MH3Gに登場する片手剣で、レムナイフから派生するダーティーバロンの最終強化武器。
ドスフロギィの素材をメインに作成する。
本項では強化前にあたるダーティーバロン系列についても記載する。
目次
概要
- ゲーム中の解説によると
「特殊な機構を持つ剣とガス袋を膨らませて衝撃を吸収する盾を組み合わせた意欲作」らしい。
なお、大本であるダーティーバロンは「毒噴出機構を持つ剣」だった(なぜ違うのかは後述)。
完成までにはドスフロギィのクチバシ系の素材がやたら必要になる。
性能
MHP3
- 初出。ユクモノ鉈改から派生してダーティーバロンを作れる。
派生時点ではなんとドスフロギィの素材を必要とせず、フロギィの皮だけで毒属性武器を持ててしまう。
- 最終強化のダーティーファニングの性能は、攻撃力140、緑ゲージ、毒属性36。
一見最終強化としては属性値以外に見所がない性能に見えるが、それには理由がある。
実はこの武器、下位で最終強化になってしまい上位で強化することができないのである。
もちろん下位武器としてみれば相当優秀な性能であり、上位序盤までの攻略用武器の筆頭に上がる優良武器である。
- 要するに、かつてのハイドラバイトのポジションにある武器である。
向こうはMH2の頃にプリンセスレイピアへの派生が追加されて将来性を得ることが出来たが、
こちらはそれすらないのであくまで繋ぎの攻略用武器として割り切る必要がある。
幸いその攻略要員としての性能には一切不足はなく、攻略用の相棒としては十分見返りがあるはず。
MH3G
- 本作でも続投。上記の通りレムナイフからの派生になり、
しかもどういうわけかダーティーバロンの時点で上位武器に昇格している。
更にダーティーファニングに強化できるが、ライバルのシャドウサーベル系に属性値が負けており、
毒属性の武器としては正直厳しい所である。
- G級に上がると新たな強化先、ダーティーグラフが登場。しかし肝心の性能はスロットこそ3つあるがなんと無属性である。
ついに毒まで失い存在意義を失った…かに見えるが、
覚醒と組み合わせるとなんと毒属性550が発生するのだ。
剛断剣タルタロスや震撃鎚グロンド・ギガ同様、この武器もまたスキル次第で大化けする武器なのである。
- 前述したシャドウサーベルを最終強化した邪閃エペ=ギルタナスの毒属性値は400。
それと比較しても、この武器の属性値の高さが圧倒的であることがよく理解できるだろう。
ちなみに「状態異常攻撃+2」のスキルを発動すると属性値は670に上昇し
更に「ネコの特殊攻撃術」も合わせると属性値は750にまで跳ね上がる。
その性質から、非常に高い体力を誇る強化クエストのモンスター相手に猛威を振るう。 - 覚醒に加えて状態異常攻撃強化+2がつくネブラX一式と非常に相性が良い。
覚醒が必須なことと、素の斬れ味が短い白ゲージしかなく、
匠を発動させてもそれが伸びるだけ(=紫ゲージが出ない)なのが欠点。
しかし、G級の早いタイミングで作成できる片手剣としては破格の性能と言えるだろう。
これでも十分にソロでG級アルバトリオンを沈められる。- ただし、ギルタナスは作成可能タイミングがほぼ同じで匠で紫20が出現する。
あくまで属性値がトップなだけとも言え、状態異常強化をつけたギルタナスと比べられると
少し厳しい部分も出てくる。
覚醒が必要なのでスキルの圧迫度もそこまで変わらない。どちらかと言えばPT戦向きである。
- ただし、ギルタナスは作成可能タイミングがほぼ同じで匠で紫20が出現する。
MHRise
- MH3Gを最後にドスフロギィが登場しなくなってから約10年。
本作でついに復帰を果たした素材元とともにダーティーバロンも再登場を果たした。
- 強化順は「ダーティーバロンI→同II→ダーティーファニング」。
今作でも最初に作れる毒片手剣というポジションとなっているが、
ダーティーバロンIからIIまでの間が結構空いてしまうため、攻略用武器としてはその間が少々厳しいか。
一応下位で作れる毒属性武器としてはヒルバーソードIIよりは高性能。
- 上位に上がるとすぐにダーティーファニングに最終強化できる。鳥竜玉が必要。
攻撃力140、長い緑ゲージ、毒34、Lv1スロット2つと攻略要員としては至って順当な性能。
匠Lv3から青ゲージが出現するが、上位序盤ではLv1までしか発動できないので忘れていい。
百竜強化は「会心率強化II」「属性強化【毒】II」「オトモへの采配術」。- 残念ながら最終強化時期が早すぎるため、総合性能では
後に製作可能になるプリンセスレイピアIIや毒妖剣ヒルヴグルムには大きく劣る。
一応属性値だけ見ればトップだが、攻撃力が低すぎて総合的なダメージ効率では全く及ばない。 - 攻略要員としてみても上位☆4の間が限度だったりする。
☆5に上がるとソルジャーダガーが製作可能になるのだが、
これが攻撃力190、匠Lv1で青が少し出るという破格の性能で、製作難易度も低い。
流石に攻撃力50の差を毒属性だけでひっくり返すのは厳しく、ここで引退になるか。 - 見た目はMH3当時からかなりクオリティアップされているので、
デザインが気に入ったなら、百竜剣の見た目変更機能を利用して使うのも手か。
- 残念ながら最終強化時期が早すぎるため、総合性能では
MHR:S
- 無事にMR級強化が登場。
MHRiseのダーティファングを強化する事で、そのまま「ダーティーファニング改」に強化できる。- MRのドスフロギィと戦えるようになったらすぐに強化出来る上、レア素材の幻鳥竜玉は必要ないのが嬉しい。
性能は攻撃力260、素で青ゲージ、毒属性37、Lv1スロット2つ。百竜装飾品スロットはLv2。
上位とは見違えるような強さであり、制作難易度もとても低いのでとりあえず1本MR武器を持つのには最適。
ただし青ゲージが短いので何かしら斬れ味対策が必要なのが難点。 - その後は武器派生図の線は伸びているものの一向に強化先が登場しない。
それもそのはず、なんと次の強化はまさかのラスボスのガイアデルム撃破後なのである。
- MRのドスフロギィと戦えるようになったらすぐに強化出来る上、レア素材の幻鳥竜玉は必要ないのが嬉しい。
- 傀異クエストEX★1で「傀異化した皮」を入手すると最終強化「ダーティーグラフ」に強化可能。
……そこにあったのは、目を疑う強さとなって帰ってきたダーティーグラフであった。- 非常に高い攻撃力350
- 素で白30、匠で伸ばせるが紫は出ない
- 毒片手剣トップの毒属性42
- スロットはLv2-1に強化。百竜装飾品スロットはLv2。
攻撃力・属性値の両方が現時点で毒片手剣トップ。匠でも紫ゲージが出ないが、
それでも紫込みのクラリチェレイピア改に次いで2位の期待値を持つ。
武器スロットの拡張性では毒妖剣ヒルヴンヒート改に一歩譲るが、それでも攻撃力差が大きいため簡単には逆転できない。
クラリチェレイピア改はスロットが一切ないので、現環境ではほぼ上回っていると言っていいだろう。
- 攻撃力、属性値、スロットとかなり優秀ではあるのだが……
欠点としては白ゲージがそこそこあるとはいえ長いとは言えない事が挙げられる。- 斬れ味サポートを何かしら用意しておきたいところ。
また、MRランクも終盤になると敵の体力がどんどんインフレし、状態異常耐性も上昇する為、
毒ダメージそのものはダメージソースとしてはあまり期待できなくなっていく。 - 毒属性と相性が良い新スキルとして「攻勢」が登場している。
MHFの状態異常追撃やMHST2の追い打ち強化を彷彿とさせる状態異常武器向けのスキルであり、
毒・麻痺・属性やられ状態のモンスターに攻撃を当てた場合に攻撃力・会心率が上がるスキルである。
よって、この物理性能が高いダーティーグラフであれば、毒ダメージに期待できないような強敵でも
物理ダメージを主体に追加で毒ダメージを与えると感覚で使用できる為、未だに有用である。 - 攻勢スキルが付いているエスピナ腕は、都合が良い事に剛刃研磨Lv2が付いており、
ダーティーグラフの課題である斬れ味対策とセットで行えるのが非常に好相性。
パーツの都合でミヅハ真シリーズの「霞皮の恩恵」Lv3(毒状態の効果時間2倍)
とも無理なく両立できるため、この武器をガッツリ使ってみたい片手剣使いは揃えてみるのは如何だろうか。 - 状態異常に特化させた装備でクシャルダオラと戦えば、総ダメージの1割ほども毒で削ることができる。
古龍の大宝玉集めマラソンの際などに、変わり種として遊んでみるのもいいだろう。 - さらに、ver.11では新スキルとして「状態異常確定蓄積」が登場。
回避性能との併用がほぼ必須だが、フレーム回避に成功すれば蓄積値が約3倍になる嬉しい効果を持つ。
しかし元々の属性値が高いダーティーグラフは毒状態中の蓄積で耐性上昇にある程度追いつけるため、
スキルそのものとの相性は悪くはないがほかの毒武器と比べると良いと言い切れるほどでもない。
ただこちらの防具にも攻勢が付いてくる上、連撃も付くため攻撃力も底上げできる。
更に防具スロットが非常に多いため斬れ味対策も十分可能と、環境そのものには恵まれているといえる。 - マルチプレイ時にはモンスターの耐性値が跳ね上がるため、
毒属性強化などでチマチマ毒属性値を上げても焼け石に水になる場合が多いが、
状態異常確定蓄積を採用すれば、なお毒の発生回数を確実に増やせるだろう。 - さらにVer.12では蓄積時攻撃強化が登場。
蓄積発生をトリガーにしてダメージを増強するため、高い物理ダメージをさらに伸ばせる。
状態異常確定蓄積があれば発動期待値が増すので、そちらのスキル相性も好転している。
また、攻勢や霞皮の恩恵が装飾品化され、攻勢の運用に融通が利きやすくなったのも追い風である。
- 斬れ味サポートを何かしら用意しておきたいところ。
- Ver.11ではリオレイアとナルガクルガの希少種が参戦し、毒属性片手剣が2本も増えた。
いずれも斬れ味に紫ゲージを持つ為、期待値はダーティーグラフを上回るものの……
ルナティックローズで紫ゲージをつけるには、匠Lv4が必要とやや重く……
七星剣【禄存】は属性値が11とかなり低く、百竜スロットが1で各種特効が入らない。
……といった具合に難点を抱えており、総合的な性能では引けを取らない。- 毒属性値は相変わらずダーティーグラフが単独トップを独走中である為、
毒属性値の補填を考え無くてもいい点は、こちらが有利かもしれない。 - さらに追加された武器の傀異スロット強化で自慢の攻撃力や斬れ味をさらに伸ばすこともでき、
攻撃力に特化すると400の大台に到達。
毒の効く相手なら相手を問わず持っていけるので、弱点特効がバラバラの多頭クエストでも
武器を持ち変える手間なく長時間連戦できるのは利点と言える。
- 毒属性値は相変わらずダーティーグラフが単独トップを独走中である為、
- Ver.15のアップデートで攻撃力は更に伸びて410に到達。
斬れ味も白ゲージ50となり、最終武器として申し分ない性能になった。- 毒片手剣のライバル事情はと言うと、上述していた七星剣がVer.15で遂に覚醒。
伸びた紫ゲージに天衣無崩+研磨術【鋭】でこちらの物理火力を大きく上回ることになった。
一方、属性値はこちらが圧倒的に上なので攻勢や霞皮の恩恵を絡めた
状態異常ベースの立ち回りはこちらに軍配が上がる。
とはいえ、何ならこちらも上述の天衣無崩とは相性が良い。
斬れ味がちょうど白ゲージ50のため、青になった時にすぐ疾替えを行うことで瞬時に斬れ味を最大まで戻すことが出来る。
ただ、天衣無崩はモンスターに吹っ飛ばされたり離れすぎると解除されてしまうため、ある程度の慣れは必要。
勿論、今まで通り業物や剛刃研磨を利用しても良い。この辺りは好みにも寄るか。 - 毒属性を隠し持ち、攻勢、霞皮の恩恵とも相性のいいカクトスゲダイエンもライバルと言える。
あちらは火属性と優秀なスロット、わずかに会心率も持つ為、少しでも火属性が通る相手にはあちらが優勢。 - ダーティグラフは相手を選ばず、連続狩猟でも武器を変えに行く必要が無いという利点がある。
結論として、毒武器の中での棲み分けは綺麗にできているといえるだろう。
……これら3本のせいで物理も属性もどっちつかずになってしまった他の毒片手剣は泣いていい。
- 毒片手剣のライバル事情はと言うと、上述していた七星剣がVer.15で遂に覚醒。
余談
- 「ダーティー」は汚れているという意味がある。
「グラフ」はドイツ語で伯爵を意味する。
強化元であるダーティーバロンの「バロン」は英語他で男爵を意味するので、
名前の上でも昇格していることがわかる。
ダーティーファニングの「ファニング」は男爵と伯爵の間である子爵…ではなく、
(風などを)煽るといった意味である。「ファング」ではない。- シングルアクション(撃鉄を上げてから引き金を引く方式)リボルバーの撃ち方に
ファニングショットというものがある。
これは片手を扇ぐようにしながら撃鉄を起こし、もう片方の手で引き金を引く撃ち方で、
ダブルアクション(引き金を引くと撃鉄も上がり引き金を引くだけで撃てる方式)の銃と
同等の連射速度を発揮することも可能だが、命中率は著しく落ちる。
フロギィ装備はこの武器や弓のダーティーリボルバーなどリボルバー拳銃のような装飾が
付いているものが幾つかあるので、ファニングの銘はこれが由来かもしれない。
- シングルアクション(撃鉄を上げてから引き金を引く方式)リボルバーの撃ち方に