破壊以外に入手する方法が無い。
一応紅兜狩猟依頼1から出て確率も70%と悪い数値ではないのだが、
後述の通り肉質に難がある上、デカイ体躯に加えて頻繁に姿勢を変えるため破壊は難しい。
そしていつものアレにひっかかると「紅兜の毛」が出たりするので……。
状態異常で拘束し、全員が持ち込んだ大タル爆弾Gでふっ飛ばすのが手っ取り早いか。
ソロの場合は榴弾チャージアックスで突進をガードし続ける事で壊すという手もある。
爆破属性も併用するのがオススメ。 - 上位レベルで入手できる「紅兜の激怒髪」もまた、基本は部位破壊限定素材。
しかも紅兜狩猟依頼8までは30%と渋めの確率。
こちらはクエスト報酬でも出る可能性があるのだが、困った事に最高レベルの「紅兜狩猟依頼10」だけである。
G級装備であれば10については相対的に難易度が低めなのが救いと言えば救いか。
下位の怒髪も報酬に入ってくれたらよかったのだが…… - G級の「紅兜の天頂怒髪」も基本は部位破壊限定素材。
こちらはG5まで30%であり、7割になるのは超特殊許可のみ。
超特は言うに及ばず、クエスト報酬で出るG5もおぞましい難度で知られており、
クエスト報酬目当てで気軽に回せないのは辛い。
幸いG1のサブが頭部破壊なので、頭部破壊マラソンする手は残されてはいる。
- 困ったことに「紅兜の怒髪」だけは頭部の部位破壊以外に入手する方法が無い。
- 紅兜アオアシラの特殊許可クエストはハンターランク2より受注が可能。
同骨格の「大雪主ウルクスス」と共に二つ名持ちモンスター中最速の解禁となる。- 解禁条件はユクモ村からの依頼である集会所アオアシラ(★1)の狩猟。
そのクエストは食材「モガモガーリック」解放条件であるため、受注しない理由はないだろう。 - 集会所★1ではウルクススがキークエストに設定されており、
キークエスト消化で大雪主ウルクススの解禁条件は自動的に達成される。
このため、プレイスタイル次第ではHR2昇級直後に大雪主しか出ていないことがある。
- 解禁条件はユクモ村からの依頼である集会所アオアシラ(★1)の狩猟。
- 全二つ名持ちモンスターの中でも特殊許可クエストの形式に関して言うなら紅兜アオアシラが最も特異である。
特に高レベルをそれぞれの二つ名持ちモンスターのクエストと比べると顕著だろう。- 「紅兜狩猟依頼8」は塔の秘境でのクエスト。ついに熊まで塔に現れたのである。
しかし、問題なのはあろうことか乱入個体のジンオウガが最初からスタンバイしているのである。
塔の秘境のため、こやし玉で別エリアに促すことができず、常に隣り合わせである。
どちらも動きが厄介で致命的な威力の攻撃があるためソロ攻略の壁となっている。
ソロだとけむり玉とモドリ玉を持ち込み調合し、なんとか紅兜アオアシラのみを削り倒すという作戦が取られるが、
紅兜アオアシラの硬さや5連続引っ掻きの回避が難しい事から、なかなかの苦行となっている。
あくまでも単体クエストなので、体力補正が掛からないのも辛い。
面倒だがジンオウガは体力が比較的低いので、開始後にフィールドに直行して分断し、一気に倒すのがベター。 - 「紅兜狩猟依頼9」はなんと怒り喰らうイビルジョーとの同時クエスト。普通のイビルジョーではない。
Lv8と違って分断が可能で孤島という点に有情さを感じなくもないが、こちらはしっかり双方を狩る必要性がある。
なお、システム上の危険度ではイビルジョーの方が上(ただしBGMは二つ名持ち専用が優先)だが、
体感的な狩猟難易度は紅兜アオアシラの方が遥かに高いと専らの評判である。 - 「紅兜狩猟依頼10」では再び舞台が塔の秘境になるが、
ターゲットは紅兜アオアシラ2頭に通常個体のアオアシラ1頭の計3頭を狩る大連続狩猟クエスト。
紅兜どころか通常のアオアシラまで塔に現れてしまった。よくこんな所まで来れたものである。
最初は紅兜アオアシラ1頭がスタンバイしており、狩猟するか10分経過で通常個体のアオアシラが登場。
1頭を狩猟して死体が消えると2頭目の紅兜アオアシラが最後の壁となって立ちはだかる。
紫毒姫のLv10と同じく3頭狩らなくてはならず、更にこちらは二つ名持ちモンスターを2頭狩るのだが、
2頭目が通常個体のアオアシラのため、Lv10補正があっても瞬殺できてしまうだろう
(あまりに通常個体は簡単に倒せるため、二つ名との力の差がより顕著)。
よって分断の面からすれば紫毒姫より楽な構成である。
「紅兜狩猟依頼G5」は霊峰、かつ一定時間で激昂したラージャンが現れ、
両方倒すともう一頭の紅兜が現れるハチャメチャな内容だが、
他のG5もハチャメチャさでは似たり寄ったりなので特筆性は薄い。基準がおかしいともいう。 - 「紅兜狩猟依頼8」は塔の秘境でのクエスト。ついに熊まで塔に現れたのである。
- 大多数のハンターは紅兜アオアシラか大雪主ウルクススにて二つ名持ちモンスター初挑戦となるが、
特に紅兜アオアシラのその実力は、ハンターの想像以上のものであった……。
戦闘能力
- 戦闘開始直後から既存アオアシラのイメージを覆す行動を取る。
威嚇行動時、あろうことかバインドボイスを使ってくるのである。
平常時は音爆弾で怯むアオアシラだけに、初見での予想は困難だろう。- なお、同じことは同時期に挑める大雪主ウルクススにも言える。
どちらかに挑んだ後であれば、もう一方に対してもある程度覚悟はできるだろう。
ただし、睡眠中に投げると流石に起きてしまう。オトモの超音波笛の技で起こしてしまわないよう注意。
一方でこやし玉を当てると怯むのは通常個体と変わらない。 - なお、同じことは同時期に挑める大雪主ウルクススにも言える。
- 大きく爪を振り回す攻撃のタメが増して勢いよくほぼ一回転する。
結構な頻度で出してくる上にダメージもかなりのもの。おまけに広範囲に風圧を起こすため近づくこともままならない。
ちなみに通常の振り回しも稀に使うがそちらは吹き飛ばずに尻もちになる。
- 本来は上位以降から解禁されるヒップアタックを最初から使用し、
ウルクススが用いるジャンプアタックに似た技も使用する。これは被弾すると確定で気絶する。
しかも上記2つの技には震動効果がついている。隙は大きいものの当たると痛い。
- 他にも連続引っ掻きが最大5回に変化し、更に途中キャンセルしてベアハッグに派生したりする。
5連続引っ掻きは凄まじいホーミング性と突進性を併せ持ち、とんでもなく避けづらい。
そして、怒り状態ではハンターの前転回避より早いタイミングで攻撃してくるため、正攻法ではほぼ直撃する。
ひっかく腕側は判定もホーミングも甘いので、
振り上げた腕の脇下を背中側へ抜けるように回避するとその後の攻撃もまるまるかわしやすい。
ただし5回目だけは完璧に正面にとらえるように攻撃してくるので気は抜かないこと。
キャンセルしてベアハッグに派生する連続引っ掻きは、
引っ掻き前の力を溜めるような前動作がなく、急に始まるため避けづらい。
これを起き攻めとして使われた場合、引っ掻きを回避したと思ったらベアハッグを喰らう羽目になることも多い。
当然、このベアハッグは持続が長く、無茶苦茶痛い。
- 最大の大技は力を溜めて渾身の一撃を振り上げる攻撃。
くらうと生半可な防御力でなくても即死しかねないとんでもないダメージと共に盛大にかち上げられる。
通常の周囲ひっかきとの違いは溜める際の体の捻らせ方と攻撃範囲。
必ず右腕で、かつ前進しながら放つため、尻側にいるとこちらの場合は当たらない。
溜めが入るので予備動作は長いが、
離れていてもかなりの範囲で風圧が発生するため、回復チャンスにならない場合がある。
- さらに拘束攻撃にダメージ判定が追加されており、1回振り回される度に血飛沫と共にダメージが発生する。
アオアシラの拘束攻撃は無駄に長い拘束時間とそれに見合わない低さのダメージ量が特徴的であったが
この個体の場合では長い拘束時間が仇となり、通常種では決してあり得ない
振り回されながら死ぬという事態も普通に発生してしまうため、注意が必要。
それにしても結構激しめとはいえ、上下に振り回されるだけで血飛沫が舞う絵面は何とも言えない。
爪や棘が食い込むのか、それとも通常個体にはない力で締めつけられているのか…
- 怒り時の攻撃力上昇率は最早ギャグかと疑う1.8倍。
ちなみに怒り補正の上昇値が2位のキリンが1.45倍である。
同作でも怒り時に攻撃力が1.3倍~1.4倍になるモンスターはそれなりに存在するが、
それらを鼻で笑うかの如きズバ抜けた上昇率といえよう。
- そしてその巨大化故に、ただの突進ですら十分脅威。
変わらぬホーミング性能でアオアシラより二回りデカい奴が突っ込んでくるのだから堪ったものではない。
本家アオアシラと違い、この突進のダメージがバカにならない。
ちなみに、本家アオアシラの突進を食らうと尻もちをつくが、紅兜の突進だと吹っ飛ばされる。
更にアオアシラ同様に続けてお得意の重い攻撃に繋げてくるため、
ガンナーどころか剣士すらこのコンボで為す術なく葬られる可能性がある。
距離が離れているとまず第一選択と言わんばかりに使用してくるため、
遠距離で戦闘するのが基本のガンナーはこれが最大のストレッサー。
回避距離スキルで移動距離を伸ばすか、ブシドースタイルのジャスト回避で回避できるようにするか、
あるいは最初から近距離で陣取って突進させないという対策を講じる必要がある。
- 一方でアオアシラでは高威力であった跳び掛かりは低威力となっており、
LV10個体でガンナー装備一式でもかすり傷に等しいダメージしかない。
このことから、紅兜の高威力攻撃は紅く染まった腕をメインとした攻撃に集中していると言える。
基本的にそれを主体に戦ってくるため、他の二つ名持ちモンスターよりダメージが大きいという場面が多い。
攻撃自体は背後に回りこむなどの位置取り対策で対処できるものが多いため、
剣士ガンナー関係なく攻撃は全て回避し、防御力は無いものと思って狩猟に臨んだほうがいい。
- 紅兜アオアシラ最大の特徴はその「硬さ」。
元々硬めの腕はともかく、全体的に肉質は硬化。
アオアシラ最大の弱点である尻に至っては腕並みの硬さに跳ね上がっている。
基本は斬れ味緑ですら弾かれ、黄色以下などもはや話にならない。
腕に関しては甲殻を破壊すれば肉質が大幅に軟化するが、そもそも破壊するのが難しい。
ちなみにG級クエストだと白ゲージでも弾かれるほどの恐るべき硬度である。
比較的に肉質が柔い頭や上半身を狙ってここに吸われると、シャレにならない事態になるので注意。- 属性耐性も明らかにおかしい。
火属性はほぼ上半身のみで氷属性は下半身にしか通らない。
腕を破壊した後は火属性が非常によく通るのだが、前述の通り腕は物凄く硬いわけで……。 - そして弾肉質もやたらと硬い。
頭ですら38。そしてそれより柔らかい部位は存在しない。つまり、弱点特効が発動する部位が無い。
属性耐性も前述の通りであるため属性弾の効果も薄い。
ちなみに腕を破壊しても弾肉質だけは軟化しないというオマケつき。
かなり露骨なガンナー対策が取られている。
ただし後述のよう状態異常に弱い為、状態異常前提でガンナーで行くのはありだろう。 - というか部位破壊後の斬肉質を除いて、弱点特効が発動する部位はまったく無い。
ぶっちゃけどの武器種でも弱点らしい弱点はほとんど無い「のっぺり肉質」である。
打撃は尻、斬撃は後ろ足が若干効きが良いので、ここを狙っていくのがセオリー。
- 属性耐性も明らかにおかしい。
- 同じ骨格の二つ名持ちモンスターである大雪主ウルクススと違い、
紅兜アオアシラは一撃の威力の高さが持ち味のようで、実際一撃一撃が半端じゃない程に重い。
その重さは下位最強クラスの剣士防具で固めても一撃で半分程持って行かれることがザラというレベル。
ジャンプアタックや渾身の振り上げなどの大技に至っては上位中盤の防具ですら半分減るなんてことも。
その硬さも相俟って、上位の通常個体よりも下位の紅兜の方が明らかに強いという異常事態が発生している。
もっとも、二つ名なら珍しくもない事かもしれないが。
この手の一撃重視型モンスターには技の後にデカい隙があったりするものだが、
上位までの紅兜アオアシラに関してはヒップドロップぐらいしか大きな隙を晒す技がない。
そのヒップドロップについても前述の通り振動があるため、装備や立ち回りによってはチャンスにできない可能性がある。
G級では多少マシになっている(後述)が、搦め手を用いない場合は基本的に紅兜のペースで狩りを強いられることになる。
- 紅兜アオアシラ自体はHR2から受注可能。
…なのだが、明らかに普通のHR2のハンターが受けて太刀打ちできるような強さではない。
正直言って、HR2ではジャストアクションなどでしっかり攻撃をいなせる人が集まってなんとかというレベルである。
「たかがアオアシラ」と、舐めて掛かって時間切れ・3乙したハンター達は多い。
とはいえ「二つ名」でやばそうな雰囲気を感じ取って警戒したハンターも悉く倒れていくのだが…
二つ名持ちモンスターの「桁違いの手強さ」を、身を以て思い知った諸氏も多いであろう。
このように、通常種とは別次元の戦闘力を誇るため、多くのハンターにトラウマを植え付けている。
初登場時のMHP3時代例のクエストかと見せかけ、
思い切り肩透かしの様に通常種が登場して以来時折ネタに挙げられてしまう伝説(?)を作ってしまったが、
その意趣返しなのか意図されたのか多少ベクトルは違うものの、
ここにきて正しくトラウマメーカーとして登場と相成ったのである。
- そんな紅兜アオアシラであるが、防御面での弱点はちゃんと用意されている。
それは状態異常への抵抗が非常に低いのである。
なんと気絶と乗り以外は通常のアオアシラと耐性値が同じで、全モンスター中の最弱クラスの耐性しかない。
特に麻痺耐性と睡眠耐性はかなり低いので、簡単に痺れて眠る。これが本当のおやすみベア
属性値15~25くらいの武器が1人であっても、
手数が多い武器種なら戦闘中に2~3回は楽に状態異常にできるほど。
ガンナーでは状態異常弾を用いると面白いぐらいに相手の行動を制限できる。
積極的に用いていくと良いだろう。
気絶も気絶で初期耐性値こそ高いが、上限値が他のモンスターと比較しても異様と言って良い程に低く、
ドス鳥竜に毛が生えたような上限値までしか上がらない。
が、頭を狙おうにも立ち上がっての行動が多く、麻痺や罠等を絡めないと意外と気絶させにくかったりする。
なお、前述のように肉質が異常に固く、かつ低数値の属性値でも状態異常にできるので、
紅兜アオアシラの場合は属性値が低くとも弾かれにくい斬れ味を優先して武器を持っていくことをお勧めする。- 全体の肉質が硬いのでキリン戦のように睡眠爆殺戦法が最適だと言われている。
距離を離すと突進してくるので、各種罠にもすぐ引っ掛かる。
部位破壊の観点からも、積極的に搦め手を用いるのがいいだろう。 - 毒と爆破も有効で、それぞれ与えるダメージ自体は150と100と平均的だが、
耐性値の上昇が低いため、かなりの総合ダメージが期待できる。
攻撃属性が効きにくい紅兜アオアシラでは有効なダメージソースとして期待が可能。 - また、スタミナや減気に関しても通常のアオアシラと同様の数値であり、かなり疲れやすい。
打撃武器や減気の刃薬の片手剣を使えばさっくりと疲労状態にできるので、これも活用したい。 - 疲労すればバテるし、空腹時には捕食行動に移る。
通常のアオアシラと同様、戦闘中に不意にそっぽを向き、無防備にゆっくりのそのそと歩き出し、
ハチミツ採取可能なポイントにどっしり座り込み、がつがつと蜂の巣を貪り喰らう。
当然、この一連の行動中、かなり長時間の隙を晒し、ハンターにとっては絶好の攻撃チャンスとなる。
紅毛の怒髪に染まったとは言え、やはりそこは森のクマさんアオアシラである。
この大きな隙は見逃す事無く、一気に攻撃を叩き込んでしまうべし。
もっとも、ハチミツに現を抜かすアオアシラを遠目に眺めつつ、こちらも研磨、弾薬調合、回復など…
戦況の立て直しを与儀なくされる局面の方が多いのかも知れないが……。
- 全体の肉質が硬いのでキリン戦のように睡眠爆殺戦法が最適だと言われている。
MHXX
- 続編となるMHXXではG級個体が登場。
腕を上げつつ突進しながらラリアットの構えで腕を薙ぎ払う新技も追加された。
この技は突然プレイヤーに背を向けつつU字旋回するような軌道で迫ってくるのだが、
そのプレイヤーへの狙いが正確であり、かなりの追尾性能を持つのが大きな特徴。
背を向けた時点で薙ぎ払う場所が決められ、かつ直前で静止するので避けやすいものの、
不意に視界から外すと手痛い一撃を受けてしまいやすい。
攻撃後は座り込んで若干隙ができる。この時の姿勢は頭部の位置が低く、頭部を攻撃する絶好のチャンスなので、
なんとしてでも回避して反撃のチャンスに繋げたい。
なおラリアット範囲より少し外にも風圧が発生するため近接武器は注意。
ただし、U字旋回して突進するだけのパターンも仕掛けてくる。これも地味にダメージが大きい。
これは左回り時は突進だけのパターンで、右回り時のみ薙ぎ払いに繋げてくるのだ。
冷静に見極めて対処しよう。- しかし超特殊許可だけは左回り時の薙ぎ払いを習得している。
また、G5までであっても、壁際で繰り出された場合、どっち回りなのか区別が非常に難しくなる。
腕に注目すれば攻撃を仕掛けてくるかどうか判断できるので、運任せに頼らずに観察しよう。
足音でも一応判別できる。それにしても走りづらそう
体力などが強化されている関係上ソロだと状態異常のみでは厳しい戦いを強いられる可能性も。 - しかし超特殊許可だけは左回り時の薙ぎ払いを習得している。
- また、ノーモーション連続引っ掻き→ベアハッグの判定時間が前脚をクロスした時点で終わるようになった。
それでも決して油断していい技ではないが、ギリギリで避けられる可能性が生まれたのは嬉しい。
異常なホーミングと突進性で凶悪だった5連続ひっかき攻撃も、
最大の5連続まで繋げるパターンを殆ど行わなくなり、2連続か3連続で止めることが多くなった。
この辺りはMH4GのG級ティガレックス希少種のドリフト突進を彷彿させる、
ハンターにとっては嬉しい調整だが、頻度の少なさが祟って忘れた頃に繰り出されると対応できないことも。
- G級では本人のクエスト以外で、白疾風のG5と金雷公のG4クエストにて、狩猟対象として一緒に登場する。
目当ての二つ名を狩ろうとして強烈なハグに襲われたハンターも多いとか。
白疾風G5の狩猟地はよりにもよって分断の難しい霊峰である。
元々は紅兜アオアシラも通常個体であった時期がある筈なのだが、とうとう霊峰にまでハチミツを探しに来たのだろうか
ちなみに霊峰の水辺は川ではないため、魚は打ち上がらない。
さすがに水場であれば何処でも打ち上げるわけではないようだ。- 怒り状態の攻撃力補正が1.8倍ということは、裏を返せば怒っていなければ攻撃力は低いので、
なるべく攻撃を当てないようにすれば地獄絵図には(比較的)なりにくい。
とはいえ大ジャンプからのヒップドロップは硬直時間の長い振動や確定の気絶効果のリスクがあり、
無防備な状態で本命の一撃を喰らう危険性は十分にある。油断するべからず。 - なお、金雷公G4の場合は狩猟地が夜の渓流になっている。
両者共に二つ名モンスターということを除けば、ある意味MHP3のPVの再来である。
- 怒り状態の攻撃力補正が1.8倍ということは、裏を返せば怒っていなければ攻撃力は低いので、
超特殊許可クエスト
- 超特殊許可クエストでも自重しない火力に手ごたえの無いのっぺりした肉質によるタフさは健在。
攻防を極めて高いレベルで両立させた、剣士もガンナーも悲鳴をあげる強さになっており、
怒り時溜め振り上げは当然のように剣士でも即死するものの、かろうじて他の攻撃なら一撃では持って行かれない。
だが、その攻撃で根性発動体力を下回り、そのまま追撃を喰らって乙…ということも頻発する。
また最大サイズになる関係で5連続引っ掻きのホーミング距離が異常なまでに長く、
始動位置によっては納刀ダッシュでも追いつかれる。
- 連続引っ掻きからのベアハッグは始動の引っ掻きから既に即死級の威力があり、
通常の引っ掻きとの見分け方になる技前の溜め行動削除もここで本領発揮。
予備動作のない攻撃でいきなり致命傷を負うという理不尽も甚だしい事態が普通に起きる。
前作の下位上位の時点でもかなり危険度の高い技だったが、
超特殊許可クエストではそれらに輪をかけて気を配るべき攻撃なのは間違いない。
特に、紅兜に密着する立ち回りになりやすい剣士は、
常に「この攻撃が不意に飛んでくる」くらいの心構えで立ち回った方が良いだろう。- この始動の引っ掻きをジャスト回避してしまうとものすごい高確率でベアハッグが直撃する。
- それ以上に恐ろしいことになっているのが拘束攻撃のスリップダメージ。
最終強化したネセト一式(防御力860)でさえ凄まじいスリップダメージで体力を0にされる。
そのダメージ量は、MH4Gのギルドクエストのラージャンが繰り出してくる拘束攻撃すら可愛く思えることだろう。
自分の場合でも味方の場合でもこやし玉をアイテムのカーソルに合わせておき、
拘束されたらすぐにこやし玉を投げられるようにしておこう。
- 場所が霊峰のためバリスタが使用可能。
肉質が硬い手を優先的に狙うもよし、攻撃が届きにくい頭をねらうもよし。
- 超特殊許可クエストで極限の強さを手にしても相変わらず状態異常には弱く、
サポート特化のガンナーや片手剣がPTにいると狩猟がグッと楽になる。
ただし、流石に耐性が付いてくる後半では、
その凄まじい体力の前に息切れしてしまうので過信するのは禁物。
サポート役が紅兜の動きを止めた時にはありったけの火力を叩き込み、己の役割をしっかり果たそう。
- 怒り時の火力は悍ましい程になり、防御860程度でも大半の攻撃で体力150の2/3以上を奪う。
一方平常時はのっそりとした動きで火力も控え目な為、(他の超特殊に比べたらまだ)安全。
体勢を整える機会の為、焦らずしっかり回復しよう。また毒や睡眠で怒る回数を減らす戦法も有効。
疲労時は頭を突き出す姿勢が増える為積極的に応戦したい所。
- 但し、ソロになるとどうしても難易度が跳ね上がる。
というのも、麻痺や睡眠武器を担ぐと次第に耐性が付いてきてジリ貧に陥るのだ。
その上肉質も硬く、攻撃も苛烈なので攻撃チャンスが少なくなって時間切れが当たり前のように起こる。
とはいえ、流石にアイツ程ではないが。
氷属性値高めの武器で下半身を攻撃するのがセオリー。
固定ダメージとなり、ガード時にも若干攻撃が乗る榴弾チャージアックスも有効。
- 超特殊許可でもこやし玉を当てると怯むのは変わらない。
場所が霊峰なのでエリア移動せず、紅兜の動きを止める効果のみを受けられる。
茶色いもやがかかっていない間は常に有効なので、積極的に使っていくといい。
武具
- 全体に通常種装備に類似した外見だが、紅兜の象徴である濃い赤色が取り入れられているのが特徴。
ただし頭防具のデザインが一新されているため、防具一式の外観的印象はかなり異なる。
また弓は通常種武器が存在せず新規にデザインされたものになっている。
- 性能面に関しては、上位までは総じて微妙、
G級では近接武器は物によっては一線級という、本体の強さに正直見合わないものとなっている。
これらの武具の性能が紅兜アオアシラの悪評に一役買っているのは間違いない。- 武器は上位段階までは通常種武器と大差ない性能だったり他の二つ名武器の下位互換だったり。
しかも強化に上述の「紅兜の怒髪」が1個とは言え重篤なストッパーとして現れる。
G級の方は剣士武器は匠の付与しやすさが大幅に上昇したという環境変化、
そして流石に通常種武器と大差ないのはマズイということなのか、
斬れ味+2発動時は紫10のみだが全て通常種以上、二つ名武器最強の物理性能を持つ浪漫仕様になったため、
太刀や狩猟笛、スラッシュアックスなど最終候補にもなり得る武器もある。
一方のガンナー武器の方は相変わらず突出した要素がなく微妙。 - 防具の方もスキルの構成が微妙で武器種を選ぶ割りに傑出した強みを持っていない。
XXで防具にランナーが追加されたものの、強走薬が存分に作れるG級後半では微妙さが残る。
まぁ、開発もMHXでは猫も杓子も二つ名防具だったオンラインもまずいと思ったのだろう。
他の防具に活躍の場を譲ったらこうなったと言えなくもない。
融通のききにくい魂というスキルシステムの重さがどちらかと言うとまずい気もしなくはない。
デザインが気に入ったから合成のために超特殊をクリアするとしても、
こういった、防具などでのメリットの薄い二つ名は人気の無さで結局ソロで挑まざるをえない事情もある。
「苦労に対する見返りが薄すぎる」「戦う意義が見当たらない」などと散々であった。
前述の通りG級武器については武器種を大分選ぶが、かなりの高性能だったりするので、
クリアしやすさや頭部破壊の事を考えると、
G級装備をきっちり揃えてから一気にクリアしていった方がいいだろう。
武器だけなら怒髪は1個で済むので、
毎回必ず破壊すれば上位レベルになるまでには手に入っている……はずだ。 - 武器は上位段階までは通常種武器と大差ない性能だったり他の二つ名武器の下位互換だったり。
余談
- 熊型かつハチミツを好むということで「ドスプーさん」のあだ名も持つアオアシラだが、
モヒカンたてがみが目立つ熊つながりということで、紅兜の登場以前から
アオアシラについて漫画『銀牙 -流れ星 銀-』に登場する人食い熊「赤カブト」を連想した人もいた。
しかしこちらは(主人公が犬である関係もあってか)アオアシラとは比較にならないほど強く凶悪に描かれ、
また大きさ自体もアオアシラの通常個体より遥かにでかい。
癒しすら感じさせるアオアシラとは似ても似つかず、連想はあくまで少数意見にとどまっていた。
……そして、MHXにてド直球なネーミングの紅兜アオアシラが登場してしまった。
これには前述の指摘をしていた方も驚いたことだろう。- もし本当に同作が元ネタだとすれば、パロディにしても非常にわかりやすい部類になる。
強さ、大きさ、凶悪さが従来個体とは比べ物にならない化け物である点もこれが影響しているのだろうか。
どうせならエリアルスタイルで同作の必殺技「絶・天狼抜刀牙」を再現してみてはどうだろうか。
大剣には銀牙の銘を持つものがあったのだが、MHX(X)では未登場。惜しい。
犬ではなく猫だが、ニャンターで挑んでみるのもありだろう。実にそれっぽい技もあるし。 - またその髪型(?)とカラーリング、(通常種もあるが)腕のトゲトゲなどから、
北○の拳のモブ敵を連想した人もいるかもしれない。
本などに掲載されている立ち絵が舌を出しているのも、余計それっぽさを醸し出している気がする。
もっとも実際はザコキャラどころか、逆にハンターが「ひでぶっ!!」「あべし!!」してしまいそうなレベルの、
アオアシラ的にもまさに世紀末級の強さだったのだが。
ヒャッハー!!蜜だぁー!!
- もし本当に同作が元ネタだとすれば、パロディにしても非常にわかりやすい部類になる。
- MHXにはウルクスス、ラングロトラとMHP3産同骨格モンスターが揃っており、
アオアシラとウルクススには二つ名持ちが存在するなど、優遇が目立っている。
ラングロトラの二つ名持ちモンスターは居ないが
- ゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』2016年9月号掲載の二つ名持ちモンスターに関するインタビュー記事によると、
赤毛にした理由は一瀬ディレクター曰く「僕らの世代的には、最強の熊っていうと赤毛のイメージがあるんです」
とのことで、やはりというか前述の通り「赤カブト」がモチーフである事が示唆されている。
ゲームデザイン的には
「二つ名持ちモンスターってこういうものだよ」と、わかりやすくインパクトを与えられるような方向性
がコンセプトであり、
前述のように多くのプレイヤーに「二つ名のけた違いさ」を焼き付けた実績から、
それは十二分に果たせたと言えるだろう。
やたらデカい体躯やぶっ飛んだ攻撃力も、分かりやすさを重視して盛り込んだものであったようだ。
ちなみに水辺でのアッパークローで魚が飛ぶというのは、
モーション担当者ではなくエフェクト担当者の発案であったらしい。
- Riseでは見た目やポジションが良く似ているヌシ・アオアシラが登場。
あちらもとてもアオアシラとは思えない戦闘力で「たかがアシラ」と舐めてた多くのハンターにトラウマを刻んだ。
ただ、PVでの紹介の仕方からXシリーズをやっていたハンターからは
「紅兜のようなヤバいモンスターなのでは?」と予想できた者もいた模様。
- 2023年に配信された「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」の追加DLC「碧の仮面」に登場する
「ガチグマ赫月」を見て、この紅兜アオアシラを思い出したという声が多数発生。
「Pokémon LEGENDS アルセウス」で登場した原種のガチグマを越えるデカさと真っ赤な満月を彷彿とさせる額の模様、
そして原種とかけ離れすぎた目を疑うステータスと、多くの共通点を持つためであろう。
素材
- 紅兜の毛
- 紅兜アオアシラの全身を覆う体毛。通常種のものとは別素材として扱われる。
毛束にも猛々しさが表れており、刺さりそうなほどに硬いという。
硬くて丈夫なものは「紅兜の剛毛」、驚く程に猛々しさが表れている最上質のものは「紅兜の豪剛毛」と呼ばれる。
- 紅兜の甲殻
- 紅兜アオアシラの頭や背中を守る甲殻。
紅兜のものは通常種とは別の素材として扱われる。
甲殻にも猛々しさが表れており、通常個体のものと比べると肉厚で硬いという。
更に分厚く頑丈なものは「紅兜の堅殻」、目も眩むような猛々しさが表れているものは「紅兜の重殻」と呼ばれる。
- 紅兜の怒髪
- 紅兜と呼ばれる獰猛な個体の頭頂部に生える冠毛。紅兜の猛々しさが最も現れた部位であるという。
紅兜の中でも更に限られた強力な個体の持つものは「紅兜の激怒髪」と呼ばれ、
更に荒れ狂うような猛々しさが表れた最上質のものは「紅兜の天頂怒髪」と呼ばれる。- 通常報酬では入手できず、頭部の部位破壊でしか入手できない。
紅兜は通常個体と比べて直立していることが多いため近接武器は頭部を狙いづらく、
罠、乗りダウン、睡眠爆破などの搦め手を用いなければ破壊は難しい。
その上、どうにか破壊できても確定で手に入るわけではなく、
毛の素材や下位ランクの素材が手に入ってしまうことも。 - なお、上位素材の紅兜の激怒髪、G級素材の紅兜の天頂怒髪は一応救済入手手段が用意されており、
それぞれ特殊許可10、G5&超特殊許可のクエスト報酬で50%の確率で手に入る。
またG1クエは頭部破壊のサブクエストがあり、周回で集めるのも手。
だが、怒髪はクエスト報酬では決して手に入らないため、下手をすれば一番のストッパー素材となりうる。
- 通常報酬では入手できず、頭部の部位破壊でしか入手できない。
関連項目
モンスター/アオアシラ
モンスター/ヌシ・アオアシラ
武器/アシラ武器
防具/アシラシリーズ
システム/二つ名持ちモンスター
システム/特殊許可クエスト
モンスター/大雪主ウルクスス - 同骨格の二つ名持ちモンスター。登場時期も近い。