狗竜ドスジャギィ素材から作られた無属性の片手剣。
MH3以降の作品に登場する。
目次
概要
- MHP2G以前のサーペントバイトに相当する、小型鳥竜種素材の片手剣である。
柄にジャギィの皮をあしらった金属刃の剣と、ジャギィの爪を取り付けた盾のセットで、
「ドスジャギィ素材のドスバイトダガー」というとイメージしやすいだろう。
近縁種であるドスバギィやドスフロギィの素材を用いて派生強化できるあたりも、
サーペントバイト系列を踏襲しているといえる。
最終強化版は、3系列では共通してデッドリーナイフ。4は後述。Xはコマンドダガー。
XXでは究極強化でエリートダガーという銘を得る。
MH3
- ハンターナイフ改から強化可能。
最終強化のデッドリーナイフは攻撃力224にスロット2つ、となかなかの高性能。
斬れ味緑はさほど長くないが、オフライン武器で唯一、青ゲージ10を持っているため、爆発力は高い。
総合性能では属性武器に劣るかもしれないが決して弱い武器ではなく、
下位専用と割り切って使う分には悪くはない。- 無属性片手剣としてのライバルはチュクチュク改が該当するか。
入手のために交易を行う必要があるが、斬れ味青とスロット数が1つ少ない以外は、
すべての面でデッドリーナイフを上回っている。
- 覚醒させると毒属性が発動するが、スキル自体が上位での登場となるため、
実際に使用する機会はないだろう。
- 強化過程において、レムナイフやア・ジダハーカといった、束縛系の状態異常武器に派生する。
下位の段階ではこれらの武器より性能面では上回るのだが、デッドリーナイフと異なり、
これらには上位での強化が用意されているため、将来性を考えるならこれらを作るべきか。
- 無属性片手剣としてのライバルはチュクチュク改が該当するか。
MHP3
- ユクモノ鉈から強化可能。
デッドリーナイフは斬れ味は据え置きで、
攻撃力が170(MH3での238相当)→ブーストで185(259相当)と、その性能にさらに磨きがかかった。
総合的には、あのティガレックス素材のレックスクロウをも上回る強力な一振り。
が、初登場となるドボルベルク素材のバウムシュニットには攻撃力で敵わず、
無属性な点、上位強化不可能な点から、活躍の機会はごく限られているといえよう。
なお、斬れ味レベル+1をつけると、下位武器でありながらなんと白ゲージが出る。短すぎて実用的とは言い難いが……
MH3G
- MH3と同じく、ハンターナイフ改からの派生となる。
下位時点ではハイドラナイフ改どまりで、デッドリーナイフは念願の上位武器へと格上げとなった。
ところが、ハイドラ改は攻撃力182と他の属性剣にすら劣り、
デッドリーナイフに至っては、攻撃力224・斬れ味緑までと、
上がったのは格だけで、肝心要の性能は劣化してしまう始末。
上位序盤を渡りきるにも心許ない性能で、これまで僅かなりとも存在した活躍の機会もほぼ失ってしまった。
しかし、今回ついに待望の強化先が登場した…と思いきや、
その強化先とはMHP3でライバル視していたバウムシュニット。
どうやら、二者間の格付け競争は、敗北という形で終わったようだ。- レムオルニスナイフも強化の果てに外見を失い、ガノフィンスパイクになってしまう。
優秀な武器の踏み台に成り下がってしまった本作の狗竜片手剣、不憫といわざるを得ない。
- レムオルニスナイフも強化の果てに外見を失い、ガノフィンスパイクになってしまう。
- 強化ツリー全体を見渡せば、覚醒で毒550を発動するダーティーグラフや、
ジンオウガ通常種・亜種の片手剣もあるため、将来性はある…と主張できなくもないが、
これらは途中段階の武器を生産できてしまえるため、ちょっと苦しい。
MH4
- 今作でもハンターナイフ改から強化される。
が、なんとハイドラナイフがオミットされ、
コマンドダガーからデッドリーナイフに直接強化されるようになった。
これにより、折角の上位進出は無かったことになり、
再び下位武器への格下げを喰らうことになってしまった。 - しかし、神は彼を見捨てはしなかった。
デッドリーナイフ改まで強化すると、「マサカナイフ」という見慣れない強化先が表示される。
強化に必要な素材を確認してみると、そこには上位狗竜素材が。
そう、初登場から4作目にして、遂にマサカの念願の正統強化先が追加されたのである。- デザインは、コマンドダガーをベースに毛や爪の装飾をよりワイルドにした感じ。
刀身や盾も一回り大きくなっている。
コマンドダガーの面影を残しながらも、かなり迫力のあるデザインとなった。 - マサカナイフから先は、ケッツァナイフを経てレベリオルナイフへと強化される。
レベリオルナイフはレア6で、これは通常モンスターの武器としては最高。ドスジャギィの癖に。 - 肝心の性能はというと、
- 無属性片手剣としては低めの攻撃力238
- 素でそこそこの長さの斬れ味青、匠で僅かに白
- 会心率0%、3スロット
- 但し覚醒が必要であるため、3スロを考慮してもスキルの自由度はそこまで高くない点には注意が必要。
また最終強化までに鳥竜玉と竜玉を1つずつ、そして何故か蒼火竜の堅殻を要求されるため、
ドス鳥竜武器でありながら作成難易度は地味に高い。
- デザインは、コマンドダガーをベースに毛や爪の装飾をよりワイルドにした感じ。
- ちなみに、マサカナイフは直接生産することも可能。
その場合はドラグライトの代わりにカブレライトを5個要求され、尖爪と上皮の要求数がやや多くなる。
王者のエリマキも追加されるが、これは強化過程でも要求されているので結局の要求数は変わらない。
特にレア素材は必要無いので、在庫と相談して生産と強化のどちらを採るか決めるといいだろう。
MH4G
- 4Gでは新たな強化先が追加された。
レベリオルナイフにG級で得られる汎用素材を組み込むことでレベリオルナイフ改が製作可能となる。
このレベリオルナイフ改はその場で生産することもできるが、それだとG級ババコンガの素材が必要になるので、
普通にレベリオルナイフから強化した方がはるかにリーズナブルである。
- さらにそのレベリオルナイフ改を強化してリヴェンジナイフという新規武器として完成する。
こちらはまずG2以降で手に入るメランジェ鉱石が必要だが、それ以外に求められるものといえば幻鳥竜玉くらい。
- その性能は攻撃力364、覚醒で発動する毒属性値は410。
斬れ味は割りと長い緑と青ゲージに僅かな白ゲージのみだが、匠で白ゲージがやや伸び、紫ゲージも出る。
スロット数は据え置きの3個で、会心補正も無い。
- 同じG級毒属性片手剣のゲリョフランキスカ改やルナティックローズは作成時期が遅くなりがちなため、
覚醒さえあればやはり駆け出し用武器として活躍できるかと思われたが、そうは問屋が降ろさなかった。
前作では論外扱いされていたハイドラバイトが超強化され、デッドリィポイズンに改め本格参戦したのである。
攻撃力や毒属性値こそリヴェンジナイフに劣るものの、斬れ味は素で非常に長い白ゲージを備え、
匠で出る紫ゲージもリヴェンジよりも長く、スロットもリヴェンジと同じ3つ、
そしてなにより毒属性武器として使うにも覚醒が不要と、使い勝手という点で大幅に上回られてしまっており、
駆け出し用武器としての立場を完全に奪われてしまっている。
MHX
- ドスジャギィが登場しない今作ではジャギィ武器として登場。
上述の通り最終形はコマンドダガーであり、わりと質素な初期の見た目のまま使うことになる。 - ハンターナイフから派生するか直接生産によって作成可能。
プリンセスレイピアや王剣シツライといった過去作の派生に加え、新顔のフルレイザーへの派生が追加された。
雷属性の競合を考えても全て優秀な武器となるのでソルジャーダガーも何本か作る羽目にはなるだろう。 - そのまま強化した場合のコマンドダガーの性能は
- まあまあ高い攻撃力220
- 今作では嬉しいスロット2
- 斬れ味は素で青少し、斬れ味レベル+2で少しの白
- 無属性片手としては斬れ味も攻撃力もそこそこだが、
かなり似た性能でアサシンカリンガや歴耀剣クレテシアが立ちふさがる。- この2つはかなり類似した性能で、攻撃力220にそこそこの長さの青で匠で白が出る。
強化難度もこちらと大差はないので、スロットが必要かどうかによって選択しよう。
ただ、スロット2の片手剣には何らかに特化したイロモノも多く、
属性持ちもいくつかあるので、この武器の立場はいささか厳しいところか。 - この2つはかなり類似した性能で、攻撃力220にそこそこの長さの青で匠で白が出る。
MHXX
- 究極強化でエリートダガーという全く新しい銘を手にする。
攻撃力が340にまで伸びたが、斬れ味は素で青、匠で白と上位からあまり進歩していない。
この基礎性能で属性や会心率が一切付いていないのはかなり厳しく、片手剣の母数が多いことも相俟って活躍は難しい。 - HR解放前に完成はするが、それでも同数以上のスロットで高性能な得物は他にもある。
特にドスランポス素材のドスハルトファングはスロット数3で斬れ味紫を隠し持つ強敵。
やはりボスの素材が無いことが問題なのだろうか……
MHRise
- 今回もドスジャギィ欠席ながら登場。ハンターナイフから鉄剣ジュネスに派生させ、
そこからソルジャーダガーI→II→コマンドダガーと強化されていく。
- 驚くべきは攻撃力であり、ソルジャーダガーIへの派生直後でなんと190を記録する。
斬れ味こそ長い緑ゲージ止まりだが、ハンターSメイルの匠Lv1で青ゲージが一応出現するなど、
この段階の無属性片手剣としては頭1つ抜けた性能を持つ。
- 上位★5以降のフィールドで採掘できるユニオン鉱石があれば製作可能で、
その後も難しい素材をほとんど要求されないまま強化が可能。
最終強化では鳥竜玉が必要だが、今作ではそれほど入手は難しくない。
- 最終強化では攻撃力220、Lv1スロット×2、デフォルトで激長の緑ゲージだが匠Lv2から白ゲージ。
今作は高レベルの匠を用意するのは難しいが、盾攻撃運用なら斬れ味消耗が非常に少ないため、
匠LV3程度であれば十分活かすことができる。
白ゲージ時の物理期待値は破格であり、攻撃LV4を発動させたクギバットとほぼ並ぶ。
- 百竜スキルは会心率強化III、防御力強化III、そして鈍刃の一撃。
鈍刃の一撃は長い緑ゲージと相性がいいものの、期待値としては会心率強化IIIと同等であるため、
基本的には会心率強化を選んだ方が斬れ味にとらわれない分強力である。 - 総じて、今作の無属性片手剣の雄を猛追する小型モンスター武器とは思えない凄まじい性能を誇る。
Ver.2.0以降
- Ver.2.0ではクイーンレイピアや轟剣【虎眼】、ハイニンジャソードなどの強力なライバルが追加。
鈍器運用ではハイニンジャソードに色々な面で負けているため基本的にはつけやすくなった匠運用がメインになるか。
性能的に完全な上位互換というものは一応まだ現れていないため、護石次第では使いようはある。- 匠を発動させただけでは同条件のハイニンジャソードに期待値で負けてしまうが、
素の会心率が0%なので火力の伸びしろはハイニンジャソードよりも高い。
あらゆる手段で火力を盛ることで、滅・昇竜撃の火力に関しては相変わらず全片手剣最強になれる。
実際に、匠Lv2で白10を出したコマンドダガーの瞬間火力に全力を注ぎ、
ナルハタタヒメを3分台で討伐してしまうものが某動画サイトに上がっている。
興味があれば調べてみると良いだろう。
- 匠を発動させただけでは同条件のハイニンジャソードに期待値で負けてしまうが、
- Ver.2.0以降はイベントクエストの配信もスタートしたのだが、
これにより上位開始直後に溶岩洞に行けるようになったため、★4で強化が可能になった。
慣れているハンターなら派生前の鉄剣ジュネスII程度でも十分突破可能ではあろうが、
他にもインゴットSグリーヴなど強力な装備を作れるため、まとめて作っておいても良いだろう。
- Ver.3.0ではなんと百竜剣が強力なライバルに。斬れ味変更【壱型】と無属性攻撃強化を発動すれば、
攻撃力220となって匠Lv1から白ゲージが出現するようになる。
コマンドダガーの白ゲージは匠Lv2からなので、実質Lv3スロット1個分スキルを圧迫することに。
鉄蟲糸技強化の倍率は1.1倍と非常に高く、Lv3スロット1個で逆転される訳ではないが、
やはり百竜剣【陵谷変遷】の方が扱いやすいと言わざるを得ない。
所謂「神おま」があればカバーできるため、豪運と愛があれば一線級に引き揚げることも可能だろう。
MHR:S
- M★1中盤で砂原に行けるようになるとジャギィ一派のMR個体と戦えるようになり、
その素材を用いることで「コマンドダガー改」に強化できる。- 攻撃力270はかなりの高さだが、いかんせん青ゲージが短い。
ただ高い攻撃力を持ち匠Lv2以上で白ゲージも出るので火力面は十分強い。
長大な青ゲージを持つカムラノ武片刃の壁がやや厚いが、
攻撃力に20の差がある上、こちらは白ゲージを出すのに必要な匠が1レベル高い。
ダイミョウザザミなどの肉質が硬い相手だと白ゲージがないと厳しく、
鉱石武器のハンターナイフ系統はMRではライゼクス武器に派生を乗っ取られるため
MR序盤では強化できないという憂き目に遭っているため、
低レベルの匠で白ゲージが出せるコマンドダガー改はそれなりに貴重である。 - 鉄蟲糸技強化の百竜装飾品はMRでは存在しないため、最大の強みを失ってしまったのはかなりの痛手。
代わりに百竜装飾品スロットLv3を得ているが、M★1段階だとめぼしいものは作れない。
- 攻撃力270はかなりの高さだが、いかんせん青ゲージが短い。
- その後は派生先の線こそ伸びているもののず~っと強化先は出現せず、
ラスボスのガイアデルム撃破後に傀異化素材を用いてようやく強化できる。
最終強化「エリートダガー」の性能は以下の通り。- 攻撃力350とかなり高め
- 素で短い白ゲージ、匠Lv4以上で紫ゲージ
- ないよりはマシのスロットLv1-1、百竜装飾品スロットLv3
まず装飾品スロットLv1の価値は前作よりかなり上がっているのだが、
これは属性武器が大幅に復権したという環境上の理由が大きく、無属性武器では持て余しがち。
一応砥石使用高速化くらいは仕込めるので決して無駄ではないが。- また本作でもMHXX・MHW:I同様紫ゲージの補正が小さいため、
環境としては紫ゲージの維持よりも白ゲージまでの長さが重要視される傾向にあるのだが、
エリートダガーはその点でもかなり短い方なのが手痛い。 - 白ゲージ運用で考えるとダーティーグラフの存在が致命的。
同攻撃力・そこそこの白ゲージ・美味しいスロットLv2-1、そして毒属性42……と、
百竜スロットLv3以外の全てにおいて下位互換なのである。
しかも必要な傀異化素材が同じ「傀異化した皮」なので、制作時期も難易度も全く同じというのが痛い。 - ならば匠をフル活用して紫ゲージ運用を……と考えると、
匠前提では白ゲージながら期待値トップのバンジンキョウフ改や、
ほぼ同期待値にほぼ同等の斬れ味に雷属性を併せ持つ金獣棍【禁呪】の壁が厚い。
匠なしで紫ゲージの轟剣【大虎眼】改も期待値でこそ勝るものの、スキル構成まで踏まえると厳しい。 - 上記3本はマイナス会心かつ百竜装飾品スロットLv3を持たない。
会心スキルを積みまくって更に「鋼龍の魂」と達人芸を組み合わせれば……?
となると今度は護法剣・フドウ之天剣が立ちはだかる。
こちらは攻撃力10と引き換えに素で紫ゲージ、しかもスロLv3-1、百竜スロLv3と
十分な拡張性すら備えた大業物であり、匠の分のスキル差であっという間に逆転されてしまう。
一応小型モンスター武器なのでこれくらいが正しい立場といえばその通りなのだが。
紫ゲージ時の期待値は一応3位なので、他との差別化が難しいだけで相応の性能はある。
スキルを突き詰める必要のあるシビアな武器だが、愛があれば十分使える性能はあるのが救い。
余談
- ハイドラナイフ、デッドリーナイフと、ネーミングにドスイーオスの紅い鉈剣との類似性が見られるが、
当然ながら一切関係ない。- ところが、MH4にてドスジャギィとドスイーオスの競演が実現したため、
両者の片手剣が混在することになってしまった。ややこしいことこの上ない。
- ところが、MH4にてドスジャギィとドスイーオスの競演が実現したため、